世間では5G対応スマホとしてMi 10とかGalaxy S20が話題ではあるけどどれもこれもとにかく高い。
そんな中、日本ではほぼ知名度の無いVivoから5G対応でSnapdragon865を搭載しながら6万円を切る価格で販売されている超ハイコスパスマホが話題になっている。
今回は中国Vivoが販売するiQOO 3を紹介したい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
中国Vivoとは
今回紹介するiQOO 3は日本ではほとんど知られてないVivoというメーカーが製造している。
とはいえVivoは日本での知名度が低いだけで、実は世界シェアが6位で、あのスマホ激戦区の中国市場でもAppleとXiaomiを上回るシェア3位に位置する実力派メーカーだ。
中国シェア | |
Huawei | 39% |
Oppo | 14% |
Vivo | 13.1% |
Apple | 10.1% |
Xiaomi | 8.1% |
Others | 6.8% |
しかも途上国インドではシェア2位、タイでは3位、マレーシアでも3位と、Xiaomiと同じく激安スマホ市場で勢力を伸ばしている確かな技術力のメーカーだったりする。残念ながら今のところ日本に進出する予定はない。
今は5Gに対応する意味は無いかも
そんなVivoが発売するiQOO 3はしっかりと最新の通信規格である5Gに対応しているんだけど、残念ながら現段階で5G対応のメリットはまだ少ない。
5G対応エリアは極小
5G5Gとは言っているものの実はまだ日本には5Gで繋がるエリアがほとんどない。2020年4月の段階では東京の中でもほんの一部らしく、5Gのために繋がるスポットを探さないといけないほどだとか。
5G対応サービスが無い
更に、現在の通信環境では4Gでも5Gでも恐らく違いは体感できない。確かに5Gは高速、低遅延、高信頼性が売りではあるんだけど、それはあくまで理論上の話。
実際にスマホで4Gとの差を体感できるかというとは別の話。精々スピードテストを楽しむことしかできないのが現状なんだ。
5G専用プランを契約できるのがメリット
唯一5G対応スマホを持つメリットがあるとすれば大手キャリアの5G専用プランに加入できることで、5G自体はまだ全然繋がらないんだけど、5Gスマホなら5Gプランには加入できる。
5Gプランを契約してもほとんどは4Gでの接続になるんだけど、5Gプランのデータ通信量無制限のキャンペーンは4G回線でもそのまま受けられる。
5Gスマホを持つメリットがあるとすればここで、今のところ5Gスマホを契約しても思っている以上になにも変わらないから注意。
Vivo iQOO 3の特長
Vivoと5Gの話が長くなったけど、ここからはVivo iQOO 3について解説する。Vivo iQOO 3の特長は下記。
- 5G対応
- Snapdragon865搭載
- 6.44インチ有機EL
- 画面内指紋認証
- LRトリガー搭載
- クアッドカメラ搭載
- 55W急速充電
- 6万円
iQOO 3は見た目は普通のプレミアムスマホなのにゲーマー用のLRボタンを本体に備えるのが特徴。ただし、ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzだから滑らかさは無い。
ライバルのMi 10が90HzでGalaxy S20が120Hzに対応していることを思うと少し残念ではあるけど、iQOO 3は丁度ゲーミングスマホとプレミアムスマホの中間に位置するデザインだ。
Vivo iQOO 3のスペック
Vivo iQOO 3の詳細なスペックは下記。
ディスプレイ | 6.44(有機EL ) |
解像度 | 2400×1080 |
CPU | Snapdragon 865 |
メモリ | 6/8/12 |
ストレージ | 128/256 |
バッテリー | 4440 |
セキュリティ | 指紋/顔 |
防水 | × |
DSDS | ○(非トリプル) |
重量 | 215 |
サイズ | 74.9x158.5x9.2 |
6.44インチ有機ELディスプレイ(60Hz)
iQOO 3は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載する。
最近は6.7インチを超えるスマホも出てきている中、ディスプレイサイズを現状維持で抑えたのは好印象。
正直俺の手でも6.4インチが限界で、6.7インチはもう無理そうな気がしてる。この辺りは今月入手予定のRedmi Note 9SとかMi 10で検証していきたい。
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ただ、繰り返しになるけど60Hzなのが惜しい。ディスプレイのリフレッシュレートは高いほど画面の動きが滑らかになるんだけど、一度滑らかな画面に慣れてしまうと、低いリフレッシュレートに耐えられなくなる。
最近のハイエンドスマホが幹並み90Hz以上に対応している中で60Hzなのは十分に購入しない理由になる。
Snapdragon865/6~12ギガメモリ
