アップルウォッチに肩透かしをくらった俺が、俺の俺による全人類のためのレビューを書く。アップルウォッチの存在意義が世間的にもやっとしてる理由と、魅力と欠点が認識できると思う。
本日もガジェマガ(@Gadgetkaeru)をご覧いただきありがとうございます。
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Apple Watchへの幻想を捨てる
まずこれから購入を検討している人が大きな肩透かしをしないように、アップルウォッチに代表されるウェアラブルデバイスの立ち位置を認識することが重要だ。
当然ポケットのスマホの方が便利
単独での入力操作が不便なウェアラブルデバイスは、基本的にはスマートフォンありきのデザインで設計されている。例えばアップルウォッチで確認した通知に対して、アップルウォッチの小さく操作しにくい画面で返信しようという考えはナンセンスで、ポケットに大画面スマホがある限り、スマホを使わない理由はない。
Apple Watchは入力が弱点
ウェアラブルデバイスの最大の弱点は入力操作で、スマホが存在し続ける限り操作性では勝てない。それがグーグルがグーグルグラスの開発を諦めた原因であって、
アップルウォッチの設計の根幹でもある。スマホの補助に徹するのがウェアラブルデバイスの正しい姿なのだ。この認識がないと俺みたいにガッカリして売却を検討しまうから気を付けてほしい。基本的に入力操作はできないし、できたとしてもしない。
機能でみるアップルウォッチ
俺がアップルウォッチを日常的に利用する用途は下記5点だ。俺に限らず多くの人がこうなると思う。
- 時間、日付の確認
- 気温の確認
- 消費カロリーの確認
- 各種通知の確認(メール、カレンダーの予定、明日の天気、LINE、Twitter)
- Suicaの利用
どれも一瞬で確認したい情報ばかりだ。時間、日付は生きていくうえで欠かせないし、外出前に現在の気温を確認できるのはありがたい。
別記事でApple Watchでできることを総まとめしているので気になる人は要チェック。
消費カロリーは食事量の調整に役立つ。さらに各種通知は気づくことに意味があるので、返信の必要性を判断するために腕もとで一瞬で確認できる。
買い物や改札をストレスフリーで利用できるSuicaは今までなかったことが不思議なくらい便利だった。
日常的に使う機能はこれだけだと考えていい。もちろんワークアウトやアラーム、タイマーやマップも使うことはあるけど、毎日使うものでもない。
毎日使うのは上で書いた5つの機能で、そこにアップルウォッチの価格分の魅力を感じるかというのが購入の最初のハードルになる。
Apple Watchはこんなもん
アップルウォッチは名前が先行してて、まるで夢のデバイスのように感じられるけど、細かく分解するとたいしたことはない。期待しているよりできることが少ないながら、普通の腕時計には置き換えることができない機能ばかりなのも事実だ。
時計としてみるApple Watch
Apple Watchのバッテリー
アップルウォッチを普通の腕時計としてみてみる。まず電池は2日しかもたないけど、一日30分も充電できれば毎日使えるので意外とストレスにならない。お風呂に入る間充電しておけばいい。スタンドがあると尚いい。スタンドを購入した記事も書いている。
Apple Watchの質感
アップルウォッチにはざっくりと5万円のモデルと7万円のモデルがあって、質感が違う。
5万円のモデルはアルミ無機ガラスモデルで軽く、7万円のモデルはステンレスサファイアガラスモデルで、光沢があって高級感がある。
時計に5万円、7万円というと高いと思う人もいるとは思う。それは今は置いておいて、一般の時計を見てみても5万円の時計は無機ガラスのチープな質感のものが多く、7万円以上のものはサファイアガラスの高級感のあるものが多い。
つまり素材、質感でみると妥当な値段で、通常の腕時計と同じ土俵で戦えるデザインも含めて考えると、アップルウォッチは高くはないのだ。
コスパで見るApple Watch
最大の懸念はバッテリーの寿命だと思う。ここがネックになってる人が多いんじゃないか。アップルはバッテリーの永久保証サービスでも始めるべき。
かくいう俺もバッテリーが超不安だ。だって歴史上で寿命がある腕時計なんてなかった。
Apple Watchの寿命は4年
これに対して、アップルは1000回の充電でも80%以上のバッテリー容量になるよう設計してるので、現状二日使えることを考えると、1000回に該当する約三年毎日充電したとしても1日半は使える。実際は一日もてばいいので4年くらいは余裕で使える計算だ。
4年は1461日なので、7万円を日割りすると一日48円になる。5万円ならば35円だ。寿命があるのは寂しいけど、リチウムイオン電池である以上避けられない。
この4年というのはスマートウォッチの必要性を判断するには十分な期間なので、それ以降のスマートウォッチの必要性を改めて考えて、いらないようであれば普通の時計にしてもいい。
Apple Watchはバンドで気分を変えれる
しかもアップルウォッチはバンドの交換が簡単で、服装によってバンドを変えればまるで別の時計のように新鮮な気持ちで着けていくことができる。
このバンドが純正以外のものだと3000円くらいで多数あるので、腕時計を複数本持つことを考えると安い。カジュアルに腕時計を付け替える人にはアップルウォッチは最適だ。
Apple Watchでできることまとめ
アップルウォッチは機能も見た目良く、値段に対する品質を考えてもコスパは良い。ただ、世間から期待が大きすぎた。その原因はウェアラブルデバイスに対するの認識のずれが招いた。
かくいう俺はアップルウォッチに興味を持ったはいいものの、どのウェブサイトを見てもいまいち評価や結論が見えなかったので、自分で結論を出してやろうと意気込んで購入した。
結果、ウェアラブルデバイスはこんなもの、という自分の中での結論は出せた。はじめはがっかりしたけども、ウェアラブルデバイスの正しい立ち位置を理解できたり、なんだかんだ通知の取り捨て選択ができるのが便利だったり、会話のネタになったりはしてる。
なによりもデザインを気に入ったことが使い続けられる最大の理由だと思う。安い買い物ではないし、必需品でもない不思議な製品だけど、普通の時計にはない魅力が確かにあって、寿命がきたらどうしたものかと今から頭を悩ませてる。それでもワクワクできるのは間違いない。