新しい監視カメラが欲しい。既に5台もRingを持っているのに(倒置法)。
それもこれも全てRingが悪い。アマゾンの監視カメラRingは2024年12月から遂に無料体験を終了してサブスク課金を開始することになった。その価格なんと一台辺り400円。俺の環境だと月額2,000円もかかる計算になる。
Amazonの監視カメラRingがいよいよ刈り取りの時期に入りつつあって現在保有するカメラ5台で録画し続けるには月額2000円かかることになった。年間2.4万円は馬鹿にならない。ということで折角我が家にあるNASにデータを保管できる監視カメラを検討中。サブスクは悪魔の発明だからできる限り避けたい想い pic.twitter.com/oFOiujMEBu
— トーマス@ガジェマガ (@gadgetKaeru) November 26, 2024
なら別途4,000円で月額課金の無い監視カメラを買うべきだと判断したから、この記事では必要な機能と購入の候補をまとめていきたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
監視カメラは見守りカメラとしても超便利
そもそも監視カメラなんかなんでつけてんだよっていうとセキュリティの為が最大の理由ではあるんだけど、実際に使っていて気付いたのは連絡手段としても非常に便利だということなんだ。
というのもLINE電話だと相手の応答動作が必要で、気付かないと応答できないし、気付いても手が離せない場合はやっぱり応答できない。それが監視カメラの場合は相手の応答動作を必要としないのが強みなんだ。そこに相手がいようがいまいがとりあえず話しかければOK。監視カメラからの声が聞こえる範囲に居れば応答してくれるという流れ。
見守りカメラでの通話はストレスフリー
これが本当に快適で、相手の受信動作が不要なだけでなく、「もしもし?」とか「今大丈夫?」とかの挨拶すら不要。急に要件から話し始められるから通話までの手間とストレスが超少ないし通話ハードルも低い。
だから電話するほどでもないけど、という実家にこそ見守りカメラにもなる監視カメラをつけて、適当に話かければOK。実際うちの実家は俺と妹と母の3人体制で母と愛犬を見守り続けている状況だったりする。
もちろん監視カメラ最大の役割であるセキュリティ性も万全で、家に入る前に誰も侵入していないことを確認できるのも便利。ということで俺は監視カメラを奈良の家と神戸の事務所、更には実家にも取り付けて安全を確保しつつ見守り続けている。
監視カメラに求める機能
ところで監視カメラってなにができるの?という初心者向けに俺が求める機能を解説すると下記。
- 人検知スマホ通知機能
- 通話機能
- 暗闇でも見える1080P画質
- 映像保存機能(無料)
まず当然として人検知からのスマホ通知機能は絶対欲しい。これが無いと監視カメラを設置している意味がない。誰かが通ったら即スマホに通知。これで状況を随時確認できるから通報したり警告したりできるし、人が映っていなければ安心して家に帰れる。
更に通話機能は、万が一家に誰かが入った時に警告したいし、見守りながら家族と気軽にやりとりしたい。LINE電話のようにタイムラグも少なくクリアな音声で快適に通話できることは絶対条件にしたい。
もちろん暗闇でも映像はクリアに見たい。
画質は保存容量が大きくなるのを避けるために1080Pもあれば十分。それ以上は不要。
最期が無料での映像保存機能で、Ringはここが有料になったから断念することにしたというのは上でも書いた通り。microSDカードでも自宅サーバーでも良いからとにかく無料で映像を保存して、それをいつでもスマホアプリから参照できるのが理想。
監視カメラの映像保存は3種類ある
ところで監視カメラにおいてなにより重要な映像だけど、一般に保存方法は3種類ある。それが下記。
- microSD保存
- クラウド保存
- 自宅サーバー保存
microSDに保存するタイプ
まず最も手軽なのがmicroSD保存で、1,000円程度で購入したmicroSDを監視カメラに挿入すれば長時間の映像を録画できる。スマホアプリを使えば外部からmicroSD内に保存された映像の視聴も可能。
但し監視カメラを盗まれるとmicroSDも持っていかれてしまうリスクを孕む。セキュリティ性が弱いのが弱点。
クラウド上に保存するタイプ
次がクラウド保存だけど、これはその名の通りで監視カメラが指定するクラウドサーバーに映像を随時アップロードする形式。監視カメラを持っていかれても映像はクラウド上に残る強みはあるんだけど、その分月額課金が必ず必要になるデメリットを抱える。
自宅サーバー(NAS)に保存するタイプ
最後が自宅サーバー保存で、NASと呼ばれる外部ストレージに映像を保管してしまうタイプ。監視カメラ内に映像はないから監視カメラを取られても映像は残るし、自宅サーバーだから月額課金も不要。
但し最初にNASとストレージを購入する重めの出費が必要になる。俺が現在使ってるSynologyのNASも本体代が8万円のストレージが2万円×4で16万円もかかっていたりする。
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複合型の監視カメラも多い
監視カメラが映像を保存する方法はざっくりこの3種類ではあるんだけど、大体の監視カメラは複合型で、microSDにも保存できるし、NASにも保存できるし、有料課金でクラウド上にもアップロードできるのが一般的。一応対応を確認しておく程度で良いと思う。
購入候補の監視カメラ一覧
