俺のメインノートパソコン「Yoga Slim 7i AuraEdition Gen9」のバッテリーが壊れたから修理している間の代案が必要だというのは以前の記事で書いた通りだけど
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パソコンが壊れたから修理している間の代案を報告する【サブノート】
もうマジでタイトルそのまんまなんだけどノートパソコンがぶっ壊れた。全然バッテリーがもたない。というかまた?俺ハズレ引きすぎじゃね?って気もしてるけど、そういえば購入台数も約20台とそれなり。そらハズレ ...
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代用パソコンとして普通のノートを購入しても何も面白くないから最新のポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally X」を購入してみた。
ということでこれが俺の仕事に耐えるのか、ノートパソコンとして使用することはできるのかに焦点を当ててレビューしていきたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】ギリギリノートパソコンとして使える

まず最初に結論から書いてしまうと、上の写真の感じでセットアップすれば「ROG Xbox Ally X」はギリギリノートパソコンとして使えるし、カフェで仕事もできる。必要なものは下記。
- ROG Xbox Ally X(17万円)
- モバイルモニタ(1万円)
- ミニキーボード(2000円)
- マウス(適当)
- USB4ケーブル(1000円)
更に別の記事でレビューしたモバブもあればバッテリー持ちも確保できてより安心になる。
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【Anker Nano Power Bank 45Wレビュー】今のモバブは多機能で凄いなぁ
そもそも俺は今のモバブなんてのは車輪の再発明だと思っていて、どこまで行ってもモバブに求められるのは容量と出力のみ。ディスプレイもコンセント一体型モバブも不要。 という意見は変わっていないんだけど、やむ ...
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締めて合計金額は19万円ぐらい。
しかもこれらを実現するための重量も1900gほどで、一般的なノートパソコンよりは重いけど全然持ち運べる範囲。

いける。ノートパソコンの代わりになる。大丈夫。
これで携帯ゲーム機と

デスクトップPCとノートパソコンの融合体みたいなやつが手に入ってしまう。

という面白い選択肢ではある。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれ。
いや、高い。普通に高いけど、この記事はこういう選択肢も無くはないよ程度に見てくれると嬉しい。
ポータブルゲーミングPCとは

ところでここまで共通言語のようにポータブルゲーミングPCって言葉を使ってるけど、意味不明な人も多いというか俺がそうだったから簡単に解説すると、ポータブルゲーミングPCはキーボードがゲームコントローラーに変わったノートパソコンだと思えばOK。
見た目はニンテンドースイッチだけどその実はWindowsパソコンで、

中身も完全にパソコン。ただキーボードの代わりにゲームコントローラーがくっついただけの代物だったりする。

つまり俺みたいに元々ノートパソコンをデスクトップ利用している人なら、ノートパソコンからROG Xbox Ally Xにケーブルを挿し替えるだけで

そのままの環境でデスクトップパソコンとして使えてしまうんだ。

俺のデスク環境の回路図を解説した記事は下記。

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Type-CハブにセルフパワーUSBハブを噛ませて電力供給した話
そもそもThunderbolt端子を活用して環境を構築してる人なんてまだ日本にはほとんどいないとは思うけどThunderbolt端子はマジで便利。革命。やばい。というのは別の記事でも解説した通り。 た ...
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当然ROG Xbox Ally XはBluetoothにだって対応してるし、5GHz帯のWiFiにだって接続できる。見た目以外は本当に普通のノートパソコンでしかない。
独自チューニングも良くできてる

更に言うならROG Xbox Ally Xはその尖りまくった形状とコンセプトを快適に使うための独自チューニングがしっかり施されているのも面白いポイントなんだ。
まず一番わかりやすいところでROG XBOX Ally Xのコントローラーは共同開発したマイクロソフトXboxの形状をそのまま流用している。

XboxコントローラーといえばWindows御用達コントローラーとして全PCゲーマーがおすすめしていて品質はお墨付き。つまり幸福が約束されているということ。
だけでなく、小さな画面でも見やすいようにゲームストアアプリは専用カスタマイズがなされてるし、

それらを起動する独自ボタンも分かりやすいところに配置されている。

お陰でパフォーマンスとか操作のカスタマイズも爆速でできてしまう。

この辺りROG Allyシリーズは既に発売されてから3代目?とかで、非常に快適だしバグもない。よくできてる。
【詳細スペック】ROG Xbox Ally Xが大体上

