いつも見ているまとめサイトでアムウェイがまとめられていて、そういえば俺も東京に出てきたころに勧誘されたことを思い出したから、その斬新な勧誘手法をまとめる。
今アムウェイに勧誘されていて、会員になるか迷っている人は参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Amway
アムウェイといえば一時期母親がやってたなぁくらいで、ネットワークビジネスは悪というイメージはあるけどその実態に興味はあった。俺は伝聞よりも自分で判断したいタイプの人間だ。
要はネズミ講なんだけど、アムウェイに言わせれば宣伝広告費をかけない代わりに紹介してくれた人にマージンを渡す、どちらかというとアフィリエイトに近い形態ということらしい。
とは言え俺の場合はがっつりアムウェイとして勧誘されたわけじゃなくて、最後の最後でアムウェイだよと言われた斬新な勧誘方法だった。
渋谷のパーティーでの出会い
この話は俺が東京に出てすぐの頃にクラブのDJもやっている会社の先輩からパーティーに誘われたことに始まる。先輩がDJ!これが東京か!とテンションも上がっていた俺は嬉々としてパーティーに参加した。
健全なパーティー
渋谷で開かれたそのパーティーは俺と似たような人が誘われているんだろう俺と同じように全然ノレていない人が多くて、一部の人だけノリノリの極めて健全な比較的大人しいパーティーだった。
男に声をかけられる
後半に差し掛かって帰るか迷っていた時のトイレで誰の友達?と声をかけられたところから勧誘が始まる。えー男に誘われるのかよとは思っていたけど、今度遊びに行こうよの誘いに友達もいなかった俺は2つ返事でOKした。
仕事はホームズ
その友達とは週に一回普通に遊んでたんだけど、唯一仕事に関しては経営者を目指すホームズというグループに入って勉強しているというよくわからない回答だった。
またパーティー
3週目にまたパーティーに誘われて、どんだけパーティ好きなんだよと思いながらも断る理由はないので仕事帰りに向かった。パーティーの途中で友人に、ガジェマガ君実は今日ここに偉い人が来ているんだけど、話してみない?ときかれた。なんでもホームズの偉い人がいるらしい。
偉い人
断る理由もないので連れられるままに奥まで行くと金を持ってそうな人がVIPルーム的なところに座ってた。
面接してみる?
友達から聞いてると思うんだけど、ホームズというグループは経営の勉強をしている、君には見込みがありそうだからやってみないか。とは言え誰でも入れるわけではなくて、入りたい人には面接を受けてもらう。君が興味があるなら話を通してみるけどどうする?ということだった。
聞くだけならタダ
普通に怪しさ満点ではあるけど、俺は幸いNOと言える日本人だから、行けるところまで行ってみることにした。死ぬほど怪しいけど100万歩譲って万が一千載一遇のチャンスならそれを逃す手はないし、話を聞くだけならタダだ。
3回の面接
面接内容
その後は面接という名ばかりの会話がそれぞれ別の人と別日に2回続いたんだけど、明らかに落とす意思を感じられない内容だった。
不自然に合格を繰り返す手応えのない面接は、お金は好きかい?お金を持ったらどうしたい?ホームズには成功して働くことなく豪遊している人がたくさんいる。という将来成功した自分をイメージさせるありきたりなものだった。
具体的な話がない
肝心のホームズの内容はなんなんだよという俺の質問は、すべて最後の面接で明かすの一点張りで、誰も話してくれないなか最終面接として向かったのはマンションの一室だった。
Amwayで人間力を鍛える
マンションの一室ではこれから話すことに驚かないでくれ、という前向きからアムウェイをやってもらうという話が始まった。アムウェイに悪いイメージがあるのは重々承知で、だからこそアムウェイを売れるようになれば人間力が身につく。だからまずは修業期間としてアムウェイで人間力を身に着けながら軍資金を貯めて、そこから様々なビジネスにつなげていくのがホームズのやり方なんだ、という論調だった。
アムウェイを売れるようになれば人間力が身につくという言い分は合点がいく。アムウェイの悪評を逆手に取った斬新な勧誘手法だった。
アムウェイは目的か手段か
アムウェイかーということよりも気になるのはアムウェイが手段なのか目的なのかということだった。アムウェイに勧誘するためだけにしてはパーティーで会ってから2度普通に遊んで、その後に何度も面接するこのやり方は手が込み過ぎている。本当にホームズは存在しているのか。
