外で使うためにノートパソコンが欲しい!でもお金はかけられない!
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メインのパソコンはあるし、レポート作成に使うだけだからスペックは最低限でもいい。そんな人におすすめしたい超格安ノートパソコンのおすすめランキングを作成しました。
想定する用途
当たり前だけどお金を出せば良いものはいくらでもある。今回はあくまでサブ機として、最低限使える、持ち運べるノートパソコンという条件で紹介したい。
用途としては文書作成、Youtube、音楽再生、ネットサーフィンを想定している。超格安ノートパソコンなんだから贅沢を言ってはいけない。10年前は10万円を下回るノートパソコンは存在しなかった。
ファンがない
超格安ノートパソコンゆえにCPUの性能が低いが、その分発熱も少ないため、ファンを搭載していない機種が多い。今回紹介する超格安ノートパソコンもすべてファンレスの機種だ。ファンレスはファンの音に悩まされることがないだけでなく、ファンが吸い込むホコリで、内部の故障が起きる可能性も少ないのが嬉しい。
価格の割にバッテリーが持つ
超格安ノートパソコンなのでもちろんスペックは落ちるけど、スペックが低いことでバッテリーが持つというメリットはあるし、サブなんだからとりあえず動けば十分だ。実際俺もE200HAという超低スペックパソコンを一年間使い続けていたし、値段からは想像も出来ないほど活躍してくれた。残念ながら今は引退してもらって、高性能なノートパソコンであるウルトラブックに乗り換えているけど、モノには段階がある。お金に余裕ができるまでは最低限使えるノートパソコンで良いし、自分にあったパソコンを確認するためにも始めは超格安ノートパソコンでいい。
高性能なものを検討したい!スタバでドヤりたい!という場合はウルトラブックのランキング記事別途あるので、そちらを参照してほしい。
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【Macbookを超えた】ウルトラブックおすすめランキング18
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eMMcってなに
HDD,SSD,eMMc
超格安ノートパソコンで頻繁に登場するeMMcとは、HDDやSSDなどのような記憶媒体のことを指す。
え、記憶媒体ってHDDじゃないの?
と思った人はあと一歩の知識なのでこの機会に学習してほしい。ノートパソコンで主に使われている記憶媒体にはHDD、SSD、eMMCの3種類がある。
特徴
eMMc | HDD | SSD | |
価格 | 安い | 普通 | 高い |
耐衝撃性 | 強い | 弱い | 強い |
消費電力 | 少ない | 多い | 少ない |
読み込み速度 | 普通 | 遅い | 爆速 |
サイズ | 小さい | 大きい | 普通 |
それぞれの特色は上記表を参考にしてもらうとして、ユーザー側から体感できる差は読み込み速度の違いだ。
HDDの読み込み速度を1とするならば、eMMCが2、SSDが10くらいの違いになる。SSDはHDDと比べて10倍という圧倒的な読み込み速度が強みであり、これは体感速度にも大きな影響があるため、一度SSDを使ってしまうと他の記憶媒体には戻れなくなる。
超格安ノートパソコンで頻繁に登場するeMMcは読み込み速度こそHDD比が2倍と差があるが、その強みは値段の安さとサイズの小ささであり、これが超格安ノートパソコンで採用される理由だ。
eMMcは本来スマホ向け
というのもeMMcはスマホ向けのストレージとして登場したもので、基盤(マザーボード)とストレージ、メモリが一体になっている。要は省スペースなのが特徴で、スマホが世界中に普及したことで価格も安くなり、超格安ノートパソコンにも採用されるようになった。保存容量32ギガが多いのはこのせいだ。
超格安ノートパソコンはCPU以外のストレージとメモリはスマホ用の物をを流用している。
搭載するべきメモリ
