ガジェマガの開設から8年。ありがたいことにブログとYoutubeが当たって2024年7月に俺の総資産が一億円を突破して富裕層になった。
とはいえ急に何が変わるということでもないんだけど、一億円を突破した記念にそれなりの資産を持って変わったお金の使い方とか価値観の変化をまとめる。
年収2000万になったときの変化をまとめた記事は下記。
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この記事の目次(クリックでジャンプ)
基本的に一億貯めるのは無理
まず最初に絶望的な話からになるけど基本的に多くの日本国民が一億を貯めるのは無理。これはマウントを取りたいとかではなく、そもそも個人が一億以上の資産を持つということ自体が社会的にはおかしいんだ。なぜなら国力が落ちるから。
というのも金を持った国民は労働をセーブする。結果国の生産性が落ちる。だから国としても国民をFIREさせるメリットは全くない。というか国民全員がFIREしたらシンプルに国が滅ぶ。
たまに1億貯まる人がいるのは社会のバグ
故に国はどれだけ豊かになっても税金で国民をコントロールして生かさず殺さずを保つ。それは国の存続と我々日本国民の為に非常に正しいんだけど、たまに幸運でバイアウトしたり1億貯まったりする人がいる。但しこれは社会のバグであって国の想定の範囲外の出来事なんだ。
だから多くの人に一億は無理。再現性はない。とはいえ絶望しろと言いたいのではなく、どうせFIREは無理だからFIREではない幸せを模索してほしいという話。それが転職とか引っ越しとか休職とかで、FIREはできないにしても日本ほど選択肢に恵まれた国は多分ない。実現性のないFIREを目指さなくとも環境をよくする方法はいくらでもあるという話。
ガジェマガで1億溜まるまでの経緯
さて俺の幸運は元手0円で不特定多数に発信できるブロガー・Youtuberの流れに乗れたことなんだけど、1億溜まった要因もほぼこれ。それが下記。
- ブログ・Youtube収益 1億681万円
内アフィリエイト約5600万円/内Youtube約5000万円 - 経費/税金 約5000万円
- 高配当株投資含み益 約2000万円
- 合計7460万円
2024年6月までのブログとYoutubeでの稼ぎが1億681万円で、内訳はYoutubeが5000万円、アフィリエイトが5600万円ほど。そこから経費と税金を引いた残金が約5600万円。高配当株投資による含み益が約2000万円で計7460万円ほどだったんだけど、
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2024年7月8月の合計収益が3500万円を超えて税引き後でも1億を超えることがほぼ確定した(⇒ 収益カテゴリ)。税金怖い。
3500万円の要因は下記記事の「もしかしたらFIREしたかも」辺りを参照してほしい。
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収益推移を累積グラフにすると下記。
最後の2か月で急に増えた。つまり幸運に恵まれた。だから再現性は全くない。俺にも無理。
そして1億貯めるのに必要だった金額は5年で約1億4000万の収益 + 株式投資による2000万円の含み益だった。つまり繰り返しになるけどよほどの幸運に恵まれないと1億は無理。
もちろん金を持てば幸せになるのかというとそれも違うんだけど、とはいえ金を持ったなりの景色は見えた気もする。ということでそれをまとめる。
ブランド品への見方が変わった
まず今現在の俺はブランド品に全く興味が無い。というか積極的に持ちたくないと思ってる。なぜならリスクの塊だから。
とはいえブランド品が悪だと言いたいわけではない。資産が増えるごとにブランド品の見え方が変わったし、恐らく今後も変わる。なによりブランド品そのものではなく、人がブランド品を持つ意味について考えるようになったという話。
一億持ってブランド品の負の側面が強まった
そもそもだけど1億円は言ってしまえば人が数人死ぬ金額なんだ。1億やるから殺してこいを受ける人は少なくないはず。つまり今の俺は何よりも目立つのが怖い。故にブランド品という目印すら身につけたくないが本音。
それにご近所さんからあの人羽振り良い?お金持ってる?って思われるメリットも全くない。人の恨み妬みは避けたい。更にいうならブランド品は管理も手間なのに盗難のリスクまである。総じてシンプルに足枷でしかない。
それならデジタルで管理できて配当金も生み出してくれる株券を持っていた方が遥かにマシだと思うようになった。
ブランド品を買う三種類の人間
とはいえ俺も過去にオーデマピゲを買うか死ぬほど悩んでいたりもする。
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だからブランド品を欲しがる人の気持ちもわからなくもなくて、それが多分下記。
- アッパーマス層(3,000万以上)
- 超富裕層(5億以上)
- 悪人、承認欲求お化け
アッパーマス層(3,000万以上)
まずアッパーマス層はシンプルに過去の俺。なんか成功してきてる!ラッキー!でも誰も気づいてくれない!アピールしたい!という人はブランド品の威を借りたがる。