ROG Xbox Ally Xの詳細スペックを俺のメインノートパソコンと比較すると下記。
| ROG Xbox Ally X |
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9 |
|
| ディスプレイ | 7インチ(120Hz液晶) | 15.3 インチ(120Hz液晶) |
| 解像度 | 1920x1080 | 2880x1800 |
| CPU | Ryzen AI Z2 Extreme | Core Ultra 7 258V |
| GPU | オンボード | オンボード |
| メモリ | 24GB | 32GB |
| ストレージ(GB) | SSD1TB | SSD1TB |
| 駆動時間 | - | 19時間 |
| 重量(kg) | 715 g | 1.53 kg |
| SDスロット | 0 | 0 |
| USB-A | 0 | 1 |
| USB-C | 2 | 2 |
| HDMI出力 | 0 | 1 |
| 充電速度 | 65W | 65W |
| 価格 | 169,800円 | 250,000円 |
ROG Xbox Ally Xは変なパソコンすぎてどう比較するか迷うところだけど、一応一瞬俺のメインノートになるから比較する。
扱いが難しいのは7インチというディスプレイサイズで、一応解像度は1920x1080あるけどこれだけでは視力検査にならざるをえない。

ということでPC利用するなら別途ディスプレイは必須。
その他キーボードとタッチパッドも無いから別での携行は必須。

つまりROG XBOX Ally X単体での作業は普通に無理。
あと省電力性が高いとしてもサイズが小さい分バッテリー持ちにも期待できない。別途モバイルバッテリー携行も必ず必要。

要はROG XBOX Ally Xは見た目通り色々癖が強いってこと。
【ベンチマーク結果】各アプリの作業時間

なら各種ベンチマークアプリでの計測結果はどうなんだというとこれは幸いにも後発のCPUを使っているお陰で基本的な性能は大体上。具体的に比較計測した結果が下記。
| ROG Xbox Ally X |
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9 |
|
| CinebenchR23 Multi | 12281(+32%) | 9258 |
| CinebenchR23 Single | 1941(+5%) | 1863 |
| Passmark | 6041(-4%) | 6334 |
| FF15 (フルHD、標準品質) |
4824(+13%) やや快適 |
4245 普通 |
| サイバーパンク2077 (HD、テクスチャ高) |
平均45fps(+15%) | 平均39fps |
| LightroomClassic 100枚書き出し時間 (長辺1920・プロファイル補正のみ) |
1分11秒(+78%) | 2分7秒 |
| VegasPro22 FHD30fps動画書き出し(29分42秒動画) |
7分5秒(+5%) | 7分30秒 |
CPUのシングルスコア及びマルチスコアはROG Xbox Ally Xがシンプルに上。
PS4のゲームをHD解像度で快適に遊べる性能
それだけでなく、3DゲームもFF15がやや快適、サイバーパンク2077も45fpsだから遊べないこともないという感じ。

あとRDR2もHD解像度なら平均で58fpsほど出る。

総評として、PS4クラスのゲームをHD解像度で遊ぶなら快適に遊べるぐらいの性能がある。
しかも実際7インチ程度のディスプレイならHD解像度でも全然気にならないんだ。だからPS3くらいでゲームからいったん離れたけど、PS4で遊びたいタイトルが多数ある昭和61年生まれくらいの年代には丁度いいポータブルゲーミング機になる気がする。
逆に言うとPS5のゲームを快適に遊ぶのは結構無理。HD解像度に落とした上で、グラフィック設定を落としてようやく動くかどうかってレベル。そのために17万払うくらいなら12万でPS5 Proを買う方が遥かにマシだと思う。
【ボディ】プラでも質感は高い

一応独特なゲーミングボディも紹介しておきたい。繰り返しになるけど正面からの見た目は完全にゲーム機にしか見えない。
ボタン類はまんまXBOXコントローラーで正面下部に2つ取り付けられたスピーカーの音質もこのサイズにしてはかなり良さげ。

表面はプラだけど、細かい加工が施されていて高級感があるし、加工にROG XBOXの文字が使われてるのもユニークで良い。

インターフェースは過不足ない
上部のインターフェース全景はこんな感じ。

一番右側が電源ボタン兼指紋センサーで

その隣にイヤホンジャックとMicroSDカードスロットを備える。
更に左側には音量ボタンとUSB4とUSB3.2の端子が搭載される。

USB4はほぼThunderboltだからディスプレイ出力から充電、高速データ転送まで全部入りだと思ってOK。
要はこの端子一つであらゆる外部機器の拡張が可能。

普通にデスクトップPCとしても使えるから、Windowsパソコンを検討している人も選択肢に入れられるのが嬉しい。
背面にはROGマークの吸気口を備える。

上部から排気する構造で、排気音も小さい。
自立式のケースは絶対買った方が良い
ただ、本体は単独では自立しないから、収納スタンド付きのラバーケースは絶対に購入してほしい。

