フラットハンドルの自転車に乗れば乗るほどスタイリッシュなドロップハンドルにあこがれてしまう。でもすでに自転車が一台あるのにもう一台買い足すのはもったいないから、デメリットを理解したうえでドロップハンドルにカスタムすることにした。
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この記事の目次(クリックでジャンプ)
クロスバイクをロードバイク化した
クロスバイクをドロップハンドルに変えて1週間ほどたったので、ブルホーンハンドル、フラットハンドルと比較したメリットとデメリットと、カスタム方法を書きたい。一番懸念していたブレーキは、ミニVブレーキを付けることで、STIレバーでも違和感なくブレーキができた。
ロードバイク化のメリット
- ブレーキと変速が同時にできるようになった
- 見た目がよくなった
- より前傾姿勢がとれるようになった
- スピードを出しやすくなった
一番のメリットは目的でもあったブレーキと変速が同時にできるようになったことで、高速でも安全に運転できるようになった。それに見た目がドロップハンドルなのはいかにもロードバイクという感じでかっこいい。ドロップハンドルは持つところがたくさんあるので、状況に応じて楽な姿勢や、空気抵抗が少ない姿勢など使い分けることができるのが楽しい。
どの姿勢もフラットバーやブルホーンハンドルと比べると前傾は増しているので空気抵抗が少なく、楽にスピードを出せる。意識せずに25キロ、少し意識して30キロ、頑張って40キロ以上と、30キロ出すのがとても簡単になった。
ロードバイク化のデメリット
- ブレーキの調整が難しくなった
- 重くなった
- 姿勢がきつい
- 駐車しにくい
ブレーキの調整が難しい。STIレバーは通常のブレーキと違ってレバー側にブレーキ調整がない。その代わりキャリパーブレーキ側に調整があり、ブレーキシューが減ってきた場合はキャリパーブレーキ側でワイヤーの長さを調整する。
ところが今回はクロスバイクをドロップハンドル化したので、キャリパーブレーキを付けることができず、Vブレーキのままだ。つまりブレーキ側にもレバー側にもブレーキの調整がなく、ネジを回すだけの簡単なブレーキ調整ができない。これは盲点だった。
更にパーツの一つ一つが重いため、合計で500グラム強重くなった。姿勢もきつくなるため慣れるまでは少しつらい。意外だったのが駐車のしにくさで、手すりに立てかけてロックするときに必ずドロップハンドルの下部が邪魔になる。そのため一度前輪を軽く持ち上げて、ドロップハンドルの下部に手すりを超えさせないといけなくなった。
クロスバイクのロードバイク化感想
比較するとデメリットのほうが多く見えるけど、楽にスピードを出せて、高速で運転しながら安全にブレーキと変速ができるようになったのは何より大きい。そもそも自転車なんて趣味のものなのだから、姿勢とか駐車とかどうでもよくて、好みの見た目に変わることが一番だと思う。しかし、今回のカスタムによって重量はロック込みで11.7キロまで増え、別記事で紹介しているTOTEMの13B407のコスパの良さが改めて浮き彫りになった。
カスタムに必要な工具
- レンチ
- ドライバー
- ハサミ
- テープ
- ニッパー
カスタムに必要なパーツ
- ドロップハンドル(25.4mm)
- STIレバー(ST2400)
- コラム
- ステム
- バーテープ
- miniVブレーキ
今回の作業のために購入したパーツはこれだけあり、総額は19,062円だった。
インナーワイヤーとアウターワイヤーが全く入っていないが、これはST2400を購入することですべて入っているからで、ワイヤー類は全く購入しなくてもいいから気を付けてほしい。俺はたくさん買ってしまった。アマゾンで買わなかった細かい工具はすべてダイソーで揃えた。
ミニVブレーキ取り付け
まずはVブレーキをミニVブレーキに交換する。これによってブレーキに必要な引きしろを短くし、STIレバーが利用できるようになる。
驚くことに小さくなるのに重量は全く変わらなかった。
もともとついてたVブレーキを開放してやり
ミニVブレーキに交換する。
前輪も同じように交換した。あとでワイヤーも交換するので調整は雑で良い。
ドロップハンドル取り付け
次にハンドルに取り掛かる。
ついてるパーツをすべて取り外す。
そしてハンドルを外す。
ここで問題が起きた。この形状のステムだとカーブが強いドロップハンドルは取り付けられない。
というわけで急遽コラムとステムを購入した。注文した日に商品を届けてくれるアマゾンに頭が上がらない。
以前のステムは重量227グラムなのに対して、
今回購入したコラムとステムは重量380グラムだった。
コラムとステムを取り付けるとこうなる。これでドロップハンドルを取り付けられる。
以前つけていたブルホーンハンドルが241グラムなのに対して、
今回取り付けるドロップハンドルは346グラムだった。重い。
ハンドルを仮止めする。微調整はあとでする。
ドロハンのSTIレバー取り付け
ここからSTIレバーの取り付けを行う。以前のブレーキは89グラムと154グラムだ。
それに対してSTIレバーは二つで488グラムにもなる。重い。
STIレバーの取り付けはハンドル接合部のわっかを緩めることで行う。
このわっかは六角クランクで緩める。
仮止めするとかなりそれっぽくなってきた。この段階ではまだブレーキが効かないので試乗は厳禁だ。
SITレバーにブレーキレバーを通す。
更にアウターケーブルを通してテープでハンドルに仮止めする。ケーブルをブレーキにつなげたら何度か強めに握って初期伸びを取る。
次にシフトケーブルを通す。
更にアウターケーブルを通して変速を使えるようにする。
シフトケーブルを初めて交換した際はディレイラーに接続する前に自分の力で引っ張れる限り引っ張りながらディレイラーに固定する。その後にシフトケーブル調整ネジを反時計周りに回してやることで、ケーブルを更に張ることができるので、実際に変速しながら調整しよう。
各ケーブルの先端はいい感じの短さに切ってあげて、ほつれないようにキャップをかぶせる。このニッパーは切りにくいと評判のアウターケーブルも一瞬で切り落としてくれたのでかなりお勧めだ。
アウターケーブルをハンドルに仮止めするとこんな感じになる。
ここからバーテープを巻いていくので、STIレバーの位置の最終調整を行う。ハンドル上部は以前使っていたブルホーンハンドルと同じ感覚になるように調整した。また、巡行で使うハンドル下部は見た目が美しくなるように地面とほぼ平行になるように調整した。
ドロハンのバーテープ巻き
バーテープのコツは様々あるが、パッと見できれいで、ほつれなければいいので神経質にならなくていい。とにかく力の限り引っ張りながら巻いていってほしい。
少し余らせた先端はエンドキャップで押し込む。ちょっと汚くなったが気にしない。
難しいのはSTIレバー周辺で、巻き方をいろいろ調べてみたものの、特に決まりはなさそうだった。下側のゴムをめくりあげる。
思い切りバーテープを引っ張りながら下から上に巻く
戻ってきて下側を巻く。しっかりと引っ張る。
裏側から上部に移動する。あとは残りのハンドルをまけば完成だ。
巻き終わってライトとサイコン、バックミラーを付けるとこうなる。バーテープのエンド部が汚いが気にしない。
クロスバイクのロードバイク化完成
これで作業が完了した。
いいんじゃないだろうか。ちょっとごちゃついたが、よりスポーティーな印象になった。満足。
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