約二ヵ月をかけて日本をバイクで半周することで北海道に足を踏み入れたんだけど、初めての北海道は想像していた以上に過酷だった。中でも最も過酷だったのが日本の最北端である宗谷岬だ。とにかく周辺300キロにホテルがない。試される大地の中の試される大地だ。
今回は恐らく北海道を訪れる全てのバイク乗りの悩みの種である宗谷岬を攻略するのに最適な格安高品質ゲストハウスGAKOPPERを紹介したい。ゲストハウスなんて泊まったことねぇって人とかキャンプメインの人にも泊まってほしい超優良格安ホテルだ。
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GAKOPPERを動画で紹介
文章で見るのめんどくさいという人は動画でも紹介しているから確認してほしい。根っからのバイク乗りであるゲストハウスオーナーの無害な人柄も伝わるはず。
ちなみに序盤は宗谷岬の過酷さに打ちのめされている。
日本最北端宗谷岬が過酷すぎる理由
この記事に辿り着いている人の多くが宗谷岬の位置はわかっているとは思うけど、宗谷岬は北海道本土の最北端に位置する岬のことを指す。具体的に地図で示すとココなんだけど、宗谷岬のやばさは赤丸で囲った周辺約300キロに何もないことなんだ。北海道マジで密度薄すぎ。
そこまでしていく意味あるのって話だけど、実は宗谷岬は周辺の島を含めて日本が実効支配している領土の最北端だから、実質的な日本の最北端になる。最も北に位置する北海道を目指すなら外せない目的地だ。
更に追い打ちをかけるのが宗谷岬周辺の宿泊施設の少なさだ。つまり宗谷岬を目指すライダーの選択肢は下記の3つ。
- 7月でも夜は10℃前後になる極寒の地でキャンプする
- 宗谷岬周辺の価格が高いホテルに宿泊する
- 往復600キロを走って宗谷岬の行程を一日で終わらせる
どれも難易度が高い。そんな宗谷岬攻略の救世主になるのが今回紹介する格安ホテルのGAKOPPERだ。
ゲストハウスGAKOPPERがおすすめな理由
GAKOPPERの位置はここ
GAKOPPERの最大の魅力はあのアクセスが悪すぎる宗谷岬まで200キロを切ることなんだ。
一日で往復600キロはキチガイじみているけど往復400キロならギリギリ現実的だ。
GAKOPPERは閉校した中学校を改装したゲストハウス
GAKOPPERの魅力は過酷な宗谷岬まで200キロというだけじゃない。GAKOPPERはオーナーが中学校校舎をガチめに改装した超おしゃれかつ清潔で快適なゲストハウスなんだ。
GAKOPPER内でも元中学校感が随所に見られて懐かしさを感じられる。
キッチンは家庭科室を改装したものらしく超広い。
もちろん冷蔵庫やレンジ、オーブン、ガスコンロなど必要なものは一通りそろっている。
キッチンの隣には教室を改装した共用スペースがある。
全体的に埃っぽさもなく超快適に過ごせる。
夜のGAKOPPERはおしゃれすぎ
GAKOPPERはオーナーが仲間とイチから中学校を改装したゲストハウスというだけで十分わくわくできるんだけど、夜は夜で全然違う雰囲気になるのも面白い。
迎えてくれる玄関がこんなにおしゃれ。到着時はほんとにここであってる?と不安にさせられる。
夜の廊下はこんな和モダンな雰囲気に。
往年の中学生達が必死に磨いた床はライトで反射してピッカピカだ。
夜はオーナーがバーをオープン
GAKOPPERは広い建物の一室がバーになっていて、宿泊客や西興部村の在住の人がお客さんとして訪れる。
全て手作りだというバーの雰囲気もおしゃれで
このテーブルも一本の樹をカットしたDIYらしい。
DIYが本格的過ぎてヤバイ。
バーは価格も良心的
どうせバーはお高いんでしょ?と思いがちなんだけど、元貧乏バイク旅人だったオーナーの旅人に対する配慮からかびっくりするくらい安い。
