そもそもアクションカメラなんて一般人には需要もないニッチな製品なんだけど、なんだかんだ俺はバイク乗りでもあるからGoPro7から13まで6年間も愛用していたりする。
そんなGoProが最近は陰りを見せているというのは本当で、他社アクションカメラが進化し過ぎのGoPro進化しなさすぎで結構ヤバい。
ということで今回はGoPro愛用者の俺がいよいよGoPro離脱を検討している理由をまとめる。ニッチな話だけど聞いてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
GoProはバグ多すぎの進化しなさすぎ
まず最大の問題点は世間でも散々言われてるけど、GoProが変わり映えしなさすぎるどころか、一部劣化すらしていることなんだ。新製品が出るたびに進化以上にバグと発熱でトラブっててもう信頼が地に落ちてる感がある。
とにかくGoProは信頼できない。バグに次ぐバグ。安定しない動作。発熱による熱停止と、カメラなのに撮影に問題があり過ぎ。
GoProは毎年同じものを発売してる
しかもGoProはほぼ進化していない。俺の記憶では7で手振れに革命が起きて以降、9で画質を改善、11で画質を改善したのみで進化は終わり。8、10、11、13は発売してるだけでマジで変わってない。
それでもGoPro一強だった頃はまだ良かった。いや、何も良くはないんだけどGoPro以外に選択肢が無い頃はユーザーがバグに対応するしかなかったんだ。だから俺もバグを回避する方法を模索して騙し騙しGoProを使い続けて今に至る。
お陰でGoPro7で日本一周前半戦、GoPro9で日本一周後半戦を撮れてるからGoProには感謝しかないというのは先に伝えておく。アクションカメラ市場を作ってくれたGoProマジリスペクト。日本一周ダイジェスト映像は下記。
他社のアクションカメラが進化し過ぎてる
問題はいよいよGoProの牙城が崩されてることなんだ。というかGoProが一人だけ止まってるから追いつかれただけ。GoProあほすぎ。
GoPro9くらいまではまだGoProの一強だった。その頃のDJIのOSMO ActionとInsta360はまだ明らかな格下だった。それが11くらいで追いつかれ始めて、13ではほぼ追い抜かれた。その詳細を比較したレビュー記事が下記なんだけど、
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具体的にGoProが他2社に負けてる項目は下記4点。
- 起動の速さ
- 熱暴走の少なさ
- バッテリー持ち
- 夜撮影の画質
これだけ見ると「え、GoPro終わってね?」って思うけど、今でも昼撮影の画質だけはGoProがナンバーワンだと俺は信じてる。だから俺は使ってるって話。
GoPro13は昼の空に神を宿す
(⇒ 動画)
それは最近投稿した万博の動画でも同じで、やっぱりGoProは青空と雄大な雲の描写がピカイチ。
外撮影で映像の半分を占める空に神を宿すのがGoProの強さで、だからこそアクションが映える。
(⇒ 動画)
この空の描写力こそがGoProの神髄だと俺は思ってる。
GoPro13はファイルサイズが超小さい
あと地味にGoPro13からファイルサイズが劇的に小さくなっているのも扱いやすくていい。なんとGoPro13は最低5Mbpsで撮影できる。具体的には下記。
GoPro12以前 | GoPro13 | |
FHD ビットレート標準 |
45Mbps固定 | 5~25Mbps(可変) |
4K ビットレート標準 |
60Mbps固定 | 40~52Mbps(可変) |
その場合のファイルサイズは他社の8分の1から25分の1にもなる。もちろん5Mbpsの画質はクソなんだけど、アクションカメラなんてそもそもがクソ画質だからほぼ気にならない。それ以上にストレージを食わない利便性が素晴らしい。
昼の描写力とファイルサイズの2点に魅力を感じてるから俺はGoPro13を使い続けているという話。
これ以上差がついたらもうGoProは無理
それでもそろそろGoPro13に限界を感じるのは画質とファイルサイズ以外の下記で
- 起動の速さ
- 熱暴走の少なさ
- バッテリー持ち
- 夜撮影の画質
これらが足を引っ張るケースが多いから。一応GoPro13の世代ではまだギリ許す。
但し今年の9月にまたGoPro14が発売されるはず。もちろん同時期にOSMO Action6とInsta360 Ace Pro3も発売されるはず。そこでGoPro14がまた進化せず、他社が更に進化するような事態になれば俺はもうGoProを見限る。それくらい俺は今瀬戸際の状態でGoPro13を使用してる。
だからここからはGoPro13を一年使って感じた嫌いなところをまとめる。
バッテリーが持たないのに充電が遅い
一番ムカつくのはここ。GoPro13のバッテリー持ちはフルHD画質で90分ほどとカメラとしては悪くはないんだけど、とにかく充電が遅い。
撮影しているとみるみるバッテリーが減るのに、隙間時間での充電が全然追いつかないんだ。
結果長時間の撮影ではバッテリーのチキンレースが始まる。撮影を止めたら充電して、また撮影が止まったら充電しての繰り返しで超めんどくさい。ずっとバッテリーがじり貧。
予備バッテリーも手間とストレス
