今回以前から気になっていたRedmi Note 5 Proの新型であるRedmi Note 6 Proが発売されたから自分用に購入した。今回はまだ知名度の低いXiaomi製のスマホを丸裸にしたい。
本日もガジェマガ(@Gadgetkaeru)をご覧いただきありがとうございます。
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中国Xiaomi
日本ではまだ知名度が低い中国家電大手のXiaomiはHuaweiを含めた中国スマホ4強の内の一社だ。
現在のXiaomiは中国国内シェア4位、世界シェアでも4位で、中国国内シェア1位、世界シェア2位のHuaweiを追い上げる熾烈な争いの当事者でもある。
感動する程ユーザーフレンドリー
もしHuaweiのスマホを使ったことがある人なら痒い所に手が届いた完成度の高いスマホだということは知ってると思うけど、Xiaomiのスマホはそれを上回るレベルで感動するほどユーザーフレンドリーだ。
たくさんのユーザーの要望に応えてきた各種詳細設定の項目と、25,000円で買えるとは思えないカメラの画質やスピーカーの音の良さからは、Huaweiに対する殺気みなぎるXiaomiの追い上げが垣間見える。
Redmi Note 6 Pro
Redmi NoteシリーズはXiaomiが展開する廉価スマホブランドだ。
今最も暑いインドでの陣取り合戦に勝つために2018年10月に市場投入されたばかりの最新スマホで、完成度が高かったRedmi Note 5 Proを更に磨き上げた。
スペック
まずお値段以上のスペックから紹介する。
Note 6 Pro | Note 5 Pro | |
ディスプレイ | 6.26 | 5.99 |
解像度 | 2280x1080 | 2160x1080 |
CPU | Snapdragon 636 | Snapdragon 636 |
メモリ | 3/4/6 | 3/4 |
ストレージ | 32/64 | 32/64 |
バッテリー | 4000 | 4000 |
防水 | × | × |
指紋認証 | 〇 | 〇 |
重量 | 160 | 181 |
サイズ | 76.4x157.9x8.2 | 75.4x158.6x8.1 |
Snapdragon636/4ギガメモリ
ミドルハイエンドスマホと言えば600番台のSnapdragonなんだけど、Redmi Note 6 Proが搭載した636番はほどほどに性能が高く省電力性も高いバランスが取れたCPUだ。メモリは3ギガ4ギガ6ギガのモデルがある。今回はバランスがいい4ギガメモリを選択した。
同じスペックのスマホで有名なのはZenFone5だ。
このスマホは日本で購入すると50,000円を上回るから、Redmi Note 6 Proの25,000円の異常さがわかる。
Antutuベンチマーク
実際にAntutuベンチマークで処理能力を計測したスコアは116,545だった。
過去にガジェマガでレビューしているスマホのスコアと比較すると、ミドルハイエンドスマホというよりは、ハイエンドスマホのMate9に迫るスコアだ。
- P20 205,806(Kirin970)
- Mate9 148,204(Kirin960)
- Redmi Note 6 Pro 116,545(Snapdragon636)
- Lenovo S5 77,424(Snapdragon625)
- UMIDIGI One 64,756 (Helio P23)
- GalaxyNote3 65,352(Snapdragon800)
- Moto G4 Plus 57,671(Snapdragon617)
- P20 lite 53,072(Kirin670)
実際に人気ゲームの荒野行動はサクサクヌルヌルで快適にプレイできた。
6.26インチノッチディスプレイ
