いよいよ世界的にコロナがあけたということで3年ぶりにタイバンコクへ一人旅に行ってきた。残念ながら今回は特に良いネタも浮かばず、旅行としては不発に終わってしまった感はあるんだけど、とはいえ多額の金額はかかってるし多数の動画も撮影した。
ということでそれらの動画の宣伝も兼ねて、記憶が濃いうちに6度目のバンコク旅行の感想と学びをざっくばらんに書き留めんとすなる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
オンラインチェックインに命を懸けろ
今回しょっぱなからエアアジアの飛行機のオンラインチェックインを逃し、さらに現地でのチェックインにも間に合わずに飛行機そのものを逃すという最悪のスタートを切ったんだけど、この格安航空のオンラインチェックインシステムは便利な反面面食らう部分が多い仕様だった。
オンラインチェックインは前日まで
というのもオンラインチェックインの受付は飛行機出発の1週間前から前日まで。そして現地でのチェックインは当日の1時間前までという謎仕様で、つまり当日電車の中でオンラインチェックインしながらギリギリに到着しようという目論見は失敗に終わる。
これを知らないともう間に合わないことが確定した電車の中で絶望することになる。それが当日の俺。
空港には一時間前までに到着する
飛行機のチェックインの仕様は航空会社ごと、時期ごとに変わるからマジで正解がない。とにかくよく確認しつつ、少なくとも搭乗開始の1時間前までには到着するよう心掛けるしかない。
反面帰りは普通にオンラインチェックインに成功した結果、荷物の7kg制限の検査を受けることもなくスマホのQRコードのみで搭乗口まで到達できた。オンラインチェックインは正しく使えば超便利。ただし思っている以上に締め切りが早い。早め早めに動くことが重要。という教訓。
エアアジアはおすすめしない
今まで多数の格安航空に乗ってきたし特に問題を感じることもなかった。だから今回もいつも通りの感覚で適当に最も安いエアアジアを選択したんだけど、俺は今後2度とエアアジアは選択しない予定。
エアアジアは座席の狭さがやばい
これは俺の気のせいかもしれないんだけどエアアジアの座席は多分他の格安航空よりもさらに狭い。特に行きなんかは両隣が男性で、リクライニングもろくにできない地獄の座席で7時間過ごしたんだけど、寝るに寝れず、動くこともできないからエコノミークラス症候群を発症しまくった。
エアアジアはグレードを上げても電源がない
それを教訓に帰りは7,000円払って座席のグレードを上げたおかげでスペース的な問題は解決できたんだけど、せっかく7,000円も払ったのに電源すらなかった。結果7,000円も払ったのにノートパソコンで動画編集をすることもできず、7時間ひたすら自分と向き合うだけの時間を過ごすことになった。
当たり前だけど安いサービスの質は悪い。コストだけを追求してパフォーマンスを無視したエアアジアの飛行体験は最悪だった。安けりゃいいってもんじゃないということが改めて身に染みた。
海外ローミングは超便利
一昔前は海外ローミングといえば法外な料金を取るヤクザな商売というイメージだったんだけど、菅政権が通信各社にメスを入れたことで競争が激化し、今や多くの通信サービスに海外ローミングサービスが当たり前に付随するようになった。
ahamoの海外ローミングは20ギガ
例えばahamoは20ギガの容量をそのまま提携している外国でも使えるし、20ギガの範囲内なら追加料金はなし。そしてそこにはタイも含まれる。つまり海外旅行に備えて敢えて日本でahamoを契約してしまえば、現地到着後もそのまま通信ができるというからくり。
日本に帰ってきてahamoがいらなくなれば解約すればいいだけ。非常に便利。もう海外で現地SIMを契約するのは古い。
050209追記:但し1か月で解約するとBL入りする可能性があるので最低でも半年は利用するのが理想です。情報提供感謝。
楽天の海外ローミングは2ギガ限定