Amwayの商材
iPhoneが気になる
そもそもアムウェイに未来はあるのか。特に偏見がなかった俺は面接で合格を言い渡されて説明会の予約をしてからアムウェイが扱っている商材とシステムを入念に確認した。中でも気になったのはソフトバンクのiPhoneを扱っているということで、携帯販売員の経験もあり、スマホを愛してやまない俺に可能性があるならそこだった。
全体的に高い
アムウェイのホームページを見ればわかるんだけど、アムウェイの商材は価値がわかりにくい化粧品、健康食品がメインだ。どうせ売るなら自分が心からおすすめできる商品を売りたいし、そもそも500円の洗顔と1,500円のネイチャーメイド製マルチビタミンと10キロ15,000円のマイプロテインに満足している俺には到底アムウェイの健康食品に手を出す気にはならなかった。
ユーザー目線
更に言うならユーザーが俺からiPhoneを購入するメリットがない。俺から定価でiPhoneを契約するくらいならMNPでdocomoとかauで購入するなり、テルルモバイルとかモバワンとか大手家電量販店で一円でも安く、ポイントも付けてiPhoneを購入する方がお得だ。そこがホームズが主張する人間力なんだろうけど、それってバカを騙してるだけだ。
Amwayの収益システム
194万売って40万バック
そもそもAmwayで収益を上げるためには自分と自分の下にいる人たちの購入合計金額が月に38,961円以上必要になる。これでやっと1,170円がバックとしてもらえるんだけど、これって新規会員が赤字になるお陰で自分が黒字になれるから、会員内でババ抜きをやっているのと同じなんだ。月額購入合計が1,948,051円になればバック率が最大の21%になって409,500円バックになるんだけどいくらなんでも気が遠すぎる。
信用をお金にする仕事
194万円売るためにはAmwayの商品の質が重要になるんだけど、知名度もない商品がとにかく高い。そんな高い製品を購入する理由はまさにその人に対する憧れ以外は無い。石原さとみと同じ肌になるために石原さとみが使う化粧水を買いたいという心理に付け込むことに等しい。つまり自分が石原さとみ的存在になればAmwayの商品は売れる。
連日パーティーを開く理由
だからAmway会員は連日パーティーを開いては、自分に憧れてくれそうな非会員のカモを探し続ける。ただ、序盤に自己購入する投資額と行動量に収益が見合わない旨味の少ないビジネスで、調べるほどに現実味がなかった。
勉強会には参加したかった
アムウェイの絶望的なシステムを理解してからはホトホトやる気がなくなっていたんだけど、ホームズの実態を知るために一度は勉強会に参加しようと思っていた。
そんな矢先に仕事が忙しくなって勉強会に行けなくなった旨を伝えると、あんなに面接で代えが効かないと言っていたのにその後もしつこく勉強会に誘われたことから、アムウェイは手段ではなく目的だと判断して手を切った。
ホームズは闇の中
人間力を身に着けるために敢えてイメージの悪いAmwayをやるというのは説得力のある論調だったし、別日に別の場所で3回も面接を行うとにかく手の込んだ勧誘だった。最終面接までアムウェイの存在を明かさないのは離脱を防ぐためだろうし、多くの人に会わされることで大きな団体の存在を確かに感じさせる見事な手法だった。
もしかしたら本当にホームズという団体は存在していたのかもしれないけど、今ではもう闇の中だ。
最初に言ってほしかった
逆に始めからアムウェイだと言ってくれていたら、俺は興味津々にどれくらいの期間でいくら稼げてるのかとか、得意な商材について色々質問していたと思う。
勧誘というと悪いイメージが先行し過ぎているけど、実際に元締めとして利益を上げている人がいるから末端で勧誘している人がいるという事実を忘れてはいけない。だから、そのノウハウを盗むためにも話を聞いてみるのはアリだと思う。
ただしそれ以上話しても時間の無駄だと判断した瞬間にNOと言って帰れる冷酷さも必要だ。
渋谷はAmwayの本拠地
あとから知ったんだけど、渋谷は日本アムウェイの本拠地らしい。渋谷は日本でも有数の謎のパーティーが多いエリアとしても有名だけど、その背景には日夜カモを探し続けるAmway会員の存在があるのかもしれない。