あんなに安かったPixelシリーズもいつの間にかiPhone並みの価格になって早2年。もはやコスパのPixelの面影はなく、じゃあPixelを買う理由とは?という疑問を多くの人が感じていたところに投入された、コスパのPixel。それがPixel10aだったりする。
その価格8万円。これでも5万円で販売されていたPixel 7aと比べると全然高いんだけど、今のご時世としてはかなりマシ。なんてったってPixelは腐ってもあのGoogleが作るスマホなだけあって中身がまともなはず。
ということで2年ぶりに廉価版となるPixel 10aを購入したからレビューしたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Pixel 10aの特徴

Pixel 10aは毎年4月ごろ発売されているPixelシリーズの廉価版モデルで、その特徴は下記。
- 6.3インチ120Hzディスプレイ
- TensorG4搭載(そこそこの性能)
- 防水防塵おサイフ無線充電対応
- 標準超広角のデュアルカメラ
- カメラ部に出っ張りのないフラットデザイン
- 79,900円
よくあるミドルスマホではあるけど、ミドルスマホとしては性能が高く、細部の作りも良い。
ということで手軽なAndroidスマホの購入や買い替えを検討している人にお勧めしやすいモデルになる。
Pixel 10aの詳細なスペック

Pixel 10aの詳細なスペックは下記。参考に同じく投げ売り端末のiPhone 17eと比較する。
| Pixel 10a | Phone 17e | |
| ディスプレイ | 6.3(120Hz有機EL) | 6.1(60Hz有機EL) |
| 解像度 | 2424x1080 | 2532x1170 |
| CPU | TensorG4 | A19 |
| メモリ | - | - |
| ストレージ | 128/256 | 256 |
| バッテリー | 5100(Qi10W) | -(Qi15W) |
| セキュリティ | 指紋/顔 | 顔 |
| おサイフ | 〇 | 〇 |
| 防水 | IP68 | IP68 |
| デュアルSIM | 〇(eSIM) | eSIM(物理なし) |
| 重量 | 183 | 169 |
| サイズ | 73x153.9x9 | 71.5x146.7x7.8 |
| 価格(税込) | 79900(レンタル1円) | 99800(レンタル1円) |
どちらもライトユーザー向けのスマホなことを考慮すれば十分すぎるスペックだし品質も高いんだけど、Pixel 10aにはGoogleが誇るデュアルカメラを搭載するのが強み。一方iPhone 17eはシングルカメラだから撮影できる画角のバリエーションが違う。
カメラに拘らないならiPhone 17e、カメラに拘るならPixel 10aという選び方でいいと思う。
【ベンチ】Pixel 10aはAntutu158万点

Pixel 10aのAntutu v11のベンチマークスコアは158万点だった。過去のガジェマガの計測結果と比較すると下記。
- Galaxy S26 3767843(Snapdragon 8 Elite Gen 5)
- iPhone 17 Pro 2569141(A19PRO)
- Galaxy S25 2548225(Snapdragon 8 Elite)
- iPhone 17e 2037568(A19)
- Pixel10a 1568293(Tensor G4)
- Pixel 10 1498585(Tensor G5)
- Galaxy A57 1357311(Exynos1680)
- AQUOS sense10 1036652(Snapdragon 7s Gen 3)
なんとTensorG5搭載のPixel 10よりスコアが高い。というか全然進化していない。Tensorがどこに向かっているのか謎。
とはいえ大体のゲームを快適にプレイできる性能はある。フレームレートとかに拘らなければPixel 10aでも十分ゲームは可能。ただし音ゲーを苦手としてる評判はよく聞くから、音ゲーマーは避けるのが無難。逆にiPhone 17eはゲームにも超強い。ゲーム目的ならiPhone 17eを選ぶべし。
普段使いではもう上位モデルとの差はないから安心してほしい。
【電池持ち】Pixel 10aは25時間29分バッテリー

