マジー?って感じだけどこれがガジェマガの800記事目。厳密には初期の質が低い非公開記事が約300あるから1100記事なんだけど、今ガジェマガで公開されてる記事はこれで800記事になる。
今は文字通りこれが俺の飯のタネで、我ながら2015年からよく書き続けてると思う。つまり俺はブログを10年書いてブログで飯を食ってる希有な存在でもある。
ということで800記事記念にその感想とか現在の記事執筆で気を付けていること、俺の変化を綴る。
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ガジェマガ運営10年の詳細データ
そもそもガジェマガってなんぞ?って疑問をこの記事を読みながら抱いてる人は少ないかもしれないけど、一応データから紹介すると下記。
年 | 記事数 | 年間PV | 収益 |
2015 | 全非公開 | 計測なし | 計測なし |
2016 | 12 | 計測なし | 計測なし |
2017 | 23 | 68,382 | 計測なし |
2018 | 101 | 846,227 | 計測なし |
2019 | 163 | 2,601,738 | 4,882,687 |
2020 | 133 | 6,615,831 | 27,428,451 |
2021 | 110 | 6,520,805 | 28,981,299 |
2022 | 68 | 4,228,827 | 19,459,633 |
2023 | 64 | 3,244,675 | 20,546,777 |
2024 | 90 | 3,210,287 | 55,353,686 |
2025 | 35~ | 1,526,942~ | 12,583,902~ |
ガジェマガの前身となるブログをFC2ブログで書き始めたのが2015年だけど当時の記事はゴミ過ぎて全て非公開中。2018年から毎日更新を始めてPVが伸び、2019年にブロガーとして独立。2020年からは更新ペースを2日に1回、2023年からは3日に一回に落としてる状況。
コロナ禍で伸びてコロナ明けで落ちた
ガジェマガのPVはやっぱりコロナ禍の2019~2022が目覚ましくて、コロナ明けの2023からは落ちながらも何とか耐えてるというイメージ。
2024年からはAIも台頭して検索需要は落ち、ブログはますます厳しくなってる。いつまで生き残れるか毎日が不安。
収益は2000万から3000万で推移
収益はYoutubeを始めた2019年から爆増していて、2024年は楽天アフィリエイトが当たって過去最高の5500万円になった。それ以外は2000万から3000万で推移してるという感じ。
ガジェマガ運営の紆余曲折はガジェマガの歴史記事でも解説してるから参考にしてほしい。
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【ガジェマガの歴史】ブログYoutube収益化と成長~衰退の軌跡
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記事の質には全力で拘ってるつもり
記事を書き続けた俺が今とにかく拘ってるのはなにより記事の質なんだ。まぁ当たり前っちゃ当たり前だけどこれが本質。
ありがたいことに現在のガジェマガは指名検索も多いんだけど、ガジェマガが指名検索されているのはガジェマガの記事に期待してくれているからに他ならないんだ。面白くないのに指名検索してくれるほど読者は優しくない。指名検索されてるうちが華。
ただ俺としてもせっかくガジェマガを訪れてくれた人には絶対に何かを持って帰ってほしい想いがある。それは記事を読了した充実感だったり、新たな気付きとか学びだったり、一つの物語だったりで、なんとかして期待に応えるべく四苦八苦してるのが俺の日常。
個人的意見が個人ブログの価値
で、俺は記事の質に拘るためにあらゆる角度から面白い記事を模索してるし、同じネタを擦らないように気を付けてるし、俺にしか書けない俺の体験とか個人的な意見に拘ってる。とにかくオリジナリティが命だし、AIは絶対使わない。