ところが俺が使ってる楽天は一応海外ローミングに対応しているものの容量は2ギガと少な目。お陰で今回も海外で現地SIMを契約することになった。俺は情報戦に負けた。
現地両替よりもキャッシング枠が便利
さて海外旅行といえば日本円を持って行って現地で両替するというのが一般的だと思っている人が多いかもしれないけど実はそれは非効率だし危険。今はクレジットカードのキャッシングで借りてしまう方が便利なんだ。
キャッシングの金利の方が手数料より安い
というのもバンコクだと1万円を両替するのに手料として約60バーツ(200円)がかかるんだけど、俺が2万円をクレジットカードのキャッシング枠で引き下ろした際の金利は383円だった。つまり両替するより安い。
クレジットカードのキャッシング枠と言えば18%もの法外な金利を取るこの世の落とし穴のイメージがあるんだけど、この利率は年利。実際にキャッシングを利用するとこの金利を引き落とし日までの日数で日割りすることになる。
とはいえここに220円のATM利用手数料が加算されるからトータルだと両替を少し上回るんだけど誤差。
大金を持ち運ばなくていいから安全
更にカードキャッシングなら現地で必要な金額をいつでもどこでも引き下ろせるから最低限の現金だけを持ち歩ける安心感もある。ということでこれから海外旅行をする予定の人は全面的にキャッシングに頼るのがおすすめ。
バンコクは永遠にバイクがうるさい
ここからはバンコク事情にはなるんだけど、バンコクはとにかくどこにいてもバイクがうるさい。これは日本で感じる道路のうるささとは全く違って、マジで常に会話できないレベルでバイクがエンジン音を轟かせていてやばい。
バンコクの道路はマジでうるさい
これは途上国が故のバイク社会と整備されていない道路交通法によってマフラーの改造が横行しているせいなんだけど、そんなバイクが何台も走りまくっているせいで日本とは騒音のレベルが段違いなんだ。
その癖多くの飲食店は青空営業が行われているせいで、店内に入るというケースは少な目。だからいつでもどこでもバイクのエンジン音が聞こえるし、常に会話でストレスを感じる。バイクが通り過ぎるまで会話を中断するパターンが頻発する。
日本の道路は超静か
そして日本に帰って道路の静かさに感動した。文明が高度に発展した日本社会はあらゆる面でストレスが少なく清潔で行き届いている。ということを道路からも実感できた。
大麻はゲートドラッグにはならない
さて最近は多くの国で大麻が合法化されていて、バンコクでも医療用大麻の販売及び所持が合法化された結果、全国民が娯楽用に大麻を使っている状態なんだけど、実際に色んな人に聞いた結果マジでみんな普通に吸ってた。
なぜか世界的に違法薬物の大麻
とはいえ俺は現地でも大麻は吸ってないし、音に敏感になったりもしていないんだけど、確かに大麻は違法化されているのが不思議な薬物ではある。というのがタイの現状を見た感想。
特に依存もせず、酩酊もしない大麻と、タバコ・アルコールの違いは精々違法性しかなく、大麻を違法にする合理的な理由を俺はまだ見つけられていない。
大麻は違法薬物だからゲートドラッグになる
ここに対して、大麻は麻薬へのゲートドラッグになり社会が崩壊する原因になる、という反論はありがちだけど、それは大麻が違法薬物だからという大前提があるんだ。違法薬物だからこそ、違法性がエスカレートする。というのは理解できる。
合法薬物はゲートドラッグにならない
一方で合法薬物であるタバコがゲートドラッグになっているかというと全くそんなことはない。つまり大麻は合法化したところでタバコの亜種程度の存在にしかならず、ゲートドラッグにはならない気がした。
日本にはそもそも大麻の需要がない
とはいえタバコの亜種でしかない大麻を敢えて合法化する意味があるのかも疑問で、大麻が日本の闇市で広く流通していないということはそもそもの需要が無いということでもある。
なら敢えて海外の流れに合わせる必要もなく、巨大なたばことアルコールの産業を守り、世界に推し進める独自路線を走るのも一つの手。という感じで大麻は違法である必要も合法である必要もない不思議な薬物だった。
