紆余曲折あって現在はY!mobileをメイン回線として使っている。なにも考えずにCMがうざいワイモバイルを選択したわけではない。腐っても俺は元携帯乞食だ。全盛期は23の電話番号を契約し、それらを転がしてお小遣い稼ぎをしていた人間だから、回線契約の知識は普通の人よりはあるし、拘りだって強い。
そんな俺が電話代とか通信品質とか色々な要素を総合的に判断して今現在においてはワイモバイルがベストアンサーだという結論に至った。敢えて「今現在は」という言い方をしたのは、回線契約は生モノだからだ。キャンペーン情報や違約金、規約は日々移り変わるし、昨日までの常識が明日通用しないのが通信業界だ。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
ワイモバイルを使っている理由を説明する前に、まずはワイモバイルの良いところと悪いところをまとめる。
Y!mobileを使ってる理由
これがあるから選んだメリット
- 通信速度が速い。
- 10分無料通話込みなら格安シムと同じ安さ。
この2点に尽きる。おいおい何を言ってるんだ。通信速度なんてドコモ、au、ソフトバンクのほうが早いだろって思った人はよくわかってる。もちろん大手三社のほうが早い。ただ、大手三者とワイモバイルの速度差は誤差だ。ところが最近の格安シムは実用に影響するほど遅い。格安シムと比べるとワイモバイルは圧倒的に早い。それでいて10分無料通話込みの値段で考えると、ワイモバイルは格安シムと同じ値段になる。つまり、格安シムとほぼ同じ契約内容・値段で、圧倒的に安定して早い通信速度なのだ。
Y!mobileのデメリット
- かけ放題プランがない
- 2年契約必須
- 大容量プランの値段が高い
逆にワイモバイルのデメリットがこれだ。ワイモバイルは格安シムと大手キャリアの間に位置する契約内容なので、どこと比べても一長一短で癖が強い。ワイモバイルには10分かけ放題はあっても、大手キャリアの無制限かけ放題はない。また、格安シムには無い2年契約が必須になる。そんな中でも、俺はY!mobileと固定回線 or WiMAXが2018年最強の組み合わせだと信じて疑わない。
その理由をここから解説していく。
Y!mobileは格安シムではない
これ知ってた?
ワイモバイルはやたら格安シムをアピールしてるけど、俗にいう格安シムとは違う。ワイモバイルは立派な大手キャリアの子会社だ。だからLINEモバイルとか楽天モバイルとかOCNモバイルとかの格安シムがお昼時とか夜に目も当てられない速度になるのに、ワイモバイルは速度が落ちない。値段はほぼ同じなのに。これは凄まじいメリットだ。
最近の格安シムは遅い
だって最近の格安シムは尋常じゃない勢いで速度が落ちる。動画見れないとかそんなレベルじゃない。OCNモバイルとLINEモバイルを使っていたけどとにかく遅い。ウェブサイトが開けない。あほか。これじゃ使えない。そもそも格安シムが使えるデータ量を大手キャリアが管理しているんだから仕方ない。格安シムは結局大手キャリアの回線を借りてるだけだから、大手キャリアが格安シムが使えるデータ量を増やさない限り、格安シムの低速は続く。
格安シム(Y!mobile) ≠ MVNO
ワイモバイルは俗に言う格安シムとは違う。そもそも格安シムっていう表現はかなり曖昧で、これは一般的にはMVNOが提供する回線っていうのが世の中の一般的な認識だ。MVNOっていうのは大手キャリアから電波を貸してもらってるだけの会社なんだけど、代表的なところがLINEモバイル、楽天モバイル、OCNモバイル、iijmioとかで、このほかにも20社ぐらいある。これらの会社が大手キャリアから電波を借りて提供してるのが格安シムなんだ。
Y!mobileはMVNOではない
話は戻るんだけど、ワイモバイルは格安シムと名乗ってはいるけど、MVNOではない。ワイモバイルは大手キャリアから電波を借りておらず、自前の電波を格安の値段で提供してるだけの会社だ。だから、ワイモバイルは値段は格安ではあるんだけど、世間一般が認識している格安シムのMVNOとは違って、回線速度が遅くなりにくい。昼とか夜もサックサク繋がる。
Y!mobileの価格設定を紐解く
