この前人生初のバイクユーザー車検に挑戦した。これは既に動画にもしているんだけど、厳密な手続きは解説していなかったから改めて記事にすることにする。
これを読めばもう車検は怖くない。ちなみに動画は下記。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
車検とは
正式名称は「自動車検査登録制度」。日本の400cc以上の2輪及び4輪に義務付けられている定期的な検査で、これを通過していない2輪及び4輪は公道を走行できないとされる制度。
検査期間は車種によって例外はあるんだけど、基本的に新車なら3年、2回目以降は2年ごとの車検通過が必要になる。
名前こそ車検という重々しさはあるけど検査項目は本当に最低限で、例え各部がボロボロでも車検の通過は余裕。
要は天下り先確保のための糞制度ではあるんだけど、日本で車に乗る以上は避けて通れないのが現実。
ユーザー車検も可能
この車検は一般的にはディーラーに依頼する人が多いんだけど、時間と労力を費やせるなら自分で車検を受けに行くことも可能。これをユーザー車検という。
俺が所有する大型バイクZZR1400も例に漏れず車検の通過が必要だったから、
今回は俺が受けてきた車検制度の流れについて解説する。
車も似たようなもんだとは思うけどバイクとは微妙に異なる点もあると思うから参考程度に見てほしい。
ユーザー車検の費用と事前準備
ユーザー車検費用は18,280円
なによりも気になるのがユーザー車検の費用だと思うけど、俺のケースでかかった費用は18,280円。
内訳は
- 自賠責保険2年 10,600円
- 車検書類代筆 1,300円
- 検査+重量税 5,500円
- 光軸修正費用 880円
となった。思っている以上に安い。
しかも昼の12時半に家を出て16時には終わったから家に帰るまでの時間を考えても5時間ほどで。つまり半日+2万円で車検は終わってしまう。
思っている以上に車検は簡単だから、わざわざディーラーに持って行って倍額以上を払うことを考えれば、直接車検場に持って行って半額で済ませるのは全然あり。
ユーザー車検の事前準備
でもユーザー車検は事前準備大変なんでしょ?って思うかもしれないけどこれも余裕。俺が準備したのは下記。
- 車検の予約
- 印鑑
- 現金(2万円)
- 車検証(自動車検査証)
- 軽自動車税納税証明書
- 自賠責保険保険証明書
- 免許証
この7点だけ。しかも予約をしたのは当日。あとは現金と印鑑と必要書類、といっても普段からバイクに入っているものを持って予約した車検場に行くだけ。
その他にも必要な書類はいくつかあるんだけど全部現地調達できるから気にしなくていい。
ユーザー車検全体の流れ
ここからはユーザー車検全体の流れを解説する。ちなみに当日の流れについては全て動画にもしている。多分動画の方が分かりやすいからまず見てもらった方が良いかもしれない。
車検全体の流れはまず最初に書類作業で、それが無事に終われば検査作業という感じ。具体的には下記。
書類作業
- 車検場で受付で必要書類を貰う
- 書類に記入(近所の行政書士事務所で1,300円で代筆可能)
- 自賠責保険加入(近所の行政書士事務所で申し込み)
- 車検場で印紙購入(検査費用+重量税)
- 車検場で車検受付(予約番号を伝える)
検査作業
- 車検場でバイクの各項目を検査
- 合格したら新たな車検証とシールを貰う
- 帰宅
ユーザー車検書類記入は代筆可能
これは俺のケースではあるんだけど、車検場で一番最初に貰った記入書類は全て近所の行政書士事務所で代筆をしてもらった。
よくわからない書類の記入に苦戦するよりも1,300円払った方が楽だと判断した。その際印鑑と身分証も渡さないといけないので忘れないように注意。
バイクユーザー車検検査項目
ユーザー車検に限らずではあるんだけど、バイク車検の検査項目はマジでザル。どんなにバイクがボロボロでも下記の検査項目を通過すれば車検は完了してしまうから、車検に通過したところで全く安心できないのが正直なところ。
