俺は今まで一度もモバイルバッテリーをおすすめしたことはないんだけど、モバイルバッテリーはどれがおすすめですか?という質問が結構届く。
そもそも俺がモバイルバッテリーをおすすめしない理由はモバイルバッテリーは必要ないと思っているからではあるんだけど、じゃあどうして必要ないのか、買うならどれを買えばいいのかというのを俺なりの視点で解説していく。
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モバブは死語。今はモバ充。
ところで俺はモバイルバッテリーをモバブと略していたんだけどこれはもう死語らしく、現代では通じないっぽいから注意。
モバブどれ買えばいいですかって結構聞かれるけど全部一緒だからマジでどれでもいい。というか原則いらない。どのモバブ持ち歩くかより持ち歩かない方法を検討してほしい。だからモバブを使わない為にガジェットを買い替えるべき。どうしても欲しいなら非常時も使える2万mAh前後の大容量モバブ買えばOK
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) February 3, 2023
遥か昔はモバイルバッテリーといえば三洋電機が出す「モバイルブースター」一強だったんだけど、今や三洋電機はPanasonicに買収され、モバイルブースターという商品名は消滅し、Anker等多数のメーカーがモバイルバッテリー事業に参入したことでモバイルブースターは死語になった。
この辺りはソニーの商標である「ウォークマン」、Appleの商標である「iPod」が類似製品の代名詞になった現象と同じ。
今はモバブではなくモバ充とかで略すらしい。語感は悪いけど時代の流れ。
モバイルバッテリーがいらない理由
そんなモバイルバッテリーはスマホの普及によるニーズの増大と、製品開発のしやすさから多くのメーカーが参入し、今や一大産業として市民権を得てしまっている状態。
最近では街中でレンタルモバイル充電器なる物まで散見される始末なんだけど、
最近コンビニでよく見かけるこれ。一見便利に見えるレンタル充電器だけど、そもそも最新のバッテリーが持つスマホなら必要ない情弱製品で、自己管理ができない底辺層から更に搾取するビジネスモデルとして非常に目の付け所がいい。とiPhone6sの為に借りる若い女の子を見て思った。底辺ほど小銭に甘い。 pic.twitter.com/l6WYsjP17k
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) January 25, 2022
そんなモバイルバッテリーは原則必要ないというのが俺の意見。
というのもモバイルバッテリーが必要なほど充電が持たないガジェットを使うことがそもそもの悪手なんだ。
バッテリーが持たないならバッテリーが持つガジェットに買い替えればいいじゃない(マリーアントワネット)。バッテリーが持たないガジェットを敢えて使い続けるためにモバイルバッテリーを使うのは最悪の選択だ。
モバイルバッテリーは管理が手間だし超重い
モバイルバッテリーはガジェットを充電できるというメリットにばかり目を向けられがちではあるけど、実は思っている以上にデメリットも多い。モバイルバッテリーはそれ自体を充電しないといけないから充電の手間が増えるし、さらに最悪なのが荷物が増えることなんだ。
リチウムイオン電池は軽くできない
大量のリチウムイオン電池を内蔵せざるを得ないモバイルバッテリーはどう転んでも軽量化できない。軽ければ容量が小さいし、大容量なら重い。これは絶対。
モバイルバッテリー自体が荷物になる
だからモバイルバッテリーは普通にスマホをもう一台保有する以上の荷物になりがち。もちろんポケットはパンパンになるし、モバイルバッテリーの保有を選択したせいで鞄まで持ち始めたらもう手が付けられない。
なんでもそうだけど足し始めると際限がないんだ。だからどう足さないかを検討することが大切。
バッテリー問題は大きすぎるストレス
そして忘れてはいけないのは充電のストレスなんだ。
スマホとかパソコン等、バッテリーが切れたデバイスは文字通り重りにしかならない以上、デバイスにとってバッテリー持ちは命と言ってもいい。
だからこそモバイルバッテリーを持ち歩いて安心を買いたくなる気持ちは超わかる。でも冷静に考えてほしい。そのルートに未来はないんだ。
デバイスのバッテリー持ちはリチウムイオン電池の劣化によって日々悪化するし、そのデバイスに必要な必要なモバイルバッテリーは巨大化し続ける。騙し騙し使い続けても延命治療にしかならなず先がない。
モバイルバッテリーに慣れるは最悪
なにより怖いのはモバイルバッテリーでデバイスを充電するというストレスに慣れてしまうことで、他人より無駄作業が増えるということは他人に後れを取ることに他ならない。
「いやそんなモバイルバッテリーを持ち歩くくらいで何が変わるわけでもないじゃん」が全ての始まり。こういうチリが積もって山になる。チリから消す意識が大切。
最新のガジェットはバッテリーが持つ
ならどうやって解決するかというと方法はシンプルで、デバイスを買い替えればいいだけ。超簡単。
というのも最新のガジェットは基本的にどれもバッテリー持ちは改善されているんだ。スマホもパソコンも進化を重ねるほど処理能力だけでなく省電力性能も向上していて、バッテリー持ちは日進月歩で良くなってる。
最新CPUほど省電力性能が高い
例えばiPhoneは世代を追うごとにバッテリー持ちがよくなってるし、Androidも最新のSnapdragon 8 Gen 1及びGen 2は驚くほど省電力性能が上がっていたりする。
実際Snapdragon 8+Gen 1を搭載するZenFone9はSnapdragon888搭載のZenFone8と比較して驚くほどバッテリー持ちがよくなっている。
- Zenfone 9 11時間14分(120Hz)
- Zenfone 8 6時間57分(120Hz)