iQOO 3の最大の目玉はまだ搭載スマホが少ない最新CPUのSnapdragon865を搭載していることで、その処理能力はお墨付き。
メモリも最低が6ギガから最高12ギガまでのモデルを選択できる。個人的には4ギガあれば十分かと思っていたのは一年前の話で、ゲームアプリに限らず多数のアプリの高性能化によってReno Aなど4ギガメモリのスマホではアプリが落ちることが増えてきた。ということで今後は6ギガ以上を推奨したい。
Antutuスコア約580,000点
iQOO 3のウェブ上で公開されているAntutuスコアは55万点前後と超絶高い。
ガジェマガの過去の計測結果と比較すると下記。
- iQOO 3 580,000(Snapdragon865)
- iPhone11 508410(Apple A13)
- ROG Phone 2 487983(Snapdragon855+)
- Mi 9 431470(Snapdragon855)
- Mate 20 Pro 355915(Kirin980)
- Mi Note 10 254844(Snapdragon730G)
- Mi 9T 254457(Snapdragon730)
- OPPO Reno A 192793(Snapdragon710)
最新のCPUだけあって当然スコアも最高。今の市場でSnapdragon865を上回れるのはiPad Proに搭載されているA12X、A12Zチップぐらいしかない。
こんなハイスペックは一見無駄にも見えるけど、スマホのゲームアプリのグラフィックとCPU性能は追い付け追い越せで進化しているし、性能が高くなればスマホの可能性が広がるのは間違いないから歓迎したい。
4440mAhバッテリー/215グラム
iQOO 3は4440mAhバッテリーを搭載していて、最近のスマホとしては標準的ではあるんだけど、5GとSnapdragon865は消費電力が大きいという噂もあってどこまでバッテリーが持つかは未知数。
この辺りは同じくSnapdragon865搭載のMi 10で検証したい。また、重量215グラムは6.44インチディスプレイのスマホとしてはちょっと重すぎ。同じ6.4インチでもMate 20 Proが188グラム、Mi 9に至っては175グラムと軽い。
iQOO 3の215グラムはゲーマー向けのギミックが文字通りの重しになっている気がする。
クアッドカメラ搭載
iQOO 3は最近流行りのクアッドカメラにもしっかり対応してきた。
カメラ構成は下記。
- 200万画素深度計測
- 4800万画素メイン
- 1300万画素広角
- 1300万画素望遠
ざっくりYoutubeでカメラレビュー動画を見た感じは昼の写真は緑が強くて、夜はノイズが多めだったから、カメラにはそれほど力を入れていない気はしたけど、望遠レンズで1300万画素は他のスマホにはない高画素だから少し気になる。
それよりもフロントカメラの小ささに拘りがあるらしく、その直径はたったの2.98ミリと超小さいのが強み。
確かにディスプレイに付着したゴミ程度の大きさしか無くて全然目立たないのが凄い。
ゲーム用LRボタン搭載
iQOO 3はその見た目にはらしからぬLRボタンを搭載してる。用途はROG Phone IIとかと同じで、ゲームプレイ中に使える指を増やしてプレイを有利に進められる。
この機能はスマホゲーム界隈ではチート級と言われている機能らしく、特にFPSゲームにおいてはプロ御用達の機能らしい。
55W急速充電対応
iQOO 3は55Wの急速充電に対応している。お陰で15分で50%もバッテリーを充電できる。
更に、充電器は珍しいカプセル形状を採用していて、ゲームプレイを阻害しない工夫が凝らされている。
日本語対応、GooglePlay対応
Vivoのスマホなんて今まで触れたことが無いから肝心の日本語対応とGooglePlayストアの対応が心配なんだけど、普通に対応しているらしい。
言語で困ることも無いし、今のHuaweiスマホのようにアプリで困ることも無い。
Vivo iQOO 3の対応バンド
ドコモ 〇
全対応。ドコモのスマホと同じように使える。
ソフトバンク, ワイモバイル 〇
ソフトバンクのバンドに完璧に対応している。ソフトバンクスマホと同じように使える。
au, UQmobile △
周波数帯は対応しているけど、auの通信規格は特殊なので何とも言えない。
Vivo iQOO 3は6万円
VivoのiQOO 3はかなり絶妙なラインを突いてきた印象のスマホだった。
無線充電に対応していないとか、リフレッシュレートが60Hzとか防水非対応とか不満点があるにはあるけど、それ以上に最高性能のSnapdragon865を搭載した5G対応スマホが6万円で買えるというインパクトは大きい。
ライバルのMi 10が8万円で、Galaxy S20が10万円以上だと思うとその価格差は大きく、とにかく安く高性能端末でゲームがしたいというニーズにはぴったりなスマホだった。
ただ一点、90Hzならゲーマーに手放しでおすすめできるスマホだっただけに60Hzなのが惜しい。俺はMi 10をもう購入してしまったからVivo iQOOは多分スルーする。
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