それができるのはガジェマガが個人ブログだからで、どこに対する配慮も必要ないのが強み。俺が俺の為に書いてるだけで提携も癒着もない。極論不快なら見なきゃいいが通せるからから好き勝手本音を書ける。
俺がライターであり編集長であり責任者で、大手メディアにない個人ブログの強みはここだから、ここにひたすら拘るし、ここにしか俺の生きる道はないと思ってる。
事実より背景を重視してる
じゃあ記事作成で具体的に何に気を付けてるかというと、ガジェマガでは記事を一つのストーリーとして構成することに拘っていたりする。
というのも人々が最も心を動かされるのは事実よりも背景、というのはガジェマガでは何度も書いているけど、iPhoneがあれだけ売れるのはiPhoneが素晴らしい以上にAppleの理念に共感する人が多いからでもある。
更にいうなら、楽天モバイルを応援したくなるのは、その安さ以上に国に梯子を外された不憫な境遇故だし、ドラム式洗濯機は洗濯物を干さなくていいこと以上に、趣味の時間を増やせることに価値があるって話。
同じ物事でも背後のストーリーとか伝え方によって印象は大きく異なる。人々は大なり小なり物語を求めてる。
ストーリー性が共感と購買に繋がる
だからガジェマガの記事でも、あらゆる商品でストーリーから解説することに拘っている。
まず俺が何に困っていたのか、なぜその商品を選んだのか、実際に使ってどうだったのか。ここを一つの物語として俺の主観と本音で書く。だから自分事として読めるし読者の心を動かせるという話。
俺が提供を受けなくなったのはそこにストーリーがないからだったりする。背景の無い商品紹介はどうしても淡泊になるし読む側にとっても面白味がないんだ。案件料は短期的な利益にはなっても記事の質が落ちて長期的な利益を失うと判断した。
大量の接続詞で記事を一つの物語にする
ならストーリーにするための細かなテクニック的なところはいうと、ガジェマガの記事では接続詞を大目に使うように心がけている。というか書いてると自然にそうなった。
例えば
「それは」「だから」「なぜなら」「というのも」「とはいえ」「そして」「そもそも」「ということで」「ところで」「ただ」「もちろん」
とかがそれ。
これらの言葉を多用して前後を繋いでる。全ては一本のストーリーとして記事を読んでもらうためであり、読者を迷わせず、置いていかないためでもある。
ガジェマガは文章が苦手な人にも読んでもらいたい
なぜ俺がここまで読みやすさに拘るのかというと、そもそも俺が文章を読めない人だからなんだ。俺には文章を読めない人の気持ちが痛いほどわかる。
俺は大量の文字の羅列にストレスを感じる。ならせめて俺が書く文章は読みやすくしたい。ストレスを減らして離脱されにくくしたい願い。その策の一つが大量の接続詞で記事を一つのストーリーにしてしまうことだった。
もし接続詞が使えない場所があれば、多分そこは前後の繋がりが薄い。つまりそこに文章のストレスがあり、改善の余地がある。
だから俺は俺のためにも接続詞に拘る。接続詞で可能な限り文章をまとめれば最後まで集中して読まれやすくなり、離脱率を下げれるというからくり。
文字表示にメリハリをつけて離脱を防ぐ
その他俺含む文章が読めない人向けの対策としてH2とかH3とかの見出しを大目に使うだとか、
H3見出しがこれ
見出しの都度画像を挿入して文字のストレスを和らげるとか、セリフとか心の声をグレー表示にしたりとか、
「セリフとか心の声をグレー表示にしたりとか」
段落で表示してアクセントにしたり
- 段落
- で表示して
- アクセント
- にしたり
してメリハリをつけるように心がけてる。全ては読者を飽きさせないため。文字のストレスを減らすため。
とにかく俺は単調な文字の羅列が苦手。それはきっと俺だけじゃない。だから俺含む文字が苦手な人のストレスを和らげる努力は惜しまないように心がけてる。
読者ファーストという俺ファースト
あとは当然だけどガジェマガではひたすら読者ファーストに拘り続けてる。なぜなら読者が居てくれてこそのブログだから。