しかもバッテリー容量が同じにもかかわらず。詳細はレビュー記事を確認してほしい。
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バッテリーが持たないは買い替え時
今使ってるガジェットのバッテリーが持たないならもうそれはは買い替え時だと思っていい。iPhoneSEとかiPhone11を使い続けるためにモバイルバッテリーを買い足すのは無駄金でしかない。その資金を最新スマホへの買い替えに回すのが正解。
俺もPixel 7 Proに買い替えてからバッテリー持ちを全く意識しなくなったんだけど、この充電からの解放感は感動的。
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スマホとモバ充代を原資にスマホを買う
いやお前は金があるだろ。そんな金のかかる話ばかりをされても困る、という気持ちはわかるけど待ってほしい。大丈夫。買い替えられる。冷静に考えてほしい。
なにもなしでスマホを買い替えるのは確かに苦しいかもしれない。でもモバイルバッテリーを購入しようとしていた費用と今のスマホの売却費用を原資にすればなんとかなる。諦めるにはまだ早いんだ。
ガジェットは売って買ってを繰り返す
実際俺は過去に多数のスマホとパソコンを購入しては売却してを繰り返しているんだけどその価格例が下記。
購入価格 | 売却価格 | 利用期間 | |
ENVY15 | 実質24万 | 16.5万 | 2年 |
ZenFone9 | 実質8.5万 | 9.4万 | 1か月 |
Nothing Phone | 実質6万 | 5.5万 | 1か月 |
IdeaPadFlex550 | 実質7.5万 | 6万 | 1年半 |
GoPro11 | 6.3万 | 5.5万 | 4か月 |
GalaxyNote20Ultra | 16.5万 | 7.1万 | 2年 |
Macbook Air | 13万 | 11.2万 | 6か月 |
購入時はできる限り楽天市場のポイント還元を駆使して安く買い、なるべく綺麗に使ってメルカリで売る。これを繰り返す。
もちろんここからさらにメルカリでの売却手数料も必要にはなるけど、ガジェットの買い換えは思っている以上に安く済む。
使い終わったガジェットは可及的速やかに売る
これで最新ガジェットを使い続けることができるし、バッテリー持ちは良くなるし、性能もよくなるし、なんだか俺もイケてる気がしてくるしで良いことずくめ。
アンティークと違ってガジェットを長く使い続けるメリットは何一つない。ガジェットの価値は日進月歩で下がり続ける。一秒でも早く売り抜けてほしい。
【例外】ウーバーとゲーマーには必要
但し何事にも例外はある。原則モバイルバッテリーは必要ないし無駄な買い物間違いなしなんだけど、ウーバーイーツ系の配達員とかゲーマーは別。
いくら今の最新スマホのバッテリー持ちが良いとはいえ丸1日ゲームとかグーグルマップを使えるほどではない。
そういう人はなるべく大容量のモバイルバッテリーを購入することで柔軟に環境に対応してほしい。
お勧めモバイルバッテリーは大容量モデル
それでも1個は欲しい。万が一のため、災害に備えて、旅行用にモバイルバッテリーを一つ購入するのは全然あり。
ということで念のため1つ持っておきたいという人は2万mAhぐらいの大容量モバイルバッテリーを一つ買って、満充電の状態で放置しておくのがおすすめ。
で、どれを買うかだけどあくまで緊急用でしかないからマジでどれでもいい。しいて条件を上げるなら
- 安心できる大手メーカー製
- 複数ポート
- パソコンも充電できるPD対応
という感じではあるけどどうせ緊急用でしかないしマジで拘らなくていい。安くて大容量のこれとか買っとけばいいと思う。
俺も2018年に購入したRAVPowerの大容量モバイルバッテリーを未だに使い続けてる。拘らなくていい。
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モバ充より充電器がお勧め
俺からはモバイルバッテリーの代わりに充電器をお勧めしたい。というのも今や日本はあらゆるところにコンセントが設置されていて、マクドで120円のコーヒーを頼むだけで何時間でも充電ができてしまうんだ。
そんな文明が高度に発展した日本社会の利便性を最大限生かすならモバイルバッテリーよりも普通に65W充電器を買うのがおすすめ。これなら重くないし、長時間のパソコン作業にも対応できる。
お勧めは2022年買ってよかったものでも紹介したAOHiの65W充電器(ケーブル付)だけど、
安くて小さいならどれでもOK。好きな物を選んでほしい。
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あと最近新製品が続々と登場してる充電器とモバイルバッテリーを兼ね備えたハイブリッド充電器はかなり微妙。
重いし大きいしで、帯に短したすきに長しの典型だと思ってる。もちろん日常的に鞄を持ち歩いている人ならその重さは大した負担にならないだろうけど、まだ製品として成熟はしていないから俺は様子見中。
普通に必要に応じて小さい充電器を持ち歩けばいいと思う。
モバ充ではなく最新ガジェットを買え
そもそもバッテリーが持たないスマホ、パソコンは買い替えろ、ガジェットは長く使わず乗り換えろ、モバイルバッテリーは使うな、充電器を使え、ハイブリッド充電器は待機。これが今の俺の結論。
今後更にガジェットが成熟することでバッテリー持ちも更に極まるはず。そうなればモバイルバッテリーの出番は必ず減る。ならそんな無駄な買い物に金は使わず、バッテリーが持つガジェットに金を使うべき。Pixel 6aとか超おすすめ。
そうすれば性能も上がるし資産価値も維持できるし友達にドやれるしでみんなハッピー。皆でモバイルバッテリーを買わないことで皆でハッピーな社会を目指したい。ハッピー。
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