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失敗談・コラム 感想

【映画「マッドマックス フュリオサ」ネタバレ無し感想】前作並の名作

2024年7月24日

マッドマックスフュリオサが思っている以上に見られていない。珍しく俺が映画館に足を運んだ映画なのに(倒置法)。

しかも内容は1同様最高だった。なのに超赤字らしくて早々にAmazonプライムビデオでレンタルできるようになっていてやばい。

このままだと予定している3作目が没になる。つまり俺の人生の楽しみが一つ減る。ということで少しでも興行収入を上乗せするべく普段は全くやらない映画感想記事を書く。

少しでも気になった人、見るのを忘れていた人は映画館へ行くなりAmazonプライムで見るなりしてほしい。無料視聴可能な1作目はこちら(⇒ マッドマックス 怒りのデスロード)。

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この記事の目次(クリックでジャンプ)

マッドマックスは北斗の拳のモデルになったシリーズ

さて俺は今でこそマッドマックスは肯定派というか、映画好きなら必ず押さえておいて欲しいくらいにお勧めしたい映画ではあるんだけど、実はマッドマックスシリーズ自体に思い入れはなかったりする。

なぜなら俺がマッドマックスと出会ったのは9年前でしかないから。超最近。だからそれ以前の古いマッドマックスシリーズは全然知らない。

たまたま9年前に知人と遊んでいるときに

「やることないなー映画館でも行く?」

からの

「マッドマックスって北斗の拳のモデルになった映画だっけ?」

くらいのテンションで偶然見てみたら度肝を抜かれたところから始まる。あまりにも面白すぎてなんじゃこの映画ってなった。

映画史に残る名作を何の前知識も無く映画館で見れた俺は幸運だった。

マッドマックスはかつてないアクション映画

そんなマッドマックスの魅力はなんてったって前代未聞のアクションなんだ。言ってる俺も馬鹿みたいだと思ってるけど本当にこれだけ。原点にして頂点って感じ。

なんなら物語の説明も一切ない。視聴者は核戦争で荒廃した世界にただ落とされる。

あとは寿司職人の如く見て学べという作り。そんな不親切すらも圧倒的な展開で超えてくるのがマッドマックスの凄い所なんだ。

しかも待った無し。終わったと思ったら終わらない。敵に継ぐ敵。敵の敵も敵。全部敵。それが斬新な改造車で予想外の攻め方をしてくる。

よくわからないけどずっと凄い。力こそパワーって感じ。

もちろん世界観の作りも綿密なのがマッドマックスの良さで、乗り物を信仰する宗教観、水とガソリンと銃弾が貴重な文化観、それを象徴する装飾、荒廃した世界の勢力図まで全てが映像から読み取り可能。拘りぬかれた映像には十分な説得力と納得感がある。

アクションに飽きた人にこそ見てほしい

こう聞くと「いやアクションはもういいよ」って言いたい気持ちは死ぬほどわかる。なにを隠そう俺もアクション映画にはうんざりしてた口。どうせ爆発とか殺人格闘技でしょ?って。

もうワイルドスピードみたいな映画は見飽きたから。って思ってた。

でもマッドマックスはそんな人にこそ見てほしいアクション映画なんだ。なぜならかつてないから。

「こんなの初めて!」のオンパレードでマジで初心に帰れる。小6で初めてアクション映画「ザ・ロック」を見たあの時の興奮がマッドマックスにはあった。何気なく入った映画館で当時28歳の俺は心を奪われたという話。

マッドマックス2は1を超えられなかった

ここまでが前作「マッドマックス 怒りのデスロード」の話。マッドマックスが映画史に残る作品であることは間違いないから未見の人は絶対見てほしい(⇒ マッドマックス 怒りのデスロード無料視聴)。

そして前作を超えられるかが今作「マッドマックス フュリオサ」の課題だったんだけど、結論から言うと超えられなかった。

マッドマックス2には1の補完も含まれる

というのも上でも書いた通り前作はマジでなにも語られてないんだ。2時間全てがクライマックス。なのにダレないという奇跡の映画だった。

一方今作「マッドマックス フュリオサ」は前作を補完する前日章でもある。だからどうしても説明が増える。そらクライマックスだけの前作にテンションで勝てるはずが無いという話。

マッドマックスフュリオサも超面白い

とはいえ今作も面白くないわけではない。寧ろ積極的に面白い。開始早々手に汗握るし、やっぱり全てのアクションが予想を裏切り期待を上回る。主人公フュリオサを取り巻く環境の変化と荒廃した世界での勢力争いも見どころ。