ディスプレイの大きさも半端ない。iPhoneXと同じディスプレイサイズのP20と比較しても6.26インチのRedmi Note 6 Proは余裕ででかい。丁度P20の本体サイズくらいのディスプレイだ。
このおかげで画面内に表示されている文字数が増えている点に注目してほしい。スマホは大画面になればなるほど表示される文字数が増えてブラウジングが捗るから、片手で持てる限りの大きなスマホがおすすめだ。
4000mAhバッテリー
省電力バッテリーでありながら4000mAhの大容量バッテリーを搭載しているおかげで電池持ちもいい。なんてユーザーフレンドリーなんだ。
Redmi Note 6 Proの外観
日本では見たことが無い人が多いであろう背面のXiaomiのロゴマークを見ると自分がスマホに関しての玄人になった気がする。
底面にはスピーカーとMicroUSB端子がある。イマドキのスマホなのにType-Cじゃないのはたぶんインドへの配慮。
スピーカーの音はP20に迫るくらい良かった。音量も大きく、最大音量でも音割れしない。
上面にはイヤホンジャックと赤外線ポートがある。この赤外線の詳細は後述するけど、通信のためではなく家電をコントロールするためのもので、世界中のほとんどの家電製品をRedmi Note 6 Proでリモコン操作できる。
後ろから見て右側面にはSIMスロットがある。Redmi Note 6 ProはデュアルシムによるDSDV(4G同時待ち受け)に対応している。
2枚目のSIMカードとMicroSDカードは排他式でどちらか一方しか使えない。
SIMスロットの反対側に電源ボタンと音量ボタンがある。
背面にはAIアシスト対応のデュアルカメラと指紋センサーがあって、
前面にもデュアルのフロントカメラがある。これでカメラは合計4つだ。
上下と側面がプラスチック製
背面は金属製なんだけど、上下と側面はプラスチックでできている。XiaomiはPoco F1でもプラスチック製のボディを使うことでありえない価格を実現しているんだけど、そのコスト化っと手法がRedmi Note 6 Proでも流用されている。
ユーザーのためを思うのであればこそ見た目よりも中身を優先すべきだし、インド市場を見据えてこその方針が現れた形だ。
とはいえスマホなんてどうせケースに入れて使うんだし、そんなに金属に拘る必要はないから、同じ値段で性能を上げてくれるのであればこの方針は歓迎したい。
デュアルアプリ機能
これはHuaweiとASUSのスマホでもできる機能なんだけど、LINEやFacebookなどのアプリを複製して、一つのスマホで2つのアカウントを作れる機能だ。
DSDS機能の登場によって、仕事とプライベートを1つのスマホで使うときに問題になるのがSNSアカウントだったんだけど、Xiaomiスマホはきっちりここに応えた。
DSDS対応
Redmi Note 6 ProはDSDVに対応しているから、4Gの同時待ち受けも可能だ。
試しにドコモとソフトバンクを入れてみたところ普通に認識された。
ナビゲーションバー消せます
俺はアンドロイドのナビゲーションバーが嫌いだ。画面下部に鎮座するボタンにせっかくのディスプレイを占有されるのが腹立たしい。
Androidスマホはこれだけ進化しているのにナビゲーションバーの存在を仕方ないものとして許している機種が多いんだけどXiaomiは違う。iPhoneXの操作性をパクることによってナビゲーションバーを消しながらも快適な操作性を担保している。
更に画面上部のノッチだって消すことができる。両方消すとこうなる。すっきりして表示される文字量が増えた。
ナビゲーションバーがない状態では画面左から右に指をスライドさせることで戻る操作ができる。
下から上に指をさせることでホームに戻れて、その指をホールドすることでアプリ一覧画面になる。
なんて考え抜かれた操作性。まるでiPhoneのように使いやすい!
