本格的に外で動画編集できるノートパソコンが欲しい。と思ってENVY15をメインパソコンにしているんだけど、200Wの電源が重すぎる。
というのは前回ノートパソコンを検討する記事で書いた通りなんだけど、
-
【購入検討】今のノートパソコンの不満と次欲しいノートの条件・候補
俺の現在のメインパソコンは最強ノートパソコンENVY15で、最強すぎるあまり性能面での不満は一切ないんだけど、とにかく筐体がでかいのがネック。ノートなのに持ち運びにくい。 そこに限界を感じて福岡一人旅 ...
続きを見る
前回からいよいよ検討が進んで候補が絞られてきたから、俺がノートパソコンを選ぶために色々検討した成果を俺の頭を整理するために報告する。
動画編集できるノートパソコンが欲しい。というニッチな人の参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
動画編集に必要なスペック
前回の記事は2年ぶりのノートパソコンの検討ということもあって色々と手探りだったんだけど、そこから更に1か月をかけて、今のCPUとGPUの処理能力とか特性を調べまくった。
その知識武装がある程度完了した俺が今から動画編集できるパソコンを買うなら、という条件で要求する最低のスペックは下記。
- 15インチ/3K程度/sRGB100%
- i7-12650H以上
- メモリ16ギガ以上
- RTX2050以上
- Type-C充電器で充電できること
- 2キロ以下
15インチ/3K程度/sRGB100%
外での動画編集の場合画面の拡張は割に合わないからディスプレイはなるべく大きいほうがいい。もちろん画面サイズが大きいだけでなくそれなりの解像度による作業スペースが必要で、正しい発色も必須。
i7-12650H以上
肝心の処理能力は今から買うならi7-12650Hが最も無難。11世代と比較して大幅に処理能力が向上していて、同世代で更なる上位モデルのi7-12700Hと比較しても大きく見劣りはしない。
i7-12650Hはi7-12700Hと比較してGPUの処理能力が低いのが弱点だけど、外部GPUも搭載するからあんまり気にしなくてOK。
(画像引用:BTOパソコン ミニ館 ~ BTO/自作パソコン初心者入門)
ならRyzenはどうなんだという話だけど、VegasProの場合第4世代Ryzenより10世代Intelの方が書き出しが早かったから安全策をとってなるべくIntelを選ぶ方向で検討する。
メモリ16ギガ以上
メモリは間違いなく多いに越したことはないんだけど、現状32ギガを条件に加えると値段が跳ね上がりすぎる。ということで自分で検証した結果、VegasPro20かつフルHD動画の編集であれば16ギガメモリでも十分と判断した。妥協は必要。
スペックによる動画書き出し速度の違いを検証した記事は下記。
-
VegasPro20のレンダリング速度を16と比較する【動画編集
俺は動画編集アプリに糞マイナーなVegas Proを使っているんだけど、俺が前回作ったYoutube動画の書き出し時間があまりにも長すぎた。 そこで最新版のVegasPro 20なら改善されてるかもっ ...