ただ、説明が多い分テンションは落ちるし、多少突っ込みどころもある。そこが評価の分かれ目になってる。

悪役ディメンタス将軍の小物感が超良い

今作「マッドマックス フュリオサ」で特筆したいのは巨悪同士の勢力争いなんだ。

前作のカリスマ的絶対悪だったイモータンジョーは実は絶対悪ではなかったという話。

それは考えてみれば当たり前だけどその過程が今作では綿密に描かれる。しかもどちらの悪役も最高にかっこいい。

ディメンタス将軍は人間らしい悪役

というのも今作の悪役ディメンタス将軍の個性は色々最高に丁度良いんだ。

前作の絶対悪であるイモータンジョーほどの人望もカリスマも無いんだけど、その分狂気と小賢しさがある。これがフュリオサ率いるイモータンジョー軍を苦しめる。

この構図が面白いせいで、視聴者は前作であんなに憎かったはずのイモータンジョーを応援してしまう不思議な感覚に陥る。どちらが勝っても人類に未来は無いのに、ジョーの方がマシだと思えてしまうほどにディメンタス将軍の悪が光ってる。

人望も理念も無いジョーカー的な"最悪"として登場したディメンタス将軍によって今作「マッドマックス フュリオサ」の世界はより一層引き立てられていた。

マッドマックス フュリオサは説明が多い

但し繰り返しになるけど今作は全編クライマックスの前作よりテンションが落ちる。

というのも今作には前作の補完も含まれるからどうしても説明パートがあるし、その説明パートがそれなりに長いんだ。これが最高に面白ければ長さは感じないはずなんだけど確かに長かった。

母を殺された少女フュリオサの恨み、囚われたフュリオサの自分を守る立ち回り、フュリオサに実の娘を重ねるディメンタス将軍の葛藤と、人の心を失う過程などなど、アクション以外の描写がしっかり多い。もちろんそれらはどれも必要な描写ではあるんだけど長い。ここが惜しい。

結果世界観の深みが増す一方でテンションは下がった。前作ほどではないという評価はここから来てる。

後半に行くほどクドくダレる(ここだけネタバレ注意

ここだけネタバレ注意

特に後半に従っての失速は顕著で、イモータンジョーとディメンタス将軍が衝突する40日戦争が急にダイジェストになるのは肩透かしすぎたし、その後のフュリオサとディメンタス将軍の一騎打ちも長すぎ。

ディメンタス将軍死んだ?と思ったらまだまだ生きてるし喋る喋る。

それもディメンタス将軍のキャラには合ってたから悪くは無いんだけど、後半に監督の哲学をまとめすぎた感がある。もっと作中に散りばめて欲しかった想い。

若干のゴア表現があるのが惜しい

あと今作は若干のゴア表現があるのも気になるところ。もちろんSAWみたいなリアルな描写は無いからお子さんでも安心して見られるけど若干ある。

というか前作がクリーンすぎた。荒廃した世界での争いなのに血の描写がほぼ無い。この世界に血は無いのかと思うほどだった。

だから今作も前作みたいに匂わせだけに留めて欲しかった。

マッドマックスは印象的なシーンが多すぎる

いずれにせよ「マッドマックス フュリオサ」が「マッドマックス 怒りのデスロード」と同じく映画史に残る名作であることには違いない。

2大巨悪が争う構図は最高に面白いし今回のアクションシーンも一級品。「こんなの初めて!」をまた味わえる。

更に悪役も全員魅力的。前作ですぐ死んだモブが重要なポジションに就いていたりで前作の悪役社会が描写されるのも面白いし、

イモータンジョーのカリスマ性も健在。その悪役に最大の危機が訪れる三つ巴の構図も激アツ。

マッドマックスは記憶に焼き付く映画

マッドマックス フュリオサは前作ほどではなかったなぁとは思いながらも印象的なシーンが多すぎて、見終わって数日は何度も頭の中でフラッシュバックしてしまった。

中でも良かったのはやっぱりディメンタス将軍で、大きなマイク片手に甲高い声で活き活きと演説したかと思えば

誰よりも早く逃げる弱さも兼ね備える、最も人間らしい最高の悪役だった。

マッドマックス フュリオサはいかにも映画らしい映画で、映画でしか実現できない体験を提供してくれる名作だった。

映画の感想は個々人の人生経験による

但し俺が名作だと思った映画を駄作だと感じる可能性は全然ある。実際俺の妹は俺が好きなバットマンダークナイトを全く面白くないと言うけど、それはそれでOK。

作品の評価は自分の人生経験に大きく左右されるし、俺も世間で絶賛されていた「ジョーカー」は全然面白いと思えなかった。

そんな感想も全然あり。

重要なのはなぜ面白かったのか、なぜ面白くなかったのかを自分の言葉で語れることなんだ。だからどう転んでも自分の感想は大切にしてほしいし、それを表現することを恐れないで欲しい。

とはいえ「マッドマックス フュリオサ」は全てのレベルが高く、多くの人が楽しめるであろう作品でもあるから少しでも気になった人は是非この機会に視聴して3作目の製作費に貢献してほしい。

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