しかも日によっては鹿肉とか熊肉もメニューとして提供してもらえるらしい。
安心してください。水回りも清潔です。
ゲストハウス宿泊でなにより心配なのが水回りの清潔感なんだけど、GAKOPPERはその辺りもいい意味で期待を裏切ってくれる。
洗面台は二つ。いずれも綺麗。奥にある洗濯機と乾燥機も自由に使える(有料)
トイレは男女別で一つずつ。感動のウォシュレット付きだ。
お風呂は一つ。広い。
遊び心溢れるGAKOPPERの内装
GAKOPPERはオーナーが仲間と全てDIYしたということで、随所にオーナーの遊び心が取り入れられている。
トイレのトイレットペーパーホルダーが本物のシカの角になっていたり
バーのテーブルが校舎で実際に使われていた時計だったりする。
更にオーナーはコッパ―さんという西興部村のゆるキャラも担当していて、村のイベントがあるたびにこの格好で踊ってたりする。バイタリティがヤバイ。
踊ってる動画は下記の動画の一番最初を参照してほしい。
GAKOPPERは書き切れないくらいのオーナーの拘りが詰まった空間だから、これに関しては実際に足を運んで楽しんでほしい。ちなみに紹介マージンは一切もらっていない。
また、西興部村は鹿と熊の数が多すぎて駆除の対象になっているらしく、猟銃の免許を持つオーナーは獣が出没するたびに駆り出されるらしく、GAKOPPERの内部にはオーナーの腕の良さがわかる使用済みの的とか
狩猟の成果物となる熊皮とか
鹿の頭が展示されていた。これは全部本物らしい。
ちなみに宿泊中もGAKOPPERの窓から野生の鹿が見えた。かわいい。
GAKOPPERのベッドスペースは雑魚寝
唯一気になるのがGAKOPPERのベッドスペースが雑魚寝になっていることなんだ。
ベッドスペースは畳の部屋と
二段ベッド式の部屋の二部屋が用意されている。
現状ではプライベートの確保が難しく、近々カーテンでの仕切りを取り付けるという話だった。
ちなみに荷物の収納は中学生が使っていたロッカーだった。懐かしい。
買い出しは近所のコンビニまで車で5分
西興部村は人口1,000人の小さな村だから周辺施設はなにかと不便する。スーパーは無いから買い出しはコンビニになるんだけど、最寄りのセイコーマートまでは車で約5分と近くはない。
一応オーナーが気を使ってコンビニで購入した食料をGAKOPPER内で無人販売してくれている。カップラーメンとかコーラ程度ならGAKOPPER内でも調達可能だ。
GAKOPPERの予約方法
GAKOPPERはそれ自体がアクセスが悪い環境にあるんだけど、宗谷岬へのアクセスが地獄すぎるおかげで気にならない。地獄の宗谷岬へ行くついでにユニークなゲストハウスGAKOPPERで異空間を味ってほしい。ちなみに紹介マージンはもらっていない。
GAKOPPERへ行く際は事前に最寄りのコンビニで食料を買っていくのがおすすめだ。
GGAKOPPERは今時としては珍しく電話での予約しか受け付けていない。下記の電話番号でオーナーに繋がるはず。電話口で宿泊希望日と人数を伝えてほしい。
GAKOPPER公式サイト | Facebookページ |
1泊料金 | 3,000円(当時) |
予約先電話番号 | 09064467689(直通) |
WiFi | あり |
GAKOPPERを動画で紹介
動画でも紹介しているから確認してほしい。
仕事辞めてZZR1400で日本一半周ダイジェスト
仕事を辞めてZZR1400で日本を半周したダイジェストです。工程は全てYoutubeで配信しているのでよければチャンネル登録をお願いします。
バイク日本一周まとめ
2019年4月にガジェマガで独立して、それを機にバイクで日本半周してきたのでその様子を記事とYoutubeにまとめています。