生まれた子供は確実に母の子ではあるけど、父の子かはわからない。これは人類というか雄の生命体にとって永遠の課題であり、子孫を残すことを至上命題として生まれてくる我々男性にとっても死活問題になる。
ただありがたいのは医学の進歩で、現代では簡単に自分の子供か否かを確認できたりする。それが父子鑑定と呼ばれる親子DNA検査なんだ。
ということで我が家では出産の都度DNA検査を実施しているんだけど、今回も実施したから、全体の流れ及びその意義を解説する。
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親子DNA(父子)鑑定の3つの建前
ところでDNA検査の話をすると「なにを物騒な」って見方もあるんだけど、DNA検査の意義は托卵に留まらなくてそれが下記。
- 我が子であることを確認できる
- 病院での取り違えが無いことを確認できる
- 父親としての自覚を持てる
やっぱり一番大きいのは托卵でないことの確認だけど、この少子化時代だろうと病院で取り違えがないとも限らない。なんせ赤子は基本的に顔が同じ。万が一がありうるんだ。
あとは父親としての実感と自覚を持てるメンタル面が大きい。母親と違って父親が父親になるには時間がかかると言われているんだけど、それは父親は孕んでいないからで、母親より子に触れるのが1年遅いからなんだ。
母からしたら前から腹の中にいた我が子だけど、父にとっては急に現れた新メンバー同然だったりする。その自覚というか、メンタル面な父親になるためにDNA検査は一応有効。妻への言い訳としてはこの辺を使ってほしい。
親子DNA鑑定の本音は平和の維持
ただやっぱりこの辺の言い訳は苦しい。DNA検査の存在意義はやっぱり托卵の有無の確認だし、俺の目的も終局的にはやっぱりそれ。そこは否定できない。
もちろん俺は妻を信頼しているんだけど、だからと言って慢心したら結婚生活は終わりなんだ。俺は子にとって父親であると同時に妻にとっては男であり続けないといけない。
なんなら妻の求めに応じて家庭的な父親になってしまうと妻にも見放されるというトラップが結婚生活には待ち受けていたりする。女性の恋愛講座が参考にならない要因はこれ。女性にとって都合の良い男性に女性は興味を持たないんだ。男女関係ムズイ。
これは綺麗ごととか男女平等とかではなく本能が原因。女性には強い男性に従属したい本能がある。だからこそ女性はコミュニティ内のリーダーに恋をするし、逆に見下した男性には驚くほど冷酷な態度を取るのは誰もが一度は見聞きしていると思う。
つまり妻の為を思って夫が譲歩し過ぎると妻に見下されて結婚生活は破綻するんだ。どこまで行っても男は強く、頼れる存在でありつづけないといけない。時代が何と言おうとこれがDNAに刻まれた我々の本能でもある。
努力なくして平和は維持できない
で、DNA検査もやっぱりその一環になる。今俺は妻を信頼しているけど、その信頼はタダでは維持できない。日本が戦後80年平和を維持できているのは強大な軍事力が背景にあるからで、軍事力なき平和は成立しない。緊張感があるからバランスが保たれるという話。
俺に関しても妻との信頼を維持するために俺の努力と妻の担保が必要。その一環としてDNA検査を行っているのが本音。実際第1子、第2子ともに俺は検査をしたし、第3子以降も間違いなく検査をする。という姿勢を見せ続けるから夫婦間に緊張が保たれ、平和は維持される。
その分俺は強くあり続け、妻が慕える男であり続けないといけない。慕われる限りDNA検査も受け入れられるという流れ。DNA検査の実態は将来に渡って夫婦関係を維持するための投資なんだ。
今回はseeDNAに申し込み
諸々の御託は良いとしてDNA検査はやるべき。妻に止められて引き下がるようでは男として終わり。まぁそこの折衷は各々に任せるとして、俺は問答無用で申し込む。妻も「やりたければどうぞ」というスタンスではある。
第一子の時は18,800円でDNA JAPANに申し込んだんだけど、
なぜか66,800円に大幅に値上げしてたから今回は断念。他を探すとseeDNAで33,000円で受け付けていたからseeDNAにした。
一応DNA検査には私的鑑定と法的鑑定があるんだけど、俺はまだ裁判で使う予定は無いから安い私的鑑定を申し込んだ。
DNA採取は綿棒でこそぐだけ
DNA採取の流れはドラマ「VIVANT」でやってたのと全く同じで、俺と第2子の頬っぺたの内側の皮膚を綿棒で採取するだけだから痛みもない。33,000円払って届いた採取キット内の専用の綿棒を使えばOK。
今回の被検体は第2子のこいつ。
ちょっとよだれが出てて汚いけど、赤子って常時こんな感じだから慣れた。
こいつの口に綿棒を2本ともぶっこむ。
あとは説明書に書かれている通り頬っぺた内側の皮膚を上下と左右に10回ずつこするだけ。
頬っぺたの内側の皮膚は柔らかいからこれで採取が完了するらしい。
ちな第2子は大人しかったけど第1子はギャン泣きしてた。
あとは同じ手順を俺もやれば両者のDNA採取は完了する。ちな俺は泣いてない。
2つのDNAを採取出来たらそれぞれの専用の封筒に乾燥剤と一緒に入れる。
サインした申込書とか同意書と一緒に発送すればこっちでの作業は完了。あとは先方からの結果報告をドキドキワクワク待つだけ。
我が子ならハッピーエンド
DNA発送から2週間ほどしてメールで送られてきた結果が上記。
幸い今回は99.99998%の確率で俺の子らしい。一応1000万分の2の確率で俺の子じゃない可能性は残っているから、日本男児6000万人の中に12人の犯人候補がいるけど、今回はこの辺で許してやることにする。
嫡出否認の訴えの期間は出生後1年
逆に99%を下回っていた場合、多分俺の子ではないということになる。
その場合は再度法的鑑定でのDNA検査を申し込んで事実を確定し、家庭裁判所に摘出否認の訴えを提起することができる、らしい。要は俺の子じゃねーって法的に認めてもらう手続きになる。
嫡出否認の訴えが認められれば法的にも俺の子じゃないということになるから、その子に対する養育費の義務とかその子の相続の権利が消える。俺の金銭的な負担も減るというからくり。
注意点として、嫡出否認の訴えは出生から1年以内でしか提起できない。つまりDNA検査も1年以内でないとあまり意味がないから、やる人は急いでほしい。
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その後俺は恐らく慰謝料100万円を貰って離婚することにはなるだろうけど、
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そして俺はまた新たな妻を求めて彷徨う亡霊となる予定。が、まぁそれも人生って感じ。山あり谷あり。どうせいつか笑い話になる。
とはいえ男は強く逞しくあれば大丈夫。頑張っていればどうせ次の妻も見つかる。家庭を守るための日々の努力がここで生きてくるという流れ。
ということで男性諸君は妻の信頼を得つつ離婚にも備えられるように強く逞しくあり続ける努力を怠らないようにしてほしい。検討を祈る。
第2子父子検査完了。どうも俺の子供っぽい。残りノルマは4人。第3子は来年出産を目指す予定。にしても出産の都度父子検査とダウン症検査するのだりーん。余分に15万もかかる。けど万が一を考えると避けて通れない。これも国が補助して良いんじゃないか。ちなアメリカはダウン症検査は保険適用らしい。 pic.twitter.com/AHHAwJE9sM
— トーマス@ガジェマガ (@gadgetKaeru) September 26, 2025