俺はメモリは8ギガは欲しいと思っている。だからサブ機であるウルトラブックも8ギガメモリを最低条件に探した。ただ、今回は値段を最優先するのでメモリ量は度外視する。パソコンが動けばいいのだ。Windows10は幸い2ギガメモリでも余裕で動く。もちろんアプリの起動は遅くなるし、スムーズな動きは期待できないけど、こと上で紹介した文書作成、Youtube、音楽再生、ネットサーフィンという用途に限ってしまえばメモリは2ギガでもなんの問題もない。実際に俺はメモリ2ギガのE200HAを1年間外出先で使い続けていたんだから間違いない。
動きにこだわるなら4ギガ以上
ただ、少しぐらい値段が上がってもいい。少しくらいは動きに拘りたい。という人は4ギガのノートパソコンを選択してほしい。または、2ギガでも自分でメモリを換装できるタイプなら、将来的に不満を感じたら追加できるから安心だ。しかしながら3万円前後のノートパソコンでメモリを換装できるタイプは極僅かしか無いので気をつけたい。
必要なストレージ
俺が使っていたE200HAは32ギガストレージだった。そんな俺からは64ギガ以上を推奨したい。なにを隠そう俺がE200HAを手放した理由はこの32ギガという少ないストレージが原因だ。
32ギガあれば足りるんじゃないかと思う気持ちはわかる。しかし、ストレージはWindows10の度重なるアップデートで圧迫され続ける。最終的にE200HAで自由に使えるストレージは10ギガを下回った。もともと32ギガあったのに、だ。
アプリはインストールして使えば使うほどキャッシュがたまる。1年もすると俺の使っていたアプリはストレージ不足の悲鳴を上げてまともに使えなくなってしまった。だから、超格安ノートパソコンの購入を検討する場合は64ギガ以上のストレージを検討することを強くお勧めする。
CPU
超格安ノートパソコンがCPUにお金をかけられるはずがないので、Windowsを動かせれば何でもいい。超格安ノートパソコンに搭載されているCPUは全部ゴミだから特に考えなくていい。
それではランキングに入る。
6位 Aspire One AO1-132-H14N/W
目安価格 | 33000 |
液晶サイズ | 11.6 |
解像度 | 1366×768 |
CPU | Celeron Dual-Core N3060 |
CPUスコア | 996 |
ストレージ | 32(eMMc) |
メモリ | 4 |
駆動時間 | 10 |
重量 | 1.2 |
フルサイズUSB | 2 |
その他 | HDMI |
フルサイズSD |
レビュー
日本でのシェアを失いつつあるAcerの超格安ノートパソコン。シンプルなデザインが美しい。1.2キロは超格安ノートパソコンの中では少し重いが、安心の10時間駆動で、外出先での作業を力強く下支えしてくれる。また、他の超格安ノートパソコンと違って、フルサイズのUSBとフルサイズのHDMIを搭載しており、拡張性が高い。重さは1キロだろうと1.2キロだろうと、実際に持ち比べてみないとわからない程度の差なのであまり気にする必要はない。
ただ、ストレージ32ギガなので、多くのアプリのインストールや大容量データの取り扱いには向かず、あくまでもサブ機としてのパソコンを探している人にしか向かない。フルサイズHDMIとフルサイズSDの拡張性に拘りたい人におすすめしたい超格安ノートパソコンだ。
4位 ASUS VivoBook E200HA
目安価格 | 28000 |
液晶サイズ | 11.6 |
解像度 | 1366×768 |
CPU | Atom x5-Z8350 |
CPUスコア | 1287 |
ストレージ | 32(eMMc) |
メモリ | 4 |
駆動時間 | 9.5 |
重量 | 0.98 |
フルサイズUSB | 2 |
その他 | MicroHDMI |
MicroSD |
レビュー
何を隠そう俺が1年間使い続けた超格安ノートパソコンがこのE200HAだった(→951グラム!!超軽量格安ノートパソコンASUS Vivobook E200HA購入レビュー!)
