外出先でも動画編集したいというニッチな俺の需要を満たすためだけに半年前に購入したMateBook X ProをSpectre X360 15に買い替えた。早速パソコンの移行作業を終えて作業環境をSpectre X360 15に置き換えているから、13.9インチを15.6インチに買い替えたファーストインプレッションをまとめたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Spectre X360 15を選んだ理由はスペック
まず俺がSpectre X360 15に買い替えた理由は必要に迫られていたからなんだ。それまで使っていたMateBook X Proに不満があったわけではない。ただ、外出先でも動画編集をするためにスペックを上げざるを得なかった。
そこで動画編集にも耐えられるハイスペックなノートパソコンを検討してまとめた記事が下記。
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この中で最後までSurfacebook2と迷ったんだけど、GPUで勝るSurfacebook2よりも、CPUで勝るSpectre X360 15の方が効率よく作業ができると判断してSpectre X360 15を選んだ。
今回購入したSpectre X360 15のスペックは下記。
液晶サイズ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 |
CPU | Core i7-8750H |
GPU | GTX 1050Ti Max-Q |
メモリ | 16GB |
ストレージ(GB) | SSD512GB |
駆動時間 | 13時間45分 |
重量(kg) | 2.17 kg |
USB-A(フルサイズ) | 1 |
USB-C | 2 |
Spectre X360 15は16ギガメモリにデスクトップ級のCPUと高性能GPUを積んだ最上位ランクのノートパソコンだ。お値段は24万円と俺の家計にもかなりのダメージになった。
最後まで迷ったSurfacebook2は3:2ディスプレイを搭載している数少ないモデルで、3:2という画面比率は画像編集や動画編集などのクリエイティブな作業に最適。縦に長いから画面分割しながらのブログ執筆もやりやすい。もともと俺が使っていたMateBook X Proも3:2比率のディスプレイを搭載していることもあって、
気持ちは最後までSurfacebook2に傾いていたんだけど、値段が高いのに処理能力が落ちる事実に納得できなかった。
MateBook X Proは動画編集でもやらない限りは文句のない完成度の高いパソコンで、Spectre X360 15に買い替えてからもMateBook X Proはやっぱり良いなと思うことが多い。MateBook X Proを2か月使った感想をまとめた記事は下記。
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家で使う分には15.6インチは快適
ここまでSpectre X360 15がまるで望まれない子供みたいな書き方をしているけどそんなことはない。
それまで13.9インチの、どちらかというと持ち運び用に作られたMateBook X Proを使っていたのに対して、家庭用メインマシンとして作られたSpectre X360 15は家で使う分には極めて快適。そりゃ重さのデメリットがないなら大きい方が良いに決まってる。
それまで大きなデスクには小さすぎたノートパソコンが
Spectre X360 15に置き換えるとそれなりに大きくなる。
当然画面が大きい方が見やすいし迫力がある。本体サイズが大きいから4つも搭載されているスピーカーの音にも広がりを感じるし、低音も少し強くなった。音質はMateBook X Proよりも確実に良くなった。
ディスプレイを左右に分割した作業性も高い
俺が3:2のディスプレイにこだわり続ける理由は、ウィンドウを左右に分割した時の作業性が高いから。実際MateBook X Proは画面を分割しても使いやすい解像度を保てたからガジェマガの執筆作業が超捗った。
しかもMateBook X Proは画面分割しても快適に文字が読める本体サイズとしては最小。13.9インチもの大画面を搭載しながらたったの1.33キロしかない。
Spectre X360 15は画面分割が余裕の解像度
とは言え、画面分割した際の作業性としてはSpectre X360 15も負けていない。
3KディスプレイのMateBook X Proと違ってSpectre X360 15はのディスプレイは4K。俺は文字を視認しやすい実用的な拡大率として125パーセントを選択しているから、実質的な解像度だけで比較すると下記。
- MateBook X Pro 2,400×1,600 13.9インチ
- Spectre X360 15 3,072×1,728 15.6インチ
結果的に縦の解像度はSpectre X360 15の方が128ピクセル多い。縦の表示範囲がMateBook X Proよりも多くなったことで作業性が高まったし、横幅にも余裕があることで横長のページも100パーセント表示しきれるようになった。
だってSpectre X360 15の方が圧倒的に本体サイズが大きいんだから当然といえば当然。とはいえ、大部分の作業時間を占める家の中での作業性は上がった。
Spectre X360 15は外での使用もなんとかなる
15.6インチの2.17キロは確かに大きい。収納する鞄を選ぶし、開くテーブルも選ぶ。15.6インチは外で使えない大きさではないけど、外で使えるギリギリの大きさなのは間違いない。
とはいえ元々13.9インチの1.33キロを持ち運びながら使っていたから、それとの差で考えると約800グラム増えるだけ。肩掛け鞄だと長時間は苦しいかもしれないけど、リュックサックなら違いを感じるほどの重さじゃない。マクドナルドの一人席にもギリギリ置けるサイズだから、狭いカフェでも置けないこともなく、意外となんとかなるサイズだった。
Spectre X360 15はぴっちぴちの合皮製専用ケースが付属しているのもうれしい。
135Wで充電できる専用の充電器も一緒に持ち運ぶとなると合計で2.7キロにもなるから、そこそこ負担は大きいんだけど、
Spectre X360 15はUSB Type-Cでの充電にも対応している。
先日購入した小型高出力充電器Anker PowerPort Atom PD 1なら、30Wのスピードで充電できるから、GPUをバリバリ使うシチュエーションでもない限りは普通に充電速度が上回る。
Anker PowerPort Atom PD 1の重量はたったの55グラム。これなら持ち運びも簡単。Anker PowerPort Atom PD 1の詳細は下記。
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Spectre X360 15がMateBook X Proより劣るところ
家の中で使う限りSpectre X360 15がMateBook X Proに負けている点はほぼないんだけど、それでも気になるのは下記。
- タッチパッドの狭さ
- ディスプレイの縦の長さ
タッチパッドの狭さ
MateBook X ProはMacBookのデザインをパクっているだけあってタッチパッドが超広い。
具体的にはこんなに違う。(左がMateBook X Pro、右がSpectre X360 15)
なんと本体サイズはMateBook X Proの方が小さいのにタッチパッドはMateBook X Proの方が広い。どうかしてるぜ!!!
