ほぼ丸々2年間も愛用し続けたMate 20 ProからGalaxy Note20 Ultraに乗り換えてそろそろ一か月が経つ。ということで簡単に感想をまとめたい。
今回Galaxy Note20 Ultraをメインスマホに選んだ最大の理由はカメラ性能なんだけど、それ以外の面も色々と欠点が見えてきたから欠点多めでまとめる。Galaxy Note20 Ultraは尖り過ぎ。
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Galaxy Note20 Ultraはバッテリー持たなすぎ
まず最初に、わかっていたことではあるんだけどGalaxy Note20 Ultraはびっくりするくらいにバッテリーが持たない。
レビュー記事で計測した結果も短かったし想定はしていたんだけど、実際使ってみると想像している以上に持たない。
これはサイズ、処理能力、120Hzとありあまるパワーと引き換えだから仕方ないんだけど、Galaxy Note20 Ultraの使用感はアメ車っぽい。
たしかにGalaxy Note20 Ultraにはたくさんのワクワクが詰まってはいるんだけど、これからの購入を検討するならバッテリー持ちはある程度の覚悟が必要。
俺が超絶ヘビーユーザーだということを加味しても少ない。朝100%の状態じゃないと夜までは絶対持たないから寝る前の充電を忘れてはいけない。
Galaxy Note20 Ultraのセキュリティロックは一癖あり
Galaxy Note20 Ultraは世界一のスマホメーカーサムスンが送り出す最強のスマホだから細部まで作りこまれていて基本的には素晴らしいんだけど、セキュリティ解除の精度はいまいち。
特に顔認証の精度が悪いし遅い。待たされた挙句結局ロック解除されなかったというパターンが頻発する。しかも赤外線カメラを非搭載のフロントカメラ顔認証だからある程度の明るさが必要なんだけど、暗い環境だと明るさを確保するためにロック解除時だけ画面輝度を最大にしやがるから眩しくてうざい。ということで俺は顔認証はオフにした。
指紋認証は対策すれば使いやすい
なら指紋認証はどうかというとこれも精度が微妙でロック解除のたびに苦戦していたんだけど対策を施すことで解決した。
Galaxy Note20 Ultraはセキュリティロック解除の指紋認証を4つまで登録できるんだけど、右の親指を2個、左の親指を2個登録することで精度が格段に向上した。
あとロック解除の際のアニメーションをオフにすることによって速度も上がった。マジで無駄なアニメーションやめてほしい。
Galaxy Note20 Ultraの重さには慣れる
Galaxy Note20 Ultraはスマホ単独での重量が206グラムもあるんだけど、もちろんケースは必須だから更に重量は重くなる。
俺に関しては海外版を購入していることもあって保証がなく絶対に壊せないから以前動画で検証したライノシールド製のケースを付けているんだけど、その合計250グラムと重量級やばい。
ただ、案の上ではあるけど重量は慣れる。結局iPhone3GSからMate 20 Proまでも慣れ続けたように、使い続ければ違和感はなくなるから身構えなくてもいい。
とはいえポケットの中でたしかな存在感を発揮してくれるのは間違いなくて、立ったり座ったりの時に違和感を感じることが増えた。この辺は逆にスマホを失くしにくくなったとポジティブに捉えることにしてる。
カメラのでっぱりはケースで対策
Galaxy Note20 Ultraと言えばでっぱり過ぎたカメラの構造が話題で、実際に手に持ってもうざすぎるぐらいにうざいんだけど、これはライノシールドのケースを装着することで対策できた。
その分厚くなってるのは間違いないんだけど、カメラのでっぱりがなくなって使いやすくなったし、落としても壊れにくくなったしだから納得することにしてる。
グーグルアシスタント起動コマンドが無い
海外版Galaxy Note20 Ultraにはグーグルアシスタント起動用のショートカットが用意されていない。音声アシスタントの利用は人によるとは思うんだけど俺は超使うタイプで、ないと困る。
ただ、Galaxyに用意されているショートカットだとGalaxy専用のBixbyという音声アシスタントが起動するクソ仕様。しかもこのBixbyは日本には非対応だから起動しても使えない。やばい。
ということでGalaxy Note20 Ultraでグーグルアシスタントを起動するためにはスマホに向かってオッケーグーグルと話しかけるしかない状態。
Bixbyは多分海外版限定の機能で、日本版のGalaxy Note20 Ultraはショートカットでグーグルアシスタントが起動するんだと思う。海外版の思わぬ落とし穴だった。
アプリでショートカットコマンドを設定して解決
Galaxy Note20 Ultraでのグーグルアシスタントはしばらく「オッケーグーグル」で起動していたんだけど、ショートカットコマンドをカスタマイズできるアプリをインストールすることで対策できた。
今現在は音量下げるボタンを2秒間推すことでグーグルアシスタントが起動してくれる。ツイッターでアプリ情報を教えてくれた人に感謝。
Galaxy Note20 Ultraのパワーは最強
ここまでは悪いところばかりを書いてきたんだけど、Snapdragon865+の処理能力はマジで圧倒的。120Hzのリフレッシュレートも相まって何一つ待たされることがないサクサクヌルヌルの操作感は最強に使いやすくて、まさに力こそパワーという感じ。
別にスマホで動画編集するわけでもゲームをするわけでもないんだけど、アプリの切り替えから読み込み、スクロールまでマジで待ち時間がない。これに慣れてしまうとミドルハイエンドスマホは使えない。
