Anker無線イヤホンのコスパモデルであるSoundcore Life P3の後継機としてSoundcore P40iが急に発売された。
正直Soundcore Life P3でも十分な性能ではあったんだけど、機能面で同価格帯のEarFun Air Pro 3に惜敗していたところ。今回のP40iは明らかにEarFun Air Pro 3を狙い撃ちにしてきた。
ということでどちらがコスパに優れるのか、今から無線イヤホンデビューするならどちらを選ぶべきかをレビューしていきたい。
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1.5万円以下はAnker以外を許さない決意
今回Soundcore P40i発売の面白い所はAnkerが低価格帯でAnker以外のイヤホンを許さない決意を表明しているところなんだ。
というのも街中で主に見かける無線イヤホンは大体3択でそれが下記。
- Air Pods Pro(3万円以上)
- SONY製(3万円以上)
- Anker製(1.5万円以下)
Ankerは1.5万以下イヤホンで絶大な支持
無線イヤホンユーザーは明確に音質拘り派とコスパ重視派に分かれていて、中でもAnker製は15,000円以下のイヤホンとしては品揃え、コスパ共に圧倒的。コスパ重視派から絶大な支持を得ているんだ。街中で最も見かける無線イヤホンだといっても過言ではない状況になっている。
そこに反旗を翻したのが一年前に7,990円で発売された超多機能イヤホンEarFun Air Pro 3で、これがAnkerが唯一の強みとしていたコスパ王者の座に風穴を開けてしまっていた。この穴を塞ぐべく明確な殺意を持って投入された刺客がSoundcore P40iなんだ。
EarFun Air Pro 3のレビュー記事は下記。
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【EarFun Air Pro 3レビュー】ケース以外最高の出来
俺はメインイヤホンにAnkerのSoundcore Liberty 4を使用しているというのは何度も書いている通りだけど、それは俺が音に拘りがあるからではなく、最もコスパが良いイヤホンだと思っているか ...
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Soundcore P40iの詳細なスペック
Soundcore P40iの詳細なスペックは下記。参考にライバルのEarFun Air Pro 3と比較する。
Soundcore P40i |
EarFun Air Pro 3 |
|
価格 | 7,990円 | 7,990円 |
ノイズキャンセリングの強さ | 強い | まぁまぁ |
外音取り込み精度 | 微妙 | 微妙 |
音質 | 声が聞き取りやすい | 低音強め |
マイク音質 | 良い | 良い |
再生時間 | ノイキャン 10時間 標準 12時間 LDAC 非対応 ケース込み 最大60時間 |
ノイキャン 7時間 標準 9時間 LDAC 不明 ケース込み 最大45時間 |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
無線充電 | 対応 | 対応 |
操作性 | タッチ | タッチ |
ケースの使いやすさ | 指輪型 | 指輪型 |
デザイン | スタイリッシュ | 無骨 |
保証の長さ | 24か月 | 24か月 |
なんと付加価値はほぼ一緒。7,990円なのに両方とも無線充電とマルチポイントに対応する。
その他タッチ操作とか
ケースが指輪型なのも同じ(写真右2つ)。
P40iは完全にEarFun Air Pro 3を意識した作りになってる。
音質はどんぐりの背比べ
音質はSoundcore P40iの方が低音が少なくYoutube音声は聞きやすい。対してEarFun Air Pro 3は低音ずんずん系。この辺りは好みで両方とも音質に期待するべきイヤホンではないし、音質に拘る人が買うイヤホンでもないから無視する。
一応EarFun Air Pro 3は高音質コーデックのapt-X Adaptiveに対応するけどバッテリーの減りが早まるだけで特に意味はない。
俺は無線イヤホンでは音楽を聴くよりYoutubeを聞く方が多いからSoundcore P40iの方が好み。
P40iはケースがスマホ置きになる
わかりやすい差があるとすればSoundcore P40iはケースがスマホ置きになることで、ケース内の「PHONE」部分をカチッと立てることが可能。
これによって横向きであればスマホが安定するスマホ置きになる。
これを実現するためにSoundcore P40iの背面はラバー素材で滑りにくくなっていたりする。