続きを見る
RTX2050以上
最後に動画編集速度に影響を与えるGPUはできればRTX2050以上が良い。
最初は無くても良いかなとも思ったんだけど色々検証した結果やっぱりないのは大変そう。絶対あったほうがいいということでGPUは必須にした。
現状俺のENVY15はRTX2060で十分快適に編集できてる。ここまでのパワーは必要ないかもしれないけど、これに近いパワーは欲しい。現状最もRTX2060のパワーに近く、消費電力が少ないのがRTX3050なんだ。
(画像引用:BTOパソコン ミニ館 ~ BTO/自作パソコン初心者入門)
消費電力の少なさはType-C充電での可否に影響するから持ち運ぶためには超重要。
つまり消費電力が高いRTX2060、RTX3060、RTX3070またはそれ以上のGPUは除外される。
逆に1050は非力すぎ。1650も弱い。最悪でも2050は欲しいけど、2050は最も新しく、選択肢がほぼない。順当にいくと3050が妥当。
Type-C充電/2キロ以下
あとはスマホとパソコンの充電器を一体化するためにType-C充電には絶対に対応しておいてほしい。そして現状市場に存在する充電器は140Wが限界。だからできれば140Wで充電できるノートパソコンが理想的。
そんな140W充電できるMATECHの充電器が今まさにセール中だからとりあえず購入した。保証期間も3年でANKERより長くてよさげ。
重量は軽いに越したことはないけど、重くても2キロ。このラインで考える。
動画編集できるノートパソコンの候補
さて前回の記事から必要な条件を明確にした上で更に市場のパソコンを網羅しつつ改めて上げた候補が下記。
- Vivobook Pro 15 OLED K6500ZC
- RedmiBook Pro 15
- LG gram
- マウスコンピューター DAIV
Vivobook Pro 15 OLED K6500ZC
ディスプレイ | 15.6(120Hz有機EL) |
解像度 | 2880×1620 |
sRGBカバー率 | 100 |
CPU | Core i7-12650 |
GPU | RTX3050 |
メモリ | 16 |
重量 | 1.8kg |
Type-C充電 | 対応 |
消費電力 | 150W |
価格 | 154,800円(22/11/30) |
最有力候補。i7-12650HとRTX3050に16ギガメモリで動画編集の処理能力は十分。
更に15.6インチのディスプレイは2.8K有機ELでしかも120Hzのオーバースペック過ぎ。重量も1.8kgで及第点。これで15万だからコスパは十分。
ということでこれを買うかどうか悩み続けているんだけど実際に店で見てきたところデザインが凄くダサい。天板以外はプラスチックだしベゼルとディスプレイが一体化してない感じも最悪。5年前のパソコンのよう。
更に消費電力が150Wなのも気になる。現状最高出力の140W充電器だと最大のパフォーマンスを発揮できない可能性がある。とはいえそんな情報はどこにもないから自分で検証するしかない。
あとなんならなぜかASUSはこのモデルを生産終了してる。もう市場にある在庫限り。つまり買ってもアフィができない。悩む。
Redmibook Pro 15
Redmi | |
ディスプレイ | 15.6(90Hz) |
解像度 | 3200×1800 |
sRGBカバー率 | 100 |
CPU | Core i7-12650 |
GPU | RTX2050 |
メモリ | 16 |
重量 | 1.8kg |
Type-C充電 | 対応 |
消費電力 | 130W |
価格 | 165,406円(22/11/30) |
とんだ隠れ玉。スマホで有名な中国Xiaomiは実はパソコンも出していて、しかもやっぱりXiaomiだからコスパも良い。
i7-12650HとRTX2050に16ギガメモリで処理能力は十分。RTX2050はRTX3050と比較して画像処理能力は劣るけど、
(画像引用:BTOパソコン ミニ館 ~ BTO/自作パソコン初心者入門)
その分省電力性が超強いのが強み。
15.6インチのIPSディスプレイは90Hzで十分すぎるし、デザインもMacbookに瓜二つでスタイリッシュ。重量は1.8キロで及第点。これで16.5万円はあり。
ただ、日本未発売なのがネック。当然USキーボードで日本語入力には向かないし、技適にも対応しない。それに海外製だから、ちゃんと届くか、どれぐらい時間がかかるかが不安。関税もかかる可能性がある。もちろん保証もない。
パソコンは良いけどパソコン以外の不安要素が多すぎる。こんな不確定要素が多いパソコンでアフィは無理。日本で発売してほしい。
LG gram
ディスプレイ | 16 |
解像度 | 2560×1600 |
sRGBカバー率 | 100 |
CPU | Core i7 1260P |
GPU | RTX2050 |
メモリ | 16 |
重量 | 1.285kg |
