2018年9月時点での格安SIMの利用率は11.3%。まだまだ10人に一人しか格安SIMを使えていないのが実情だ。これに対して格安SIMの認知度は90.2%。格安SIMのことは知っているけど、よくわからないから使ってないという人が大多数だと思う(参考:MMD研究所)
そこで今回は格安SIMの大手キャリアと比較した11のデメリットに焦点をあてて、そのに全てに反論していく。この記事を読めば格安SIMを使うことによる全てのデメリットが大したものじゃないことが分かる。格安SIMへの恐怖を取り除けた人は早々に格安SIMデビューを果たしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
1.格安SIMはサポートしてくれない
最も大きな不安がこれ。格安SIMに実店舗はない。スマホのトラブルの度にショップに行って修理してもらっている人にはショップがない不安は大きい。
スマホがおかしい時は初期化しろ
ショップ店員として勤務していた俺に言わせれば、スマホをショップに持ち込んだところで再起動と初期化しかできない。それなら誰でもできる。
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画面割れなどの物理的な破損の場合はショップに持ち込めば新品交換できるけど、交換なら格安SIMの場合も電話で対応してくれる。
紛失・盗難保証はないけど肌身離さなければOK
格安SIMのプランにも物損や水没に対する保険が用意されているのが一般的で、保険に加入すれば壊れたスマホを新品に交換してもらえる。特にHuaweiのスマホは独自の保証システムが用意されていて、加入しておけば電話一本で新品を届けてくれる。詳細は下記。
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キャリアとの決定的な差は紛失・盗難に対する保証がないことくらいだから24時間肌身離さずスマホをいじる現代っ子なら問題ない。
2.格安SIMは自分でスマホの初期設定する必要がある
格安SIMに実店舗はない。つまりスマホを購入しても新しいスマホが手元に届くだけだから初期設定も自分でやらないといけないことが心理的な障壁になる。
黙って画面の指示に従え
とは言えスマホの初期設定はスマホを起動して画面の指示に従うだけ。小学生でもできる。スマホが苦手なら子供にでもやってもらえばいい。
スマホの初期設定に特別なスキルがいるなら携帯ショップ店員の給料はもっと高い。スマホの初期設定なんて誰でもできる。安心してほしい。
3.格安SIMによっては使えないスマホがある
格安SIMはその種類によっては使えるスマホと使えないスマホがある。
SIMフリースマホを選べ
格安SIMと回線の相性とかSIMロックの有無で悩むのはめんどくさいから、SIMフリースマホを購入しよう。今のSIMフリースマホはキャリアスマホに並ぶ品質だ。
また、格安SIMを契約するタイミングであればSIMフリースマホをセットで安く購入できる。格安SIMと一緒に購入できるおすすめスマホは下記記事の後半で紹介している。
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中古スマホを買うな
格安SIMを契約するならSIMロックに気を付けたい。SIMフリースマホであればこの問題は発生しない。
例えばドコモで購入したスマホはSIMロックを解除しない限り基本的にドコモまたはドコモ系の格安SIMしか使えない。
このSIMロックの解除は中古スマホに関してはまだ正式にサポートされていない。自分が新品で購入したスマホであれば自由にSIMロックを解除できるけど、中古で購入したスマホはSIMロックを解除できない可能性が高い。
au、UQモバイル系列の格安SIMに近づくな
格安SIMとスマホの相性をややこしくしてる元凶は間違いなくauとUQモバイルだ。この二つは通信方式が特殊だから周波数(電波の種類)が対応していても使えないパターンが頻発する。
最近はau系列の格安SIMを取り扱っている会社も増え続けているけど、触らぬ神に祟りなし。黙ってドコモ系とソフトバンク系の格安SIMを選択してほしい。
4.格安SIMはドコモの古いスマホでテザリングできない
2016年春以前に発売されたドコモのスマホは格安SIMでテザリングできない。これはテザリング時に強制的にドコモの回線に切り替えるために、それまで使っていた格安SIM回線が途切れるからだ。
古いスマホを使うな
ガジェマガでは何度も繰り返しているけど、デジタルデバイスを長く使うのは人生の損失だ。スマホは長く使えば使うほど動きが悪くなって、使用者はその動きの悪さに知らず知らずのうちに慣れて時間を無駄にしてしまう。
未だにスマホの進化は著しいから、2年前の最新スマホよりも今の安いスマホの方が性能が良いなんてザラ。それに新しいスマホを使えばテザリングが使えない悩みもない。
5.格安SIMは混雑時の通信速度が遅い
格安SIMは大手キャリアの回線を借りている関係から、ラッシュ時は大手キャリアユーザーが優先されるために回線速度が落ちる。特に通勤時、昼食時、仕事終わりの通信ラッシュ時の速度低下が著しい。格安SIMの速度は各社に割り当てられた帯域をそのエリアのユーザーで分け合う。不人気格安SIMほど早く、人気格安SIMほど遅い
ワイモバイルを契約しろ
安く使いたいし速度にも拘りたいならワイモバイルが最強。ワイモバイルは一般的なソフトバンク回線を自社回線として使えるから、回線を借りてる格安SIMと違って速度も爆速。その変わり2年契約が必要だけど月額利用料も安い。
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2年契約がいやならOCNモバイルONE
2年契約に耐えられないというのであればドコモの子会社で優遇されているOCNモバイルONEが安定している。OCNモバイルONEなら最低契約期間は6か月だし月額料金も安い。ラッシュ時もYOUTUBEを見るくらいなら問題ない。
6.格安SIMは電話代が大手キャリアより高い