Pixel 10aをPC Mark for Androidでバッテリー計測した結果、100%から20%になるまでかかった時間は20時間23分だった(輝度110ルクス音量50%60Hzの計測結果)。つまり0%までは25時間29分使える計算になる。
過去のガジェマガの計測結果と比較すると下記。
- Xiaomi 15 Ultra 21時間26分(60Hz)
- AQUOS sense9 21時間10分(60Hz)
- iPhone 17 Pro 20時間23分(60Hz)
- Pixel 10a 20時間23分(60Hz)
- AQUOS sense10 20時間1分(60Hz)
- Galaxy S26 19時間28分(60Hz)
- Galaxy A57 18時間54分(60Hz)
- Galaxy S25 18時間51分(60Hz)
- Xiaomi 14T Pro 17時間57分(60Hz)
- Pixel 10 17時間58分(60Hz)
- Pixel 9 Pro 17時間39分(60Hz)
- Galaxy S24 17時間4分(60Hz)
- Pixel 10a 16時間45分(120Hz)
- iPhone 16 Pro 16時間20分(60Hz)
- iPhone 17e 16時間18分(60Hz)
- Zenfone 9 15時間48分(60Hz)
- Nothing Phone 15時間27分
- Xiaomi 13T 15時間7分
- Pixel 7 Pro 15時間(60Hz)
- Pixel 6a 14時間57分
- Pixel 9 Pro 14時間55分
- Pixel 7a 14時間48分
- Galaxy S23 14時間35分(60Hz)
- Zenfone 7 Pro 14時間31分(90Hz)
- AQUOS sense8 14時間10分
- Xiaomi Pad 5 14時間6分(120Hz)
- iPhone 17e 13時間24分
- Xiaomi 13T 12時間31分(144Hz)
- iPhone 13 Pro 12時間1分(120Hz)
- Nothing Phone 11時間59分(120Hz)
- iPhone 14 Pro 11時間30分(120Hz)
- Mate 20 Pro 11時間21分
- Mi 11 Lite 5G 11時間19分(90Hz)← 1日使える
- Galaxy S20 10時間44分
- Find X3 Pro 10時間31分(120Hz)
- Galaxy Note20 Ultra 9時間35分
- iPhone12 8時間13分
バッテリー容量が5100mAhあるとはいえバッテリー持ちは驚異的。3日持ちも狙える水準にある。一方iPhone 17eは16時間18分と今となっては標準的なバッテリー持ちだけど、まぁ十分といえば十分で困るような短さではないと思う。
【重量】183g/5100mAhバッテリー

Pixel 10aは5100mAhのバッテリーを6.3インチのボディに実装してガラスフィルム込みで193gに抑えた。
比較的コンパクトであり、比較的軽量。それでいて驚異的なバッテリー持ちを実現しているバランスのいいスマホだと思う。
【ボディ】Pixel 10aは美しい完全フラット

Pixel 10aはいつも通りのPixelデザインで、カメラ部を検索バーに見立てているのが特徴なんだけど、実は完全フラットボディであることも今回の強みとして押し出されていたりする。
Pixel 9aで1㎜ほど飛び出していたカメラ部がPixel 10aでは完全フラットとなり、裸での美しさが増している。

他のスマホと比較してもこれもんでフラットは裸である限りは非常に美しい。

とはいえ当然実際に使用するときはケースを付けるからここはくぼみになるだけ。

ケースを付けた状態での薄さもiPhone 17eに負けていて踏んだり蹴ったりではある。写真は左からケース付きのGalaxy A57、Pixel 10a、iPhone 17e。

もちろん少しくらい厚かろうと別に大した問題ではないんだけど、フラットなところで特に意味もないのがちょっと悲しい。
インターフェースはいつものPixelで、


iPhone 17eと違って物理SIMにも対応するから

最初の回線開通が楽なのが嬉しい。
背面は10Wまでの無線充電に対応するけど磁石は内蔵されていないから磁石入りのケースでマグセーフに後付け対応させるのがおすすめ。

Pixel 9aから6.3インチのサイズ感はそのままで、ライバル候補と比較すると下記。

左からGalaxy A57(6.7インチ)、Pixel 10a(6.3インチ)、iPhone 17e(6.1インチ)。6.3インチは大きくも小さくもないベストなサイズ感ではある。
ディスプレイ品質は最高峰で不満無し
当然ディスプレイも綺麗で、しかも120Hzのリフレッシュレートに対応する。

ただ、最近のスマホはどれも品質が高いから基本的には同じ。

違いがあるとすればiPhone 17eとPixel 10aはベゼルが太いことで、一方廉価モデルでありながらGalaxy A57はベゼルが細いのが光る。

指紋認証のスピード、精度は抜群に良い。

スピーカー音質はGalaxyと同等
音質はiPhone以下、Galaxyと同等というイメージ。

十分すぎる音質で全然不満はない。
【カメラ】安定感のPixelはそのまま健在

Pixelといえばカメラであり、久しぶりのPixelということで結構期待している。
今回も色々と撮影してきたから、iPhone 17 ProとかGalaxy S26と比較しながら掲載する。
写真はいつも通り撮って出しのjpegで編集は一切していない。
晴天標準カメラ比較

まずは青空の写真から、空の色味、明るさのバランスともにPixel 10aがベストな仕上がりだと思う。

明暗差の大きい写真ではPixel 10aのコントラストの強さが少し目立つ傾向。暗部がほかのスマホよりも暗い。

さらに明暗差の大きな写真。空の奥のマンションまで白飛びせずに捉えられているのはPixel 10aのみ。優秀。
夜景標準カメラ比較

夜空の写真。Pixelの弱点だった夜景の青みは大幅改善されていて、ノイズの少なさ、シャープさでPixelの強さが出た。iPhoneは黄色く、Galaxy S26はノイズが多い。

