いつの間にか俺はもう個人事業主6年目に差し掛かっていて、自分での確定申告ももう5回目。一連の流れももう慣れたもんで、5回目の確定申告なんかは開始と同時の2月15日の深夜中にすべて終わらせてしまった。
個人事業主6年目にして日本最速クラスで確定申告が完了した。3ヶ月毎に経費計算した甲斐があった。今年は売上大幅減で予定納税の還付のみ。それにしてもfreeeとマイナカードのUXは感動的だわ。家でAmazonポチる感覚で納税できる。紙より税金減るのも良い。この調子でIT使用者の優遇を増やしてほしい。 pic.twitter.com/BS9Gx5aZRj
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) February 14, 2023
ということで今回はそんな確定申告ベテラン勢の俺がクラウド会計ソフト確定申告freeeを使ってどんな感じで確定申告を行っているのかを解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
俺の使用アプリはfreee会計
まず確定申告を進めるにあたってだけど、俺はfreee会計を使っている。
クラウド会計アプリで時間を買う
え、確定申告に金かけるの?って思う人もいるかもしれないけど、青色申告書をすべて自分で作成するのは現実的じゃない。年額1.2万円払ってでも時間を買うべき。
この辺りの確定申告サポートアプリは弥生とかマネーフォワードとか色々あるとは思うけどやってることは一緒だからどれでもOK。
俺がfreee会計を使ってる理由も特にない。最初に使ったのがfreee会計で、乗り換えるのめんどくさいし不満もないから使い続けてるだけ。
freee会計でできること
一応freee会計でできることを簡単に羅列すると下記。
- 青色申告の承認申請
- クレジットカード、銀行との入出金の同期
- 経費データの入力及び管理
- 青色申告書類の作成及び提出
他のアプリは知らないけど多分できることはどれも一緒だと思う。
ということで今回はどんな確定申告アプリにも当てはまるであろう一般論で話を進めるから安心してほしい。
確定申告の全体の流れ
ウェブ上では確定申告というとまるで大仕事のように書かれていることが多いんだけど実はそんなにやることはない。慣れれば意外と簡単。全体の流れは下記。
年内にやるべき確定申告の準備
- 青色申告承認申請(3月15日まで)
- 月毎の領収書、医療費の保管
- 定期的な経費の入力(俺は3か月毎)
- 限度額以内のふるさと納税
翌年にやるべき確定申告の準備
翌年1月1日から2月15日までに入力する項目は下記。
- 受け取り給与
- 源泉徴収された所得
- 雑所得、配当金
- 株取引
- FX取引
- 仮想通貨取引
- 仕入れ在庫
- 家事按分割合
- 士業報酬
- 配偶者控除
- 扶養控除
- 医療費
- 保険控除
- 国民年金
- 国民年金基金
- 国民健康保険
- ふるさと納税
- 小規模企業共済
- 住宅ローン控除
- 予定納税の入力
※太字は俺が該当する項目
これらの入力に必要な書類も年度末または翌年に届くから、どれが自分と関係ある項目かを理解して、届いた書類を保管しておけばOK。
つまりどの項目が自分と関係あるのか、そしてそれに関する書類はいつ届くのかを理解すれば確定申告は簡単なんだ。
【翌年】2月15日から3月15日にやること
- 確定申告書類の提出
2月15日になればようやく確定申告書類を提出できる。俺は2月1日時点で作成が完了していたから2月15日の確定申告開始と同時に提出した。
これもfreee会計を使っていれば画面の指示に従うだけで提出が完了する。
但しマイナンバーカードとカードリーダーは必要になるから事前に用意しておきたい。カードリーダーは対応スマホでも代替可能。
【最難関】確定申告は経費入力が9割
繰り返しになるけど確定申告の中で最も重いのが経費データの入力なんだ。だからここに命を懸ける。
確定申告では仕事のためにかかった金額について、それが消耗品とか交通費とかのどの項目に該当するのかを全て入力していく必要がある。
これが大変だから毎月でも3か月毎でも定期的にこなす。逆にこれさえ終われば確定申告はほぼ終わり。頑張ってほしい。
経費入力には気づきが多い
しかも定期的に経費を入力すると気づきが多いんだ。
毎月細部まで確認するから高すぎる支出とかサブスクの解約忘れにも気づける。つまり経費計算の過程で無駄を減らせるという話。
領収書は月ごとに分けて保管しておく
経費の入力に伴ってそれが真実だと証明するために全てのレシートまたは領収書の保管も必要。
ということで俺の場合はレシートまたは領収書は家に帰るとすぐに月ごとに分けた封筒に入れて保管している。