案件をやらなくなったのもそれだし、ストーリー性を重視しているのも、画像と接続詞を多めに使ってるのも全て読者のため。という名の俺のため。
ガジェマガを読む読者の満足度が上がれば滞在時間が伸びる。結果検索エンジンからのガジェマガの評価が上がり、流入が増え、俺の収入も増えるという流れ。だから俺は俺の収入を増やすために読者ファーストに拘り続けてる。
Googleアドセンスを廃止した
その一環として大きいのがグーグルアドセンスを廃止したことだったりする。
正直今のグーグルアドセンスはゴミすぎ。とにかく広告を見せることしか考えてなくて、読者の邪魔にしかなっていない。俺が金のために見せたい広告を見せるだと読者ファーストにならないんだ。
ということでガジェマガでは思い切ってグーグルアドセンス広告を廃止した。なぜなら繰り返しになるけど読者は記事を読むためにアクセスしているのであって、広告を見るためではないから。牛丼食べに来た客にベンツを売りつけんなって話。
結果月間広告収益は5万円程度減ったんだけど、それで読者のストレスが減ってガジェマガの滞在時間が伸びるなら儲けものだと判断した。その時の記事は下記。
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とはいえこれは既にガジェマガに十分なアフィリエイト収入があるからこそできることで、初心者にはおすすめしない。初心者はグーグルアドセンスで1円でも多く稼ぐ喜びを実感するところから始めてほしい。
記事下プログレスバーを導入
その他今も画面下でカエルと目次が微妙に揺れていると思うんだけど、
これは記事の現在地を表示していたりする。記事のゴールを表示して少しでも読むストレスを減らしたい狙い。
それもこれも全ては読者を迷わせないため。読者に快適に楽しんでもらって、1秒でも長くガジェマガに滞在してもらうため。つまり読者のためは俺のためってこと。
記事作成はひたすらしんどい
ところで上で記事の質に拘るとか綺麗事言ってるけどそんなのできんの?って問われると全然できない。普通に死ぬ。ここ最近は本当にしんどくて鬱の日が多い。
だって毎回面白いネタなんて思いつくわけないし、日によってテンションにも差があるから筆が乗らないなんてこともZARA。このネタの捻出がブログ運営で最も苦しいところになる。
ネタの捻出は根性論でしか解決できない
で、じゃあどうやって解決してるかというと解決できてない。しいていうなら常にブログのことを考えて生活する程度。気合いと根性って感じ。
実際俺は四六時中明日のブログネタを考え続けていて、良いネタを思いついた日は一安心だけど、思いつかずに更新日を迎えると鬱になってる。つまりガジェマガの半分は俺の鬱でできてる。
しかも10年も運営して認知度も上がってしまってるから余計にきつい。そら読者からの期待度も上がってるわけで、
「どれどれちょっくらお手並み拝見」
と読まれることも少なくないはず。俺としても10年運営してるプライドもあって、俺自身が俺に要求する記事の質も上がりまくってる。いうなれば一人チキンレース状態で、これが更に俺の鬱を加速させていてやばい。
達成感と挫折感のミルフィーユ状態
結果良い記事が書ければその日はテンションぶち上げでアドレナリンどばーって感じだし、いまいちな記事だと書き終わってからもずっと暗い。Xにアップするのも申し訳ない気持ちになる。死ぬ。
要はガジェマガは俺にとって優しい拷問官のような存在で、俺のメンタルはガジェマガに左右されている言っても過言ではない。
今はまだ俺が俺に課したクオリティに耐えられているけど結構ギリギリ。更新が止まったらいよいよ心が折れたと思ってほしい。
アナリティクス向上には繋がっている
ただ幸いなことになんだかんだこれらの理念と苦労が功を奏してるっぽくて今のところガジェマガのグーグル検索からの評価は上々なんだ。
というのも2025年1月1日から7月29日までのアナリティクスデータは下記。
- アクティブユーザー数 555,627
- 平均滞在時間 3分13秒
