先日令和の時代に身を守るにはボイスレコーダーが必要だという記事を書いた通り、
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【ボイスレコーダーで身を守る】令和の自衛術を検討す【録音イヤホン】
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さっそく録音機能付きのイヤホン「Xiaomi Buds 5 Pro」を購入した。
なんてったって今回のイヤホンはいつものイヤホンとはわけが違う。片側2時間ずつの合計4時間もイヤホン単体で録音できてしまう。これは画期的。ということでその機能が実用に値するのか、イヤホンの使い勝手はどうなのかをレビューしていきたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】録音機能は実用に値する

いつも通りまず最初に結論から書いてしまうと、Xiaomi Buds 5 Proの録音機能は十分実用に値する。イヤホン単体で片耳2時間の合計4時間しっかり録音できるし、録音音質も良くは無いけど、十分証拠能力はある程度のレベルではある。
つまり、Xiaomi Buds 5 Proさえあれば身を守るためにボイスレコーダーを単独で持ち歩く必要が無く、スマホのボイレコアプリとXiaomi Buds 5 Proのボイレコ機能で令和の護身術としての録音機能は十分賄える。が俺の結論。
イヤホンとしての完成度はLiberty 5と互角

更にXiaomi Buds 5 Proが凄いのは録音機能だけでなく、無線イヤホンとしての完成度も高いところなんだ。俺の体感として基本的な機能は俺がメインで使ってるAnkerのSoundcore Liberty 5とほぼ互角。
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音質もノイキャンの強さも機能も甲乙つけがたい。唯一マイク音質だけはXiaomi Buds 5 Proが少し上回る程度の違いしかない。つまりXiaomi Buds 5 Proはむちゃくちゃ良い。
追加1万円でボイスレコーダー機能が付属

これでお値段がXiaomi Buds 5 Proが2.5万円でSoundcore Liberty 5が1.5万円だから、差額の1万円がボイスレコーダー代だと思えばOK。それを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだけど、ボイスレコーダーを検討している人で、別途ボイスレコーダーを購入してまで持ち歩く手間を減らせるなら俺は安いと思う。
ということでボイレコを常備したい人、バレないように録音したい人には非常におすすめ。俺はXiaomi Buds 5 Proに乗り換える。なんてったっていざという時に安心なのが嬉しい。
録音はケースでもイヤホンでも起動可

もはや無線イヤホンの解説なんて誰も興味ないだろうから録音機能から解説すると、これが思っているより悪くない。もちろん決して良くはないんだけど、悪くもない。実用の範囲内って感じ。
まず肝心の録音だけどXiaomi Buds 5 Proのイヤホン本体にストレージが確保されていて、左右それぞれで2時間まで録音できる。

この小さなイヤホンに2時間録音できるのが驚き。もはやイヤホンは完全にガジェットに成りあがった。
イヤホン操作で録音可能

その起動方法は超シンプルで、イヤホンの操作部分にショートカットを割り当てるだけ。Xiaomi Buds 5 Proは
- 2度押し
- 3度押し
- 長押し
のいずれかに録音を割り当てられる。
ケース操作でも録音可能

ということはイヤホン本体からしか録音を開始できないかと思いきや、ケースから録音を起動することだってできてしまうんだ。ちゃんと考えられてる。
具体的にはイヤホンをケースに入れた状態で、ケース下部のボタンを3回押せば

緑のLEDが3回点滅した後に点灯する。これで現在中のイヤホンが録音中。

録音中にケース下部のボタンを一度押せばLEDがオレンジ色になって録音を一時停止できるし、

もう一度押せば緑になって録音を再開というシンプル仕様。ケースで録音を起動した場合はイヤホンを取り出すか、Bluetoothで接続されると録音が自動的に終了する。
できればワンボタンで録音を開始したかったとか、ケースから取り出しても録音を継続してほしかったとかの要望はあるにはあるけど、あくまでもサブのボイレコだし一応許容範囲内って感じ。使えるには使える。
録音2時間でのバッテリー消費は44%

実際に
音楽再生 + ノイズキャンセリング + 録音
を2時間ピッタリ行ったときのイヤホン単体のバッテリー残量は56%で、つまり44%の消費だった。というかイヤホン単体に機能ありすぎ。今のイヤホンすごいわ。
ちなみに録音していなかった側のバッテリー残量は59%で、3%しか違いがないから、録音自体のバッテリー消費はかなり少ないっぽい。
というかイヤホン単体のバッテリー持ちがあまり良くないのかもしれない。ノイズキャンセリングと音楽再生を並行した場合の実働は6時間行けばいい方だと思う。
とはいえ6時間も持つなら必要十分だから気にしないでOK。
デバイスの音も周囲の音も録音できる

更にXiaomi Buds 5 Proの録音が面白いのはデバイスの音でもイヤホン外の音でも録音できるところなんだ。
まず通話中に録音を開始すると通話音声を録音してくれるし、
(⇒ 検証動画1:59~)
逆にイヤホンから音が出ていない時に録音すると周囲の音を録音してくれる仕様になっている。
通話音声の録音ミスに注意

この辺りの判断はXiaomi Buds 5 Proの全自動で、こちら側での選択はできない。だから通話を録音したかったのに周囲の音を録音してしまったというハプニングが起こりかねない点にだけ注意。
あくまでも通話中に録音を開始しないと通話は録音できない。ちょっとわかりにくい。
とはいえ今現在どちらの音を録音しているかは一応アプリで確認できるから、不安なら都度アプリで確認を心がける運用がおすすめ。
録音はスマホに保存でファイル化可能