バイク外観検査
外観検査で落ちるとすれば下記。純正でちゃんと整備されていればまず通る。
- タイヤに溝がある(スリップサインが出ていればアウト)
- タイヤのヒビ割れしてにあ
- ミラーが両側にある
- 反射板がある
- 純正から大きく寸法が変わる改造をしていない
- タンデムステップなど2人乗り用の装備がある
- オイルが漏れてない
- 各部品が固定されている
- ハンドルロックがかかる
バイク灯火類検査
次に灯火類をチェックされる。落ちる理由は下記。ちゃんとつけば問題ない。
- ヘッドライトがつく
- ブレーキランプがつく
- ウインカーがつく
- ホーンが鳴る
排ガス、騒音検査
次にマフラーの排ガスと騒音を検査する。
- 排ガス基準を下回っている
- 騒音基準を下回っている
俺は純正マフラーだったからか騒音検査はスルーされた。
スピードメーターチェック
スピードメーターチェックは専用のローラーにバイクを乗せて行う。
- 実際のスピードとメーターが大きく乖離していない
ブレーキ制動力チェック
ブレーキ制動力チェックは専用のローラーにバイクを乗せて行う。
- ブレーキ制動力が一定を上回るかの確認
ヘッドライト光軸チェック
ハイビームとロービームは専用の確認機材を使って行う。
- ロービームが上向きすぎないことの確認
- ハイビームが下向き過ぎないことの確認
俺はハイビームが下向き過ぎていたらしくて検査に引っかかった。
光軸検査はアウト率が高い
上でも書いているように俺は光軸検査で引っかかったんだけど、図ったかのように車検場の近くに用意されている光軸検査場で880円を支払うことで光軸を修正してもらって、2度目の検査で合格した。
ちなみに車検は同日16時までなら3度までは無料で受けなおすことができる。その一日を無駄にしないためにもなるべく早い時間帯に車検を受けるのがおすすめ。
車検の光軸検査は多くの人が引っかかるらしく、慣れている人は事前に光軸を修正してから車検を受けるらしい。
車検はアテにならない
繰り返しになるけど車検の検査項目はマジでザル。まともに整備をしていれば当然クリアしている項目ばかりで、車検の通過と走行の安心感は全く関係ないから、車検とは別でバイク屋で12か月点検とかを受けるのがおすすめ。
逆に言うとエンジンとか駆動系がボロボロでも、車検通過に必要な項目だけをメンテナンスしておけば余裕で車検は通過できる。
整備簿は無くてもOK?
これは俺のケースだから正確なことは何とも言えないんだけど、俺は整備簿無しでユーザー車検を終えてしまった。
ウェブで調べたところ整備簿は現場でも作れるということだからもっていかなかったんだけど、受付の人に先月12か月点検を受けている旨を伝えることで整備簿を最後まで求められることなく終了した。
正確なことは不明。とはいえ必要なら現場で作れば良いから、敢えて事前に準備していく必要はないのかもしれない。
バイクはユーザー車検がお得
俺の場合はバイクを購入したバイク屋が所沢と言うこともあって、バイク屋までは往復で3時間もかかるし、バイク屋にバイクを預けて代車で帰ってまた別日に3時間かけてバイクを取りに行かないといけない上に依頼費用は4万円以上はかかるはず。
それを思えば自分で片道一時間かけて車検場まで行って2万円払って一日で終わらせられるユーザー車検はかなりコスパが良い。バイクに関しては多くの人にとってバイク屋に頼むより自分で車検を受けに行く方が労力は少ないはず。ということで車検の前にバイク屋で12か月点検を受けてから、自分でユーザー車検というコースが普通におすすめ。流れさえつかめればユーザー車検はなんてことは無いし、2万円で車検を済ませられるなら大型バイクを購入するハードルはぐっと下がる。
バイク日本一周まとめ
2019年4月にガジェマガで独立して、それを機にバイクで日本半周してきたのでその様子を記事とYoutubeにまとめています。