考えてみればイスラム圏から見たら日本のアルコールも違法薬物なわけで、大麻もその程度のものでしかない。そら国によって意見が分かれるわけだわと思った。
人の入れ替えによる腐敗防止は超重要
10日間ほどバンコクに滞在している間俺はいつものお気に入りの宿に泊まっていたんだけど、もう今後は泊まらない予定。
というのも別に宿が悪いというわけではないし人が悪いというわけでもない。ただ、環境というのは自然と腐敗していく。それだけ。
人は群れの生き物
居心地のいい空間は人が定着する、定着した人は縄張りを作り、新規が入りにくい環境が無意識的に構築され、そのホテルは廃れる。人が群れの生き物である以上全ての環境はその流れを辿る。そして逃れた人が新たなホテルに集い、そこがまた緩やかに腐る。以下繰り返し。
輪の中か、輪の外かの2択
俺はゲストハウスは孤高の狼が集い、それぞれが刹那的なグループを作るプロジェクトチームのような形が理想だと思っていたんだけど、それは叶わなくなった。
どうしても馴染みの顔を中心に輪が形成される。中か外かの二択。中に居れば慣れ合い、外に居れば孤独感を感じる。どう転んでも息苦しい。
腐敗を防ぐには腐敗を防ぐ人為的なシステムが必要。3年ごとに行われる公務員の人事異動の重要性を改めて実感した。
日本はもう少し物価を上げた方がいい
バンコクは日本と比べるとまだギリギリ物価は安いんだけど、それは日本人からの視点であって、現地人からしたら鬼の物価で地獄。というのも物価が日本に追いつきつつあるタイ人の平均年収はたったの120万円なんだ。
タイは自国産業が弱すぎる
これはタイが観光立国であり観光しか外国に売れるものがないが故に物価水準に海外圧力がかかりまくってることが原因だと思っているんだけど、一方で自国産業が弱い現地人の給料は安いままで、物は高いのに人は安いスタグフレーション的な状況に陥ってる。
つまりタイに生まれたら終わり。タイで頑張る限りお金持ちにはなれないし、タイ人のタイでの生活に未来はない。という絶望感がバンコク中に広がってる。だから優秀なタイ人は給料を求めて海外を目指すという最悪のシナリオが現実に起きてる。
日本でも同じことが起きつつある
そしてこれは昨今の日本でも起きつつあって割と馬鹿にできない。
日本の物価が先進国の中でも安いのは治安を維持するために敢えて弱者に合わせているからで、日本ほど貧富の差が少なく弱者に優しく治安が良く、しかも文明が高度に発展してる国は他にない。と聞いてる。たださすがに今の物価だと優秀な人材が海外に流出して損失を招く。
一方他先進国は弱者と治安を切り捨てて物価を上げているんだけど、この方針の違いは日本にとって最悪の組み合わせになる。
日本は自国産業がまだまだ強い
幸い日本はタイと違ってまだまだ自国産業が強く、医療、カメラ、車、半導体からネジ、ベアリング等精密部品に至るまで日本製品無しで世界は成り立たない状況にはある。
他国のように治安を犠牲にしてまで物価を上げるのは不本意ではあるけど、グローバル化が進んだ以上他国の物価と人材の流出は無視できない。将来の日本の発展のためにも、人材が流出しない範囲まで物価を上げるべきだと絶望のタイを見て感じた。
物価が上がれば治安は沈む
つまり海外の方が稼げるけど、出稼ぎに行くほどではない、というギリギリのラインが理想。とはいえここは治安との兼ね合い。物価が上がれば生活に困窮した底辺が窃盗と強盗に走るのは避けられない。
だからこの辺りの塩梅は戦後復興から経済大国にまで日本を牽引した優秀な日本政府に託したい。
海外は高級ブランド品が安い
自国産業が弱く法整備も追いついていない途上国タイでは先進国と違って有名ブランドの模造品がまだまだ堂々と売られているのが現状。
これはこれで本物が売れなくなるから全く良くはないんだけど、模造品が出回っていない先進国日本だからこそこの歪みに付けこむのはあり。
日本で偽ブランド品は出回ってない
