なんだかんだ俺も半年ほど前から本格的に投資を始めていて、余剰資金を株式の購入に回したり回さなかったりしてる。ゆくゆくは億万長者になりつつ不労所得を得たい所存。
もちろん投資はお金が増えるばかりではなく減る可能性もあるわけで、ある意味ギャンブルではあるんだけど、実際に半年投資をしたことで見えてきたこともある。
ということで今回は実際の俺の投資成績と共に、俺の投資スタイル、投資に対する現在の考え方を解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
投資は安全なギャンブル
まず投資はギャンブルか否か論争だけど、投資はギャンブルではある。ただ、投資が他のギャンブルと大きく違うのは全員で勝てる可能性があるプラスサムゲームであるところなんだ。
株の価格は完全に需要と供給で決まるから、投資人口が増えれば投資市場に流れるお金が増えて全ての株価が上がることで全員が勝つ。これがカジノとかパチンコとの違い。
つまり世界中のお金の流通量が増えたり、みんなが将来への危機意識を持ち始めると全体の株価は上がる。それが現状のコロナバブルではあるけど、今後も世界経済は成長し続ける予定だから、どこかで暴落するにせよ長い目で見れば株価は上がり続ける。予定。
株は一応ギャンブルではあるけど丁半博打とは性質が全然違うんだ。
投資しないのもリスク
とはいえ投資をする以上お金が減る可能性があるのも事実。世界全体で株価が上がっても、個別には下がる株もある。買う株を間違えればお金が減る。だから怖い。抵抗がある。という気持ちはとてもよくわかる。
ただ、投資をするのと同じくらい投資をしないこともリスクなんだ。なぜなら投資をしないと自分の資産だけ増えない事態になりかねないから。
投資でお金が減るのは避けたいなら、投資をしなかったばかりに相対的に自分の資産が減るのも避けるべき。だから貯金もしつつ投資もするのが一番安全ですよという話。
日本人は既に円に投資している
あとなんなら全ての日本人は自分の資産を「円」という形で保有する投資を既に行っている。というのも日本円も資産の一つでしかなく、株価と同じように日々価値が変動し続けているんだ。
つまり投資をしないという選択は、資産を「円」債券にフルベットしてるのと同じで危険っちゃ危険。万が一日本円の価値が大幅に落ちればiPhoneとかの海外製品の値段が高騰して購入できない事態になりかねない。
それなら円だけじゃなく、ドルとか株とか金とかの様々な形で資産を保有する方が暴落時のリスクを分散できる。そう考えると投資はした方が良い気がしてくるはず。
投資方針は高配当株の長期保有
現在の俺の投資戦略は以前別の記事で検討した通り高配当株の長期保有に落ち着いた。投資手法を検討した記事は下記。
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ビビり個人事業主の投資戦略解説【節税と利回りで放置で資産形成】
収入が増えてきたことでぼちぼち貯金が増えてきたから投資を始めると今月の月刊ガジェマガで言った通りではあるんだけど、 いざ投資を始めてみると株価の上下が気になって気が気じゃない。 せっかく仕事が波に乗っ ...
