自転車は大人が楽しめるプラモデルみたいなものだと思う。
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ドッペルギャンガー買った
俺が乗っている自転車を紹介したい。俺が乗っている自転車はネット上では賛否両論言われているドッペルギャンガーのG700シリーズのコントレイル(contrail)という車種だ。
きっかけは運動不足
自転車を購入したのは今から一年前にさかのぼる。当時の俺はあまりにも運動ができていないことに危機感を抱いていた。考えてみると職場は近い。それならば職場まで自転車でいけば運動しながら通勤費を浮かせられるし一石二鳥じゃないかと考えた。コントレイルを購入した当初は自転車に対して全くと言っていいほど知識がなかった。だから購入した理由は安くて、軽いこと。この2点だけだった。コントレイルのカタログ上の重さは10.65キロ、価格は29,000円ほど。3万円ならすぐに通勤費で元は取れる。その値段でママチャリの半分ほどの重さの車体が手に入るなら上出来だろう。
念のためパナレーサーの最も安い空気入れだけ購入し、週に一回ほど空気を充填しながら職場までの往復で使っていた。正直自分には十分なスペックだった。コントレイルは俺が想像していた以上に快適に走行でき、唯一見た目がクロスバイクだというところだけが不満だったが、それ以上に軽くて速い疾走感が楽しかった。
最初のカスタム
ライトを付けた
購入してから利便性を向上させるために若干のカスタムはしていた。まず夜間走行のためにライトをつけた。
サドルバッグを付けた
小物を入れるためにサドルバッグをつけた。
ドリンクホルダーを付けた
自立させるために自転車スタンドをつけ、水分補給のためにドリンクホルダーを取り付けた。自転車スタンドはいらなくなったのでこの後外した。
始めのカスタムはその程度で、速度に関わる部分のカスタムはなにもしなかった。
もっと早く走りたい
転機が訪れたのは自転車を購入してから8か月ほどたった頃に、前輪がパンクしてからだった。空気を入れても翌日にはふにゃふにゃだった。近所の自転車屋さんに電話したところ、前後の修理の状況もあるので、来てすぐに修理ができるかは保証できないといわれた。ならば自分で治したほうが安くて早いと判断し、アマゾンでタイヤレバーとチューブを購入し、解説ウェブサイトを見ながら交換したのが始まりだった。自転車イジリってこんなに簡単なのかと実感してからカスタムが始まった。中型バイクに乗っていた俺にとってこの整備性の高さは驚きだった。ここからスピードを求めるカスタムが始まった。
ブルホーンハンドルに交換した
まずは一番気になっていたハンドルをブルホーンハンドルに交換し、ドロップハンドルほどではないが、見た目は納得のいくものになったし、前傾姿勢がとりやすく、スピードも出しやすくなった。
サドルを交換した
同じ時期に軽量化の悪魔にも取りつかれていたので、軽量サドルを購入し、180グラム軽量化させた。
(選べるカラー) ロードバイク 軽量 メッシュ サドル / 自転車 (並行輸入品) (白)
ペダルを交換した
さらに軽量ペダルを購入し、こちらは対で260グラムになり、60グラムの軽量化を果たした。
クイックリリースを交換した
クイックリリースもチタン製の軽量なものを購入し、50グラム軽量化した。タイヤを変えた
さらにタイヤをパナレーサーのクローザープラスに交換することで前後で400グラムほどの軽量化を果たし、ロード用の細いタイヤのスピード感に酔いしれていた。
パーツを変えれば変えるほど速度の向上を実感できる。しかもすべて自分でカスタムができてしまう。なんて楽しいんだ。俺は大人のプラモデルのような自転車の魅力に取りつかれていた。ここで問題が発生した。新しい23cのタイヤに変えた翌日にパンクしたのだ。リム打ちパンクだった。原因は空気圧が低すぎることだった。
ロードバイク用のタイヤは細くなればなるほど空気圧を高くする必要があるが、俺はそれを知らなかった。いつも通りの感覚で空気を入れていたため、段差で地面とホイールにチューブが挟まれる形でパンクしてしまっていた。再度タイヤのチューブを交換し、今度は空気を多めに入れることにした。23cの指定の空気圧は7気圧ということだったが、俺は気圧計を持っていない。とりあえずいつもより気持ち多めに入れたが空気の入れすぎが怖くて思い切ることができなかった。でもリム打ちパンクはもう避けたい。ここでとうとう気圧計付き空気入れを買うことにした。
空気入れが届いてすぐに空気を入れたが、7気圧というのは想像以上に高かった。体感で言うといつもの3倍ほどの量だった。7気圧入れ終わった俺のタイヤはパンパンという表現では甘いほどカチンコチンだった。
