2,500円の激安エレコムキーボードからの乗り換え先検討するために5つものキーボードを購入したんだけど、今回はその中でも唯一のロープロファイル(薄型)メカニカルキーボードとなるLoflee Flow Liteをレビューする。
果たして初めてのメカニカルキーボードの打鍵感はどうなのか。俺が普段使うパンタグラフ式と比較してどちらが快適だったのかを参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
キーボードは5つ購入済み
ところでキーボードはどれを購入するべきか前回二つの記事で検討に検討を加速させた結果、最終的には下記の5つをメイン候補として購入した。
- Keychron B1 Pro(6,930円)
- Loflee Flow Lite(約17,000円) ← この記事
- Microsoft Desiners Compact Keyboard(約7,000円)
- iClever Bluetooth折り畳み式キーボード(約5,000円)
- Ugreen Keyboard(約5,000円)
色々検討した際の記事は下記。
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俺のキーボードに対する拘りはシンプル
更に俺に関してはキーボードに対する拘りはそれほど多くなくシンプル。条件は下記。
- 英字キーボード(見た目重が美しい)
- ある程度軽い(持ち運びたい)
- キーマップの変更は最小限(変換キーと漢字キー)
- パームレストは使わない(邪魔)
キーマップ変更はしいていうならスペース右のキーに「変換」、Tabの上のキーに「漢字」ボタンは割り当てたい。なぜなら俺は日本語と英語の入力をここで切り分けてるから。
これはもう手癖として染みついていて変えるの怠いからキーボード側が俺に合わせてほしい想い。
その方法は下記記事の半角で半角、変換で全角を設定で解説しているから参考にしてほしい。
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それ以外のカスタマイズはなるべくしない予定。なぜなら独自キーボードに慣れてしまうと他のキーボードが使えなくなるから。業務継続性を考慮しても普段から共通規格に体を慣れさせておくことが重要だと考えてる。
Loflee Flow Liteのスペック
Loflee Flow Liteの詳細なスペックは下記。参考に今まで使っていたエレコム2,500円キーボードと比較する。
Loflee Flow Lite | エレコム2,500円 | |
キーピッチ | 19mm | 19mm |
最低キー高さ | 19mm | 10mm |
最高キー高さ | 23mm | 20mm |
キー押し込み | 3mm | 1.5mm |
接続方式 | Bluetooth3 x 3 有線 / 2.4GHz |
Bluetooth3 x 3 |
駆動方式 | リチウムイオン充電 | 単4電池 x 2 |
バックライト | あり | なし |
キーマップ変更 | 可 | 不可 |
重量 | 554g | 281g |
全体サイズ | 31.6 x 13.8 x 23 | 28.5 x 12.2 x 2 |
価格 | 17,600円 | 2,500円 |
今回はロープロファイル(薄型)とはいえ立派なメカニカルキーボードだから以前レビューしたKeychron B1 Proとはかなり数値が異なる。
最も大きな違いは最低キーの高さで、ここが良くも悪くも使用感に大きく影響する。更に重量も554gと結構重く、しっかり厚い。
Loflee Flow Liteの打鍵音は想像以上で極上
まず最初にLoflee Flow Liteがその地位を築いたのは薄さに似合わない極上の打鍵音が故だから。ということで最初にここを語ると、打鍵音は本当にすごい。もはや旋律と言ってしまっても良いレベルで心地よい。凄い。
とにかく最初に動画を見てほしいんだけど、まず強めにキーを叩くと「ルパン三世」が始まるかのような子気味良いタイプライターの様な音にも聞こえるし、
一方で普通にタイピングするとコトコトと優しく、緩やかな小川の流れの様にも聞こえる。
しかもLoflee Flow Liteはキーボードバックライトまで搭載していて、多数のパターンから光り方を設定も可能。中でも可愛いのは足跡をイメージしたバックライトで
打ったそばから優しく光っては消えていく演出が素敵。しかも音が超良い。
更にキー1つ1つの質感もほんのりザラついているようなマット加工で、まるで小石に触れるかのような気持ちよさすらある。
これは凄い。確かにLofleeはタイピングという体験を極めてる。心地よいし、視覚的にも楽しい。文字を打つという単純作業をいかに彩るか、そのノウハウが集約されたキーボードだと言ってしまっていい。
だからタイピングという体験を楽しみたいというメカニカルキーボード好きには非常におすすめできる。
【再確認】でもキーボードは楽器ではない
ただ、この極上のキー体験をもってしても俺には打鍵感を極める意味がわからなかったというのが正直なところ。なぜなら俺が欲しいのはキーボードであって楽器ではないから。
というのもどれだけタイピング音が良かったとしても文字入力の効率は上がらないんだ。結局この残酷な事実に太刀打ちできなかった。
しかもメカニカルキーボードでは打鍵感の良さ以上に軽さ薄さが犠牲になっているのは間違いなくて、Loflee Flow Liteを使っていると明確に今メインで使っている薄型キーボードのKeychron B1 Proよりも手の甲が疲れる。なぜなら厚みの分指を持ち上げないといけないから。