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投資していることを忘れられる範囲がベスト
日々売り買いするのではなく、年単位で株を保有して配当金を貰いつつ、安全に投資していく戦略はそのまま。
日々売り買いしてしまうとどうしても株の上限が気になって仕事に支障が出る。それだけは避けたい。しかも投資は良くて年利7%なのに対して、本業なら年利120%だって狙える。年利7%の投資に気を取られて年利120%の本業がおろそかになってしまうようでは本末転倒。
つまり投資はあくまでも本業に支障が出ない範囲で行うことが重要なんだ。寧ろ投資してることを忘れるぐらいがベスト。
投資方針の変更点
ただ投資方針の変更点もあってそれが下記。
- 米国株と日本株を半々で保有する
- iDeco、小規模事業共済の放棄
- 現金保有比率は50%
まず先行きが明るくないと言われる日本株の割合を減らして、鉄板の米国株の割合を増やした。次にiDecoとか小規模事業共済とかの税制優遇を受けられる制度の利用は止めた。単純にめんどくさいからと、iDecoは60歳まで引き下ろせないのが嫌だから。
あと最近はバブル傾向で株価が上がりまくってるから現金の保有比率を高めた。株価はいつか必ず暴落するからその時に買い増す余力を残しておく戦略。安全第一。
俺の現状の投資成績は一応黒字
ここ半年の俺の投資成績はこんな感じ。詳細な内訳は記事の一番下に載せた。
購入金額 | 損益 | 年間配当 | |
日本株 | 4,504,617円 | 440,358円 | 138,265円 |
米国株 | 4,638,076円 | 884,027円 | 166,563円 |
投資信託 | 1,503,398円 | 366,382円 | 0円 |
合計 | 10,646,091円 | 1,690,767円 | 304,828円 |
簡単に説明すると、1064万円分の株を購入して、今のところは169万円の含み益で、年間30万円が配当金として貰える予定。
一応含み益169万円は元本に対して15%で、半年という期間を考えると伸び率は悪くは無いんだけど、これは偶然コロナショックの後に購入した金額が大きかっただけでたまたま。
安全性を最優先した投資の年利は2.24%
ただ、売却するつもりはないから含み益169万円は安心材料でしかない。つまり1064万円投資してやっと年間30万円の配当金が貰える程度。元本に対する利益率は2.8%と低い。更に税金で2割持っていかれるから実際は2.24%の24万円しか手元に残らない。
24万円という金額はけして小さくはないけど1064万円の元手を考えると少し寂しい。これが投資の現実。投資で金持ちになるとかは夢のまた夢っぽい。
もちろんリスクを取ればもっと大きく稼げるかもしれないけど、その分暴落のリスクも大きくなるし毎日心が乱れる。あくまでもパラメータを安全性に全振りすると利益率はこんな感じになるという一例。
投資を始めて半年経過した心境の変化
まぁ一応利益も出てるし、配当金も貰えるしでよかったよかったという話ではあるんだけど、利益面以外にも投資を始めてよかったと思えることがいくつかあった。それが下記。
- 株価の値動きに慣れた
- 株価の傾向が少し掴めた
株価の値動きに慣れた
一番大きいのは株価の値動きに慣れたことだった。無理のない金額から徐々に始めて半年間株価を眺め続けたお陰で、日経平均とか米国株の上下に一喜一憂しなくなった。
短期で大きく上がり下がりしても「まぁそんなもんだよね」としか思わず心が乱れない。私生活にも影響が出なくなって楽。
株価の傾向が少し掴めた
現在は29銘柄を細かく保有しているんだけど、当然それぞれの値動きは違う。
お陰で過去の取得単価と比較して、今は安いから多めに買おうとか高いから買うのやめようとかの判断ができるようになった。
そんなもんチャート見りゃわかんだろって言われるとその通りなんだけど、チャートを見るのと自分の保有株が上下するのを目の当たりにするのとでは全然感覚が違う。
以前より買い時を掴みやすくなって賢く買い物ができるようになった。気がする。
半年間の投資で成功・失敗したこと
実際に半年間の投資を振り返るとうまくいったこともあれば失敗したこともある。それが下記。
- 【成功】KDDIが暴落したから購入した
- 【失敗】JTの配当が下がったから売却した
- 【失敗】日本航空が上がりそうだから購入した
【成功】KDDIが暴落したから購入した
KDDIがpovoの前に発表した酷い新プランで不当に株価が暴落したのを好機と捉えて購入した結果、その後にpovoが発表されて株価が元に戻って大幅に利益が出た。
こういう会社の業績とは関係ない株価の暴落は買いの狙い目だと悟った。投資を始めてニュースの見方が変わった出来事。
【失敗】JTの配当が下がったから売却した
日本一の高配当株JTの配当が7%から6%に下がった際に暴落して売却したんだけどこれは失敗だった。
冷静に考えれば配当が下がったとはいえ未だに6%という高配当は維持し続けているわけで、全く売る必要はなかった。