キャリアの最大の魅力は2,700円の国内通話かけ放題プランだ。格安SIMには様々な電話定額プランがあるけど、精々10分間かけ放題が限界で、無制限のかけ放題プランはない。
DSDS(2番号)でキャリアと格安SIMを併用しろ
電話はLINE電話を使えと言いたいところだけど、通話定額が必要な人にはそれなりの理由があるだろうから、キャリアのかけ放題を外せない人も少なくない。それならキャリアのかけ放題と格安SIMを併用すればいい。
今やSIMフリースマホのほとんどが2番号で運用できるDSDS機能に対応している。1つの番号をキャリアのかけ放題のみプランにして2,700円。もう一つの番号を格安SIMの3ギガデータ通信で最安1,000円にすればかけ放題と3ギガデータ通信で3700円で使える。
かけ放題を外せない人でも格安SIMを併用することで月額費用を大幅に下げることができる。DSDS機能対応のおすすめスマホまとめはこちら。
7.格安SIMの契約はクレジットカード決済のみ
基本的に格安SIMの契約で選択できる支払い方法はクレジットカードのみ。キャリアのように毎月の現金払いなどには対応していない。
ガキはすっこんでろ
クレジットカードも作れないガキはそもそも携帯代を自分で払うようになってから格安SIMを考えればいい。
信用情報に傷がついてクレジットカードを作れなくなっている人は格安SIMどころじゃないからまずは自分の生活を顧みよう。
最悪デビットカードで使える格安SIMもある。有名どころは下記。
OCNモバイルONE | ・JNB VISAデビットカード ・SURUGA VISAデビットカード ・楽天デビットカード(JCB) ・楽天デビットカード(VISA) |
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楽天モバイル | ・SURUGA VISAデビットカード ・楽天デビットカード(JCB) |
LINEモバイル | ・LINE Payカード |
8.格安SIMはLINEのID検索ができない
大人気SNSアプリLINEには友達を追加する手段の一つにID検索があるんだけど、ID検索には年齢制限が設けられていて、この年齢制限はキャリア回線でしか解除できない。具体的にはドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、UQモバイルの5つだ。
格安SIMを使っている限り年齢制限が解除できないからLINEのID検索が利用できない。
LINEモバイルなら年齢制限を解除可能
唯一の例外として、格安SIMでもLINEモバイルであれば年齢制限を解除できる。どうしても年齢制限を解除したい場合はLINEモバイルを申し込めば解決する。
一時的にキャリアSIMを借りる
LINEの年齢制限は解除したいタイミングで大手キャリアのSIMカードが入っていれば可能。家族や友人で大手キャリアを使っている人がいれば、解除したいタイミングでSIMカードを借りればいい。
LINEの友達追加をID検索に拘らない
LINEの友達追加はID検索以外にも多種多様な方法がある。お互いがその場にいればQRコードで交換できるし、遠方でもQRコード画像をTwitterのダイレクトメッセージなどで送れば友達追加可能。更に招待URLを送る方法や友人を介して連絡先を追加する方法もある。
9.格安SIMではキャリアメールが使えない
ガラケー時代に活躍した下記メールアドレスは格安SIMでは使えない。
- ezweb.ne.jp(au)
- Docomo.ne.jp(docomo)
- softbank.jp(softbank)
え、まだ使ってんの?
そもそもこのキャリア限定メールアドレスを未だに使う理由がない。このご時世もうキャリアメールじゃないと使えないサービスなんかないから、早めに全部Gmailに置き換えよう。
10.格安SIMは大容量データ通信がキャリアより高い
最近のキャリアで用意されている20ギガとか50ギガ、100ギガはキャリアの潤沢な回線資産を活かしたサービスで、格安SIMで同じデータ通信料を選択するとキャリアより高くなるパターンが多い。格安SIMでは大容量のデータ通信は難しい。
【結論】安い方を使いなさい
そもそも格安SIMのメリットは値段が安いことだから、大容量データを選ぶことで大手キャリアより値段が高くなっているようでは本末転倒。単純に安い方を選べばいい。同じ大容量でも大手キャリアなら格安SIMより通信速度も安定している。
新たなスターとなるFUJIWiFi誕生
最近だと大容量通信を売りにしたFUJIWiFiという格安SIMが登場したことで、今までの「大容量はキャリア1択」の常識が崩れた。最低契約期間なしでも200ギガが4800円と激安。
13か月の最低契約期間ありプランなら200ギガが3,980円まで下がる。
しかも純粋なソフトバンク回線を使うために混雑にスピードが左右されることもなく爆速。
その代わりFUJIWiFiはデータ通信プランしか存在しない。FUJIWiFiをメインスマホに使いたい場合は、DSDS(2番号)スマホで大容量データ通信と格安SIIMの安い電話を併用することで解決できる。
2番号で運用できるDSDSスマホのおすすめはこちら。
11.格安SIM提供会社は倒産するかもしれない
大手キャリアと違って格安SIMはすでに100社以上が存在していて熾烈な争いを繰り広げている。中には既に倒産した会社もあるため、ある日突然倒産してデータ通信が使えなくなるリスクがある。
倒産したら乗り換えればOK
なにも難しく考える必要はなくて倒産したら乗り換えればいい。そもそも格安SIMの上位10社から選べば倒産する心配もない。
格安SIM上位10社とその特徴は別の記事でまとめている。
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ここまでで格安SIMのデメリットとそのデメリットが実はたいしたことがないということをわかってもらえたと思う。格安SIMが怖くないことが分かればあとは月額を下げるだけ。
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