SNSが全盛時代の現代は時間の流れが早すぎる。そのせいで長時間のコンテンツに耐えられない。大作映画を見て感動したいのに見れない。そんな悩みを抱えている現代人は多いはず。俺と同じで。
マジでコンテンツの消費速度が早すぎる。Twitterとかインスタとか一瞬で消費できるコンテンツが溢れてるしYouTubeは20分2倍速だしで、こうなるともう2時間の映画が見れない。それ故大作に飢えるジレンマに陥ってる。短編には感動が無い。でも2時間はキツイ。心に残る作品を見たいけど見れない。現代病
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) October 17, 2021
大作映画を見れない理由は分かる。微妙な映画で2時間を無駄にしたくないからなんだ。逆に素晴らしい映画だと保証されているのならば2時間だって耐えられるし費やすことに抵抗もないはず。
ならそんな映画を誰かがおすすめすればいい。ということで今回は意外と映画を見まくってきた俺が見だしたら止まらない絶対に面白い実話映画10選をおすすめする。安心して2時間を費やしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
古い映画は見てられない
この記事を書こうと思ったきっかけはウェブの情報が参考にならないからなんだ。名作映画で検索してもおすすめされるのはゴッドファーザーとかバックトゥザフューチャーとか名作かもしれないけど今からは古くて見てられない作品ばかり。
古い名作はその当時に見るから名作なのであって、最新の美麗映像に慣れた現代人が見るのはかなりきついというのが正直なところ。
俺もPS2のサイレントヒル2が好きではあるけど、PS4のゲームに慣れた人には到底おすすめできない。
なぜなら古臭さが目につきまくるから。つまり俺は懐古主義ではない。
ゲームも映画も古い作品は美化されてるだけだし新しい物ほど面白いと信じている。だから今回は今見ても全く違和感を感じない作品だけを紹介する。
実話なら勉強にもなる
あと今回実話映画に限定して紹介するのは俺が実話映画が好きだから。というのもフィクションの作品でクソならその時間は完全な無駄になるけど、実話ならクソでも歴史の勉強にはなる。
だから見た時間が無駄にならないのがメリット。実話でしかも面白ければ勉強になるし楽しいしで最高という感じ。
実話映画でもエンタメ性重視
更に今回は俺が今まで見てきた実話映画の中でも見る人が楽しめるエンタメ性に優れた作品を紹介する。
つまり「ボヘミアンラプソティ」みたいな前後の繋がりもなくライブを再現しただけのゴミ映画は紹介しないし、「タクシー運転手」みたいな後半グダグダになる作品も「ナチス第三の男」のような意味のないカットが多すぎる作品も「ダンケルク」のようなエンタメ性皆無の歴史資料的価値しかない作品も紹介しない。
この記事では全編を通してエンタメ性に富んでいて楽しめる、スマホをいじろうとすら思えない映画ばかりだから安心して見てほしい。
ちなみに全ての映画はNetflix、U-NEXT、アマゾンプライムビデオを駆使すればオンデマンドで見れる。U-NEXT、Amazonは一ヶ月無料だから見終わったらとっとと解約するのがおすすめ。
ロードオブウォー
ザ・ロック、フェイスオフと並ぶニコラスケイジの超名作。実在した武器商人をモデルに武器商人が裏世界で暗躍する様を描く。
実際の世界の武器の流れ、その輸出方法、武器商人の存在意義とかを武器商人視点で描く。
需要があるから供給する、武器商人は必要悪、殺戮は止められないなどなど綺麗事無しで世界の現実を突きつけられる映画。
モデルとなった人物はタイで逮捕されているらしい。
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ワルキューレ
現在のドイツで英雄視されているシュタウフェンベルク大佐のヒトラー暗殺計画を描いた映画。
史実通りだから最終的に暗殺は失敗に終わるんだけど、その計画の一部始終と失敗の過程、その結末が語られていて、命を懸けて反逆を企てる緊張感が全編に漂う。
「彼以外のドイツ人もいたことを世に知らしめたい」というセリフが印象的。主人公は処刑されたけどその意思はしっかりと後世に伝わった。
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シンデレラマン
アメリカの大恐慌時代にシンデレラマンと呼ばれ活躍した実際のボクサーを描いた映画。
大恐慌で景気が悪くとにかく仕事が無い、お金もない、家族を養うこともできないひもじさが克明に描かれる。
それでも主人公を支える家族の愛と、家族のため、お金のために戦って栄光を掴む姿が感動的。
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グリーンブック
まだアメリカで黒人奴隷が一般的だった時代に白人が天才黒人ピアニストのドライバーとして雇われて全米ツアーを回る話。
各所で黒人に使われることを馬鹿にされたり黒人差別されたりしながらツアーを回る中で二人に人種を越えた友情が生まれる過程を丁寧に描く。
乱暴者の白人と育ちの良い黒人という主人公二人のキャラが立っているのと、旅の中で起こるトラブルエピソードのチョイスが非常に良い。
ハッピーエンドのハートフルな映画。
見れるサービス
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チェンジリング
アメリカであった児童連続誘拐殺人事件の話。
といっても描かれるのは事件ではなく誘拐された子供の母親が社会的に糾弾される異常性で、息子が見つかったと知らない子供を警察に渡されて、我が子じゃないと母が訴えるところから物語が展開する。
