「あれ?スマホがない」はグーグルホームからの呼び出し機能で何とかなるんだけど、「あれ?財布がない。」はどうにもならない。なくしたらやばいのに(倒置法)。
そこで少しでも財布の紛失率を下げるために愛用しているSECRIDを茶色から黄色に買い替えたりしたんだけど、どうせならもっとセキュリティを強固にしたい。
例えばスマホから財布を呼び出せるような機能を搭載できないだろうか、と開発に着手しようとしたところ、すでに先人がORBIT CARDというお財布呼び出しガジェットを作ってくれていたから購入した。ということでその使用感をレビューしたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
財布はスマホの次に大切
上でも書いた通り、現代人にとってなにより大切な持ち物はスマホだけど、2番目に大切な持ち物はやっぱり財布なんだ。
財布はスマホほどなくした際のダメージが大きくないにせよ、単純な現金の損失とか、あらゆる公的機関発行カードの再発行とか、クレジットカードの差し止めとかで、計り知れないダメージを受けることになる。そんな事態はできる限り避けたい。
ということで俺は電車とかベンチとかで席を立つたびに必ず振り返って荷物を置き忘れていないかを確認する癖がついているんだけど、万が一の事態はその言葉通り、1万回に1回起きてしまうのが厄介なんだ。
その万が一のミスの際のダメージを最小限に食い止めるために、スマホと連携できるカードの「ORBIT CARD」を購入した。俺が使ってる財布は下記記事参照。
-
【SECRID】カードが飛び出す小さい財布を1年間使った感想
コンパクトなカード入れ方財布「SECRID」を購入してから早いもので一年が経過した。SECRID購入時はまだ独立してなかったことを思うと月日が経つのが早すぎて老けるのが怖い。 そんなSECRIDはカー ...
続きを見る
ORBIT CARDはカード型紛失防止タグ
ORBIT CARDとはなんぞやという話からにはなるんだけど、簡単に言うとカード型の紛失防止タグなんだ。
紛失防止タグといえばAppleが販売した「AirTag」の価格がバグってることで一躍有名になって認知されるようになったけど、実はAirTag以前にも「Tile」とかの紛失防止タグが知る人ぞ知る便利商品として存在していたりする。
それをスマホと連携して財布とかカバンに付ければスマホから場所を追跡できるという代物。
ただ、AirTagとかTileはそれなりのサイズがあるからどうしてもキーホルダー的なつけ方になってしまいそれ自体が邪魔になるのがネックだった。
そんな紛失防止タグのデメリットを払拭したのがカード型紛失防止タグのORBIT CARDなんだ。
ORBIT CARDはクレカと同サイズ
ORBIT CARDはカード型の紛失防止タグと繰り返し書いている通り、その機能はAirTagとかと同じ。それがクレジットカードとほぼ全く同じ大きさ、薄さに収まっているのがすごい(写真右がORBIT CARD)
こんなに薄いのにスマホとBluetooth接続できるし、バッテリーを内蔵しているし、充電できるし、音まで出てしまう立派なガジェットだったりする。
何度見てもこれだけの機能がこのカードに詰まってるとは思えなくて感動的。
こんなにワクワクするガジェットがあったならもっと早く教えてほしかった。
カード型紛失防止タグ「ORBIT CARD」の機能
上でも書いたけどORBIT CARDはその見た目からは考えられないくらい多機能で、しっかりとガジェットしてる。具体的な機能は下記。
- スマホと離れた際のアラーム
- スマホからの呼び出し
- スマホの呼び出し
- 最終紛失地点の位置記録
- 充電対応(3か月バッテリー)
基本的にORBIT CARDはBluetooth連携したスマホとペアで使う。
スマホと離れた際のアラーム
最大のメリットはORBIT CARDの存在意義でもある紛失防止機能なんだ。ORBIT CARDはスマホと離れてBluetooth連携が解除されるとスマホとORBIT CARDの双方からアラームが鳴る仕様。
これによって万が一の紛失を未然に防ぐことができるようになる。
スマホからの呼び出し
更にORBIT CARDはBluetooth連携しているスマホからの呼び出しが可能。
専用アプリからカード呼び出しボタンをタップすることでORBIT CARDから初期のガラケーのような呼び出し音が鳴って場所を教えてくれる。
しかもORBIT CARDは一般的な紛失防止タグと違ってそれ自体から音が出るのが強み。
これで家の中で財布を見失っても財布から音を鳴らして簡単に見つけられるようになる。
スマホの呼び出し
ORBIT CARDはスマホからの呼び出しだけでなく、カードからスマホの呼び出しにも対応していたりする。ORBIT CARD表面の指紋マーク部分をカチッと鳴るまで押すことでBluetooth連携しているスマホを呼び出すことが可能。
呼び出されたスマホは大音量のアラームとフラッシュライトで現在位置を伝えてくれるから簡単に見つかるというからくり。
つまり繰り返しになるけどスマホと財布が完全にペアになる。どちらをなくしても気付けるし、どちらからの呼び出しも可能。
スマホまたは財布を紛失する確率を極限まで減らすことができる。
最終紛失地点の位置記録