しかも処理能力の天井が高いからたくさんのアプリを入れても動作が全然重くならない。この感じなら今後2年間は余裕で使える気がする。電池持ちに耐えられるなら(倒置法)
Galaxy Note20 Ultraは動画鑑賞が超捗る
Galaxy Note20 Ultraの最大の魅力はその圧倒的な画面サイズなんだ。iPhone12 Pro Maxでも6.7インチなのにGalaxy Note20 Ultraは6.9インチと超でかいし音質も感動的。
そのおかげでマジで動画鑑賞が捗る。もうタブレットは必要ないんじゃね?って思えるくらいに臨場感があるせいでNetflixに加入してナルコス3シーズンとエルチャポ3シーズンを全て鑑賞してしまった。
去年折りたたみスマホのエスコバルフォールドで物議を醸した麻薬王パブロエスコバルの生涯を描いたナルコスが久々の大ヒットだったから全力でおすすめしたい。特にシーズン2の最後2話で描かれる全てを失った麻薬王の逃亡生活が哀愁漂い過ぎてて目が離せない。ネトフリ限定だけど一ヶ月無料だから是非。 pic.twitter.com/D5PQJoh6aA
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) October 12, 2020
今はもうNetflixは解約してしまったんだけど、画面が大きいということはYoutubeも捗るから今まで以上に動画から知識、情報を得ることができている気がする。
日本では画面の大きさよりもスマホのサイズが重視される傾向が強い気がするんだけど、よくよく考えると多くの人がスマホを利用する時間の約3割は動画鑑賞で、巨大ディスプレイによってそれが快適になるなら画面サイズは馬鹿にできない。
もちろん画面サイズは持ちやすさとトレードオフだからでかけりゃいいって話でもないんだけど、Galaxy Note20 Ultraはかなりギリギリのところを攻めた印象で、個人的にこの画面の大きさは歓迎したいしデメリットよりもメリットが上回っているように感じる。
Galaxy Note20 Ultraはカメラの安定感と爆発力が楽しい
俺のスマホを選ぶ基準はなによりカメラで、更にそれ以外が基準を上回るならOKという感じなんだけど、Galaxy Note20 Ultraのカメラは間違いなく今のスマホ市場では最強クラス。
実際Galaxyで色々と写真撮影はしてるけど、ポケットに入るカメラとは思えないクオリティで全体的に満足してる。
夜景は少し明るすぎるから自分で露出を調整したりの手間は必要にはなるんだけど、14ミリ超広角カメラの迫力とか、
2倍デジタルズームでもクオリティを維持するメインカメラ、
想像を上回る5倍望遠カメラはどれもパワフルかつ突き抜けた仕上がりで色々試したくなる魅力がある。
一般的なスマホの16ミリ広角カメラとか3倍望遠では見れない世界を見れるのが楽しい。
Bluetooth接続の精度が高い
あとすげぇ細かいけどBluetooth接続の精度がMate 20 Proと比較して明らかに向上した。俺が使ってるTWSイヤホンはガジェマガでは何度もおすすめしてるSoundcore Life P2なんだけど、渋谷のスクランブル交差点とか人が多い駅構内を歩いても明らかに以前より途切れにくく、片耳でも安定するようになった。
この辺りなにが要因なのかは不明。すげぇ些細なポイントだけどやっぱり定期的にガジェットは買い替えないとだめだなと思った。コスパ最強のSoundcore Life P2のレビュー記事は下記。
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【Soundcore Life P2レビュー】打倒AirPods Pro
先日AirPods Proを購入してレビュー記事を書いたんだけど、やっぱりどう考えてもイヤホンに3万円は高すぎる。 丁度タイミングよくAirPods Proの右側が壊れたこともあって修理するかクーリン ...
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ペンはやっぱり使わない
これに関しては俺に限った話になるんだけど、当初の予想通りSペンを使う機会は今のところまだ一回もない。
書きたい人は書けばいいと思うんだけど、俺はメモもデジタルで残すし絵も描かないから全く使わない。あって困ることはないから良いけど新たな可能性は今のところ見いだせてない。
Galaxy Note20 Ultraは欠点を力でねじ伏せるスマホ
Galaxy Note20 Ultraを一か月使った感想はこんな感じ。Galaxy Note20 Ultraは最強の割に弱点も多い印象でそれを感動がギリギリ上回っている状態。
俺に関しては持ちにくさよりも動画視聴の感動が上回るし、バッテリー持ちよりもパワーによる恩恵が上回ってる。ただ、Mate 20 Proを使っていた時に感じたほどの全能感はない。
Galaxy Note20 Ultraは尖りまくったスマホ
もちろん世界最強のスマホメーカーサムスンが送り出すフラッグシップスマホだから基本的な完成度は超高い前提の話ではあるんだけど、良くも悪くも尖りまくったスマホで安定感はない。
とはいえ色々あった弱点も自分で色々対策することでなんとか騙し騙し使えている。バッテリー以外は(倒置法)
ということでバッテリー持ちは絶対必要という人以外なら購入を検討してもいいんじゃないかと思う。欠点も多いけど今のスマホ市場の最先端なのも間違いなくて、なんだかんだ最高の体験はできる面白いスマホだと思う。