ただ、俺が購入した2年前のモデルと違い、メモリが2ギガから4ギガに増強されている。強みは圧倒的な軽さとタッチパッドの使いやすさだ。1キロを下回る重量は拍子抜けするほど軽い。また、ASUSはZenBookでおなじみの高性能ノートパソコンであるウルトラブックを多数展開しており、そのノウハウが活かされたタッチパッドはASUS独自の各種ショートカットが用意されていて使いやすい。搭載されているCPUのAtom x5-Z8350は6位で紹介しているパソコンのCeleron Dual-Core N3060よりか性能は高いが、それでも各動作でワンテンポ置く印象で、スピードを求める人には向かない。また、フルサイズUSBが2つ搭載されているが、HDMIとSDは両方ともmicroサイズなので、変換アダプタが必要になり拡張性も弱い。ただ、今回紹介するパソコンのなかで最も軽く、安いモデルではあるので、サブ機として最低限の性能のノートパソコンを安く入手したい人におすすめのモデルだ。
3位 ideapad Miix 320 80XF0007JP
目安価格 | 33500 |
液晶サイズ | 10.1 |
解像度 | 1920×1080 |
CPU | Atom x5-Z8350 |
CPUスコア | 1287 |
ストレージ | 64(eMMc) |
メモリ | 4 |
駆動時間 | 8時間ほど |
重量 | 1.03 |
フルサイズUSB | 2 |
その他 | MicroHDMI |
MicroSD |
レビュー
値段の割に異色のハイスペックパソコン。CPU性能やメモリ容量は5位で紹介しているE200HAと全く同じだが、ストレージに64ギガのeMMcを搭載し、画面解像度がフルHDになった。この値段でこれだけの性能は称賛に値する。また、キーボードを取り外してタブレット型としても使える2in1のパソコンだ。2in1のパソコンはキーボードを取り外してタブレット型として使える反面、画面側にパソコンを構成するすべてのパーツが入っており、キーボードがスカスカで重さのバランスが偏っており安定感が悪い。そのため利用には慣れが必要だ。また、10.1インチという画面サイズはフルHDには小さすぎる。解像度が高いのはうれしいが、10.1インチだと細かすぎて視力が良くないとつらいし、キーボードのサイズにも大きく影響するので、タッチタイピングには慣れが必要だ。個人的にタッチタイピングできる大きさは11.6インチが限界で、一度10.1インチのパソコンを購入したが、ミスタイプがあまりにも多く入力に支障が出るので売却してしまった。手の大きな人は気を付けたい。
それを除けば持ちやすいサイズ、高い画面解像度はメリットになる。机ではクラムシェル型(通常のパソコンの形)で使い、移動中はキーボードを取り外してタブレット型として使えるので機動性も高い。また、64ギガという贅沢なストレージのお陰で、超格安ノートパソコンにありがちなストレージ容量の悩みとも無縁なのが嬉しい。10.1インチでもいいからストレージと解像度に拘りたい人におすすめのパソコンだ。
3位 Inspiron 11 3000(2018)
目安価格 | 28000 |
液晶サイズ | 11.6 |
解像度 | 1366×768 |
CPU | AMD A6-9220e |
CPUスコア | 1509 |
ストレージ | 32(eMMc) |
メモリ | 4 |
駆動時間 | 10.25 |
重量 | 1.1 |
フルサイズUSB | 2 |
その他 | HDMI |
MicroSD |
レビュー
DELLが発売する超格安ノートパソコン。2016年に似たモデルが発売されたが、これは2018年に発売された新型で、CPUがAMD A6-9220eへとグレードアップされている。超格安ノートパソコン向けなので性能はほとんど変わらないが、Atomシリーズよりは少し性能が高い。
ストレージが32ギガであることを除けば、十分なメモリと、バッテリー駆動時間、そこそこの軽さでまとめており、弱点が少ない。それを今回最安価格となるE200HAと同じ28000円に抑えてきた。他の超格安ノートパソコンと比べてここがすごい!というポイントは無いが、手堅くまとまったモデルだ。
液晶は他機種に比べて青味が強いので、気になる人は事前に確認したい。
このモデルはメモリを換装できる。4ギガメモリに不満を感じた場合は8ギガメモリに乾燥することが可能だ。安く手堅い超格安ノートパソコンを探している人にお勧めしたい。
2位 ASUS VivoBook E203NA-464
目安価格 | 31974 |
液晶サイズ | 11.6 |
解像度 | 1366×768 |
CPU | Celeron Dual-Core N3350 |
CPUスコア | 1124 |
ストレージ | 64(eMMc) |
メモリ | 4 |
駆動時間 | 7.6 |
重量 | 0.98 |
フルサイズUSB | 2 |
その他 | HDMI |
MicroSD |
レビュー
上記のDell Inspiron 3000から少し値段を上げて、弱点をなくしたパソコン。CPU性能は少し落ちるが、体感できるほどの差はない。それよりもメモリや拡張性をしっかりと抑えながら、ストレージ64ギガを搭載したのが嬉しい。しかも重量が100グラム以上軽くなっている。