ならワイモバイル最強じゃん逆にワイモバイル選ばない理由ってなに?って話になるんだけど、ワイモバイルは高くもなく安くもない絶妙な価格設定の曲者だ。まずワイモバイルの価格表を見てほしい。
ワイモバイルには3つしかプランが無い。大手キャリアが消費者を煙に巻くためにややこしさを極めているのに対して、このシンプルなプラン内容は評価できる。
Y!mobileの月額料金
簡単に説明すると月額料金はこうなる
- 2ギガ1980円(10分通話し放題)
- 6ギガ2980円(10分通話し放題)
- 14ギガ4980円(10分通話し放題)
ただ、この料金は初めの1年のみで、2年目から1000円上乗せされる。しかもワイモバイルは2年契約だ。だから2年ぴったりで乗り換える前提で考えて2年の合計金額を24ヶ月で均すと、
- 2ギガ2480円(10分通話し放題)
- 6ギガ3480円(10分通話し放題)
- 14ギガ5480円(10分通話し放題)
と考えられる。この金額を基準として他の会社のプランと比較してみたい。
Y!mobile vs 格安SIM
格安シムのデータ専用プランの相場は3ギガで1000円だ。対して、通話込みのプランだと1700円になる。ただ、この通話は30秒21円という恐ろしい高額だ。10分電話しただけで420円も取られる。いくらなんでも高すぎ。だから万が一の電話に備えて10分通話し放題プランには入りたい。電話し放題プランがある大手格安シムはOCNモバイルと楽天モバイルだ。
Y!mobile vs OCNモバイルONE
OCNモバイルの場合10分通話し放題の3ギガプランで月2650円だ。OCNをY!mobileと比較するとこうなる。
- 2ギガ2480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 3ギガ2650円(10分通話し放題)←OCN
- 6ギガ3000円(10分通話し放題)←OCN
- 6ギガ3480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 10ギガ3850円(10分通話し放題)←OCN
- 14ギガ5480円(10分通話し放題)←Y!mobile
なんて微妙な立ち位置。Y!mobileとOCNモバイルの無料通話時間は全く同じだ。データ通信料の微妙な違いはあれど、最安はワイモバイルだった。なによりもOCNモバイルは通信速度の低迷がひどい。
Y!mobile vs 楽天モバイル
楽天モバイルのデータ通信量はY!mobileとまったく同じ2、6、14ギガだ。それに対して楽天モバイルの通話し放題は5分だ。各プランの価格は通話時間が5分短くなっている以外はワイモバイルとまったく同じだった。
- 2ギガ2480円(5分通話し放題)←楽天
- 2ギガ2480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 6ギガ3480円(5分通話し放題)←楽天
- 6ギガ3480円(10分通話し放題)←Y!mobile
これはY!mobileが圧倒的で敢えて楽天を選ぶ理由はない。
Y!mobile vs 大手キャリア
ここで更に大手キャリアの料金と比較してみたい。大手キャリアは料金プランを8000円前後に設定しているため、個人向け格安料金のワイモバイルとは勝負にならなかった。
- 2ギガ2480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 6ギガ3480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 1ギガ4900円(5分通話し放題)←大手キャリア
- 14ギガ5480円(10分通話し放題)←Y!mobile
- 1ギガ5900円(通話し放題)←大手キャリア
- 3ギガ6000円(5分通話し放題)←大手キャリア
- 20ギガ10000円(通話し放題)←大手キャリア
大手キャリアは家族で契約していて複数台をまとめて支払っていたり、大容量データ通信が必要な人には唯一無二の選択になる。逆に個人で契約するのであれば大手キャリアはかなり苦しい。大手キャリアなら月額10000円で20ギガを使えるが、ワイモバイル最安価格との差額は7000円を超える。その7000円を支払うくらいなら5000円で固定回線を引くか、4000円でWiMAXのギガ放題を契約したほうがお得だ。通話し放題が必要でない限り個人で大手キャリアを契約するメリットは少ない。
