去年の11月5日にMatebook X Proを購入して丸2ヵ月経った。今のメインマシンはこれ一台で、ブログ執筆も動画編集も全部Matebook X Pro一台で行っているから、購入してから2か月間でMatebook X Proに触れない日は一日もなかったと思う。
今回は丸2ヵ月使って感じたHuawei Matebook X Proに関するリアルな感想をまとめたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Matebook X Proに期待したこと
そもそもここ2年程はパソコンを新品で購入することがなくて、型落ち中古パソコンを定期的に買い替えていた。これはこれで買った値段とほぼ同じ値段で売れるから持ち出しが少なくて賢い買い方だったんだけど、そんな中でMatebook X Proを敢えて新品で購入したのにはMatebook X Proにそれだけの魅力を感じたからなんだ。
3:2ディスプレイ
レビュー記事でもさんざん解説しているんだけど、Matebook X Proの最大の魅力は画面占有率91%の13.9インチ3:2比率の3Kディスプレイだ。
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市場に出回る9割のパソコンは画面比率が16:9で横に長く、映画とかのコンテンツの視聴には向いているけど縦に長いブラウザの閲覧には不向きだ。
スマホを横向きにしてブラウジングする人がいないように、ウェブサイトの閲覧は縦に長い方が圧倒的に参照しやすい。3:2のディスプレイ比率で縦の視認性が上がれば、パソコン利用の90%以上の時間を費やすブラウジングやブログ執筆の作業性も上がる。
もちろん13.9インチで1.3キロとか、3Kディスプレイも魅力的だけど、その点なら他の選択肢でも代用できる。画面比率3:2のディスプレイはMatebook X Proとサーフェイスしか選択肢がない貴重な存在だ。
今まで使っていたパソコン
今まで使っていたのはZenbookのUX360UAで、第6世代のi7や8ギガメモリなど、スペックは低くなかった。
それに、UX360UAを選ぶ過程で2台もパソコンを売却している。その過程が下の記事なんだけど、俺が薄型ノートパソコンに求める条件はかなりシビアだ。
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Matebook X Proはカタログ上ではすべての条件をクリアしていたけど、ファンの騒音などの細部は実際に使ってみるまでわからない。購入は賭けになるけど3:2比のディスプレイに挑戦してみる価値はあると感じた。
ランキング一位
また、Matebook X Proは俺が作っている薄型パソコンランキングで1位として推しているノートパソコンなんだけど、それはあくまでスペックで語っていたものだった。
もちろんスペック上の比較でも参考にはなるんだけど、実機を触ってみないとわからないことも少なくない。
ということで自分で購入して、俺が作ったランキングの一位に本当にふさわしいパソコンであるかを確認したかった。
【結論】もう16:9比ディスプレイには戻れない
実際にMatebook X Proを使ってみて、3:2比のディスプレイは改めて最高だった。
普段はこの画像の通りブラウザを左右に並べて使っているんだけど、圧倒的な縦の視認性をわかってもらえると思う。
3K解像度もあってブラウザを左右に並べても作業スペース的には余裕。まるでタブレットを縦にしてブラウジングしているかと思うほど視認性が高く、スクロール量が激減した。
この視認性の高さは3K解像度の恩恵も大きい。とはいえ13.9インチという大画面でも3K解像度の等倍表示は文字が細かすぎて見えないから、ディスプレイ設定で表示サイズを125%にしている。
これで実質の解像度は2400ピクセル×1600ピクセル相当になるんだけど、それでも左右に並べたブラウザ一つ辺りが使える解像度は1200ピクセル×1600ピクセルとまだまだ圧倒的。
一般的なフルHDのパソコンが縦に1080ピクセルであることを考えると縦1600ピクセルで表示できるMatebook X Proの視認性は1.48倍にもなる。
この恩恵は半端じゃなくて、今後パソコンを買い替える条件から3:2比を譲れないくらいに快適だ。
ディスプレイ品質が圧倒的
3K解像度はやっぱり最高だったけど、Matebook X Proはディスプレイ品質も期待以上だった。
