さて来年4月に第二子が生まれるというのは別の記事でも書いた通り。
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【月刊ガジェマガ10月号】高齢者と子育て世帯は税金を貰う側【第2子】
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それは俺の計画通りだし、順調に子孫を量産できてるのはありがたい限りなんだけど、特に現代社会では育児には金が必要で、そのプレッシャーが少子化の原因の一つでもある。育児と金は切っても切り離せない。
ということで俺も金が欲しいんだけど、社会保障が充実した日本には最強の育児休業給付金がある。この破壊力がやばくて、条件さえクリアすれば一子辺り約200万円も貰える。しかも無税。だから出来ることなら第2子と言わず第3子でも貰いたい所存。ということで貰える可能性はあるのか、どうすれば貰えるのかを検討したい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
育児休業給付金は1子辺り約200万円貰える
そもそも育児休業給付金ってなに?って人のために簡単に解説すると日本の出産時に貰える3つの補助金の中でも一番でかいやつのことを指す。具体的には下記の太字部分。
- 出産手当金(産前産後・給与の66%)52万円
- 出産育児一時金(出産費用・50万円)
- 育児休業給付金(産後一年・給与の58.5%)187万円
固定50万円の出産育児一時金は出産費用で消し飛ぶにしても、妻の給与に連動する出産手当金と育児休業給付金は我が家の場合は約52万円と約187万円ほど。これらは丸々手元に残る。しかも無税。
これは妻が出産と育児で働けない間の生活費を補填してくれる制度なんだけど、特に育児休業給付金は期間が長く額も大きい。これを第二子、第三子といかに長く、そして隙間無くもらい続けられるかが賢く子孫を量産する鍵になる。
育児休業給付金取得の条件
そんな育児休業給付金を貰うための条件は別の記事でも詳しく解説しているとおりだけど、
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【育児休業給付金が貰えない】給付金取得に奔走した話【187万円】
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簡単に言うと下記。
- 育児休業開始日以前の過去2年間で12か月以上雇用保険に加入している
- 「育児休業」を取得している(欠勤では不可)
つまり1年以上フルタイム(正社員、契約社員、派遣社員)で働いてから出産すれば大体該当する。
この画像の場合、出産前に雇用保険に12か月加入しているから条件を達成する。
貰える金額の計算は下記だけど今回はその話じゃないから無視する。
【最初の半年】直近6カ月分の給与日割り × 67%
【半年以降】 直近6カ月分の給与日割り × 50%
育児休業給付金は育児休業の取得が条件
ただし育児休業給付金を貰うためには会社から正式に「育児休業」を取得する必要がある。
つまり個人事業主ではダメだし、出産前に会社を辞めてもダメだし、欠勤とか有給でもダメ。あくまでも雇われている状態で「育児休業」として休みを取得するのが条件。
ここに気付いてから急ぎ育児休業取得の条件が緩いアデコの派遣社員になったのが内の妻で、その奔走を解説したのが下記の記事。
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【育児休業給付金が貰えない】給付金取得に奔走した話【187万円】
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アデコに入社できなければ妻は育児休業給付金の187万円を貰うことはできなかった。アデコに感謝。
育児休業給付金は原則一年
さて問題はこの育児休業給付金は原則1年しか貰えないことなんだ。基本的に育児休業を取得できるのはその子が1歳になる前日まで。つまり我が家の場合2025年1月19日が限界。
もちろん給付金もその日まで。以降妻は職場に復帰しないといけない。
保育所に入れない場合は最長2年まで延長可能
但し原則があるなら例外もある。それが保育所に入所できなかった場合で、この時は最長で2年まで育児休業の延長が可能。もちろん育児休業給付金も貰えることになる。
但し育児休業給付金の支給額は6か月目以降基準額が67%から50%に下がるから160万円まで下がる点だけ注意。
そして現状日本は多くの自治体で保育所が不足しているのが実情。つまり年度の途中入所はほぼ無理。入所できるとしても年度初めの4月からだから、育児休業もほぼ確実に直近の4月までは延長することになる。
1月生まれの我が家の場合、翌年1月の保育所入所は無理。保育所に入れるために4月まで3カ月育児休業を延長せざるを得ないという流れ。
第二子出産で育児休業を延長可能
さらに育児休業の延長にはもう一つ裏技がある。それが出産なんだ。要は休業が明ける前に次の休業に入ってしまえば2子分丸々休めるという話。もちろん育児休業中だから育児休業給付金も貰い続けられる。強すぎ。
やることは非常にシンプルで、出産したらすぐに妊活するだけ。第一子が1月20日生まれなら、第二子は翌年の3月5日までに産めば条件達成。
但しこの場合の出産から妊娠までの猶予はたったの3か月しかない。結構難しい。
保育所不足と第二子出産を掛け合わせる
とはいえ上でも書いた通り育児休業は保育所不足により最長2年まで延長可能。