さてじゃあどの監視カメラを買うんだって話になるんだけど、今回Xのコメント欄で大量にアドバイスを貰ったからその中から購入候補でピックアップした。この場を借りて情報提供してくれた人に感謝したい。
Ringシリーズ
データ保存 | クラウドのみ |
首振り | なし |
自動追尾 | なし |
解像度 | 1080P |
価格 | 4980 |
まず俺が今までに5個も購入してしまった防犯カメラ。サイズが小さく映像も綺麗で非常に良い。アマゾンセールのたびに3,000円程度まで安くなるからいつかサブスク課金が始まるであろう現実から目を逸らして調子に乗って購入してしまった。
最大の欠点は映像がクラウド上にしか保存できないことで、保存するには別途月額課金が必要。本体価格を月額で回収する悪魔の監視カメラ。今から買うのは全力でお勧めしない。
Eufyシリーズ
データ保存 | microSD/NAS |
首振り | 360° |
自動追尾 | なし |
解像度 | 1440P |
価格 | 4490 |
AnkerのEufyが発売する監視カメラ。360°首振り機能付きで4500円。意外と安い。しかも1440Pまで撮影できる無駄な高解像度で、映像保存は本体内のmicroSDカードか自宅サーバー(NAS)かを選択可能。
暗闇での赤外線映像とか動態検知も搭載していて全く不満がなさそう。
TP Linkシリーズ
データ保存 | microSD/NAS/クラウド |
首振り | 360°/ 114° |
自動追尾 | なし |
解像度 | 1080P |
価格 | 4390 |
監視カメラ業界ではそれなりの知名度を誇るらしいTP Link製の監視カメラ。確かにヤマダ電機では監視カメラ売り場で最大の面積を誇っていた。
機能的には過不足なくて、動態検知、1080P、microSDによる本体内または有料の独自クラウドへの保存が可能。もちろん自宅サーバー(NAS)にも保存ができてしまう。
SwitchBotシリーズ
データ保存 | microSD/NAS/クラウド |
首振り | 360°/ 115° |
自動追尾 | あり |
解像度 | 2048×1536 |
価格 | 4980 |
スマートホーム業界で圧倒的なシェアを誇るSwitchBot製の監視カメラ。おれもライトとか鍵とか色々使ってる。
今回紹介する監視カメラの中では最も機能が多く、360°の首振りだけでなく、動態検知からの自動追尾までもが可能。
更にデータ保管も全てを選択可能で、信頼のSwitchBot製ということもあって最も有力な候補。
ATOM Cam2
データ保存 | microSD/NAS/クラウド |
首振り | なし |
解像度 | 1080P |
価格 | 4790 |
今回紹介する中で唯一日本製の監視カメラ。全然聞いたことが無いけどそれなりに売れてるんだとか売れてないんだとか。完全防水だから外にも気軽に設置できる。らしい。
最大の特徴は映像のクラウド保存に無料プランが存在することで、12秒間だけの保存なら無料で可能。人によってはこれでもいいかもしれないけど、ただし全然生産されてなくて入手困難なのが傷。やっぱり売れてないんだと思う。⇒ 公式サイト
自宅サーバー(NAS)保存には有料ライセンスが必要
ところで自宅サーバー(NAS)にも映像を保存できるみたいな話を気軽にしてるけど実はこっちも無料ではない。Synology製のNASにはSurveillance Stationという監視カメラ録画用アプリがあるんだけど、このアプリが無料なのはあくまで2ライセンスまでとなっている。つまり無料で対応できる監視カメラは2台が限界。台数を追加する場合は下記。
- 追加1ライセンス 1万円
- 追加4ライセンス 3.5万円
- 追加8ライセンス 6万円
一応永久ライセンスではあるけどそれなりの値段がする。それでも現状のRing5台に月2,000円、年間2.4万円払うよりは多分マシ。
とはいえNASが8万円+HDDが8万円+ライセンス4万円の出費はかなり覚悟が必要。俺は既にNAS環境を構築してるからまだいいけど初心者には到底お勧めできない。
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チャイナリスクは免れない
あと監視カメラの有力製品はRing以外どれもチャイナ製でチャイナリスクは免れないのも注意。別にチャイナに映像が抜かれたところで困ることもないけど、セキュリティを確保するための監視カメラがセキュリティリスクを抱えるという笑えるオチになった。
とはいえチャイナ製品は他国製品と比較して内部アプリとスマホアプリの仕上がりが圧倒的で、使いやすさが段違いなんだ。どうせ長く使うものなら使いやすいに越したことはないという話。
だから政府高官とかでない限りは細かいことは気にし過ぎず、普通にチャイナ製の監視カメラを購入すればいいと思う。
監視カメラは3種類を検証して決定予定
とりあえず俺はSwitchBot、TP-Link、Eufyの最安モデルを一台ずつ購入した。この3つを比較して一番使いやすいものを5台導入する予定。
データ保管はmicroSDを3台、NASを2台にしようと思う。これならNASのフリーライセンス内で運用可能。万が一カメラが持っていかれた場合も重要なデータだけは残せるというからくり。
これでRingの月額課金も回避できる。5台で2.5万円の出費にはなるけど1年の利用で元が取れる計算。マジでサブスクは死んでも請求が止まらない悪魔の契約だから回避できる限りは回避するべき。監視カメラのデータ保管なんかに月額料金を払ってる場合ではない。
どの監視カメラがよかったかはまた記事にして報告したい。
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