特に引っかかるのは指の付け根部分。Loflee Flow Liteは最も薄い部分でも19㎜もの高さがあるから
パンタグラフの感覚でタイピングすると付け根部分で誤タッチをしまくる。
これがKeychron B1 Proだとこんな感じ。
スペースがあって誤タッチの危険性もない。
当初の想定通りではあるけど、薄型キーボードはやっぱり手への負担は少ないんだ。
もちろんLoflee Flow Liteの高さも長期間使っていれば慣れる。次第に手の甲の痛みも感じなくなる。
ただ、なぜそこまでして厚みのあるキーボードを使う必要があるのか。という問いの答えは結局見つけられなかった。
【結論】打鍵音でタイピングは快適にならない
打鍵音が良くてもキーバックライトが光ってもタイピングは快適にならない。というかキーボードなんて普段見ないし、イヤホンをしてしまえば打鍵音も消えるんだ。それなのに打鍵感に拘る必要があるだろうか、いやない(反語)。
というかタイピングのしやすさではキーボードに絶妙なくぼみがあるKeychron B1 Proの方が寧ろ上。
それが7,000円で手に入ってしまう。それなのになぜ17,000円も払って手への負担が大きいキーボードを買う必要があるのか。
買えばわかるかもしれないと思って買ってはみたけど、結局俺にはわからなかった。全人類は無難にKeychron B1 Proかエレコムの2500円激安キーボードを買えば良いと思う。
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キー配置は全体に癖が無く使いやすい
既に結論は「俺にはいらない」ではあるんだけど、とはいえレビュー記事だからその他の部分も詳細に解説する。
Lofleeは有名なキーボードメーカーということもあってキー配置は全体的に癖がなく、キーピッチは当然共通規格の19mmだし
左下にCtrlボタン、
右上にDelボタン、
更に右下には矢印キーがそれぞれ1マスずつ使って配置されているのも使いやすくていい。
気になるキーの高さも一番低いキーで19mm、一番高いキーでも23mmとメカニカルキーボードとしては薄めで手に優しいし、
メカニカルキーボードながら薄いは薄いから、最悪リストレストが無くても使える高さではあると思う。
更にキーストロークの深さだって3mmと比較的浅め。
その他背面には2.4GHz接続するためのレシーバーの収納スペースと高さ調整できる足もついている親切設計。
全く必要ないけどキーバックライトだってついている。
全部入りで不満が無いし完成度は非常に高いと思う。
75%のキー配置には慣れが必要
唯一気になるところがあるとすれば75%キーボードであることで、エンターキーの右側に更に一列あるから慣れが必要。
最初はエンターキーと間違ってPgupボタンを押してしまう事態が頻発するし、矢印「↑」が右「Shift」キーを削ってるのも慣れが必要。
何より右側に無駄に一列追加されるのは美しくない。70%キーボードは左右対称の美しさが魅力。
とはいえ70%キーボードは矢印キーの処理に苦戦する課題を抱える。どちらも一長一短で、要は俺は75%キーボードが好きではないというだけの話だと思う。
キーマップ変更も自由自在
この価格帯のキーボードだと当然の機能ではあるけど、LofleeFlowLiteもキーマップの変更に対応する。
もちろん変更はキーボード内部に保存されるからあらゆるパソコンで使用可能。セキュリティが厳しい職場パソコンでも独自のキー配列を使えるのが嬉しい。
但しFnキーの配置と、右上のボリュームホイール機能の変更はできないから注意。
旋律のような打鍵音で飯は食えない
想定通りではあるけどやっぱりメカニカルキーボードを使うメリットを見出せなかったというのが俺の感想。
確かに打鍵音は良いし打鍵感も良いんだけど、で?って感じ。それ以上に厚みが増したり重くなったり手が疲れたりのデメリットが気になった。
パンタグラフ世代にメカニカルは受け入れられない
というか今のパンタグラフ世代にメカニカルキーボードはきついと思う。ノートパソコンが一般化した現代社会では必然的にキーボードの入門も薄型のパンタグラフからになる。
薄くストロークが少なく、横に指を滑らせながらタイピングするパンタグラフ式の作りは非常に合理的。デスクトップパソコンで使っていたメンブレン式からメカニカル式に移行した世代とはキーボードに対する思想が違うんだ。
確かにパンタグラフ式が物足りなく感じる気持ちはわかる。文字を入力してる感が希薄で、触感もぺちぺちだしストロークもスカスカで軽い。まるでチタン製の電池式腕時計を腕に巻いたような物足りなさを感じる。
メカニカルキーボードは実用ではなく浪漫
メカニカルキーボード勢が求めているのは自動巻き機構が内蔵されたずっしりと重く存在感のある高級腕時計なんだ。なにも便利にはならないけど身に着けてる実感はある。それこそが腕時計って感じだし、なにより気分が上がる。メカニカルキーボードもそれと同じ。
重厚で、これこそがキーボードという満足感がある。
ただ、重要なのはメカニカルキーボードは高級腕時計と同じく何も便利になっていないという事実で、パンタグラフ世代には不便さしか感じないんだ。そして俺は19歳からノートパソコンを愛し、パンタグラフに慣れ親しんだ人間でもある。
パンタグラフなら軽いし薄いし持ち運べるし腕への負担も少ない。明らかにキーボードとしての実用性はメカニカルを上回るんだ。となると今更パンタグラフを離れるのは無理。ということを再確認できたキーボードだった。
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