Pixel 6シリーズと一緒に発表された充電器であるPixel Stand(2nd Gen)を購入した。
Pixel Stand(2nd Gen)は有線接続と同じ最大23Wの充電速度で無線充電できてしまうのが強み。ということでその使い心地を紹介する。
ちなみに購入はPixel 6 Proを購入した際に付与された11,000円分のポイントを使ったから実質無料で入手できた。
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Pixel 6 Proの有線充電速度は23W
Pixel 6 Proは素晴らしいスマートフォンで、そのあまりの完成度に現在は俺もメインスマホとして使用しているところではあるんだけど、指紋認証の精度が甘かったりカタログスペックに誤りがあったりとなにかとトラブルが多いスマホとしても有名。
というのも当初Pixel 6 Proに関しては有線での30W充電ができるという話では合ったんだけど、30Wにしてはやけに充電が遅いという報告が相次いだ。
それに対応してグーグルが改めて発表した充電速度が下記。
- Pixel 6 Proが23W
- Pixel 6が21W
どうも当初の30Wという数値は誤りだったらしい。なぜカタログスペックに誤りが起こるのかという部分には敢えて触れない。
とはいえ23Wという充電速度は全然遅くはなく、2時間もあれば100%までの充電が可能で必要十分。Pixel 6自体の電池持ちが良いこともあって特に不満は感じていなかった。
Pixel Stand(2nd Gen)は23W充電が可能
そして今回入手したPixel Stand(2nd Gen)の強みはPixel 6シリーズを有線と同じ速度で充電できるということで、つまりPixel 6 Proであれば23Wでの充電が可能。
これは無線充電器としては異例の速さで、その速さに対応するためにPixel Stand(2nd Gen)はなんとファンまで搭載している。
実際充電中に周囲に手を置くと優しい風を感じる。
これでわざわざ線を繋がなくても有線と同じ速度で充電ができる!しかも30Wの充電器とそれに対応するケーブルまで同封してくれている新設設計!
こんな便利なものをPixel 6 Pro早期購入キャンペーンで付与されたポイントで実質無料でくれるとは、グーグルはなんて太っ腹なんだ!って思った。今日までは(倒置法)
Pixel Stand(2nd Gen)は充電速度が遅い
ただ数日Pixel Stand(2nd Gen)を使ってみて俺思った。なんか充電遅くね?って。
ということで果たして本当に有線と同じ速度で充電できているのか計測した結果全然遅かった。俺はまたグーグルに騙されることになった。Pixel 6シリーズはトラブル多すぎ。
Pixel 6 Proを高速無線充電する設定
Pixel 6 Proはバッテリーを長持ちさせるための充電設定が充実しているんだけど、その代わりバッテリーを最高速で充電させるには設定が必要になる。
まずPixel 6 ProをPixel Stand(2nd Gen)に置いている状態で設定を選択して、そこから充電モードで最大を選択する。
これでバッテリーのことはお構いなしに最高速で充電してくれるようになる。さらに実際にPixel Stand(2nd Gen)での充電中も現在が高速充電なのか低速充電なのかを確認可能。
この辺のUIはやけによくできてる。
バッテリー速度を有線と比較
Pixel 6 Proの充電設定が完了したらBattery Mixという電池残量監視アプリを入れて早速充電テストを行った。
実際の充電方法とその充電結果は下記。
- Pixel Stand(2nd Gen) 30分で17%
- 60W有線 32分で34%
- 10W無線充電 32分で7%
Pixel Stand(2nd Gen)は30分で17%
まずは期待の星となるPixel Stand(2nd Gen)で充電する。ちなみにPixel Stand(2nd Gen)には60Wの有線充電器を接続している。
その結果が下記。
14時21分から14時52分の31分間での充電容量は17%だった。
60W有線充電は32分で34%
次に60Wの有線充電器をPixel 6 Proに接続する。とはいえPixel 6 Proは23W充電までしか対応していないから23Wで充電されているはず。
その結果が下記。
15時5分から15時37分の32分間での充電容量は34%だった。Pixel Stand(2nd Gen)の2倍のスピードで充電できていて明らかに早い。どう考えてもPixel Stand(2nd Gen)は23Wで充電できていない。
Anker製10W無線充電器は32分で7%
最後にAnker製の10W無線充電器で充電してみた。
その結果が下記。
16時29分から17時1分までの32分間での充電容量は7%だった。よかった。Pixel Stand(2nd Gen)の方が早かった。
Pixel Stand(2nd Gen)は有線と同じではない
改めて検証結果をまとめると下記。
- Pixel Stand(2nd Gen) 30分で17%
- 60W有線 32分で34%
- 10W無線充電 32分で7%
残念ながらPixel Stand(2nd Gen)の充電速度は明らかに有線よりも遅かった。おかしい。話が違う。
原因は不明。またグーグルがカタログを間違っているのかもしれないし、それか俺がケースをつけたまま充電しているからなのかもしれない。多分ケースをつけているからだと思う。
とはいえ充電の度にケースを外すようでは無線充電の手軽さが死んで本末転倒だからそんな検証はしない。少なくとも実用上はPixel Stand(2nd Gen)は有線接続よりも明らかに遅い。
ただ、救いなのは10Wの無線充電器と比較すると2倍以上の速度で充電できたことで、Pixel Stand(2nd Gen)には間違いなく優位性はあった。
Pixel Stand(2nd Gen)は買いっちゃ買い
じゃあ次の問題は果たしてPixel Stand(2nd Gen)が買いなのかどうかという話になるんだけど、一応買いっちゃ買い。
なぜなら現在の市場には20W程度で充電できるまともな無線充電器が他にないから。だから買いと言えば買い。という皮肉な結果になった。
それでも9,570円は非常に高い。俺は無料で貰えたようなものだからまだ納得感はあるけど、自分で買ってたら悩む。
Pixel Stand(2nd Gen)はTWSの充電にも対応
ちなみにPixel Stand(2nd Gen)は無線充電の位置を下の方に設定しているおかげで、縦置きのままTWSイヤホンも充電できてしまう。
その代わりといってはなんだけどスマホを横置きしても充電できない。
これがAnker製の充電器の場合は逆で、TWSが充電できない代わりに横置きでもスマホを充電できる。
この辺は好みだからどっちでもいい。
もちろんPixel Stand(2nd Gen)は無線充電に対応したスマホであればどれでも充電できるから安心してほしい。
Pixel Stand(2nd Gen)は有線より遅い
Pixel Stand(2nd Gen)は公称値よりも明らかに充電速度は遅いんだけど、他に代えが効かないからありっちゃありという微妙な結果になった。
多分ケースをつけてたからなんだと思う。ケースを外せばきっと有線と同じ速度で充電できるはず。でもそんな運用はありえないから無視する。
ケースをつけてしまうとスマホと充電器の間に隙間ができるから無線充電の速度は落ちる。つまり実質的に有線と同じ速度は出ない。
いずれにせよ俺は実質無料で手に入れたから今後もありがたく使わせてもらう予定。購入する予定の人は過度な期待に注意してほしい。
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