Irリモコン
Redmi Note 6 Proには端末上部に赤外線ポートがついていて、家中の家電製品のリモコンとして活用できる。
Miリモートアプリを開くと家電製品の種類を選べるようになるので
その中からメーカー名を選んで登録すればもう操作できてしまう。これでテレビのリモコンを飼い犬に噛み潰されても安心だ。
高画質カメラの実力
そして何よりの極めつけはAI対応の高画質カメラだ。25,000円で購入できるとは思えない写りだった。
Xiaomiはもうすぐ発売するハイエンドスマホのMi Mix 3でP20 Proのカメラを超えると宣言してるんだけど、Redmi Note 6 Proでここまで写るなら本当に超えてくるかもしれない。
AIアシスト対応
Redmi Note 6 Proは自動でシーンを判別して画質を最適化するAIアシストにも対応している。
HuaweiのAIアシストがSNS映えを意識した彩度の高すぎる修正なのに対して、Redmi Note 6 ProのAIアシストは気づかないくらい自然な修正だ。
AIアシスト無し
AIアシスト夜景
微妙に明るさが違うこの2枚の違いが判るだろうか。個人的にはやり過ぎ感のあるHuaweiの方針の方が好みだった。
写真は毎回のことだけど俺がメイン機として利用しているP20と比較する。P20はDxoMARKでカメラ画質歴代5位にランクインしている超高画質カメラだ。
Redmi Note 6 ProもP20もAIアシストありで撮影している。
晴天
Redmi Note 6 Pro
P20
Redmi Note 6 ProはP20より若干明るめの描写だけどホワイトバランスの調整はうまい。空も白飛びしていない。
Redmi Note 6 Pro
P20
P20と比較しても細部まで綺麗に描写出来ていて色味もいい。
青空
Redmi Note 6 Pro
P20
空の明るさに引っ張られ過ぎることなく全体をバランス良く写す。
Redmi Note 6 Pro
P20
花の色味もP20に近い。若干彩度を調整してより花らしく写した。実際はもう少し白っぽいんだけどAIアシストが花と判断して赤みを加えた。
全体的にRedmi Note 6 Proは明るい環境では文句のつけようがない描写だった。丁度いいホワイトバランスと自然な色味で好印象な写真を手軽に生み出してくれる。
夜景
Redmi Note 6 Pro
P20
全体の発色はとてもいいけど若干P20より明るい。そのため左側手すり部分が飛んでしまっていて何が写ってるのかわからない。
Redmi Note 6 Pro
P20
こちらもパッと見の印象はP20と変わらないながらノイズが多く、細部がつぶれてしまっている。特に2階の奥の建物がヒドイ。
Redmi Note 6 Pro
P20
P20が葉っぱを数えられるくらい繊細なのに対して、Redmi Note 6 Proはノイズでつぶれて一つの緑の塊になってしまっている。
カメラ画質まとめ
Redmi Note 6 Proは夜景も発色や明るさのバランスが良くパっと見の印象はとてもいい。ただ、明るくするためにISO感度を上げた結果ノイズが多く細部がつぶれてしまう。この辺りはP20のセンサーサイズの優位性が出た。
Redmi Note 6 Proはセンサーサイズの小ささを必死にソフトウェア面で補って、出来る限り好印象な写真を作り出すことに注力した。描写では明らかにP20に負けているものの、パッと見た色合いや明るさの印象はP20と遜色ない作りだった。
意地とプライドのスマホ
Redmi Note 6 Proは限られたコストで用意されたハードウェアを、ソフトウェア面で見事に昇華させたエンジニアの維持とプライドで出来上がったスマホだった。
高い処理能力と優れた操作性や、融通の効く詳細設定とソフトウェアで頑張るカメラを25,000円で実現したことに感動すら覚えた。
俺がやりたいことをすべて実現できたし、スマホケースだって同封されていた。
まとめ
再度Redmi Note 6 Proの良かったポイントをまとめる。
- 6.26インチディスプレイによる高い視認性
- Snapdragon636/4ギガメモリによる高い処理能力
- 4000mAhの2日持ちバッテリー
- DSDS対応
- デュアル(ツイン)アプリ対応
- 高音質スピーカー
- 家電リモコン機能付き
- ナビゲーションバーを消しても快適な操作性
- ノッチを隠せる
- 好印象なカメラ
こんなにも感動が詰まっている。そんなスマホがたった25,000円で購入できるのはお買い得すぎるだろ。
スマホに拘る人からライトユーザー、ライトゲーマーにまでお勧めできるコスパの高すぎるスマホだ。
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対応バンド
ドコモ 〇
LTEには弱いけど3Gには強い。3Gでも十分早いので十分実用レベルだ。
ソフトバンク, ワイモバイル 〇
ソフトバンクのバンドに完璧に対応している。ソフトバンクスマホと同じように使える。
au, UQmobile △
3Gの周波数には対応しているけど、auの通信規格は特殊なので何とも言えない。
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