これは各種レビューサイトでも軒並み最高評価を得ているだけあって色合いや発色の良さ、ムラの無さ、最大輝度に至るまで素晴らしく、さすが世界2位のスマホメーカーといった感じだった。
音楽もこれ一台
Matebook X Proのドルビーアトモス搭載を売りにしているスピーカーの品質も高く、4つもついているスピーカーのおかげで、十分これだけで音楽を聴けるレベルだった。
今まではSoundSticks Wirelessを使って音楽を聴いていたんだけど、随分使う機会が減ってしまった。
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普段使っているパソコン本体で音楽を再生できるのはキーボードから手を放す必要がなく快適そのもので、場所を選ばない本体内蔵スピーカーで満足できる音質の音楽を聴けるのは嬉しい。
ログインまで自動の指紋認証
Matebook X Proと言えば電源ボタンと一体化した指紋認証の便利さを取り上げられることが多いんだけど、これは本当に素晴らしい。
電源ボタンを入れた瞬間に指紋を読み取るからログイン画面で止まることがなくそのままデスクトップの表示まで進んでくれる。しかも電源を入れてからデスクトップを表示するまでに10秒と爆速。
一般的なパソコンだと指紋認証や顔認証はついていても、ログインの瞬間に自分がその場にいないとログインはできない。Matebook X Proは電源ボタンを押してしまえば、コーヒーを淹れにその場を離れても自動でログインしてくれる。
パソコンはデスクトップを表示してからも多くのスタートアップアプリが立ち上がることでしばらくは動きがもっさりするんだけど、Matebook X Proの自動ログインであれば、スタートアップアプリの立ち上がりが終わって動きがサクサクになったころに戻ってこれて、無駄時間がない。
【欠点】Fキー周辺が使いにくい
実際に使ってみてわかった悪い点もある。一番理解できない仕様はFキー周辺だ。
ノートパソコンはキーの配置に限界がある関係からFキーに音量調整とか画面輝度調整が割り当てられる。これらは左下のFnキーによって切り替えるんだけど、一般的なノートパソコンがFnキーを押している間のみ「Fキーではない方の役割」を果たすのに対して、Matebook X Proは完全に切り替え式で、現在がFキーなのか「Fキーではない方の役割」なのかが分かりにくい。
特にカタカナ変換のF7が反応しなかったり、PrtScを押したつもりがF11の全画面表示になったりとややこしい。一応現在がどちらなのかはLEDランプによって判別することはできるんだけど、それすらも分かりにくい。Fnキーを切り替え式にしたのは全く理解できない。
さらに、本来F7があるスペースがポップアップ式のカメラになっていることでF7以降が一つ右にずれていて慣れが必要になる。
とはいえ日本人でパソコンのフロントカメラを使う人は希少だから、画面占有率91%を実現するためにカメラをポップアップ式にしたのは英断だった。
高性能マシンはやっぱりいい
Fnキー回りの欠点はあるものの、幸いFキーに触る機会はそれほど多くないから救われた。
その他当初気にしていたファンの音は静かでストレスが少なく、個人的にはFnキーのマイナスを考慮してもほぼ100点に近い最高のノートパソコンだった。
第8世代core i5の高い処理能力
メモリ8ギガは前のパソコンと変わらないけど、CPUが第8世代のcore i5になったことで処理能力は第7世代core i7の1.4倍以上になった。当然以前のパソコンの第6世代core i7と比較してもあらゆる動作がさらに軽快になった。
以前はゲームも動画編集もしないのに高いスペックのパソコンを購入するのは無駄だと思ってたけど、ゲームも動画編集もこなせるスペックのパソコンは些細なアプリの起動や切り替えもサクサク動く。高いスペックのための初期投資は辛いけど、購入したらしたで満足度は高い。
それにいざ動画編集やゲームを始めようとしても十分に対応できるスペックで、下手に安いパソコンで妥協するよりもちゃんとしたスペックのパソコンを購入しておいてよかったと思える。
確かな製品力
スパイ疑惑など、企業的な問題を抱えているHuaweiだけど、その製品力は確かだった。Huaweiのデータ流出は5Gの基地局についての話で、スマホやパソコンなどのデバイスでは無いという結論に落ち着きつつあるので、Huaweiアレルギーがない人は是非選択肢に入れてほしい。
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