ある日ツイッターに「記事パクられてますよ」って告発をいただいて、実際に確認してみたらマジでがっつりパクられてた。俺も有名になったなぁとちょっと嬉しく思ったのは良いとして、ブログは俺の飯の種だから放置するわけにはいかない。
ということで今回そのパクリブログに対してどんな感じで対処したのか、その結果どうなったのかをまとめる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
ウェブ上の著作権は弱い
これは以前から思ってることなんだけど、ウェブ上の著作権はマジで弱い。というのも画像データは誰にでも無限に複製できてしまうし、文章のコピーだってどこからがコピーでどこからがオリジナルかを判別するのは難しい。
俺自身ウェブ上の著作権を完璧に管理するなんて無理だよなぁと思っている口で、実際過去にメルカリで俺のスマホ写真が勝手に使われててもスルーしていたんだけど、
メルカリで俺が撮影したMi 9の写真が無断利用されてるけど写真使用料請求しても踏み倒されるだけだし運営に通報しても俺の時間を浪費するだけだから放置🥰
ウェブ時代の著作権は弱い🥰🥰🥰にしても64,900は高すぎるな。 pic.twitter.com/f5ZJHZcIMR
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) December 5, 2019
今回のブログ記事パクりはマジでがっつりな上に検索結果にも表示されていたから無視できない。
隠す気のないパクり方
パクられ元の記事がこれなんだけど、
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【そもそも鞄いる?】ガジェマガの中の人のポケットとカバンの中身
多くの有名ブロガーがカバンの中身を記事にしているのにガジェマガではまだ一度も鞄の中身について書いたことがなかった。ブロガーになりたいのであれば、他のブロガーが書いている記事はしっかりと抑えておきたいと ...
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パクられ方はこんな感じ(左がガジェマガで右がパクリブログ)
一部一人称とかは変えてあるけど画像と文章は全く一緒。しかも画像のリンク元はガジェマガのままだった。ただ、アフィリンクはきっちり変えてた。
更にこの人の場合はYoutubeでしか解説していない下記部分までしっかり追記してくれているからガジェマガの読者なのは間違いなかった。
最初はパクリプログラムでコピーが自動化されてるのかと思ったけどそうでもないっぽい。ということで対処することにした。
ちなみに該当動画は下記。
Googleに著作権侵害(DMCA)の報告
まずなにより重要なのはGoogle様にパクリ記事が元記事だと勘違いさせないことだった。繰り返しになるけどブログは俺の飯の種で、そこに人を運んでくれているのが天下のGoogle検索エンジンなんだ。
つまり万が一Google検索エンジンに俺がパクリサイトだと判定されてしまうと検索順位とかウェブサイトの評価を大幅に下げられて食べていけなくなってしまう。それだけは避けないといけない。
Googleに著作権侵害の報告
ということでウェブ版の著作権法となるDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の侵害報告をすることになった。
ありがたいことにGoogleには著作権侵害専用の報告ページが用意されてるからまずはそこにアクセスして(⇒ 報告ページ)
そこに必要事項を入力していく。入力したものがこんな感じ。
がっつり本名を入力しないといけないからちょっと焦るけど、会社名のところにウェブサイト名とかを入力すればそれが氏名の代わりに公開されるから安心してほしい。
申請後のグーグルの承認は思ってるより早くて、翌日にはパクリ記事をグーグルの検索結果から排除してくれた。ただ、公平性を保つために検索結果から排除した事実をしっかりと検索結果に表示する仕組みだった。さすがグーグル抜かりない。
DMCAの侵害報告が承認されるとウェブサイトの検索結果の一番下にこんな感じの注意書きが記載されるようになって、
さらに「DMCAの申し立て」部分をクリックすると報告された内容の詳細が表示される。
ちゃんと報告者のところがガジェマガになってて一安心だった。ガジェマガと入力してなかったらここにがっつり本名が記載されてしまう。
アメブロにパクリブログの削除を依頼
グーグル検索エンジンに著作権侵害の報告をしたことで一件落着したかのように思えたんだけど、そのパクリブログをよくよく見てみると他にも記事をパクりまくってた。その数合計6記事ほど。
これもう毎回グーグルに申請したところでいたちごっこだしどうしようもないなと思っていたんだけど、せっかくだからやれるところまでやってみるかと思ってパクリブログ運営元のアメブロに削除依頼を出してみることにした。
アメブロには普通に権利者用お問合せ窓口から下記内容で連絡した。
下記記事について、文章と画像がそのままコピーされています。
1
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/16919/
2
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/19941/
3
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/22116/
4
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/26724/
5
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/24131/
6
侵害ページ https://×〇△×〇△
元ページ https://2week.net/17307/
グーグルの著作権侵害報告も現在1件承認1件保留の状態ですが、いたちごっこなので当該ブログ丸々の削除をお願いできればと思います。
https://lumendatabase.org/notices/22004046#
必要であれば管理サーバーページの画像をお送りしますが、いずれにせよグーグルには著作権侵害が認められている状態です。詳細は下記をご確認ください。
https://lumendatabase.org/notices/22004046#
ただ、アメブロとしても俺の一方的な主張による冤罪は避けないといけないし、多分大したことはできないんだろうなぁと思いながらアメブロ側の反応を待った。
翌日アメブロ運営から返信
翌日アメブロの運営から
ブログ丸々の削除はプロバイダ責任制限法に沿った手続きが必要だから超ややこしいよ!6記事だけの削除なら早いけどどうする?
的な返信が来た。
プロバイダ責任なんたらの手続きの場合確実に本名が必要になるし、一円にもならないこの事案に時間を使うのは無駄すぎるから
6記事削除でお願いします。
と回答。
その後アメブロから直接パクリブログの中の人に削除依頼が来ている旨を連絡してもらった結果、5日が経過しても当該運営者からの返信が無かったことから該当6記事がアメブロによる強制削除になった。という流れ。
ブログパクられは有名税
今回の一件は、俺に不利益が無い状態から不利益が無い状態になっただけで正直時間の無駄。パクった側にお咎めは無いし、またやられたらまた同じことをしないといけない。とはいえ万が一にも俺がパクリブログ側だと判断されないためにやらざるを得ない。
俺自身も根本的には何も改善しないだろうなとは思っていたから別にOK。削除依頼とか出したこと無いし試しにやってみるか程度の動機だった。
自動プログラムによるパクリは日常茶飯事
その後軽く検索してみたんだけど、当該パクリブログ以外にもガジェマガをパクってるサイトをいくつか発見できた。
ただ、そっちは悪意を持った自動プログラムっぽくて完全なる丸パクリ。自分から探しに行かない限り検索結果には表示されないから無視した。この辺りはある程度アクセスが伸びてきたブログでは避けられないから気にするだけ無駄。
一応グーグルもコンテンツの盗用には目を光らせているっぽくて、今のところはガジェマガがグーグルにパクリサイト認定されることも無ければ、パクリサイトが検索に表示されることも無いような仕組み作りが為されてる。ただ、いつガジェマガに被害が及ぶかわからないのは不安。
アメブロのドメインパワーが強い
今回のパクリサイトは記事の一人称を微妙に変えたりYoutubeの内容を追記していたのと、アメブロのドメインパワーが組み合わさったことで、グーグルアルゴリズムにオリジナルサイトと認められた結果、検索に表示されるようになったんだと思う。
ということで今後も目立たないパクリサイトはスルーして、目立つパクリサイトだけ潰す省エネな運用でいく。この辺りは有名税と割り切るしかないっぽい。それだけガジェマガが有名になったとポジティブに受け止めることにする。