サイコンを付けた
それからは幸いリム打ちパンクは一度も起こっていない。パナレーサーのクローザープラスのレビューでパンクが多いというコメントがあるが、おそらく空気圧不足によるリム打ちパンクが原因だろう。この段階でサイクルコンピューターも取り付け、自分の巡行速度と最高速度がどれくらいのものかわかるようになり、もっと早くなりたいと考えるようになっていた。
キャットアイ(CAT EYE) ベロ9 [CC-VL820] VELO9 有線式 ブラック
ここまで順調にチャリンコのカスタムを行っていた俺に事件が起きた。タイヤが勝手にバースト(パンク)したのだ。これは本当に心臓に悪い。7気圧まで空気を入れて、部屋に立てかけておいたチャリのタイヤが突如バーストする音量は、一度イベントで見かけた火縄銃の発射音のそれだった。
原因はホイールにあった。コントレイルの純正のホイールは23cという細いタイヤを想定していない。ホイールのリム幅が広すぎて、ビートでタイヤを保持する力が弱く、チューブの高圧に押し出されてしまっているようだった。この現象は原因がわかるまで4回も起きてしまっていた。本当に心臓に悪い。勘弁してほしい。
スプロケット、ディレイラー、ホイールを交換した
ちょうどこの時にはすでに軽量化とスピードアップのためにホイールの交換を考えているところだったのでホイールを交換することにした。しかしホイールの交換には課題が多い。
ホイール交換を考えた理由はギア比を変えるためだった。コントレイルのギア比はフロント52Tのリア14Tだった。リア14Tは高速域では軽すぎると感じていた。自分より優雅なペダルの回転でさっそうと追い抜いていく自転車乗りを見かけ、ギア比を変えたい欲を抑えられなかった。ということで一般的にリアで一番重いとされている11Tに変えることにした。
ところでコントレイルのリアはボスフリーホイールだ。これは簡単にいうとしょぼいホイールということで、このギア比を変更するために取り付けられるスプロケットが全然ない。
今の変則は7段だ。ただ、7段という変則はしょぼい規格にしかなく、ワンランク上のカセットフリー規格に変更すると8段変速以上しか見当たらない。
だからホイール、スプロケットの交換と同時に変速機である、ディレイラーも8段に対応したものに変更する必要があった。これは大仕事になる。
まとめると、高性能なホイールに変更するには8段のスプロケットが必要で、
8段のスプロケットを使うためには変速機と
変則レバーも交換しなければならない。
ホイールの交換とディレイラーの調整を終え、スムーズに走れるようになるまでに6時間かかった。この時に購入したパーツはこれだけある。
すべてを安いパーツで統一したので、工具代とパーツ代を考慮しても、自転車屋さんでやってもらうのと変わらないくらいの値段でできたと思う。また、ワイヤーの交換とディレイラーの調整を自分で行った今、もう怖いものはないので、今後はドロップハンドル化も検討したい。ドロップハンドルに変更するにあたって、今はVブレーキなのでSTIレバーを付けるにあたって、ブレーキの問題をどうするかが課題だ。(ドロップハンドル化しました→2万円あればクロスバイクをドロップハンドル化できる!)
この時に買ったものはこれだけある。
買ったパーツ
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) BT-15A チェーン カッター TOL17100
買った工具
バックミラーを買った
タイヤの交換は想像以上の効果を発揮し、はっきりとスピードの向上につながった。また、リム幅が狭くなったためバーストも起こらなくなった。ギア比が変わったことで公道で40キロ近く出すことができるようになったため、背後を確認するためにバックミラーを購入した。
ワイヤーロックを買った
また、2万円のホイールRS21に交換し、盗難の恐怖を覚え始めていた俺は新たに700グラムのワイヤーロックを買い足し、今に至る。
あとがき
結局総重量は11.2キロと決して軽くはない重量になってしまったけど、自転車の基本的な仕組みを理解できたし、なにより自分でカスタムを施すと3万円の格安クロスバイクでも愛着が沸く。壊れた時に自分で修理できるのもうれしいし、ちょっとしたメンテナンスはもう何も怖くない。こんなにエコで楽しい大人のプラモデルはなかなかない。自転車という趣味はいい年になった大人にこそおすすめしたい。
追記
結局ドロップハンドル化しました。
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