Type-C充電 | 対応 |
消費電力 | 90W |
価格 | 269,564円(22/11/30) |
知る人ぞ知る超軽量パソコン。16インチなのに重量1.2キロで月で計測したことを疑うほどに軽い。
それでいて今回は処理能力も手厚く、i7-1265P、16ギガメモリ、RTX2050と動画編集にも耐えられるのが魅力。
ただ、i7-1265Pは省電力CPUだからi7-12650Hと比較すると処理能力が明確に劣る。
(画像引用:BTOパソコン ミニ館 ~ BTO/自作パソコン初心者入門)
それでも十分な性能はあるけど、動画編集においてCPUの性能差は見過ごせない。
しかも性能は落ちるのに価格は爆上がりする。なんと安くなっても27万円。ASUSのパソコンより12万円も高い。1.2キロという重量は魅力だけど、12万円の追加コストは悩む。軽いけど重い。
DAIV 6P-RT
ディスプレイ | 16 |
解像度 | 2560×1600 |
sRGBカバー率 | 100 |
CPU | Core i7-12700 |
GPU | RTX3050Ti |
メモリ | 16 |
重量 | 1.55kg |
Type-C充電 | 対応 |
消費電力 | 180W |
価格 | 219,800円(22/11/30) |
日本が誇るマウスコンピュータのクリエイター向けモデル。i7-12700H、RTX3050にメモリも16と32を選択可能。
i7-12700Hはi7-12650Hと比較してGPU性能も高いから、動画編集にも好影響を与えることが考えられる。
更に16インチのディスプレイは3Kと十分すぎるクオリティ。これで重量1.55キロというんだから驚き。
ただ消費電力が180Wと高い。その分処理能力も高く設定されているんだろうけど、140W充電だと出力が足らず最大のパフォーマンスを発揮できない可能性が高い。
あとやっぱり価格が問題で、16ギガモデルでも22万円、32ギガを選択すると26万円まで跳ね上がる。
LG gramと比較すると安いけどASUSと比較すると高い。その間を取りたい人に最適?なモデル。
ASUSかDAIVがおすすめ
俺が一か月調べ続けた成果はこんな感じ。調べれば調べるほど相場は明確にあるし、何かが優れているなら何かが劣っていて、この世にうまい話なんてのはないんだなぁと思わされた。
コスパで検討するならやっぱりASUSが強いけど、性能と重量、価格のバランスが良いDAIVも良さげ。という感じで現状は2択まで絞られてる。
ASUS | DAIV | |
ディスプレイ | 15.6(120Hz有機EL) | 16 |
解像度 | 2880×1620 | 2560×1600 |
sRGBカバー率 | 100 | 100 |
CPU | Core i7-12650 | Core i7-12700 |
GPU | RTX3050 | RTX3050Ti |
メモリ | 16 | 16 |
重量 | 1.8kg | 1.55kg |
Type-C充電 | 対応 | 対応 |
消費電力 | 150W | 180W |
価格 | 154,800円 | 219,800円 |
ただ、20万円を超えてしまうと全然お得感がない。更に言うなら今買うべき差し迫った理由が大きすぎる充電器しかないのも弱い。別に買わなくともそれほど困らない。それなのに買う必要ある?パソコン高いよ?って迷ってる。
RyzenCPUが大幅進化する噂も
あとはRyzenCPUが第6世で大幅にGPU性能が上がる話も出ていて今は買い時じゃない気配も漂いまくってる。第6世代になればもうGPUは必用なくなる。かもしれないし、必要なくならないかもしれない。
ただ、待てば待つほど性能が良くなるのは当たり前のこと。待った結果報われれば良いけど、同時に報われない可能性もはらんでる。やっぱり欲しい時が買い時。
ノートのスペックは2年で2倍に進化
それにASUSの15万円のVivobook Pro 15は2年前に30万円で購入したENVY15の性能を超えている。それだけでも十分すぎる。時代の進化を体感しつつ、中継ぎとして最安のASUSを買って次の乗り換えに備えればいいんじゃないかとも思う。
いずれにせよ今もノートパソコンの進歩は日進月歩で、世の中は確実によくなってるんだなぁというよくわからない結論で終わる。
-
【購入検討】今のノートパソコンの不満と次欲しいノートの条件・候補
俺の現在のメインパソコンは最強ノートパソコンENVY15で、最強すぎるあまり性能面での不満は一切ないんだけど、とにかく筐体がでかいのがネック。ノートなのに持ち運びにくい。 そこに限界を感じて福岡一人旅 ...
続きを見る
-
VegasPro20のレンダリング速度を16と比較する【動画編集
俺は動画編集アプリに糞マイナーなVegas Proを使っているんだけど、俺が前回作ったYoutube動画の書き出し時間があまりにも長すぎた。 そこで最新版のVegasPro 20なら改善されてるかもっ ...
続きを見る