- 平均ページビュー 3.36ページ
一人の読者がガジェマガで平均3.36ページを見てくれていて、しかも3分13秒もの時間を使ってくれている。2025年は今のところ55万ユーザーだから、ガジェマガは世の中に29,486時間も価値提供できた計算になる。
これは恐らくウェブサイトとしては驚異的。グーグル検索エンジンとしてもガジェマガをお勧めしておけば読者が満足してくれるなら、ガジェマガの検索順位を上げようという判断になる。結果ここ最近は実際に順位が上がっていたりする。
ブロガーとしては冥利に尽きる以外の感想はない。いつも見てくれている読者、視聴者に感謝。
「俺の一軍」的な記事は超お勧め
最後に、今ブログを書いている初心者、中級者の人に押しつけがましく何かアドバイスをするとすれば、これまでの記事資産を活かせるような記事を一つ書いて、記事下に配置することをお勧めする。
というのもブログ記事は増えるほどブログが迷宮化するんだ。新着記事以外にも面白い記事はたくさんあるのに読者がそこに辿り着けない。というジレンマを多くのブログは抱えている。だからブログは導線構築が命になる。
それがガジェマガの場合は記事下に置いてる「俺の一軍」シリーズだった。
「俺の一軍シリーズ」は今現在の俺がメインで使っている物のみを厳選して紹介するカテゴリで、読者からも
「メイン利用してるならまぁ見てやるか」
と興味を持ってもらいやすいのが強み。そこで商品一覧を紹介しつつ、その商品のレビュー記事にも誘導できるサイトマップの役割も果たしているんだ。
「俺の一軍」カテゴリが5%程度のPVを生み出す
実際ガジェマガは一日1万PV前後なんだけど、内150PVは俺の一軍カテゴリで、そこからそれぞれの記事に派生して、毎日500PV前後は追加で生み出せているはず。読者としても迷宮状態だったブログ全体を俯瞰しやすくなるからお互いにメリットがある。
もちろんそのためには「俺の一軍」記事もカテゴリページも本気で作成してリライトし続けないといけないんだけど、長い目で見ればその価値は絶対ある。今日積み上げた1PVは1年後には365PVの積み上げになるし、読者の滞在時間が延びれば検索エンジンからの評価も上がって読者も増えるいいループに入れる流れ。
但し俺の一軍カテゴリは必ず記事下に配置するようにしたい。上でも書いたけど、牛丼屋に来た客にベンツを売りつけるのはご法度。
まずは牛丼を食べてもらってから、ベンツを提案するよう心がけたい。
歴10年が下手なプライドになってる
ガジェマガは俺が俺に課すハードルが上がり続けてるから素直に死ぬほどしんどい。だから更新ペースも3日に1回まで落としてるけど、数が減る分質で勝負しないと飽きられるから更にしんどいジレンマに陥ってる。
かといってもうありきたりなレビュー記事とか説明書のような記事を書く気にならない。読んでてつまらないし、何より書いてて満足感がない。しかもオワコンもひたすら怖いときていて色々がんじがらめ。更に最近は文章より動画だし、なんならAIも台頭してる。ウェブサイトがもはや下火。ブログやばい。色々苦しすぎ。
ガジェマガが俺に生を実感させてくれる
でもそんな逆風の中で戦うことに快感を感じてしまっているのもまた事実で、もうガジェマガ無しでは生きた心地がしない。だからガジェマガには俺が力尽きるまで俺をしばいてほしい想い。
但しこんなことを言えるのもまだ俺が生き残れてるからで、あくまで生存者バイアスでしかない。この調子だときっと俺はいつか自分への期待を超えられなくなると思う。とはいえそれが頑張らない理由にはならないからやれるところまでやる予定。ワタミの社長も言ってたけど無理無理言ってる間はまだできる。ワタミは薄給だからゴミだけど、俺に関しては正当な対価も貰っているから納得感もある。
心折れるときこそが本当の限界だから、振り返って悔いのないように倒れるまで書き続けたいと思う。800記事書いた心境はこんな感じ。おしまい。
文中で紹介した記事まとめ
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