繁華街の写真。非常にレベルの高い戦いで甲乙つける必要があるのかは疑問だけど、これもPixel 10aがベストバランス。Pixelすごい。
晴天広角カメラ比較

青空の逆光写真。これは全体的に明るいGalaxy S26が好きだけど、好みの範囲だと思う。どれもよく撮れてる。

明暗差の大きな写真。大体一緒。

これも明暗差の大きい写真。標準カメラと違って奥のマンション部が全機種で白飛びした。超広角カメラは明暗差に弱い。
夜景広角カメラ比較


夜空の写真。最もシャープでノイズが少ないのはPixel 10aだけど、特有の青みが出た。一方iPhone17ProとGalaxy S26はノイズが酷い。


繁華街の写真。これは誤差の範囲だけどPixel 10aが一番バランスが良いと思う。iPhoneは永遠に黄色みが気になる。
室内撮影比較

室内写真はPixel 10のみしか素材がなかったからPixel 10と比較するけど、Pixelの弱点だった青みが消えている。十分室内でも使える品質になっていた。すんごい。 iPhoneとの比較は後日追加する。
【カメラ総評】カメラは完全にハイエンド
あのPixelがaシリーズのためにあえてカメラを弱体化することはないだろうとは思っていたけど、予想通り非の打ちどころがないカメラ品質だった。結局スマホの写真はセンサーサイズよりもソフトウェアが重要というのが改めて浮き彫りになったと思う。とにかく安定感が感動的。あらゆるシチュエーションでiPhoneとかGalaxyに全く劣らないどころか、むしろ上回る写真を量産しまくった。

特に夜景写真でのノイズの少なさは飛びぬけていて、超広角カメラでも画質が良いのが強い。

さらに弱点だった青みもほぼ克服していて、室内撮影も余裕。

標準と超広角があるから、子供用、ペット用のカメラとしても十分活躍できる品質だと思う。改めてカメラのPixelが帰ってきた。
動画品質はGalaxy S26と互角
じゃあ動画品質はというと、これも青みが完全に解消されていて、ほぼGalaxy S26と同じ品質になった。つまりAndroidでトップクラスの動画品質だと思う。
ただ、夜はセンサーサイズの差が出て、明確にシャッター速度が落ちる。結果動画が若干滲んで見えるんだけど、にしても十分な映像すぎると思う。
AI機能の活躍はレコーダーアプリぐらい

さてPixelといえばAIの先駆者で、様々なAI機能を実装してくれているんだけど、そのほとんどに使い道はない。というのは使って実感していると思う。ただ唯一便利に活用できるっぽい機能が下記。
- ボイスレコーダー文字起こし
- 通話録音文字起こし
- 翻訳
このあたりはPixelも対応しているし便利に使える。特にボイスレコーダーアプリのリアルタイム文字起こしは何度見ても感動がある。心なしか精度も改善している気がする。
一方で消しゴムマジック系の写真系AIは今のところ全く使い道がない。

あと俺のPixelはなぜか通話録音機能が出てこない。Pixelにありがちなバグっぽい。しかもPixelは通話録音前に必ず録音をアナウンスするのもセンスが悪い。ということで通話録音機能を重視するのであればGalaxyシリーズがおすすめ。
-
-
【通話録音できるスマホ】自動録音×かけ放題の最適解【人生の任意保険】
そういえばスマホって純正の電話アプリで通話が録音できたりする。これって地味に凄い機能で後から電話内容を確認できるのは死ぬほど安心感がある。営業マンとかには最強の武器になると思う。 ただ、この機能実はス ...
続きを見る
Galaxyならすべての通話を全自動で録音して文字起こしまで可能。この機能があるから俺はGalaxyから離れられない。
画面出力と望遠カメラは非対応

そもそも望遠カメラはついていないんだから非対応なのは当然として、廉価モデルであるPixel 10aは地味に画面出力にも対応しない。この辺りは同じ廉価版のiPhone 17eも同じ。

そもそも画面出力なんかいつ使うんだよって機能だから99%の人には関係ないんだけど、一応伝えておく。
これでよくない?が帰ってきた

Pixel 10aは完全にこれ勧めときゃ良いっしょってスマホに仕上がってる。思い返せばGoogle謹製として鳴り物入りで発売されたPixelにポテンシャルはあったんだけど、常にいらないバグで減点され続ける歴史を辿ってきた。
が、それもこのあたりでようやく終わり。Pixel 10シリーズに関してはバグと言えるようなバグの報告は聞かず、せいぜい俺のPixelで録音機能が使えないことくらいに落ち着いている。ちなみに公式ではPixelでの録音機能をアピールしてるから多分バグだと思う(⇒ 参考)。
このあたり相変わらずPixelって感じはするし、Galaxyとは対照的なんだけど、それでもハードウェアの完成度はもはやiPhone並み。
廉価モデルで120Hzのディスプレイと長時間バッテリーがあるだけでなく、高品質すぎるカメラまでついてくる。特に超広角カメラの画質の良さがあれば多くの被写体にだって対応できるはず。

もちろんボディの品質も高く、スピーカーもマイクもハイレベル。しかも比較的コンパクトだし軽量。それが8万円で手に入るなら文句はない。
ということで望遠カメラと音ゲープレイを必要としないライトユーザーにはなんだかんだ手放しでお勧めできるスマホに仕上がっていると思う。Pixel 7aみたいに5万円で、というのはこのご時世ではもう難しいけど、そのPixel 7aと比較しても圧倒的に進化して8万円なら現代版の廉価スマホとして十分納得できるクオリティだと思う。