全編を通して気味の悪い雰囲気が漂う映画でこれが実話なことに恐怖する。俺が一番好きなドラマ「バーンノーティス」主人公役のジェフリー・ドノヴァンが警察官として登場する。
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ファウンダー
マクドナルドがいかにして巨大なハンバーガー帝国を築いたかを描いた話。
貪欲な敏腕営業マンがマクドナルド兄弟に出会い、マクドナルドブランドを奪い取る過程を描く。
開始直後から主人公の魅力に引き込まれてそのまま最後まで駆け抜ける映画。
彼のお陰で今マクドナルドが食べられていると思うと複雑な気持ちになる。
見れるサービス
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キャッチミーイフユーキャン
アメリカで実際に起きた天才詐欺師フランク・アバグネイルとFBI捜査官の追いかけっこを描いた話。
17歳から21歳の間で小切手を偽造しながら医師や弁護士、パイロットに扮装しながら華やかな生活を送る一方で、正体がバレる恐怖に怯え続ける逃げる側の裏と表の心理描写が印象的。
華やかな職業に扮装して人々を欺くにわかには信じられない展開が続く実話。
見れるサービス
- U-NEXT(一ヶ月無料)
- Netflix
- Amazonプライムビデオ(30日間無料)
ビューティブルマインド
統合失調症を患う天才数学者ジョンナッシュの半生を描いた話。経済学ではおなじみのゲーム理論のナッシュ均衡を発見した人。
不器用で天才的な主人公の人柄と、統合失調症による幻覚に悩む過程、それを支える妻の苦悩が描かれる。
視聴者にも幻覚と現実かわからないように描写されていて、その幻覚に主人公が打ち勝つ過程が印象的。幻覚は死ぬまで見えていたらしい。
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ウルフオブウォールストリート
素朴な生活を送る主人公が投資銀行に入社することで変貌する姿を描く映画。
口車を武器に投資商品を売りまくり、金、コカイン、地位、名声を手にしてから転落する男の半生を描く。
主人公が登り詰める勢いの描き方が見事で、怖い物知らずな主人公の常軌を逸したスピーチとかパーティーとかのイケイケ感に度肝を抜かれる。
見れるサービス
- U-NEXT(一ヶ月無料)
- Netflix
- Amazonプライムビデオ(30日間無料)
ナイトクローラー
実話じゃないけど番外編。アメリカのパパラッチの半生を描いた架空の話。
クズの主人公が人の不幸を食い物にするパパラッチという職業と出会い、非情な撮影を繰り返して成功する過程を描く。
スクープのためなら事件現場に不法侵入もするしライバルだって闇討ちする手段を選ばない主人公の異常性の演出が見事で引き込まれる。
実話ではないけど、実際のパパラッチの生態がわかる映画でおすすめ。
見れるサービス
- U-NEXT(1ヶ月無料)
- Amazonプライムビデオ(30日間無料)
【番外編】実話ドラマ
ここからは実際に起きた事件を描いたドラマの中でも最高に面白かった2作品を紹介する。両方ともNetflixオリジナル作品でしかも無料期間も無いから絶対にお金はかかるんだけど、マジで見だしたら止まらなくてやばい。
しかもどちらも1シーズンで完結してしまうから約10話。10時間の幸せが確約されるタイトルとして2作品のドラマを紹介する。
マンハント
アメリカで実際に起きた連続爆弾テロ事件を描くドラマ。
高学歴エリートにばかり爆弾を送り付ける犯人の正体は文明の崩壊を望む超天才だったという話。
その犯行声明として出される文章の言葉の癖を解読して犯人に辿り着く過程を描く。
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【ドラマ】ザサーペント
タイバンコクで実際に起きた旅行者連続誘拐殺人事件を描いたドラマ。
フランス人カップルが次々と出会った旅行者を招いては毒殺し、その旅行者に成り済まして身分を変えていく手口を描く。
危険な主人公の異常性に終始ハラハラさせられる海外旅行が少し怖くなるドラマ。
ちなみに俺も日本人誘拐監禁事件の被害女性とバンコク一人旅の際に会っていたりする。こういうのはマジで身近にあるから気を付けるに越したことはない。
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映画は正解の無いエンターテインメント
他にもおすすめしたい映画とかドラマは死ぬほどあるんだけどそれだと際限がないから今回はここまで。どれも最初から最後まで面白いし心に残る名作ばかりだと思う。
残念だけどYoutubeとかインスタグラム、Twitterは感動も感想も感情も希薄。短編で効率を重視する性質上なにも揺さぶられることが無い。それが虚無感に繋がる。
せっかく時間を使うのであればプロが魂を込めて作った渾身の作品を見て、それによって何かを感じ考え語れるようになりたい。その積み重ねが経験となり糧となり人生の深みになる。気がする。実話映画はそこに一躍買ってくれるはず。
自分なりの感想を持つことが大切
大切なのは、ポジティブな感情でもネガティブな感情でも良いから、どこがどう良かった、悪かった、このシーンが凄い、このシーンがダメと自分なりの意見を語れるようになることなんだ。
特に映画は見る人によって大きく感想が変わる正解の無いエンターテインメントでもあるから、周りの評判に流されず、恐れずに自分の感想を持ってそれを主張できるようになってほしい。その第一歩として、今回紹介した映画を楽しんでほしい。
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