今の妻と結婚するまでの約1年間渋谷区6畳1Kの物件で同棲していたというのは各所で語っているんだけど(ルームツアー記事、ルームツアー動画)、実はこの部屋で同棲状態にあったのは妻が初めてではない。他にも何人かいて、うまくいった人もいれば破談になった人もいた。
ただ、振り返ってみて、6畳1Kでの同棲生活はある種リトマス試験紙の役割を果たしていたというか、6畳1Kで同棲できる相手ならその後の結婚生活もなんとかなる、が今の俺の結論であり持論。
ということで今回は6畳1K同棲の是非というか、極狭物件で同棲する意義について語りたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
6畳1Kでの同棲は狂気ではない

まず6畳1Kでの同棲を語る前にだけど、俺の部屋が6畳1Kだと公言すると「女性を呼べない」とか「同棲は無理」とかの拒否反応がYoutubeのコメント欄で結構飛んでくるんだけど、俺からするとこれらの反応は結構意外だったりする。
というのも東京のように若者が激狭物件に住むのが一般的なエリアでは、6畳1Kに友人や女性を呼ぶなんてのは当たり前の感覚なんだ。というか実際俺が住んでいた物件も左隣の部屋はベトナム人女性が白人男性を連れ込んでいたし、右隣の部屋は日本人カップルと小型犬まで住んでいた。その時のつぶやきが下記。
右の小型犬は毎朝5時に鳴き、左のベトナム人は俺が鼻を噛む度に壁ドンし、俺は定期で両隣に演説をかます。借地借家法で守られた最強の入居者達による居残りを賭けたデスゲームが渋谷の家賃8万底辺マンションで続いてる。用意されたのは薄い壁だけ。最後まで住んでた奴が勝ち。10年目の強敵に不足なし。
— トーマス@ガジェマガ (@gadgetKaeru) January 26, 2022
つまり6畳1Kでの同棲なんてのは極めて普通。ありきたりで一般的。これに驚いてる人は田舎に住んでるんだろうなといつも思ってる。
でも同棲は多分契約違反ではある

一方東京で6畳1Kでの同棲が一般的だからといってそれが契約上問題ないかというとそういうわけではなく、多くの場合6畳1Kの物件は二人以上の居住を禁止する文言が賃貸借契約書に書かれていたりする。
ただ、どうせバレないし皆やってる。それに証明のしようもない。一応俺の場合はオーナーと完全にズブズブだったから普通に許可を得ていたけど、たまたま遊びに来ただけといえば逃げ切れるから無問題。
もちろん揉めても自己責任だし、俺は一切責任は取らないから頑張ってほしい。
男は大都会中心部の6畳1Kに住め

それにしてもなぜ6畳1Kという過酷な環境での同棲に数名の女性が同意したのか、なぜ受け入れられたのかというと、俺の物件には明確なメリットがあったからで、それが最強の立地だったんだ。
俺が前に住んでいた物件は大都会東京の中心地にあり、新宿駅まで徒歩15分、渋谷駅までも徒歩30分ほど。で、例えば新宿駅付近で働いてる女性からすると、西武新宿線で60分かけて遠い田舎の自宅に帰るよりも15分で俺の家に帰る方が遥かに楽なんだ。
つまり俺は立地を武器に同棲または半同棲を成立させていたというわけ。だから俺はひろゆきがよく言う「男は都会の中心地に住め」には死ぬほど同意する。狭くても全然良い。東京みたいな大都会では寝床を提供できるだけで価値がある。立地は独身男性にとって最強の武器になるってわけ。
結婚の前に必ず同棲するべき

さて話は同棲の重要性に戻る。結婚前の同棲の必要性は議論があるところだと思うけど、俺は必ず必要だと思う派。というのも恋愛と同棲は明確に違うんだ。
正直恋愛なんてのは勢いと見た目だけで良い。どうせ一緒にいる時間はデート中だけ。相手の行動とか言動に多少違和感があっても顔さえ好きならなんとかなる。
ただ、同棲となると話は別。24時間生活を共にする感覚は二人三脚に近く、お互いの息が合うか否かがなにより重要な要素になる。
息が合わない相手と24時間を共にするストレスはそれはそれはとんでもない地獄で、例え相手がポッキーのCMに出てる頃の新垣結衣だろうとも無理なものは無理。
それぐらいに互いの呼吸は生活を共にするうえでは重要なんだ。
同棲でトラブル解決能力が測れる

で、同棲で測れる最も重要な要素がお互いのトラブル解決能力だってのがこの記事でしたい俺の主張。
まず同棲すると100%揉める。絶対揉める。確実に揉める。同棲すると恋愛してた頃にあった遠慮は徐々に消え、24時間を共にする過程でストレスが蓄積し、それはいつかどこかで爆発して大なり小なり揉め事になる。
たまにうちは喧嘩したことないとか言ってるカップルとか夫婦がいるけど、あれは頭お花畑のイカレ野郎か嘘つきだから真に受けてはいけない。というか揉めてないってことは必ずどちらかが我慢してるし、別の場所で発散してるだけ。揉めてないのはぶつかれてないだけで何も偉くないんだ。
当然うちも死ぬほど揉めた。何度も喧嘩しまくってる。人間ってそんなもん。というか寧ろ揉めてからが共同生活のスタートだと思ってほしい。揉めることでようやく互いのすり合わせが始まるし、妥協点を探れるという話。揉めるというのは改善の過程なんだ。
6か月同棲できた相手なら結婚できる