オーデマピゲとかノーチラス辺りを着けてる人は大体これだと思ってる。逆にベーシックモデルのロレックスは堅実に仕事を頑張るサラリーマンの自分へのご褒美というイメージで印象が良くなった。
超富裕層(5億以上)
次に超富裕層。これはシンプルに金の減らし方がわからない前澤さんみたいな人。具体的には総資産5億以上で、何もしなくても毎年2,500万円以上が入ってくる人達。
この人達にとって金はもはや永遠に増え続けるだけの数字でしかない。つまり価値が無い。だから金を物に変え続ける。そして買い物で重視するのはレアリティと価格の高さ。高いことこそが価値になる人達。
悪人、承認欲求お化け
最後に悪人、承認欲求お化けはシンプルに仕事で満たされていない人。具体的には詐欺、マルチ、情報商材、不動産、保険、金融とかの相手を地獄に落として金を得る人達。
この人達は金はあるけど認めてもらえないジレンマを抱える。故にブランドを身にまとって承認を得ようとする。
1億は一旦ブランド品に興味を失うライン
逆に総資産1億は一旦ブランド品に興味を失うラインなんだと思う。ある程度落ち着いていてアピール欲が無い。かといって無尽蔵に使えるほど金があるわけでもない。現状に満足してるし優越感もある。
だからわざわざ人にマウントを取る気がなくなった。故にブランド品に興味が無くなったというのが今の俺。
SNSで高い物購入アピールをする人、おいしい物食べたアピールをする人は生活が満たされていないんだと思う。
オフの服は以前より汚くなった
というか俺に関しては寧ろオフの服装は以前より汚くなった。そもそもオンでも精々ZARA程度しか着てはいないけど、最近はミスってシミが付いたシャツを着てしまってもわざわざ着替えに戻ることもなくなった。
もはや周りにどう思われても良い。どうせ俺の方が金あるし。って思うようになった。この辺りまだ微妙に汚いマウント精神は残ってる。
節約する限り金が減らなくなった
億溜まってからというわけではないんだけど、シンプルに金が減らなくなった。これはある程度俺の仕事がうまくいっている現状だから言えることでもあるんだけど、たぶん今後も俺がなんらかの仕事を続ける限り金は減らないと思う。
付加価値1%の恩恵が大きくなった
というのも現状は俺の収入以外にも高配当株による配当とかカード利用ポイント、ふるさと納税とかでの恩恵が馬鹿にならないんだ。
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扱う金額が増えるほど1%の破壊力も増す。寧ろ収入が増えるほど生活費が下がってる実感まである。
もちろんこれはできうる節約を全て行ったうえでの話。俺は超富裕層ではないから湯水のようにお金を使うことはできない。だから家賃は抑える、車は持たない、水道光熱費もスマホ代も節約する。基本的な節約をしっかりやって一般的な生活水準を保つ限りはお金が減らない。これが1億の水準。
1万円以下の変動費は気にしなくなった
節約する話をしておきながらではあるけど、逆に1万円以下の変動費は全く気にしなくなった。具体的にはコンビニもスーパーマーケットも飲食店も価格は見ていないし、いくら払ったかも覚えていない。
なぜなら見る意味がないから。日本はどこも物価が安定している。高級店か夜の店にでもでも行かない限り法外な値段にはならない。必要な物をどれだけ買ってもそれなりに妥当な金額に収まる。なら見なくてもOKという感じ。
俺の月の固定費は奈良と神戸で月30万円ほど。固定費をしっかり絞る分、一般の買い物での変動費は気にしなくなった。
必要な物は即高い方を買うようになった
1万円以下の変動費を気にしないのとほぼ同じ理由で、必要な物は即高い方を買うようになった。それが例えばエアコンとかベッドマットとかYoutube撮影用マイクとかの製品で、
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よくわからない物ほどとりあえず高い方を選ぶ。なぜなら数万円の価格差で失敗したくないから。
上でも書いた通り今の俺にとって1万円の変動費は無視できるレベルなんだ。それをケチって失敗するくらいなら5万円高い方を選んででも安心を買うようになった。
超富裕層ほどではないにせよ俺にとってもお金の価値が落ちているのを実感してる。
得するより損しないを重視するようになった
ここからはメンタル的な話になるんだけど、1億に近づくにつれて良くも悪くも守りの姿勢が強くなった実感がある。
当然ではあるけど1億あればもう十分なんだ。だからこれ以上リスクを取る必要が無い。現状で満足。それ以上にこの1億をどう守るかが新たな課題になってる。
それが明確に出たのが思想で、得するより損しないを重視するようになった。「得」を狙うと損もあり得るけど「損しない」を取れば損はしないという話。この思考があらゆる決断で働く。が故に全ての選択が堅実になる。ビッグビジネスもうまい話も不要。でも節約はしたいという感じ。
他人の利益は長い目で見れば俺の利益
逆に俺が損しないなら俺の代わりに誰かが得するのは全然オッケーになった。つまり他人の足を引っ張る動機が完全に消えた。だから俺が得しなくても誰かが得するなら積極的に実行する。俺の得は問わない。
