最近連日動画編集アプリVegas Proを使って動画を編集しているんだけど、レンダリング設定を色々といじってみるとレンダリング時間が激的に短縮されたからその報告をしたい。
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動画作成の目的はYoutubeへのアップロード
2019年6月現在はそろそろ家電量販店で8Kテレビも見かけるようになってきたんだけど、残念ながら4K以降は圧倒的なコンテンツ不足から一般への普及はまだまだ見込めない。ということで多くの人が動画を作成する目的はYoutubeのアップロードになる。
もちろん俺が動画を作成している目的もYoutubeへのアップロードだから、Youtubeで推奨されているサイズの、16:9のフルHD動画をVegas Proでレンダリングするための設定というところに焦点を当ててVegas Proのフォーマットとテンプレートを色々と試していた。
Vegas Proのレンダリング設定
Vegas Proには標準で豊富なレンダリングの設定が用意されている。
正直多すぎてどれをどう選べばいいのか全然わからない。とりあえず60フレームのフルHD動画を作りたかっただけだから、ウェブ上で調べながら推奨されている色々なフォーマットとテンプレートを試してみた結果、「MAGIX AVC/AAC MP4」フォーマットの「インターネット HD 1080p 59.94 fos(NVIDIA NVENC)」に落ち着いた。
動画の書き出しに使用しているパソコン
動画の書き出し速度の検証をする前にまず動画の書き出しに使っているパソコンのスペックから簡単に紹介する。俺が使用しているノートパソコンSpectre X360 15のスペックは下記。
液晶サイズ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 |
CPU | Core i7-8750H |
GPU | GTX 1050Ti Max-Q |
メモリ | 16GB |
ストレージ(GB) | SSD512GB |
駆動時間 | 13時間45分 |
重量(kg) | 2.17 kg |
USB-A(フルサイズ) | 1 |
USB-C | 2 |
HDMI出力 | 1 |
MicroSDスロット | 1 |
ノートパソコンにしてはかなりスペックが高いのと、外部GPUのGTX 1050Ti Max-Qを搭載しているのが特徴。このパソコンは別の記事で詳細にレビューしているのでそちらを確認してほしい。スペックの割りに値段が安くてコスパが良い。
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Vegas Proの書き出し速度の比較検証
ということで早速比較検証した結果を掲載する。フォーマットはとりあえずウェブ上で画質が良いとおすすめされていた「MAGIX AVC/AAC MP4」を使う。
インターネット HD 1080p 59.94 fpsだと15分35秒
まずは今まで使っていたテンプレート「インターネット HD 1080p 59.94 fps」を使った場合のレンダリング結果から。
サンプルに使った5分40秒の動画のレンダリングにかかった時間は15分35秒だった。
レンダリング中のノートパソコンのパフォーマンスはこんな感じ。CPUの使用率が100%なのに対して、GPUは内部、外部ともにほぼ使われていなかった。
インターネット HD 1080p 59.94 fps(NVIDIA NVENC)4分3秒
次にインターネット HD 1080p 59.94 fps(NVIDIA NVENC)を使った場合。
サンプルに使った5分40秒の動画のレンダリングにかかった時間は4分3秒だった。なんと3倍も速くなってしまった。
この時のノートパソコンのパフォーマンスはこんな感じ。
CPU使用率がさっきより少し減って、内部GPUと外部GPUの使用率が高くなっていた。
Vegas Proの外部GPU支援のオンオフは関係なし
Vegas Proは設定のビデオタブから外部GPUの支援をオンオフできるようになっているんだけど、
ここのオンオフ設定はあくまでも編集中の話で、レンダリング設定とは無関係。ここをオフにしていたとしても「NVIDIA NVENC」を選択すればレンダリングでGPUの使用率が上がる。
多分外部GPUの搭載が大きく影響
今回使用したフォーマットはインターネット HD 1080p 59.94 fps(NVIDIA NVENC)という名前の通りではあるんだけど、NVIDIAの外部GPUを搭載しているパソコンで威力を発揮してくれるっぽい。
外部GPUを搭載していないパソコンだとどれくらい効果があるのかはわからないけど、最近はMX150などのノートパソコン用のGPUを搭載しているモデルも増えてきているから、動画編集も視野に入れている人は最低でもMX150とかMX160あたりの外部GPU搭載の有無に注目してもいいかもしれない。
もちろんそれ以上にグレードが高いGPUであれば更に効果は大きいはず。
せっかく買ったハイエンドノートパソコンのGPUを全然活かしきれていないと嘆く記事を書いたところではあるんだけど、このフォーマットを選択することでレンダリング時間を劇的に早めることができるようになった。
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