10分通話し放題は絶対欲しい
ここまでY!mobileを見てきて、やはり競合するのは大手キャリアというよりは格安シムだった。今回の比較は通話し放題プランを必須として検討している。例えば通話はもう別でしっかり確保しているので全く必要ないという人はデータ通信専用プランがある格安シムが優位になる。今回はメインの契約の乗り換えを検討しているので通話は必須とした。というか俺が通話を必須としいるし、その前提で考えた結果ワイモバイルに辿り着いた。
Y!mobileのデメリットまとめ
もうかなり気持ちがワイモバイルに傾いてきている頃だと思うので、本当にワイモバイルで良いのかもう一度デメリットをしっかりと検討したい。始めの方で一度説明したけど、俺がワイモバイルでデメリットだと感じているのはこの3点だ。
- かけ放題プランがない
- 2年契約必須
- 大容量プランの値段が高い
かけ放題プランがない
そもそもかけ放題って全然使わないよね。私用スマホで普段電話を頻繁に使う人は意外に少ない。だってLINEがある。電話番号を知らなくても電話できるLINEは死ぬほど便利だし、そもそも電話番号を知らない人だって多い。電話を使うのって電波が悪くてLINEだとまともに会話出来ないときとか、ヤマト、佐川の再配達とかで、細かく回数は必要になるけど、長く電話する内容でもない。そんな少ない電話のためにかけ放題を契約するのは馬鹿らしい。10分通話し放題があれば十分だろう。
ただ、5分通話し放題は意外に短い。過去にドコモで5分通話し放題のかけ放題ライトを契約していたんだけど、5分をオーバーしてしまうことが多かった。10分は体感としてかなり丁度いい。
2年契約必須
2年ぐらい契約するよね。格安シムを契約したからってそんなにコロコロ乗り換える理由がないし、そもそも今回はメイン回線の用途として考えているから、2年は平気で契約することになる。ただし、ワイモバイルは3年目に突入すると月額料金が高くなる計算だから、2年できっちり解約して別の回線に乗り換えたい。
大容量プランの値段が高い
これは繰り返しになるけど、大手キャリアを契約して月10000円で20ギガを使うくらいなら、ワイモバイルを月2480円で契約して、4000円でWiMAXのギガ放題を契約したほうが良い。WiMAXのギガ放題は3日で10ギガを超えた場合に限り制限がかかるから、30日であれば最大100ギガまで使える。100ギガもあれば十分だろう。
デメリットまとめ
ワイモバイルのデメリットは思ったよりも影響が少ない。しいて言うなら引っかかるポイントは2年契約だと思うけど、これも最悪違約金を払えば解約できるし大した問題ではない。
現在の俺の契約状況
俺はこの考えに基づいてワイモバイルのSプランで外では月2ギガを使いつつ、家の中では光回線のWiFiでデータ通信し放題の環境を整えることで毎月7000円で不便の無い生活を送っている。外で2ギガは心もとないけど、足りなくなりそうなときはプランをSからMに上げることで6ギガまで増やして調整している。差額は1000円なので、それほど大きな出費ではない。
Y!mobileの注意点
ワイモバイルがお得に使えるのは始めの2年間だけだ。始めの2年間だけデータ通信量が倍増するので、プランSで2ギガ使えるし、プランMで6ギガが使える。3年目に入った途端に使えるデータ量は半分になってしまう。また、月額料金が1000円値引かれるのも始めの1年間だけだ。2年目以降は通常料金になってしまうけど、2年契約なので2年目まで加味して考える。1年目と2年目の料金を足し合わせて24ヶ月で割った料金がこれなので、2年間毎月この料金を支払っていると考えて使おう。
- 2ギガ2480円(10分通話し放題)
- 6ギガ3480円(10分通話し放題)
- 14ギガ5480円(10分通話し放題)
2年契約が終われば乗り換えればいいだけだ。
WiMAXギガ放題との組み合わせがおすすめ
