いざ公務員を目指そうと思ったときに迷うのは、独学で頑張るべきなのか、予備校に通うべきなのかなんだけど、合格率を少しでも高めるためにも絶対に予備校に通うべきだと思っている。
今回はその理由を力説するから、これから公務員を目指す人の参考にしてほしい。
ガジェマガの中の人は元公務員
その前にお前誰だよって話なんだけど、今は紆余曲折あってフリーランスになったけど俺自身も一時期霞ヶ関で国家Ⅱ種(一般職)として勤務する公務員だった。
俺が目指していたのは国税専門官だったんだけど、併願先だった霞ヶ関だけに合格した。その後も霞ヶ関で勤務しながら4年間国税専門官試験を受け続けて、全ての筆記試験に合格して全ての面接で落とされたから諦めた。
公務員試験の難易度は高い
まず公務員を目指すにあたって、どれくらいの時間勉強すれば筆記試験を突破できるのかという目安時間が下記。俺が合格したのは国家総合職と裁判所職員以外の全て。
試験科目 | 勉強時間目安 |
国家総合職(Ⅰ種) | 2000時間 |
裁判所職員 | 1700時間 |
地方上級・国家一般職(Ⅱ種)・国税専門官・国立大学法人 | 1500時間 |
市役所A・市役所B・地方警察・消防 | 1500時間以下 |
これはあくまで目安だから人によってはこれより早くなるんだけど、少なくとも一日2日でどうにかなるような試験内容じゃない。
公務員試験の勉強のコツをまとめた記事が下記。
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公務員試験は落とすための試験
公務員試験は落とすための試験だから運による偶然の合格はできない。
事実長期的な計画を立てて公務員試験に一年を奉げた人の過半数が落ちている。とりあえず挑戦してみるという生半可な気持ちなら多分時間の無駄になるから別の道を検討した方が良い。
公務員試験勉強で最も辛いのはインプット
なにを始めるにも最初が一番辛い。公務員試験でも最初の学習段階がもっとも辛い。
公務員試験には民法、憲法、行政法のような、今まで触れたこともない専門性の高い科目が並ぶから、多くの人にはそもそもの勉強のノウハウがない。
独学よりも強制力のある予備校が優位
そんな科目を1から10まで誰に強制されるでもなく独学できるほど強靭な精神力を持つ人は少ない。もし自分に甘い自覚があるのであれば予備校に頼って強制的に勉強をさせられる環境を作った方が良い。
公務員試験予備校に通えば合格率が上がる
公務員試験予備校の素晴らしい所は、相手のペースで半強制的に勉強を進めさせられるところなんだ。
勉強したくなくても予備校の授業は待ってくれない。ジェットコースターに乗せられているかのごとく、完全に相手のペースで勉強を進めさせられるから、勉強に遅れが出ない。
もちろん熟知しないまま進むところも多いけど、そんなものは後で復讐すれば大丈夫。広く薄く全てを網羅できることに意味がある。
予備校は年内に全てのインプットが終わらせる
一般的な予備校は試験前年の12月の段階で全てのインプットを終える。年始から公務員試験までの残りの4か月は復習に授業が割り当てられる。
この授業は出てもいいし出なくてもいい。大切なのは12月の段階でインプットが全て終わっているということだ。
もちろん復習も膨大な作業にはなるけど、インプットを並行しなくて良くなるから復習のペースが上がる。
独学はインプットが間に合わない
公務員試験予備校が12月までにインプットが終わるのに対して独学だとこうはいかない。
調子が良いときには教科書を読み進めるけど、調子が悪いときは続かない。こうなると勉強のペースに遅れが出る。
でも公務員試験日は待ってくれないから、勉強が間に合わずに合格率が大幅に落ちる。
公務員試験に落ちると次の一年が無駄になる
公務員試験の勉強をしている時間は悪く言うとなにも成長してないしなにも成し遂げていない。
俺は4年間を無駄にした
実際俺も5年間も国税専門官になるために勉強したけど、結局国税専門官になれていない。霞ヶ関で働き始めてからも勉強した4年間を無駄にしている。
寧ろ今はフリーランスとして国税専門官と敵対する立場になってしまった。人生色々。
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合格できないなら試験勉強は無駄
合格できないなら試験勉強は無駄だ。極端だけどこれが事実。以前より頭が良くなったとか、弱点が分かったとか色んな言い訳はできるけど、そんな理解のために勉強しているわけではない。
独学だと来年も勉強する確率が上がる
独学で公務員試験日までに勉強が間に合わないと不合格になる確率が高い。こうなると本来であれば公務員として勤務していたはずの一年を、また一人勉強机に向かいながら過ごすことになる。
これはつまり来年の公務員試験日までの一年を無駄にするに等しい。
予備校代は冬のボーナスで回収できる
俺が独学よりも予備校を推す理由は予備校のコスパの高さにある。
予備校代は1年で40万円
予備校の授業料は1年間で精々40万円ほど。この金額は公務員初年度の冬のボーナスの金額を少し上回る程度。
公務員になってしまえば40万円の回収は容易い。この40万円をケチってもう一年勉強するよりも、ローンしてでも40万円払って貴重な一年を買い取るほうが建設的。こう考えると予備校は超絶コスパが良い。
授業に出られなくてもビデオ教材が役立つ
繰り返しになるけど、予備校が役に立つのは定期的な授業で外部から強制的にインプットしてくれるからなんだ。
やる気が出ない日でもとりあえず授業に出席するだけで勉強が進む。自分で教材を読む必要はなくて、ただ話を聞いておくだけでいい。これは楽。
本業が忙しい人はビデオ教材で網羅可能
予備校に通いたくても本業があるから授業に出られないという人も少なくないはず。
そんな人には過去の授業を録画したビデオ教材が超役に立つ。基本的に受講料を支払っている人はオンラインやDVDで授業の映像を見られるようになっている。これを見れば自分の好きな時間に授業を進められる。
ビデオ教材のみでOK
というかビデオ教材があるなら寧ろ予備校はいらない。忙しい人はビデオ教材のみのオンラインサービスを使うのがおすすめ。
いつでも学習できるビデオ教材だと強制力が減るから教材が溜まってしまうリスクはあるけど、それでも自分で教科書を読んで学習するより100倍楽。
全範囲を網羅したらひたすら復習
がむしゃらにビデオ教材さえ一周してしまえばあとは自分の勉強方法を確立してひたすら復習するのみ。勉強方法を解説した記事は下記。
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法律変更や裁判判例変更は無視
公務員試験はその年の法律変更とか裁判判例の変更によって毎年正解が少しずつ変わるんだけど、そんな変化は微々たるものだから無視して大丈夫。
俺は5年間教材を変えることなく合格し続けた。気になる人は大きく変わった判例だけ独自に調べればいい。
独学は自分との闘い
ここまで予備校を推してきたけど、もちろん1から10まで独学で勉強して公務員試験に合格している人も多数いる。要はどこまで自分を律することができるか、ということだから、自信があるなら独学で良い。
自分の今までの人生を振り返って、自分が自分に甘い人間だと思うのであれば予備校を使った方が無難。俺は自分に激甘だから迷わず予備校を選んだ。
独学で勉強するか迷っている人もとりあえず資料請求しておくのがおすすめ。
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公務員試験当日の持ち物と心構え
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