2年間も猶予があれば妊娠出産は結構余裕。出産後1年3か月以内に妊娠すればこれも条件達成となる。我が家も出産後5か月で妊娠したから条件達成になったというからくり。
育児休業給付金は必ず収支がプラスになる
という感じで今の日本は幸か不幸か保育所不足が功を奏していて育児休業が非常に延長しやすく、第二子までは比較的余裕で取得できる。育児休業給付金天国みたいな状態になっている。
引かれものの中でも明らかに収支がプラスになるのが雇用保険から出る失業手当や休業手当、育児休業給付金なんだ。雇用保険様様。どうあがいても収支マイナスの年金とか健康保険とはわけが違う。回収を狙うならここしかない。
育児休業給付金は最長4年まで
なら子供作ってりゃ一生金貰えんじゃんだから田舎の多産ヤンキーはアルファード買えるのかよクソが。って思うかもしれないけど違う。
実は育児休業は最長4年までしか遡れなかったりする。もちろん田舎のヤンキーもローン地獄でアルファードを購入してるから安心してほしい。というか田舎のヤンキーがこんな難しい制度を活用できるとは到底思えない。多分雇用保険未加入で出産してるパターンが多いと思う。つまり恐らく育児休業給付金も貰わずにアルファードを買ってる。凄い。
話を戻す。上でも書いたけど改めて第一子の育児休業取得の条件は下記。
- 育児休業開始日以前の過去2年間で12か月以上雇用保険に加入している
- 「育児休業」を取得している(欠勤では不可)
これが第二子以降であれば過去4年間まで遡りが許されるんだ。
- 育児休業開始日以前の過去4年間で12か月以上雇用保険に加入している
- 「育児休業」を取得している(欠勤では不可)
育児休業給付金は連続第4子の最長5年貰える
つまり育児休業給付金は4年以内に4人を出産するという荒業を達成すれば4人連続で取得でき、受け取れる総額は4年+1年延長の最長だと約930万円にもなる。しかも無税。まごうことなき出産ビジネスがここに成立する。
さすがに4子連続は確率的にも難しいし妻の身体的負担もデカすぎるんだけど、どうしても職場復帰はしたくない、でもお金も欲しい。というのであれば4人連続の年子を狙ってみるのもありかもしれない。
2子出産からの職場復帰が一般的
とはいえ世間的にはやっぱり4人の年子なんてのは超レアで、精々2人出産してからの職場復帰が一般的。その後に1年働いてしまえば以降はまたいつ出産しても育児休業給付金を受け取れてしまう。何も無理して連続で受け取る必要はないんだ。
という感じで俺としては2子出産、職場復帰1年からの2子出産の流れをお勧めする。その方が多分気分転換にもなる。家に籠りきりでの子育ては大変だし同じことの繰り返しで飽きる。
【結論】第三子の育児休業給付金取得は多分無理
ところで俺の話に戻る。幸い第二子の妊娠は思っているより早かった。お陰で第三子の育児休業も視野に入ってきてしまっている状況。ということで最後に俺が第三子で育児休業給付金を取得するための猶予期間及びその場合に貰えるであろう総額を検討する。
まず我が妻の離職票によると雇用保険加入時の給与収入は下記。
- 2022年6月 不明 ←ここからスタート
- 2022年7月 269,910
- 2022年8月 281,910
- 2022年9月 204,685
- 2022年10月 190,609
- 2022年11月 245,150
- 2022年12月 221,150
- 2023年1月 ←自営業でノーカン
- 2023年2月 ←自営業でノーカン
- 2023年3月 ←自営業でノーカン
- 2023年4月 ←自営業でノーカン
- 2023年5月 ←自営業でノーカン
- 2023年6月 ←自営業でノーカン
- 2023年7月 27,646円 ← 11日以下でノーカン
- 2023年8月 278,888円
- 2023年9月 268,192円
- 2023年10月 307,717円
- 2023年11月 306,017円
- 2023年12月 222,900円
遡れるのは2022年6月が限界。つまり4年後は2026年の5月。ここまでに第3子の育児休業に入れば連続取得が可能。そこに向けて逆算すると下記。
2026年3月の第3子出産は絶対条件になる。つまり2025年6月の妊娠は必須。出産が4月だから猶予はたったの1カ月しかない。無理。
出産関連の制度は難解すぎる
という感じで我が家の3子連続育児休業取得の夢は潰えた。妻の会社員時代に6カ月の自営業を挟んだのが最大の敗因。これによって俺というか俺の妻は第3子の育児休業給付金となる無税の200万円を逃した。でかすぎ。
というか出産にまつわる制度は難解すぎる。これを全子育て世帯が把握しているとは到底思えない。こんなにお金が貰えるのに、貰わずに終わってる世帯は死ぬほど多いと思う。
実はこんなにお金が貰える。ということを知っていれば追加生産する家庭も少なくないはず。もう少し制度が簡単になることを願いつつ、この記事が少しでも将来の日本を背負う人口生産の手助けになれば嬉しい。
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【育児休業給付金が貰えない】給付金取得に奔走した話【187万円】
子供産んだら寝ててもたくさんお金貰えるんでしょ~?って俺も思ってた。実際それは正しい。貰える。但し色々厳密な条件があって貰えない人もいる。それが妻だった。 妊娠が発覚してから色々調べたところ妻は育児休 ...
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