出先でスマホを安定させられるのは普通に便利だし、指輪型ケースを逆手に取ったアイデアで非常に面白い。今後このアイデアは全てのイヤホンでパクってほしい。
ノイキャンはP40iの方がちょっと強い
ここまではカタログから見える分かりやすい差なんだけど、ならノイキャンはどうなのかというと俺が保有する4つのイヤホンを比べた限りだと強い順に下記。
- Soundcore Liberty 4 NC
- Soundcore P40i
- Soundcore Liberty 4
- EarFun Air Pro 3
やっぱりノイズキャンセリングを売りにしてるSoundcore Liberty 4 NCが一番強い。ただ、今回のSoundcore P40iは次点に来た。
1年半前に発売されたSoundcore Liberty 4よりノイキャンの強さは上。この辺り確実な技術の進歩を感じる。
一方EarFun Air Pro 3は一番弱い。発売時期を考えても妥当な順番になった。外観以上にソフトウェアの進歩が強い。やっぱりデジモノは新しい物に限る。
マルチポイントの切り替え速度は同じ
次に気になるのはマルチポイントの精度なんだ。というのも世の中にはマルチポイント対応を謳いながら切り替えがうまくいかないイヤホンが意外に多い。
特に苦しいのはパソコンとスマホの切り替えで、スマホで音を止めてからパソコンの音を再生するまでの時間が結構長い。
ということで俺が保有する4つのイヤホンでマルチポイントの切り替えが早い順に並べたものが下記。
- Soundcore P40i(3秒)
- EarFun Air Pro 3(3秒)
- Soundcore Liberty 4 NC(6秒)
- Soundcore Liberty 4(10秒)
ここはSoundcore P40iとEarFun Air Pro 3が同列だった。思っている以上にEarFun Air Pro 3が強い。
一方最近発売したはずのSoundcore Liberty 4 NCは切り替えまで6秒と結構時間がかかるし、1年半前に発売したSoundcore Liberty 4は10秒と長すぎ。しかも俺のパソコンとは相性が悪いのか音が途切れてしまっていた。
ここはまさに発売順という感じでソフトウェアの明確な改善を感じる。Soundcore P40iとEarFun Air Pro 3ならストレスなくマルチポイントを楽しめる。
コスパ最強イヤホンはP40iに変更
EarFun Air Pro 3とSoundcore P40iは本当に僅差。音質は好みだし付加価値は同じだしマルチポイント切り替えも優れているしでほぼ差が無い。
違いがあるとすればSoundcore P40iの方が微妙にノイズキャンセリングが強かったり、ケースをスマホ置きにできたりのアイデアがある点と、
ケース、イヤホンともにSoundcore P40iの方が質感が良いぐらい。
1,000円高くてもP40iを選んでいい
但しお値段はEarFun Air Pro 3の方が1,000円安いんだ。表面上の価格はどちらも同じ7,990円だけど、EarFun Air Pro 3は常に1,000円オフクーポンを配布している。
これはEarFun Air pro 3のAmazonセール対策で、セール時はクーポンが消える代わりに表面価格を6,990円にしてる。つまりいつでも6,990円で買えてしまうのがEarFun Air Pro 3の強みなんだ。
ということでこの1,000円をどう見るかが勝敗の分かれ目だけど、俺としてはスマホ置きのアイデアとケースの質感を、ノイキャンを重視してSoundcore P40iを選べば良いと思う。
というのも2年間使う物でたった1,000円の差は誤差に等しいし、やっぱり質感が良いと日常が少しときめくんだ。ノイキャンが微妙に強いのもちょっと嬉しい。それほど大きな差ではないけど価格差も1,000円と小さいならSoundcore P40iを選んでいい。
ということで俺は今後無線イヤホンデビューする人にはSoundcore P40iを勧めるし、俺はSoundcore Liberty 4の後継機が出るまではSoundcore P40iをメインイヤホンにしようと思う。
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【EarFun Air Pro 3レビュー】ケース以外最高の出来
俺はメインイヤホンにAnkerのSoundcore Liberty 4を使用しているというのは何度も書いている通りだけど、それは俺が音に拘りがあるからではなく、最もコスパが良いイヤホンだと思っているか ...
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