薄型高性能ノートパソコンを指すウルトラブックという言葉が登場してもう10年ほどになるけど、ついにウルトラブック市場も成熟していて、軽くて高性能でバッテリーも長時間持つ物が増えてきた。
最近のウルトラブックなら外出先で長時間快適に作業出来るし、家でもディスプレイを拡張すればメインマシンとして十分使えるスペックのモノばかりだ。
そんなウルトラブックの豊富な選択肢の中でも、ファーウェイから発売されいているMatebook X Proが現状の最適解だと思っている。なぜそう思うのかを各スペックごとに解説したい。
これから高性能薄型ノートパソコンであるウルトラブックの購入を検討している人の参考になればうれしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
ウルトラブックの選び方
家で作業しつつも気分転換にノマドワークしている俺がウルトラブックに求める条件は長時間使えて高性能で画面が大きくて持ち運べる重さであることだ。
そこで迷いに迷ったあげくたどり着いたのがZenBook Flip(UX360UA)だ。
実はZenBook Flip(UX360UA)を選ぶまでに納得できなかった4台を購入しては売却している。ZenBook Flip(UX360UA)は5台目だ。ZenBook Flip(UX360UA)に落ち着いた理由は別の記事で詳細に語っているから気になる人にはそちらを見て欲しい。
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ZenBook Flip(UX360UA)はウルトラブックでありながらフルサイズUSBを2つとフルサイズSDカードスロットまで搭載している贅沢な拡張性がお気に入りなんだ。
大画面と拡張性 vs 薄さと軽さ
今のウルトラブックは拡張性を犠牲にしてまで薄さ軽さを追求するからUSB-Cが一つっていう端末も少なくないんだけど、それはやりすぎだと思う。
重さも1キロを切ったり切らなかったりしてるけど、ポケットに入らないウルトラブックを持ち歩くためには必ずカバンが必要になる。どうせ手ぶらで外出できないのであれば200グラムぐらいの重量増は誤差だ。
Macbookの軽さを称賛しながらMacbookを充電するためのモバイルバッテリーを持ち歩いている人がいるけどあれは馬鹿だ。
モバイルバッテリーを持ち歩くくらいなら少しくらい重くても、より画面が大きい方が作業効率が上がるし、少しでも長くバッテリーが持つ方がいい。
Matebook X Pro
ウルトラブック市場を眺める中で、Matebook X Proが俺がウルトラブックに求める条件をすべてクリアしてきたから、どうすごいのかということを力説したい。
ちなみにウルトラブック市場をチェックしながらおすすめのウルトラブックをまとめる記事も書いているので、今のウルトラブック市場を把握したい人はまとめ記事から確認してほしい。
Matebook X Proのスペック
まずはスペックから見てほしい。
下位モデル | 上位モデル | |
液晶サイズ | 13.9 インチ | 13.9 インチ |
解像度 | 3000x2000 | 3000x2000 |
CPU | Core i5 8250U | Core i7 8550U |
ストレージ | SSD:256GB | SSD:512GB |
メモリ | 8GB | 16GB |
駆動時間 | 12時間 | 12時間 |
重量 | 1.33 kg | 1.33 kg |
USB-A(フルサイズ) | 1 | 1 |
USB-C | 2 | 2 |
下位モデルで8世代i5と8ギガメモリの標準的スペックながら、上位モデルは8世代i7と16ギガメモリもの超ハイスペックなんだ。
ここからMatebook X Proがなぜ最適解だと思うのかを紹介する。
13.9インチディスプレイ/1.3キロ
ウルトラブックで何よりも重視したいのは高い作業性だ。ボディの大きさが変わらないのであれば画面は大きければ大きいほどいいに決まっている。Matebook X Proは驚異の画面占有率91%を実現することによって、今までの13インチモバイルノートクラスの大きさに13.9インチを詰め込んだ。
この驚異の狭額縁を見てほしい。
約14インチのディスプレイは大きすぎるようにも感じるけど、ボディの大きさが今までと変わらないのであれば何も問題はない。
この狭額縁を実現するためにフロントカメラはキー内蔵型になった。
そもそもフロントカメラなんて日常的に使うモノじゃないから普段から剥き出しである必要もない。内蔵型のカメラはセキュリティ面でもうれしい。
Matebook X Proのアスペクト比3:2
もう一つMatebook X Proが素晴らしいのは3:2比のディスプレイを搭載していることだ。ほとんどのウルトラブックが16:9の横長ディスプレイを採用しているけど、ウェブサイトは縦長だ。
どう考えても横長より縦長の方がウェブ閲覧で表示される情報量が多い。
スマホがどんどん縦に長くなってるのにパソコンが横長のままであるメリットはない。
しかもほとんどのカメラで撮影される写真のアスペクト比は4:3または3:2なんだ。つまり、3:2は撮影した画像を画面一杯に出力できるアスペクト比でもある。
Matebook X Proは3Kディスプレイ
Matebook X Proは3Kもの広大な解像度を約14インチのディスプレイに詰め込んだ。
極論にはなるけど、解像度は高ければ高いほど作業性が高くなる。
もちろん字が細かくなるから視力とのトレードオフにもなるんだけど、見えなければパソコン側で倍率を変更すればいいだけの話でもある。
縦2000ピクセル:横3000ピクセルの広大な作業領域があれば、ブラウザを左右に並べてのブランジングも余裕だ。
12時間バッテリー
これだけの大画面、高解像度、ハイスペックでありながらMatebook X Proは公称値12時間の長時間バッテリーを実現した。もちろん公称値なので実測値はもう少し落ちるんだけど、それでも10時間近くはもつので一泊二日程度なら充電器すらいらない。
USB-A USB-Cの高い拡張性