あとは万が一ORBIT CARDを紛失してしまった場合は専用アプリでBluetooth連携が解除された位置情報をGPSで特定することが可能。
ざっくりと失くした場所の目星をつけることができるから回収率を上げられる。
充電対応(3か月バッテリー)
地味に嬉しいのがORBIT CARDは充電にも対応していることなんだ。例えばAppleのAirTagは電池式だからバッテリーが切れたら交換が必要だし、
ORBIT CARDのライバル商品であるTile Slimは充電できない使い捨て。
一方ORBIT CARDはカード裏の専用の充電端子での充電に対応。
一回の充電で3か月バッテリーが持つから年4回の充電で常時使えてしまう。技術の進歩すごい。
ORBIT CARDの悪いところ4点
俺は既にORBIT CARDを2か月ほど使用しているんだけど、使っていて感じた悪い点は下記。
- Bluetooth接続が弱い
- ORBIT CARDの呼び出し音が小さい
- 傷がつきやすい
- 無線充電対応なら最高だった
Bluetooth接続が弱い
ORBIT CARDはカード内に極小バッテリーを内蔵する超薄型ガジェットなんだけど、省電力性能を高めるためにBluetooth Low Energyという接続規格を採用している。
このせいかはわからないけど、Bluetooth接続強度は高くなく、ORBIT CARDを覆うとすぐにスマホとの連携が解除されてアラームが鳴りだしてしまう。だからORBIT CARDの利用では収納位置も重要。
他のカードの間に挟んでしまうと接続が弱くなるから、ORBIT CARDは財布の一番外側のカード入れに収納する必要があるのがちょっと手間。
ORBIT CARDの呼び出し音が小さい
ORBIT CARDはそれ自体から呼び出し音が鳴るのがほかの紛失防止タグに対する優位性なんだけど、所詮はカード型のデバイスだからその音量は小さい。
家の中であれば十分聞き取れるんだけど、お店の中だとBGMと喧騒にかき消されてなにも聞こえない。
スマホ側のアラームは大音量だから問題ないっちゃ問題ないけどORBIT CARDの呼び出し音で財布を見つけるのは多分無理。
傷がつきやすい
ORBIT CARDは表面のコーティングがしょぼくてかなり傷がつきやすい。別に人に見せるものでもないからどうでもいいんだけど安っぽい。
無線充電対応なら最高だった
ORBIT CARDは充電して繰り返し使えるのが魅力。ではあるけど専用の充電ケーブルは保管も手間だしなくしたら終わる恐怖感もある。
無線充電に対応していれば最高だった。
ORBIT CARDの競合製品比較
現状日本でまともに販売されているカード型紛失防止タグはORBIT CARD、MAMORIO CARD、Tile Slimの3種類が存在する。それぞれの違いを比較した表が下記。
ORBIT CARD | MAMORIO CARD | Tile Slim | |
スマホ呼び出し | 可 | 不可 | 可 |
カード呼び出し音 | あり | なし | あり |
離れたとき | アラーム | 通知 | アラーム |
カード厚み | 1.3mm | 1.7㎜ | 2.7mm |
充電 | 専用 | 無線 | 不可 |
MAMORIOカードはスマホと離れてもスマホに通知を送るのみで気づけない可能性が高く、紛失防止タグとしての機能を果たせないと判断して除外。
Tile Slimはカードが厚すぎるのと充電ができないから除外。消去法でORBIT CARD一択だった。
ORBIT CARDの専用端子での充電は目を瞑らざるを得ない。カード型紛失防止タグはニッチな市場だからライバルも少なく、全体的に製品力がしょぼい印象だった。
ORBIT CARDとほぼ同じ性能の製品でInnwayがあるけど、Innwayは厚みが1.5mmだからより薄いORBIT CARDを選んだ。
ORBIT CARDは便利じゃないけど安心
俺は既に人生初の紛失防止タグを導入して2か月使っているんだけど、実際に使って何が便利になるというわけでもないから特にありがたみは感じないというのが正直なところ。
精々家の中で見つからないスマホと財布を探すために2度ほど役立った程度。財布に入れっぱなしでほぼ使っていない。
紛失防止タグは緊急用
というのも紛失防止タグはあくまで緊急時の保険でしかなく、役立つのは緊急時のみ。その緊急時が今のところまだ俺には訪れていないという話。
とはいえORBIT CARDの導入が負担になっているということもなく、カード型だからSECRIDの一番外側のカード入れで持ち歩いているだけ。
荷物が増えるわけでもないからマジでなにも変わらない。今のところはありがたみはないけど負担もない状況。
プラスでもマイナスでもないなら安心を買うために導入するのはあり。いつの日か役立つときが来れば持ってて良かったと思えるはずだし、いつの日かが来なくてもそれはそれでOK。
保険以上でも以下でもない商品だから、備えたい人は買えばいいと思う。一度買えばずっと使える。
-
【SECRID】カードが飛び出す小さい財布を1年間使った感想
コンパクトなカード入れ方財布「SECRID」を購入してから早いもので一年が経過した。SECRID購入時はまだ独立してなかったことを思うと月日が経つのが早すぎて老けるのが怖い。 そんなSECRIDはカー ...
続きを見る