というのも他人の利益は長い目で見れば俺の利益でもあることが多いんだ。いつか俺に返ってくればいいし、返ってこなくても良い。俺の周りの人が元気に存在し続けてくれればOKという感じ。
俺は元々ギバーだと自称してはいるんだけど、1億が溜まってよりギバー傾向が高まった気がしてる。
個人店でドリンクを頼むようになった
その結果というとかなり小さな話ではあるけど、以前は絶対ドリンク頼まない主義だった俺が個人店に限ってはドリンクを頼むようになった。これは贅沢をしたいという意味ではなく、飲食店を応援する意味で。
というのも日本の食事は旨すぎるんだ。もはや日本の食の旨さ世界一を疑う人はいないと思うけど、その割に価格が安すぎ。特に飲食店は原価率3割が一般的。そこに人件費と土地代が加わると今食べてる食事の利益がなんとなく見えてしまう。飲食店は旨すぎるのに儲からなさすぎる。
そんな飲食店を少しでも応援できればという気持ちでドリンクを頼んでセルフ単価上げをするようになった。それによってその飲食店がそこに存在し続けてくれれば俺も嬉しい。Win-Winという思想。
もちろんチェーン店では絶対単価上げはしない。スタバでは今も一番安いドリップコーヒーを頼む。
高額納税に抵抗がなくなった
最後は高額納税に抵抗が無くなった。今の俺の納税額は10年前までの俺とは比べ物にならないというか、ここ5年は年間1000万円前後を納税しているんだけど、全然不満がないどころか寧ろ妥当だと思ってる。
もちろん最初はすげぇ面食らう。日本の税金高い!俺が稼いだ金額なのに!海外移住してやる!みたいな思考になる。これは大きな収入を得始めた誰もが通る道で、今ツイッターとかで税金高いアピールしてる人も大体これ。もちろん俺もやってた。
そして税額の不公平感に日本を憎む時期もあるんだけど、それも数年すると消える。というか実際に海外移住を検討してみて、日本の偉大さを思い知るんだ。
どこに移住しても日本ほど平和が安くインフラも充実していてかつ清潔で食べ物のおいしい国が無い。そしてこれが実現できるのは日本のお陰でもある。つまり今までの俺が日本におんぶにだっこだったという話。
日本という環境ありきの収入だと理解する
なんなら俺がこれだけの収入を得られているのも日本のお陰なんだ。だから年数を追うごとに税金と経済的弱者への理解が深まるようになった。
とはいえ昔は俺も尖りまくっていて、金が無いのは自己責任とか、努力が足りないとかTwitterで書きまくってたんだけど、今は全く逆。
誰もが努力できるわけではないし、日本は弱者にも優しいから消費者が多いし市場が大きい。なんなら俺が努力できたのも日本の環境とインフラのお陰。日本に稼がせてもらった金は日本に納税して当然。という思考に変わった。というか多くの人がこの過程を辿るんだと思う。
だから下手な節税策も打たない。しっかり払ってしっかり貯金する。それでも十分な手残りがある。これ以上何か求める必要があるだろうか、いやない(反語)。という感じ。平和で便利な日本に貢献できるならなんの文句もない。
総資産1億は一般的な生活なら贅沢できるレベル
総じて総資産1億の所感はこんな感じ。ブランド品、高級車、不動産は買えなくはない。とはいえ闇雲に買うのは無理。戦略的に買わないとすぐ資産が底をつく恐怖がある。
逆に、高級志向にならず、生活水準を上げすぎなければお金の悩みは消える。スーパーもコンビニもガジェットも服も大衆向けの製品なら何を買うにも自由。値札も見なくてもOK。
1億でのFIREは現実的には難しい
但しこれは収入がある前提での話。FIREするにはまだちょっと不安。セミリタイヤならできるっちゃできる。とはいえ家族がいると無理。俺みたいに子どもは増やせる限り増やしたい思想だと労働を止めるわけにはいかない。
それにいくら質素な生活をするとはいえ年間400万程度はやっぱり必要で、これを税引き後の安定4%の高配当株で得たいなら1.5億程度の原資が必要な計算になる。つまりやっぱりFIREは無理。
FIREしたい人はFIREしたいわけではない
しかも万が一FIREしたとして、減り続ける貯金額を眺めながら40代以降を一人質素に過ごす人生に一体何の喜びがあるというのか。そんな人生は生きていないも同然なんだ。
つまり今FIREしたい人が求めているのはFIREではなく一時避難なんだ。今の仕事が辛い。今の生活が辛い。ならとっとと休職なり生活保護なりで避難すればいいという話。避難してればいずれまた社会との繋がりが欲しくなる。
人として生きる以上どうせ人との関わりと適度なストレスが恋しくなるんだから、現実的じゃないFIREを目指すより、FIREしない幸せを模索したほうが建設的。というのが1億を得て得た結論。
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ありがたいことに今現在の俺は2年連続で年収2000万円を超えている状況でしかも俺は独身。つまり完全なる独身貴族でお金の悩みはない。 かといって生活レベルがそれほど上がったというわけでもなく、寧ろお金が ...
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