保管さえできていればあとは定期的に入力するだけ。管理が重要。
会計ソフトなら入力が半自動
確定申告は景品の入力が大変なんだけど、といってもfreee会計とかを使っていればクレジットカードとか銀行との連携が可能。
freee会計を確認すると既に金額と使用店舗がデータとして同期されているから、
それがどの種類の経費に該当するのかを選択していくだけでOK。
あとは現金払いの物を手入力したり、Amazonとか楽天の購入品から仕事に該当しないものを省いていくだけ。会計ソフトは偉大。
【重要】青色申告は事前に申請が必要
そもそも今回65万円控除が増える青色申告をベースに話を進めているけど、過去に一度も青色申告をしたことがない人は事前に青色申告の承認申請が必要だから注意。
承認申請締め切りは去年の3月15日
というのもこの申請期限が意外と早くて、3月15日までに申請しないとその翌年の青色申告ができない。あとから気づいてもその年はもうどうにもならないから、今後確定申告を行う可能性がある人はとりあえず申請しておくのがおすすめ。
青色申告なら必要な書類が増える代わりに経費が65万円も増える。
条件を満たす限り青色申告を選択するべき。
freee会計なら青色申告も自動
青色申告だと必要書類が色々増えて大変にはなるけど、freee会計ならそれも全自動で作成してくれる。なんなら青色申告の承認申請もfreee会計から可能。便利。
ふるさと納税は期限と限度額に注意
ふるさと納税は必ず得する制度としてもう一般化したとは思うけど、このふるさと納税は年を跨げないから注意したい。やるなら必ず年末まで。
「いや年度内だとふるさと納税の限度額が確定してないんですけど」と言いたい人。大丈夫。みんな思ってる。でもやるしかない。
ざっくりと自分の収入金額をシミュレーションして、限度額を超えない範囲でふるさと納税すればOK。⇒ 寄付上限額シミュレーションサイト
ふるさと納税の詳細は下記記事でも解説してるから参考にしてほしい。
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レーシックと歯列矯正は医療費
あと年間10万円を超えた医療費は確定申告で控除が可能なんだけど、たぶんこれを読む多くの人は年間10万円も医療費に使わないと思う。とはいえここには意外な落とし穴があって、
- レーシック
- 歯列矯正
- ミラドライ
は現状医療費に入る。実際俺はレーシックの55万円と歯列矯正の125万円を同じ年に医療費と申請することで170万円の控除を受けた。この控除は超でかいから自己投資をするなら同じ年にまとめるのがおすすめ。その年の税金を消せる。
歯列矯正には必ず治療が伴う
但し脱毛とか美肌とか美容目的の治療はNG。その流れで歯列矯正も本来はNGなんだけど、矯正の過程で必ず治療が伴うから結局入る。カウンセリングを受けたどの歯医者も必要なら診断書も出せるということだった。
歯列矯正は美容のためだと医療費控除受けられないけど治療のためならできる。で、何件か問い合わせた所どこも必要なら診断書出すので医療費控除大丈夫ですよって回答してきて若干闇。そら殺人犯を無罪にするパワーがあるんだし医療費控除くらい余裕だよなと医者の診断書の破壊力を改めて実感してる。
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) September 9, 2020
レーシックと歯列矯正の体験談は下記。
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freee会計なら完成過程も楽しめる
結局確定申告の解説といっても、書類を管理して定期的に入力しろぐらいしか言うことがないんだけど、freee会計を使えばそのデータを同期してくれて、自動で青色申告書類まで作成してくれるから超楽。
さらにfreee会計なら損益レポートと現状の青色申告書類を随時確認できるから確定申告書の完成過程を楽しめるのも楽しい。
(※画像は著者とは関係ありません)
ある程度経費を入力したら項目ごとに表示して自分の仕事ぶりを確認するもよし、現在の入力時点での確定申告書類を確認して納税額が減っていく過程を見るもよし、この辺りは全自動のクラウド会計ソフトならでは。
実際俺は3か月毎に経費を入力しては現状の納税額を確認するのが少し楽しみだった。自分の納税額がわかれば節税の意識も芽生えるし、ふるさと納税限度額の目安にもなるしで良いことづくめ。ということでまずはまめな経費入力を習慣化するところから始めてほしい。
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