ASUSのROG Phoneに始まり、XiaomiのBlack Shark 2など、徐々に盛り上がりを見せるゲーミングスマホ市場に新たな̻刺客が現れた。ZTEの関連会社であるNubiaからスマホ史上初の空冷ファン搭載ゲーミングスマホ「Red Magic 3」が発表されて騒然となっている。しかも値段も過去最高に安くてヤバい。
今回はRed Magic 3の全貌を解明する。遂にスマホにも空冷ファンが搭載される時代になった。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Red Magic 3の特徴
Nubia Red Magic 3の特徴は下記。
- Snapdragon855/6ギガメモリからのハイスペック
- 初の内蔵空冷ファン搭載スマホ
- リフレッシュレート90Hzの有機ELディスプレイ
- 最大で5本指タッチに対応(画面2点、トリガー2点、背面1点)
- 5000mAh大容量バッテリー
- 5万円を切る驚異的な安さ
Red Magic 3はゲーミングスマホとして重要になる高いスペックだけでなく、ゲーミングならではの5本指でのタッチ、空冷+液冷による高いCPUの冷却能力やリフレッシュレート90Hzの滑らかなディスプレイを搭載する。
Red Magic 3のスペック
Nubia Red Magic 3のスペックは下記。一つ一つ説明していく。
ディスプレイ | 6.65(有機EL) |
解像度 | 2340x1080 |
CPU | Snapdragon855 |
メモリ | 6/8/12 |
ストレージ | 128/256/512 |
バッテリー | 5000 |
防水 | × |
指紋認証 | ○ |
DSDS | ○ |
重量 | 215 |
サイズ | 78.5×171.7×9.65 |
6.65インチ有機ELディスプレイ
Red Magic 3は6.65インチの巨大有機ELディスプレイを搭載する。アスペクト比19.5:9。最近のスマホのディスプレイは大型化の一途を辿ってはいるけど、それでも主流は6.4インチだと考えるとRed Magic 3はかなり大きい。
俺がメインマシンとして使っているMate 20 Proは6.4インチディスプレイでアスペクト比も全く同じだけど、手が大きいメンズの俺でも片手での使用はギリギリ。
Red Magic 3に関してはMate 20 Proより更にディスプレイが大きく、重量も215グラムとタブレット級。そろそろ片手での使用はあきらめた方が良いかもしれない。
最強カメラスマホMate 20 Proのカメラレビュー記事はこちら。
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更に、Red Magic 3はリフレッシュレート90Hzの有機ELディスプレイを採用。
AQUOSフォンでもそうなんだけど、リフレッシュレートが高いと画面のが滑らかになることでブレが減ってゲームプレイ時のエイミング能力が上がる。
Snapdragon855/6ギガメモリから
Red Magic 3の最小構成は現行最強CPUのSnapdragon855と6ギガメモリから。最大で12ギガメモリのモデルまでが用意される。
Snapdragon855は一年越してアップグレードされた現行最強のスマホCPUで、Snapdragon845と比較して処理能力は45%も向上している。
更にRed Magic 3はスマホ史上初となる内蔵ファンを搭載することでSnapdragon855の処理能力を最大限引き出す。
Red Magic 3は熱に弱いCPUの弱点を克服
CPUは高負荷の処理を続けることで発熱して処理能力が落ちるんだけど、Red Magic 3はCPUに高負荷をかけると同時に冷却することで高いパフォーマンスを保ち続ける。
冷却ファンに関してはROG Phoneのようにオプションパーツとして搭載することはあっても、スマホが内蔵ファンを採用するのは史上初。液冷も並行して採用している。Red Magic 3はゲーミンPCの技術をそのまま流用した。
このおかげでRed Magic 3のAntutuベンチマークの数値は43万点を達成。
同じSnapdragon855を採用するMi 9が37万点だから、
Red Magic 3は冷却機構を搭載することで6万点も数値を伸ばした。
Snapdragon855を搭載するMi 9を一ヵ月使用した感想記事はこちら。
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5000mAh大容量バッテリー
Red Magic 3は内蔵ファンを採用したことで高負荷時に内蔵ファンが稼働するから通常のスマホよりも消費電力が大きくなるんだけど、それに対応して5000mAhもの大容量バッテリーを搭載した。
Red Magic 3は最大5本指タッチに対応
ゲーミングスマホで好んでプレイされるFPSゲームはその性質上同時に使える指が多いほど操作しやすい。Red Magic 3はその要望に応えるべく、最大5本指での同時タッチに対応。
親指2本でディスプレイをタッチして、人差し指が触れるトリガー部もセンサー化した。
さらに背面の指紋センサーもタッチボタンとして機能することで、最大5本の指に操作を割り当てられる。
ドルビーデュアルスピーカーを搭載
Red Magic 3は大画面で快適にゲームをプレイできるだけでなく、コンテンツを最大限楽しむために音質にも拘った。
Red Magic 3は前面デュアルスピーカーを搭載してるだけでなく、立体音響システムのDTS7.1を対応することで広がりのある音を楽しめる。
有線LAN接続にも対応
Red Magic 3はオンラインゲームで勝敗を分けるタイムラグを極限まで減らすために、有線LANへの接続にも対応する。有線LAN接続はアダプターを購入することで全てのスマホで対応できるんだけど、Red Magic 3のように専用オプションパーツが用意されるのは稀。
このオプションパーツにはイヤホンジャックと充電端子もついているから、同時にスマホの充電も可能。Red Magic 3のゲーミングスマホとしての本気度が伺える。
48MPスーパースローモーションカメラ
ゲーミングスマホにカメラ画質を求める人は少ないからアピールポイントとしては弱いんだけど、Red Magic 3はそのスペックを活かして8K動画や1920fpsのスーパースローモーション動画が撮影できる48MP背面カメラを搭載している。
Red Magic 3は48,000円から
Red Magic 3はゲーミングスマホとしてだけでなく、歴代のスマホの中で圧倒的なスペックを誇りながら、6ギガメモリ、128ギガストレージのモデルは48,000円からと異様に安い。
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Red Magic 3は空冷ファンとか5本指タッチ、リフレッシュレート90Hzなどのギミックをこれでもかと詰め込んで48,000円。最近のハイエンドスマホは値下がりの勢いが止まらない。
次々と安い高性能スマホが発売されるから買い時を見失いがちだけど、逆にいつ買っても値段に対して性能が高すぎる後悔しないスマホばかり。気になったスマホがあれば迷わず購入してしまうのがおすすめだ。