イヤホンに録音したファイルはスマホに保存することであとで聞き返したり、パソコンに送信したりができるようになる。
と同時にイヤホンから完全に消去されてまた2時間の録音枠が開くというシンプル設計になっている。よくできてる。
Xiaomi Buds 5 Proの詳細スペック

今更無線イヤホンの基本スペックなんて誰も興味ないと思うけど一応解説していく。参考にSoundcore Liberty 5と比較する。
| Xiaomi Buds 5 Pro |
Soundcore Liberty 5 |
|
| 価格 | 25,800円 | 14,990円 |
| 録音機能 | あり | なし |
| 再生時間 | ノイキャン 不明 標準 8時間 LDAC 不明 ケース込み 最大40時間 |
ノイキャン 8時間 標準 12時間 LDAC 不明 ケース込み 最大48時間 |
| 無線充電 | 対応 | 対応 |
| 操作性 | つまみ | つまみ |
| ケースの使いやすさ | 指輪型 | スライド |
| デザイン | 指紋べたべた | スタイリッシュ |
| ノイズキャンセリングの強さ | 超強い | 超強い |
| 外音取り込み精度 | あと一歩 | あと一歩 |
| 音質 | クリアに聞こえる | クリアに聞こえる |
| マイク音質 | かなり良い | 良い |
| マルチポイント切り替え | 2秒 | 0秒 |
Xiaomi Buds 5 Proの最大の強みは録音機能で、これ以外の部分はLiberty 5と僅差。
という意味ではLiberty 5のコスパが光るというか普通に素晴らしいイヤホンだと思うんだけど、とはいえマイク音質ではXiaomi Buds 5 Proがリードした。特に喧騒音の中でのマイク音質が超自然で驚き。
ボディは非常にコンパクト

なんならXiaomi Buds 5 Proは60gが多い無線イヤホン市場の中でも53gと比較的軽量なんだ。
まぁ7gの差とかどうでもいいんだけど、サイズ感も明確に小さいのは嬉しいっちゃ嬉しい。

これならポケットの中にもすっぽり入ってくれると思う。
無線充電には当然対応

Xiaomi Buds 5 Proは当然無線充電にも対応するから家では無線充電器の上を定位置にすればバッテリー切れに悩むこともない。
無線イヤホンと無線充電器は最高の相性だから絶対購入してほしい。
音質、ノイキャンはLiberty 5と互角

なら音質はどうなのか、というのは俺はあまり重視していないんだけど、Xiaomi Buds 5 ProはあのHarmanの監修を受けているだけのことはあってそれなりの音質で、Liberty 5と比較しても遜色ない音に仕上がってる。

正直俺はクソ耳だから音の評価に自信はないんだけど、どっちも非常に良い。
一方で、JBL Tour Pro 2の時のような感動は無かったから、最高ランクよりは一歩劣るというイメージで良いと思う。
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しかもノイズキャンセリング機能に関してもLiberty 5とほぼ同等。カフェで集中したいとか地下鉄に良く乗る人にもおすすめできる品質だった。
【欠点】指輪型ケースは使いにくい

一方でLiberty 5と比較するとXiaomi Buds 5 Proのケースの使い勝手はいまいち。よくある指輪型だから開閉には必ず両手を必要とする。
他の指輪型ケースも同様ではあるけど、指輪型はイヤホンを取り出しにくく、落下のリスクも大きくて使いにくいのに不安要素も多いんだ。できれば全メーカーAnkerのスライド式を採用してほしい。
【欠点】グレーは死ぬほど指紋が付く

あとXiaomi Buds 5 Proのチタングレーは死ぬほど指紋が付く。これはマジでうんち。
どう頑張っても指紋が付くのは避けられないし超目立つから不快感がすんごい。なんならメッキ部分もちゃちいから遅かれ早かれ禿げる未来も見えてる。
宇宙ナメクジみたいなデザインは好きだけど、

無難に白色を購入しておけばよかったとひたすら後悔してる。メルカリに出品して買いなおすかも。助けてほしい。買うなら絶対白がおすすめ。
【欠点】つまみ操作は少しコツが必要

Xiaomi Buds 5 Proはハイエンドイヤホンに多いつまみ操作を採用していて、誤タップによる誤操作が少ないのは嬉しいんだけど、つまみの範囲が思っているより狭い。

あと少し反応が悪い気がする。いずれにせよコツが必要で、Liberty 5では感じなかった不快感がある。
慣れれば何とかなることを願う。
録音機能付き。しかも高品質

色々言ったけど基本的には素晴らしいというか、非常に挑戦的で未来を感じる製品だと思う。なにより無線イヤホンとボイスレコーダーの組み合わせは画期的。そうか無線イヤホンのマイクはボイレコで活かせばいいんだ。って気付いた人は天才。
しかもXiaomi Buds 5 Proはイヤホンとしての品質も妥協が無いのが素晴らしくて、あのコスパの鬼であるSoundcore Liberty 5と互角にやり合えるのは御見それした。

そこに1万円でボイスレコーダー機能をつけてくれたのであれば価格としては全然妥当。納得できる。
ということでこのXiaomi Buds 5 Proを発端に、イヤホンのボイレコ機能が世間にもっと認知されて、無線イヤホンに標準搭載される未来が来てほしい。という願いを込めて布教したい所存。
とりあえず俺は身を守るためにもメインイヤホンをXiaomi Buds 5 Proに乗り換えようと思う。録音機能が必要ない人はLiberty 5を買っとけばいいと思う。やっぱりLiberty 5はコスパ最強。
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Xiaomi Buds 5 Pro bluetooth5.4