実際JTの株価も一時的に下がりはしたけどまた元以上の水準まで戻ってる。感情に振り回された失敗例。
【失敗】日本航空が上がりそうだから購入した
コロナワクチンの接種が開始しつつあるなか、日本航空の決算発表が赤字を抑えて手堅い内容だったことから今後株価が上がると予想して購入。
その後日本のコロナ感染者が増えたことで国際線の復興が遠のいてまた下がった。
とはいえ年内には国際線が復活して株価も上がると予想しているからそれまでは保有し続ける予定。
株の失敗は後悔はせず今後に活かす
結局株の上がり下がりって結果論だから、明日何が起こるか、株価がどう転ぶかは誰にもわからない。
あの時売らなきゃよかったと後悔するだけ無駄。原因を分析して次に活かしつつ、お得な株を虎視眈々と狙うという感覚が身についたのは収穫だった。と捉える他ない。諦めが肝心。
眺めるのと賭けるのとは全然違う
なにはともあれ投資は始めないと始まらないからとりあえず始めてみるのがおすすめ。俺も以前投資の方針を決める記事を書きはしたものの、
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ビビり個人事業主の投資戦略解説【節税と利回りで放置で資産形成】
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それはあくまで机上の空論に過ぎず、実際に投資する方が何倍も得るものが多かった。外から眺めるのと少額でも実際にベットするのでは勝ちに対する意識が全然違う。
無理のない小額から始めるのがおすすめ
とはいえ人生を賭けてゲームオーバーになるわけにもいかないからあくまでも自分の生活に影響が出ない範囲で、貯金の10分の1程度の金額から始めるのがおすすめ。
その面では少額から株を購入できて、月50万円までは手数料無料で購入できるSBIネオモバイル証券がうってつけ。俺も日本株はKDDIと日本航空を楽天証券で購入している以外はほぼSBIネオモバイル証券で購入している。
精々年間2%程度の微々たる利益しか出ないかもしれないけど、実際に自分のお金で投資して市場と向き合った経験は将来大きな金額を扱う際の決断できっと役に立つ。
購入株の詳細な内訳
購入数 | 購入価格 | 損益 | 年間配当 | |
KDDI(株) | 300 | 854,700 | 256800 | 37500 |
日本航空 | 500 | 1,247,000 | -98,000 | 0 |
DM三井製糖ホールディングス | 16 | 30,688 | -1,280 | 960 |
JAC Recruitment | 53 | 91,690 | 4399 | 3710 |
CDS | 87 | 120,147 | 13311 | 4350 |
プラネット | 39 | 56,589 | 3783 | 1618.5 |
日本ケアサプライ | 36 | 57,528 | 2340 | 1800 |
エービーシー・マート | 9 | 48,591 | 5769 | 1530 |
日本エス・エイチ・エル | 47 | 117,265 | 27495 | 3572 |
武田薬品工業 | 55 | 205,645 | 4180 | 9900 |
ブリヂストン | 15 | 51,630 | 19965 | 1950 |
アサンテ | 36 | 61,164 | 4284 | 2232 |
アビスト | 48 | 141,936 | -3,024 | 4896 |
バルカー | 47 | 96,538 | 1692 | 4700 |
伊藤忠商事 | 39 | 114,738 | 12675 | 3666 |
三井物産 | 43 | 82,646 | 20833 | 3870 |
三菱商事 | 53 | 143,100 | 11209 | 7102 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 193 | 96,114 | 23642 | 5211 |
三井住友フィナンシャルグループ | 26 | 88,920 | 14664 | 5200 |
オリックス | 62 | 104,718 | 13888 | 4836 |
三菱HCキャピタル | 259 | 134,939 | 32634 | 6734 |
第一生命ホールディングス | 55 | 95,040 | 24530 | 4235 |
東京海上ホールディングス | 21 | 109,389 | -378 | 4515 |
九州旅客鉄道 | 26 | 62,972 | -936 | 2418 |
日本電信電話 | 43 | 108,360 | 16103 | 4730 |
KDDI | 30 | 91,590 | 19560 | 3750 |
沖縄セルラー電話(株) | 20 | 90,980 | 10220 | 3280 |
米国株ETF | 1230 | 4638076 | 884027 | 166563 |
投資信託 | 1503398 | 366382 | 0 | |
合計 | 10646091 | 1690767 | 304828.5 |