それが例えば高級ブランド品で、日本で高級ブランド品を身に着けていてもまさかそれが偽物だと疑う日本人はいない。だからタイで模造品を買えば安く日本でドヤることが可能。本物だと言えば本物。確認する術はない。
但し模造品である以上品質はゴミ。高級腕時計なんて買おう物なら時間がずれるのは必至。
ということで買うなら模造品だとしても機能的、品質的な差が出にくく、バレたところで笑い話にできる範囲の物がよくて、それがベルトとかTシャツなんだ。この辺りなら日本ではまずバレない。
模造品の日本持ち込みは今のところはセーフ
もちろん今回俺がバンコクで購入したエルメスのベルトは本物だけど、現状個人利用目的であれば海外で購入した模造品を自分で日本に持ち込むのはノーリスクで合法。ということで海外旅行に行ったら模造品を買って日本でドヤる。というのは一つの海外旅行の楽しみ方としてはあり。
中国人観光客は偉大
あとは観光立国タイにおける中国人観光客の優遇っぷりが日本とは全く違ったというのが驚きだった。
中国人観光客と言えば日本でも爆買いが度々話題にはなるけど、日本からすると勢いはあるけどまだまだ格下の民族というイメージで、マナーが悪いとか、品がないとか、成金感のある負の側面が目につきがちだけど、タイからは違う。
タイにとって中国は完全な格上
タイにとって中国は文明的にも格上。ここ10年で途上国から成り上がり、金を持ち始めた中国人観光客はただただ偉大なありがたい存在で、しかも距離が近いこともあって人数も膨大。タイにとって中国人は上客以外の何物でもなく、国を挙げての歓迎ムードが凄まじかった。
だからチャイナタウンだけでなく、
街のあらゆるところで中国の旧正月を祝っていたし歓迎していた。
この辺りは数の暴力のなせる業。いずれにせよ大量にお金を落としてくれる中国人観光客は偉大。
中国の次はインド?
いよいよ中国も人口が減少に転じて、勢いに陰りが見えてきたけど、今の日本になるまであと30年はかかるだろうし、その間も世界中にお金を落とし続ける中国の優遇は続く。この大きな流れは変えられないし、今後の中国衰退も避けられない。盛者必衰。
海外旅行保険付きのクレカは神
最後に海外旅行をするなら海外旅行保険の中でも、特に携行品損害が付帯するクレジットカードを持っておくのはおすすめ。
今回俺はバンコクで珍しくスマホを落として壊してしまったんだけど、帰国してから楽天プレミアムカードに問い合わせたところ、自己負担3,000円を除く範囲での費用負担が可能とのことだった。
実際の修理費用は36,000円程度だったから33,000円は戻ってくる計算になる。1万円の楽天プレミアムカード年会費の3年分を回収できる計算。持っててよかった楽天プレミアムカード。
携行品損害カードはエポスが人気
今回はスマホだからまだ3万円で済んだけど、パソコンとかカメラならもっと高額になる。ということで海外旅行へ行くなら事前に携行品損害保険が付帯するクレジットカードを契約しておくのがお勧め。年会費無料のものではエポスカードが有名で人気。海外旅行の携行品損害補償額は下記。
楽天プレミアムカード | エポスカード(Visa) | |
携行品損害 | 50万円 | 20万円 |
色々条件があるから詳細は自分で確認してほしい。今回の経過も落ち着いたらまた記事にする予定。
どんな経験も無駄にならない
という感じ。海外旅行はそれ自体が楽しいというのもあるけど、海外旅行を通した新たな視点から物事の見方、感じ方ができるようになるのも楽しい。
ここは日本が良い、ここは海外が良いと客観視できるようになることで現状に感謝できるようになるし、この気付きはいつかどこかで必ず活きる。というのはスティーブジョブズが語った通り。
失敗に終わろうと後悔しようと全ての経験は人生の糧にはなるからとりあえず動くことが重要だと思う。といういつもの結論で終わる。俺の屍を超えてゆけ。
【動画で解説】バンコク一人旅の学びと反省
バンコク一人旅まとめ
バンコクの一人旅した様子は動画と記事でまとめているから、これからバンコク旅行を検討している人は参考にしてほしい。