もちろん予備バッテリーを購入すれば済む話というか、GoPro9では予備バッテリーも持っていたんだけど、GoPro13ではバッテリーの形を変えてきやがったから流用できないんだ。GoProにしか使えないバッテリーを何個も買いたくない。バッテリーを入れ替えるのも手間。荷物が増えるのもストレス。
そもそもモバイルバッテリーで急速充電できれば全てが解決するんだ。その点OSMO Action 5は急速充電にも対応してるのが超偉い。GoPro14では急速充電に対応してほしい。
写真モードとタイムラプスモードが邪魔
これはGoPro13に限らず歴代全てのGoProに対する不満なんだけど、写真撮影モードとタイムラプスモードへの切り替えが簡単すぎる。側面のモードボタンを押してしまったらアウト。以降はシャッターボタンを押しても動画は撮ていない。これは非常に良くない。
なぜなら写真撮影とタイムラプスなんて使わないから。GoProは動画を撮影するためのカメラだから。
なのに超簡単に切り替えられるせいで動画を撮影しているつもりが写真しか取れていなかったり、謎のタイムラプスが撮影されていたりの事態が頻発する。GoPro歴が長い俺でも未だにたまにミスる。非常にうざい。
というかGoProで動画撮影以外を使う奴なんてほとんどいないんだから、写真撮影とタイムラプスはもっと設定の奥の奥に放り込んでおけって話。誰が緊急でタイムラプス回すんだよ。UX考えろ。
【許せる】GoPro13は本体が熱すぎる
別に発熱問題はGoProに限らないし、多くのカメラが苦戦しているところだけど、それにしてもGoProは熱すぎ。短時間の撮影で謎に熱を持ちすぎる。
寧ろ発熱にバッテリーを使っているんじゃないかってくらいに熱いし、発熱するってことは当然バッテリーの減りも早い。
冬場はまだいいにしても外気温が暑い夏場はいよいよ熱い。少し撮影しただけで低温やけどするほどの熱を持つ。
その点OSMO Action 5はまだマシで、発熱しない分バッテリー持ちもGoPro13より1時間も長い。流石にGoPro13の設計が甘いと言わざるを得ない。
【重要】GoPro13は夜景が超うんこ
あとは定番のやつで、GoPro13の夜景うんこすぎ問題はもう擁護できない。そもそもGoPro13のセンサーサイズが1/1.9インチってのもいつの時代だよって感じだけど、夜景撮影のクオリティがGoPro9より劣化してるのは意味不明。
だから夜の撮影でGoProを持ち出す気にならない。GoProは夜使い物にならないんだ。
一方OSMO Action 5とInsta360 Ace Pro 2は圧倒的な夜景性能を誇るんだけど、あれはあれで急に改善され過ぎたともいえる。GoProからすれば不意打ち過ぎた。
だから俺はGoPro14までは待つ。GoProに改善の猶予を与える。GoPro14でも改善しないならもう乗り換える。一応GoPro13で夜景撮影をするシーンはほぼなかったから夜景が弱くても困らなかったけど、とはいえ昇った日は必ず沈む。いつか夜景撮影をする日が来るし、その時にGoProじゃなければよかったと思いたくない。
【許せる】GoPro13は撮影まで4秒かかる
最後は軽微なやつ。GoPro13は撮影ボタンを押してから実際に撮影が始まるまでに4秒かかる。これは完全に電源オフの状態からだから、けして遅くは無いんだけど、OSMO Action 5の1秒と比べると遅い。
特に俺はGoProをVlogとか帰省動画とかモトブログで使うんだけど、この撮影ではいつなにが起こるか俺にも分からないんだ。だからここぞってタイミングで撮影したいんだけど、起動4秒はシャッターチャンスを逃すには十分すぎる。
今まで何度もこの4秒の壁に阻まれてる。これが1秒になれば俺としてはとても嬉しい。
ただし1秒はかなり贅沢な話で客観的に見れば4秒でも十分早いには早い。スマホでも4秒で撮影開始は絶対無理。だからこれはあくまで夢。GoPro14が4秒だったとしても他が改善されていれば許す予定。
GoPro14は多分再起できない
まぁ多分GoProは無理。なぜならGoPro社にやる気がないから。
GoProがこれまで進化してこなかったのは偶然ではないんだ。原因はGoPro社の社風にあるし、文化にあるし、開発力の無さにある。GoPro社の総合的なやる気の無さが今のGoProを作ってるって話。
というかDJIとInsta360の開発力が高すぎ。GoPro社ごときがチャイナを代表するモンスター企業に追いつけるはずがない。そもそもGoPro14でDJIとOSMOに勝てるならGoPro13で負けてなかった。もう手遅れなんだ。
センサーを変えたGoProは絶対バグる
それでも奇跡を信じたいなら、まずGoPro14はセンサーサイズを1/1.3インチに刷新しないと話にならないんだけど、新センサーを積んだGoProをバグ無しで発売するのはGoPro社には無理。なぜならそれがGoProの歴史だから。新センサーは絶対熱暴走するし、絶対不具合が起きる。
ということでやっぱり無理。GoPro今までありがとう。アクションカメラ市場を作った英雄として華々しく散ってほしい。繁栄と衰退をGoProと共にしたことで、築いた市場で王座を守り続けることの難しさを痛感すると同時に、iPhoneの凄さを改めて思い知ることになった。という結論で終わる。
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