この大きさの差は使いやすさにも直結していて、MateBook X Proの方が縦スクロールしやすい。
ディスプレイの縦の長さ
ディスプレイの話がしつこすぎて申し訳ないけど、MateBook X ProとSpectre X360 15のディスプレイを単純に縦と横で比較すると
横は当然Spectre X360 15の方が長いんだけど
縦はMateBook X Proの方が微妙に長い。これは衝撃的。MateBook X Proは縦の視認性に優れる。
全体のフォルムもMateBook X ProはSpectre X360 15と比較して無駄が無くて美しすぎる。
Spectre X360 15の悪いところ・デメリット
ここからはとりあえず2日使ってみて感じたSpectre X360 15の悪いところを羅列していく。
ディスプレイがややオレンジ気味
MateBook X Proは世界のHuawei製なだけあって、ディスプレイの発色が良くクセの無い色合いが評判だったのに対して、Spectre X360 15は若干オレンジ寄り。
Spectre X360 15はブルーライトが少なくて目に優しそうだけど、Spectre X360 15で作成したコンテンツの見え方がiPhoneとかと若干違うのはデメリットになる。
とはいえ微妙な差だから気にしない。ディスプレイの色を微調整しながら使いたい。
指紋センサーの認証制度は五分五分高かった
Spectre X360 15にはパームレスト右側に指紋センサーがついているんだけど、認証制度は五分五分。WindowsOSにPINを求められる3回失敗の前に一度は成功するくらいのイメージ。
MateBook X Proが失敗した記憶がないくらい認証精度が高かったことを思うと、Spectre X360 15は昔のエクスペリアを思い出させてくれる精度で、まだこんな指紋センサー世の中にあるんだという感想。
指紋を登録しなおしたら制度も高く速度も爆速になった。Spectre X360 15ごめん。
しかもSpectre X360 15は赤外線カメラにも対応する。指紋と赤外線カメラの好きな方で高いセキュリティを確保できるのが嬉しい。
ファンの音がキーンのタイプでうざい
Spectre X360 15はボディの左右と下にファンがついていて、全力で排熱を進めてくれるんだけど、ファンが回転するとキーンという甲高い音を発して耳障り。
この音は静かな環境でないと聞き取れない程度だから、俺が気にし過ぎなんだけど、MateBook X Proはファンが回っても気にならないサーという音だったから残念。しかもSpectre X360 15はスペックが高いせいで発熱量も多く、ファンは永遠に回り続ける。
動画編集用ノートパソコンを持ち運ぶ選択
一般的に持ち運びを想定したウルトラブックは重くても1.3キロほどで、フレームレス化が進んでいて小さく軽くなり続けている。そんな中で15.6インチを持ち運ぶ暴挙に出たんだけど、15.6インチは頑張れば意外と何とかなるサイズだった。
使ってみると2キロは普通に持ち運べるなという印象で、辛さよりも画面の大きさと処理能力の高さによる快適さが上回る。むしろ今までどうして15.6インチを敬遠し続けていたのかがわからなくなった。
たしかにMateBook X Proは洗練されまくったノートパソコンだけど、高すぎるスペックをギリギリ持ち運べる大きさと軽さに収めてきたSpectre X360 15は人によっては唯一無二の選択肢になる。万人におすすめできるものではないけど、そこまでビビる必要も無かったというのが最初の印象だった。
Spectre X360 15のスペックは今後詳細なレビュー記事で改めて解説したい。あと状態の良すぎるMateBook X Proが近日中にメルカリに出品される予定だから気になる人はチェックしておいてほしい。
初期不良端末で二日で壊れました
今回購入したSpectre X360 15だけど、初期不良に遭遇して僅か二日で壊れた。HPと家電量販店に依頼して初期不良に対応してもらった経緯は下記の記事でまとめているから見てほしい。家電量販店で購入したおかげで命拾いした。
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