これがあるだけで本体の扱いやすさがダンチになる。
ROG Xbox ally/ROG Xbox ally X 専用収納ケースセット
【総評】物好きにしか刺さらない

まぁ端から見えてた結論ではあるけど、ROG Xbox Ally Xは人には全然おすすめしない。というかそもそもASUSですら万人に受ける商品ではないと思っているはず。
とにかく単独ではゲームしかできないのが弱すぎ。そら中身はWindowsだからキーボードとモニタとマウスがあればどうにでもなるんだけど、それはバイクに屋根とイスとオーディオをつけるくらいアホな発想なんだ。なら最初から車買えって話。バイクでも車でもないROG Xbox Ally Xの存在はトゥクトゥクのそれに等しい。

要はすげぇアホな選択肢ってこと。だから誰にもお勧めしない。
据え置きゲームが手の中で動く感動はある

ただ、最初からトゥクトゥクが欲しくてトゥクトゥクを買う変人も中にはいるわけで、そんな人には刺さるといえば刺さるんだ。何より据え置き機のゲームが手の中で動く感動がある。それがROG XBOX Ally Xの真価。
携帯ゲームといえば任天堂の専売特許だと思っていたのに、俺は今PS4のゲームを携帯しながら遊んでいるっ!!ってのは俺みたいなゲーム黎明期世代からすると夢の具現化であり、禁忌を犯す感覚に近い。その背徳感に俺はしびれている。
17万円は禁忌の代償としては高すぎる
ただ残念ながら禁忌を犯す背徳感も17万円という価格の前には無に帰してしまうのが現実。なぜならPS5が7万円ぐらいで買えるし、PS5 Proが12万円で買えるし、17万円なら立派なゲーミングPCとかノートパソコンだって買えてしまう価格だから。
わざわざこんなわけのわからないポータブルゲーミングPCでゲームをするまでもなく、17万円で購入したノートパソコンでゲームをすればいいだけの話。そうすればキーボードもディスプレイもついているしバッテリーだって長持ちする。仕事もゲームもできて携帯までできる合理的な選択肢が既にあるんだ。

まだROG XBOX Ally Xが元値の139,800円ならギリギリコスパ面から俺も擁護できたかもしれないけど、17万円はもう無理。他にマシな選択肢がいくらでもある。ならROG XBOX Ally Xを買う価値はないっす。
でも俺はROG Xbox Ally Xは結構好き

ただ、俺は結構好き。ってのだけは最後に伝えておきたい。その理由はやっぱり俺にとってROG XBOX Ally Xが夢の具現化だからなんだ。俺が高校時代にあんなに憧れたPS2以上のゲームが手元で動く。それは俺にとって幼い頃の夢以外の何物でもない。
しかもROG XBOX Ally XならSteamのセール品だって選び放題だったりする。時期を見ればRDR2が2,000円だしAC6が4,000円だしアサシンクリードも1,000円だしFarCry6も2,000円ぐらいで買える。これら少し前の大作ゲームがソファとかベッドで遊べてしまう。すんごい。
あとはころんとしたフォルムも超好き。

デスク上に存在してるだけで超可愛い。なのにそれが実はPCで、しかも俺の仕事の動画編集とか画像編集を楽々こなしてしまうくらいの性能がある。色々ロマンの塊すぎる。
PS5 Proを買う方が遥かに合理的
ただ、夢だけでは飯は食えないのもまた残酷な現実でもある。
夢とロマンのために17万円を払う意味は残念ながらない。しかもこれ今メルカリで売れば14万円くらいにはなる。その金でPS5 Proが買えてしまう。こんな微妙なゲーム機の活路を模索するくらいなら売った金で最高性能のPS5 Proを買う方が遥かに合理的なんだ。
元値の139,800円ならコスパ面からまだノートPCの代用品として選ぶ価値はあったと思う。でも169,800円は色々無理め。という感じでノートパソコンの修理が完了すれば多分お役御免で売却することになると思う。
ROG XBOX Ally Xは夢を見れる楽しい買い物だった。