ここが素晴らしいポイントなんだけど、Matebook X Proは13.9インチ1.3キロという極薄ボディにも拘わらずUSB-AのフルサイズUSBを一つ搭載している。これは本当にすごい。
世の中にはUSB-Aなんていらないって言いながらUSB-Cにドックを接続してUSB機器を使っている人が多いけど本末転倒だ。USB-Aの存在は当然あったほうがいい絶対的な正義だ。
USB-AだけじゃなくUSB-Cも2つ対応しているのも心強い。スマホの充電器でも充電できるから、旅行先でも簡単に充電できるのがうれしい。
Matebook X Proの指紋センサーによる高いセキュリティ
Matebook X Proは指紋センサーを兼ねた電源ボタンを搭載しているお陰で、電源を付けた瞬間に指紋を読み取って、自動ログインできてしまう。
ログイン画面で指紋センサーを読み取る端末は数あれど、電源を付けた瞬間に指紋を読み取るのはMatebook X Proだけじゃなかろうか。
Windowsにありがちなログインのストレスから完全に開放される。
イルミネートキーボード
キーボードが光ってる意味って本当にない。キーが見えないくらい暗い環境なんて飛行機の中くらいしかないし、ブラインドタッチができればキーボードが見える必要もない。
でもキーボードが光ってるとすごくうれしい。ウルトラブックの高級感を演出するうえでとても重要な要素だ。
Matebook X Proの広大なタッチパッド
タッチパッドは操作性に直結するからできる限り大きい方が良い。Matebook X ProはMacbook Proほど大きくはないんだけど、日本製のウルトラブックと比べると大きくて操作がしやすい。
Matebook X Proはドルビーアトモス対応
最近のウルトラブックだと標準的になりつつある高音質もMatebook X Proは一味違う。
高音質技術ドルビーアトモスシステムを搭載しているだけでなく、4つものクアッドスピーカーを実装することでノートパソコンとは思えないような音を実現した。
これ実際に家電量販店でYoutubeで音楽を再生してみたんだけど本当に大きくて綺麗な音だった。
Matebook X Proはタッチ操作対応
タッチ操作は個人的にいらないと思ってるんだけど、使わなければいいだけだから、対応していて困ることはない。
絵を描きたくなったりマウスが壊れた時の緊急事態にも対応しやすい。ただ、タッチに対応しているメリットはここではない。
ゴリラガラスのディスプレイ
タッチに対応するということは丈夫なディスプレイが必要になる。Matebook X Proは強固で有名なゴリラガラスのディスプレイを搭載したことで、傷や落下にも強い。タッチに対応したことによる思わぬ副産物だった。
Matebook Xはファンレス
今回紹介しているMatebook X Proはハイスペックに対応するためにファンが実装されたんだけど、前世代のMatebook Xは第7世代のcore i5を搭載しながらファンレスも実現した。
ウルトラブックは比較的静かな環境で作業することが多くて、ファンの駆動音が気になるんだけど、前世代Matebook Xの駆動音は皆無なんだ。
その分キーボードが熱くなったり、本体が熱を持ちやすかったりするし、熱を持てば当然性能は落ちるんだけど、それでも第8世代のcorei5、i7であればRAWファイルの編集や動画のエンコードも余裕でできる性能だ。
クロック数の調整もおすすめ
少し上級者向けのテクニックにはなるけど、普段使いでこんなに高い性能はいらないから、ユーザー側でCPUのクロック数を制御してやれば発熱を抑えてバッテリーをさらに長持ちさせることができる。
クロック制御の方法はこちらの記事の【CPUのクロックも制御する】で解説しているから確認してほしい。
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キーボードと本体が熱い
Matebook X Proほどのハイスペックを超薄型の本体に詰め込んでしまえば当たり前にキーボードと本体が熱くなる。動画編集をしようものなら50℃前後まで上昇してしまうらしい。
しかも最高性能で動画編集をすることによってCPUの温度が上がって、CPU自らがクロック数を下げてしまうことで、長時間の最高性能を維持できない。
これは大きなデメリットのようにも見えるけど、だからと言って動画編集ができないわけじゃないし、普段から超ハイスペックが必要ないのであればクロック数を制御することで温度上昇を防いでやればいい。
クロック数を抑えることでスペックが下がるのでは本末転倒のようにも思えるけど、いざというときにフルパワーで稼働できる余裕を残す汎用性はありがたい。
Matebook X Proは理想のウルトラブック
Matebook X Proは完璧だ。俺がウルトラブックに要求する条件をすべて満たしたし、アスペクト比3:2の3Kディスプレイを採用することによってさらに作業効率を上げてきた。
Matebook X Proは外出先での快適な作業の為に考えつくされたウルトラブックだ。
Matebook X Proのすごいところをもう一度まとめる。
- i5 8ギガメモリ以上の高いスペック
- 13.9インチディスプレイ/1.3キロ
- アスペクト比3:2
- 3Kディスプレイ
- 12時間バッテリー
- USB-A USB-Cの高い拡張性
- 指紋センサーによる高いセキュリティ
- イルミネートキーボード
- 広大なタッチパッド
- ドルビーアトモス対応
- タッチ操作対応
こんなにも魅力が詰まっている。Matebook X Proに買い替えない理由があるだろうか、いやない(反語)
というわけでZenBook Flipを売却して購入するか死ぬほど迷っている。購入したらまた報告したい。
後日談
結局買っちゃいました。
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HUAWEI Matebook X Pro/Core i7/16GB メモリ/512GB SSD/Win 10/13.9インチ/スペースグレー/日本正規代理店品/MAW29CH75CNCNAUA