しきりに繰り返しているけど、WiMAXギガ放題を別で契約すれば全ての問題が解決する。月100ギガあれば4Kのビデオオンデマンドサービスでも使わない限り制限にかかることは無い。工事費とかもかからないし、モバイルルーターだから100ギガの枠を外に持ち出して使うこともできるしかなりおすすめだ。こちらも2年契約が条件なので、せっかくならワイモバイルと一緒に契約してしまおう。
大手キャリアのいいところ
大手キャリア高い高いって言われているけど、どうしてこんなに高いのかというと、スマホの購入費用が含まれているからなんだ。
スマホ代込みの通信量
大手キャリアを契約している人が月に支払っている平均費用は8000円だ。最低2年契約なので、2年間で192,000円を支払う計算になる。これはむちゃくちゃ高い。高いんだけど、大手キャリアで購入するスマホってすごく安い。だってiPhone8がキャリアと契約してる限り実質0円で購入できたりする。iPhoneはそれ単体をアップルショップで購入すると10万円もするスマホなんだ。つまり、大手キャリアに2年契約で支払う192,000円の内10万円はスマホ代だと考えていい。しかも大手キャリアは保証も充実していて、スマホを故障、紛失しても5000円支払えば新しいスマホと取り替えてくれる。
ハイスペックスマホを使い続けたい人に
大手キャリアとの契約は、支払う金額自体は大きくなるけど、それに対して提供されるスマホのスペックと通信品質、保証を考えると高すぎる値段ではない。大手キャリアの場合スマホを2年間使い続ける契約だけど、それは2年間で大手キャリアがユーザーに0円で提供しているスマホ代の元を取るためだ。大手キャリアで2年を超えて同じスマホを使い続けるのは、スマホ代込みの値段をスマホをもらわずに使い続けることになるからかなりもったいない。大手キャリアで契約するなら2年毎の機種変更かMNPは必須だ。
格安シムはこんな人におすすめ
月額を抑えたい人、格安スマホを購入している人は格安シムがおすすめだ。繰り返しになるけど大手キャリアの利用料金にはスマホ代が含まれている。格安シムなり白ロムでスマホを自分で用意しておきながら大手キャリアと契約するのは愚の骨頂だ。だから、スマホを自分で用意するのであれば、スマホ代が加味されていない回線と契約したほうがいい。それが格安シムであったり、Y!mobileだ。
ワイモバイルならiPhoneSEが安い
ワイモバイルは月額料金が安いのが魅力だけど、実はワイモバイルが取り扱っているスマホであればスマホも安く購入することが出来る。その中でもおすすめなのがiPhoneSEだ。
ワイモバイルはiPhoneSEの実質無料キャンペーンを行っていて、ワイモバイルを2年間使えばiPhoneSEを0円で入手できる。iPhoneSEはまだまだ市場価格も高いスマホなのでこれはかなりお得だ。
iPhoneSE 32ギガとセットでワイモバイルを契約した場合の月額料金はこうなるんだけど、端末代を完全に月々割引で値引いてくれている。2年間ワイモバイルを使い続ければiPhoneSEはタダだ。
iPhoneSEとセットで契約しても月の合計金額がが2,138円で済む。2年目から1080円増額されることを考えても2年間で64,272円にしかならない。これで月2ギガのデータ通信と10分間通話し放題とiPhoneSEが手に入る。しかも税込みだ。大手キャリアを使っている人が当たり前に1年間で10万円払っていることを思うとワイモバイルの安さが際立つ。
iPhoneSEのスペック
iPhoneSEはiPhone5と同じ外観にiPhone6sと同じスペックを凝縮したスマホで、ゲームでもしない限り今でも十分使えるスマホだ。数少ない小型端末としてはXperiaと並ぶ人気端末でもある。iPhoneSEが気に入らないなら最悪売却して新しいスマホの軍資金にしてしまえばいい。新品のiPhoneSE 32ギガのヤフオク相場は27,000円だ。十分新しいスマホ代の足しになる。購入はガジェマガからでも出来るので検討したい。
回線が決まったら次はスマホだな。
スマホ代が含まれていないワイモバイルを契約するということは、これからはスマホは自分で入手する必要がある。ガジェマガには多数のおすすめスマホランキングがあるので参考にして欲しい。
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