ASUS製の超格安ノートパソコンはタッチパッドの品質がいいだけでなく、音質も意外なほど良い。この辺りは高性能ノートパソコンのZenBookシリーズのノウハウが活かされている。
ストレージで64ギガ搭載したことによって容量不足の心配もなくなって、これ単独でしっかりと使い続けられるサブ機として完成されている。手堅く、長く使えるサブ機が欲しい人にお勧めしたい超格安ノートパソコンだ。メモリの換装はできないので気を付けてほしい。
1位 DELL Inspiron 11 3000(2016)
Inspiron 11 3000 | Inspiron 11 3180 AMD-A9 | |
目安価格 | 35000 | 45800 |
液晶サイズ | 11.6 | 11.6 |
解像度 | 1366×768 | 1366×768 |
CPU | Pentium N3710 | AMD A9 |
CPUスコア | 1872 | 2333 |
ストレージ | 128(SSD) | 128(eMMc) |
メモリ | 4 | 4 |
駆動時間 | 10.25 | 9時間 |
重量 | 1.1 | 1.1 |
フルサイズUSB | 2 | 2 |
その他 | HDMI | HDMI |
MicroSD | MicroSD |
レビュー
2016年に発売されたInspiron 3000と、2018年に発売された新型のInspiron3180の2つのうちでも、今回は2016年に発売された旧型を特にお勧めしたい。Inspiron 3000は値段こそ高くなるものの、今まで紹介した超格安ノートパソコンと比較してもワンランク違う作りだ。
まずCPUにAtomの上位モデルであるPentiumNを搭載したことで、Atom搭載機よりも格段に動きが良くなった。Atomであったようなワンテンポ置く感覚が無いのだ。それを支えるのは128ギガのSSDストレージだ。今までのパソコンは32ギガか、多くても64ギガだったのに対して、Inspironは128ギガもの大容量を搭載している。しかもSSDだ。SSDはeMMcと比べても読み込み速度が約5倍と非常に早く、違いはあらゆる動作で体感できる。今までHDDしか使ったことがない人は起動の段階からあまりの速さに乾燥すること間違いなしだ。
CPUとストレージを堅実に抑えながら、必要最低限の4ギガメモリを搭載し、長いバッテリーと余裕の拡張性を搭載した。これはもはやサブ機ではない。人によっては十分メインマシンとしても使っていけるだろう。
ただし、画面解像度はほかのパソコンと同じく、1366×768と高くはない。外出先はこれ一台で、家で使うときは外部ディスプレイに接続するというやりかたであれば、十分な作業性も確保できるだろう。
メモリだけでなくSSDの換装も可能なので、将来的なメモリ不足、ストレージ不足にも対応できるのが嬉しい。
対する新型は
対して、2018年発売の新型は、CPUが強化されたが、記憶媒体がeMMcへと弱体化してしまった。これによって読み込み速度は5分の1まで低下し、体感速度も旧型より劣る。eMMcは基盤一体型なので、ストレージの換装もできない。新型の優位性はかなり希薄なので、価格も安くなってきている旧型を狙いたい。新型も旧型と同じようにメモリ換装はできる。
あとがき
お値段3万円以下は無理
まずこの記事の前提としている3万円以下について、6台中4台が3万円をオーバーしていることを謝罪したい。3万円以下の価格帯はゴミ同然のパソコンが多く、恐れ多くて紹介できなかった。
ただ、パソコンは短くても1年、長くて5年使うモノだ。最短期間の1年しか使わないとして、予算を1万円オーバーしたとしても、月々に換算すると1000円の差額にもならない。その1000円をケチってゴミを購入してはいけない。スマホもパソコンも、長く時間を共にするからこそ、ストレスの溜まらない最低限の性能のものを保有することで、人生をより豊かにできる。
デビューパソコンとして
超格安ノートパソコンの最大の魅力は価格だ。今回紹介した超格安ノートパソコンの価格には、低性能を納得させるだけの説得力がある。高くて性能が良いノートパソコンのほうがいいのは当たり前だ。しかし例えば、免許取り立てでフェラーリを購入するのはアホだ。まずは親の車で始めて、自分の運転を見極め、自分に適した車がわかったところでステップアップしたい。それはSUVかもしれないし、セダンかもしれないし、クーペかもしれない、はたまた親譲りの中古車で良いかもしれない。これと同じで、自分にはどんなパソコンが適しているのかを見極める踏み台として、超格安ノートパソコンの存在意義は大いにある。
サブ機として
また、サブ機として、メインマシンをサポートする立ち位置であれば、それほど高い性能は必要ないかもしれないし、紛失・盗難を警戒して敢えて安いパソコンを選択するのもありだろう。なによりも、高性能なウルトラブックは価格が高い。気軽に持ち出せて、しかもラフに扱えるのが超格安ノートパソコンの魅力だ。
最後に、外観が気になるなら
超格安ノートパソコンのボディはプラスチックなので、値段の高いウルトラブックと比べるとどうしても外観に差が出る。それが気になる人は樹のシートを貼っておしゃれにカスタマイズすることをおすすめしたい。