我が家は既に多数のSwitchBot製品を導入していて、もはやSwitchBot無しでは生活できない状況になりつつあるんだけど、やっぱりスマートホームは便利。声で電気を操作してスマホでカギを操作する生活は一度慣れると戻れない魅力がある。SwitchBot様様。
そんなSwitchBotから新たにCO2センサーなるものが発売されて、SNSで話題になっていたから俺も購入してみた。ということで使用感をレビューしたい。
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【結論】悩みの種が増えるだけ
いつもどおりまず最初に結論から書いてしまうとSwitchBotCO2センサーは評価が非常にややこしい。
役に立たないわけではないんだけど、かといって特に数値を確認する意義はなく、基本的には悩みの種が無駄に一つ増えるだけ製品ということになる。
なぜなら思っている以上にCO2濃度が上がるのが早すぎるから。これは誇張ではなく、
「え、もう危険値なの?」
みたい事態が頻発するというか、3時間部屋に籠ればもう危険値だし、寝て起きたら完全アウトだったりする。
結果、購入前は
「うまくCO2濃度をコントロールしちゃお♪」
とか思っていたのに、買ってすぐ
「こんな数値構ってらんねー」
ってなった。
つまりCO2センサーを導入したが最後、換気扇をつけっぱなしにするか
CO2センサーを捨てるかの2択を強いられることになる。結構うんち。
というかよくよく考えると俺は38年間CO2濃度が危険水域の中で生活してきたことになるんだけど、それで問題は感じてなかったんだ。なのにCO2センサーを導入してしまったばかりにCO2濃度が気になって換気扇を止められなくなった。
しかもCO2濃度を低くしたところで俺のパフォーマンスが上がってる実感もないという始末。
「え、これいる?」
って今なってる。助けてほしい。
二酸化炭素濃度はパフォーマンスを左右する
ところでCO2濃度測ってどうすんの?って話からだけど、当然ながら我々の活動には酸素がいるってのは義務教育レベルで、人間は無意識に呼吸で酸素を吸って二酸化炭素を吐き出していたりする。つまり人間の活動には酸素は不可欠で、二酸化炭素が濃くなると最悪死ぬ。これはマジ。死ぬ。
だから沈没事故とか洞窟事故ではCO2濃度を保つためにお前は寝とけ見たいな話になるんだけど、要はCO2濃度は人間のパフォーマンスを左右するという話。
死ぬは流石に極論すぎるけど、CO2濃度が高いと実際に色々な症状が起こるらしくてそれが下記。
CO₂濃度 | 状態 |
---|---|
~800ppm | 快適、問題なし(理想) |
1000ppm前後 | 少し眠くなる、集中力低下あり |
1500ppm以上 | 頭痛・倦怠感の可能性 |
2500ppm以上 | 室内空気としてはかなり悪い、即換気レベル |
これを計測して対策してしまおうというのが今回紹介するSwitchBotのCO2センサーになる。
CO2の他に温度と湿度も測れる
ところでこのSwitchBotCO2センサーは一応CO2濃度以外に温度と湿度も測れる。
つまりSwitchBotCO2センサーをスイッチボットハブと連携すれば27℃で冷房をオン。18℃で暖房をオンみたいな自動化もできるにはできる。
ただ、それがしたいなら最初から温度と湿度も計測できるSwitchBotハブ2を買えばいい話で、CO2濃度まで測る必要があるかは不明。
電池のみでの無線駆動も可能
その他SwitchBotCO2センサーは背面には簡易スタンドがついているから立てられたり
有線でも電池でも駆動できるから
インターホンの上みたいな線が届かない場所で使用したりも可能。
流石の老舗SwitchBotだけあって製品としては非常によくできていると思う。
2時間半で二酸化炭素濃度は危険値になる
ここまでだと普通に最高の製品かのように聞こえる。実際に製品に問題はない。ただ、運用に問題があった。
というのも上で書いた通りCO2濃度は思っている以上に危険値になるのが早いんだ。繰り返しになるけど濃度ごとの症状はざっくりと下記なんだけど、