そして互いのトラブル解決能力を最も色濃く見れるのが同棲だったりする。
早々に別れを切り出さない、真摯に話し合える、不貞腐れない、感情的にならない、論理的に考えられる、そして互いに過ちを認められるなら同棲は上手くいくし、結婚してからも必ず起こる新たなトラブルを乗り越えられる。二人は最高のパートナーになれるってわけ。
3ヵ月同棲できたら多分結婚もできる
そんな揉め事がひと段落するのにかかる期間が俺の体感だと同棲から3ヵ月で、要は3ヵ月同棲できた相手なら多分6か月同棲できるし、結婚生活もなんとかなる。だから結婚してもOK。
故に結婚前に最低でも半年同棲して、お互いのトラブル解決能力と、呼吸のペースを見るべきというのが俺の主張。先40年続く結婚生活のためにたった6ヶ月のテストを惜しんではいけない。同棲は絶対。
6畳1K同棲は逃げ場がないのが良い

ところで結婚前の同棲は当然のこととして、更に俺としては6畳1Kでの同棲というのを強くお勧めしたい。一応部屋の広さは8畳でも10畳でもOK。ただ、一部屋であることが重要。
というのもトラブル解決能力を見るために同棲したのに、互いの部屋が別れていてはトラブルを解決できないんだ。別の部屋に逃げて距離を開ければ終わだと問題を先送りしただけで何も解決できていない。
だから逃げ道を完全に潰すためにも1室での同棲がお勧め。喧嘩しても互いに同じ空間にいるなら問題に向き合わざるを得ない。そこにあるのは解決か決別の2択のみ。結果話し合いが効率的に行われ、最短で相手の本性を知れるという流れ。
結婚の前段階として同棲を行うのであれば、一部屋での同棲は最高の選択肢になる。
6畳1Kを許す段階で素敵な女性

ただまぁこう言っちゃなんだけど6畳1Kの同棲に納得してくれる時点である程度素敵な女性だと思っていい。だから一部屋での同棲は女性の踏み絵にもなる。
一部屋での同棲を了承する女性は恐らく金銭感覚が狂ってないし、過度な贅沢も求めないはず。質素な日常に幸せを感じてくれる地に足がついた女性である可能性が高い。
つまりお互いの要求と負担が少ないから長期的な関係を築きやすいし、やっぱり結婚後もうまくいく可能性が高いという話。
間違っても使ってくれた金額で相手を測るような女性だけは選ばないように気をつけたい。
6畳1K同棲なら引っ越しすら不要

更に6畳1Kでの同棲は家賃と初期費用が安いのも魅力。
今の妻とも俺の家に転がり込む形で同棲がスタートしたんだけど、つまり引っ越し費用は無し。新たな物件を契約するための初期費用もなし。唯一かかったのは妻の家から荷物を運ぶために俺が出したレンタカー代程度で、同棲のためのお金はほぼかかっていない。
実際のところは妻から同棲するなら広い物件に引っ越したいという要望はあったんだけど、初期費用と引っ越し代を妻が負担するならOKという俺の提示した条件によって流れたという流れ。その代わり妻の家賃・光熱費の負担は無しという妥協点で落ち着いた。
結果、激狭物件で互いのトラブル解決能力を早急に確認できたから結果オーライということにしたい。
ベッドとキッチンの狭さが鬼門

一方もちろん激狭物件で同棲するデメリットももちろんあるというか、デメリットを二人で乗り越えるために激狭物件を選んでるからほとんどがデメリットなんだけど、中でもどうしようもなかったものはベッドとキッチンだったりする。これだけは単身用の物件だからどうにもならない。
一応ベッドに関しては俺の部屋はセミダブルに拡張済みだったから今の妻とはまだマシだったけど、

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過去の同棲相手で揉めたのはやっぱりベッドの狭さだった。
ストレスを乗り越えるために同棲しているとはいえ、まともに休息を取れないストレスはまた違う。というか拷問に近い。同棲をするならせめてベッドだけは最低でもセミダブルか、できればダブル以上の大きさを確保することをお勧めしたい。
あとキッチンは当然狭いんだけど、とはいえ米と主菜程度ならどうにでもなるし、良い大人が2人なら外食でもお弁当でもお惣菜でもOK。自炊にこだわる意味はないと思うから多分ここは大きな問題にはならない。
6畳1Kの同棲はリトマス試験紙

とりま独身男性は狭くても良いから立地の良いところに住むべし。そうすれば立地を武器に自然と同棲または半同棲が始められる。
そして逃げ場のない極狭物件で相手と真摯に喧嘩すれば最短で相手の本性とお互いの相性を確認できるというからくり。半年同棲できたならそれは結婚できる相手だし、だめなら早々にお別れすれば良い。期間を区切って白黒つけることが重要。
実際俺も過去に生活感が合わなさ過ぎて一週間程度でお別れした相手もいるんだけど、それはそれで自分が許せないポイントの学びになって自己理解が深まったってわけ。
とにかく若い時間は有限で、その間しかパートナーを選べないのであれば、時間は無駄にしてはいけないし、どうせ付き合うならなるべく長く時間を共有するべき。それが成功であれ失敗であれ将来への学びになるし人生の糧になる。というのが俺の体験談。
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