CO₂濃度 | 状態 |
---|---|
~800ppm | 快適、問題なし(理想) |
1000ppm前後 | 少し眠くなる、集中力低下あり |
1500ppm以上 | 頭痛・倦怠感の可能性 |
2500ppm以上 | 室内空気としてはかなり悪い、即換気レベル |
俺の神戸の8畳の作業部屋だと、換気扇が動いている状態で683ppmだったのに対して、
換気扇を止めて2時間半後には既に1605ppmで頭痛・倦怠感のレベルに到達した。
時間ごとの計測結果は下記。
- 開始時 683ppm
- 30分後 977ppm
- 60分後 1036ppm 集中力低下
- 90分後 1310ppm
- 120分後 1439ppm
- 150分後 1605ppm 頭痛・倦怠感
- 180分後 1767ppm
- 210分後 2005ppm
- 240分後 2191ppm
俺の神戸の8畳一間は天井高260cmほどで一般的な240cmより20cm高いし、途中トイレ休憩で何度か廊下のドアを開けて空気が循環してるのにこのザマ。
60分経過の段階で既に集中力低下レベルだし150分後には頭痛・倦怠感レベルになってる。
CO2濃度は知るべきじゃなかった数値な気がする
つまりCO2センサーなんかを導入してしまったせいでCO2濃度が気になって換気扇を止められなくなったという話。この辺りいるとわかってても見えてはいけない飲食店のゴキブリと似てる。
結果俺は換気扇でエアコンの冷気を外に放出しつづけるハメになってる。もちろん電気代は倍になる予定。全てCO2センサーを買ってしまったことが原因。
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知ってしまったばかりに俺は不幸になった。これ知らなくてよかった数値じゃね?って疑念が晴れない。
数値の正確性はChatGPTにも確認済み
ところで流石に数値が上がるのが早すぎる気もする。流石に3時間で危険値になるのはいくらなんでも早すぎ。一旦SwitchBotCO2センサーを疑ってみてもいいんじゃないか。
と思って念のためにChatGPTにも質問してみたんだけど、俺の部屋の広さに成人男性が一人いれば一時間で600ppmぐらいのペースで二酸化炭素濃度が上がるのが正常らしい。
つまりSwitchBotCO2センサーの数値は間違ってないどころか極めて妥当。6畳一間で生活する多くの日本人は酸欠状態にあるっぽい。CO2センサーの妥当性を調べた結果、日本人の居住環境は人間には狭すぎるという謎の結論に至った。
2時間ごとに換気すれば全て解決
残念ながらSwitchBotCO2センサーの数値は正しい。CO2濃度が危険値になるのが早すぎるわけではなく、我々がCO2濃度に無頓着過ぎたらしい。
だからSwitchBotCO2センサーさえ購入すれば数値を可視化できてCO2濃度ともうまく付き合えるし、高いパフォーマンスを維持して最高の人生を送れることになる。理論上は(倒置法)。
数値は見えなくてもCO2濃度は上がる
ということでSwitchBotCO2センサーをお勧めしたいところではあるんだけど、CO2センサーなんて置かなくともCO2濃度は上がり続けるわけで、2時間でCO2濃度が危険値に到達することに変わりはないんだ。
ならこの記事を読んだ人はSwitchBot CO2センサーを買う代わりにグーグルホームまたはアレクサで2時間ごとのタイマーを声で設定して、タイマーの都度10分程度換気してしまえばOK。これならSwitchBOT CO2センサーを購入したのと同じ効果得られる。しかも無料で。
数値が見えても見えなくてもどうせCO2濃度は上がるんだから適当に換気しとけって話。わざわざ厳密に数値を確認する意味は全くない。
というかなんなら換気もしなくてもいい。今までそうしていて違和感を感じていないならそのままでOK。というなんとも絶妙な製品だった。
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