中国LenovoがSnapdragon855を搭載して5万円を切るLenovo Z6 Proを発表した。XiaomiのMi 9を筆頭にOPPOのRenoなど、Snapdragon855搭載機は続々とコスパの良すぎるスマホが発表されているけど、Lenovo Z6 Proはその中でも最も価格が安いスマホになる。ただし、Lenovoは発表会でスペックを偽って話題作りをすることも有名なので、過去の嘘と合わせてLenovo Z6 Proを紹介する。
あまりにもコスパが良すぎるけど、本当はこんなスマホ存在しないなんてことにならないことを願う。
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Lenovoとは
Lenovoは中国のパソコン、スマホ及びその周辺機器メーカー。日本ではLenovoのスマホといえば傘下のmotoブランドがひっそりと展開されているけど、本家Lenovoのスマホは展開されていない。恐らく今回紹介するLenovo Z6 Proも日本での発売はない。
とはいえガジェマガでレビューしたLenovo S5は言語選択に日本語があったからLenovo Z6 Proも多分日本語に対応してくる。
1万円台で購入できるLenovo S5のレビュー記事はこちら。スペックが低すぎるからおすすめはしない。
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Lenovoの発表会は嘘が多い
Lenovoは発表会のたびに誇大スペックをアピールすることでも有名。
Lenovo Z5の嘘
Lenovo Z6 Proの旧機にあたるLenovo Z5での罪状は下記。
- 画面占有率95% ⇒ 本当は87%くらいです。
- 4Tストレージ搭載 ⇒ クラウドストレージ(有料)の話です。
- 45日バッテリー ⇒ 本当は1日です。
こんな感じで注目を浴びるために悪質な嘘を繰り返している。
Lenovo Z6 Proの嘘
Lenovoの嘘は今回のLenovo Z6 Proでも既に一つ明らかになっている。
- 1億画素カメラ ⇒ 全てのカメラの画素数を足すと一億です。
逆にスマホの存在自体が嘘にならないと良いけど、なんだかんだ毎年発売はされていて、価格も安いのは事実。これ以上嘘がないことを願うばかり。
Lenovo Z6 Proの特徴
Lenozo Z6 Proは最近のトレンドを全て取り入れたハイスペックなスマホに仕上がっている。
- 6.4インチ有機ELディスプレイ
- 背面4眼カメラ
- Snapdragon855搭載
- 液冷機構搭載
- 画面内指紋センサー
Lenovo Z6 Proのスペック
Lenovo Z6 Proのスペックは下記。一つ一つ詳細に解説する。
ディスプレイ | 6.39(有機EL) |
解像度 | 2340x1080 |
CPU | Snapdragon855 |
メモリ | 6/8/12 |
ストレージ | 128/256/512 |
バッテリー | 4000 |
防水 | × |
指紋認証 | ○ |
DSDS | ○ |
重量 | 185 |
サイズ | 74.6 x 157.5 x 8.7 |
6.39インチ有機ELディスプレイ
Lenovo Z6 Proは6.4インチ有機ELディスプレイを採用した。最近のハイエンドスマホは6.4インチがトレンドになっている。具体的には下記が全部6.4インチ。
- Huawei Mate 20 Pro
- Xiaomi Mi 9
- Galaxy S10 Plus
- OPPO Reno
有機ELディスプレイは黒を黒色として発色する液晶ディスプレイと違って、黒色を発光しないことで表現する明暗差の大きさが魅力の次世代ディスプレイだ。
Snapdragon855/6ギガメモリ
Snapdragon855は現行最強のスマホCPUで、その処理能力はiPhoneXSをも上回る。
同じくSnapdragon855搭載のMi 9のAntutuベンチマーク結果は37万点とぶっちぎりのトップ。あらゆるゲームを快適にプレイできる。
今後市場に投入予定のスマホを含めたSnapdragon855搭載スマホは下記。
- Xiaomi Mi 9
- Xiaomi Black Shark 2
- Galaxy S10e
- Galaxy S10
- Galaxy S10 Plus
- OPPO Reno
- Lenovo Z6 Pro
数少ないSnapdragon855搭載スマホにLenovo Z6 Proが加わる。
5万円で購入できるSnapdragon855搭載機Mi 9のレビュー記事は下記。
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Lenovo Z6 Proは液冷機構搭載
しかもLenovo Z6 ProはXiaomi Black Shark 2と同じように液冷機構を搭載している。CPUは負荷がかかることで発熱して処理能力が低下するんだけど、液冷機構を搭載することによって効率良く冷却できるから、長時間高いパフォーマンスを保てる。
Lenovo Z6 ProはSnapdragon855搭載機の中でもBlack Shark 2と並ぶ処理能力を誇ることが予想される。
日本発売が決定したゲーミングスマホXiaomi Black Sharkの紹介記事はこちら。
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最近は10倍ズームを搭載したP30 ProとかOPPO Renoとか、とにかくスマホ業界のカメラの進化が話題だけど、Lenovo Z6 Proも例に漏れずカメラに力を入れている。
Lenovo Z6 Proのカメラ構成は下記
- 48MPメインレンズ
- 125°超広角レンズ
- 望遠レンズ
- ビデオ専用2Mレンズ
Lenovoの基本的なレンズの構成は他社と同じく、広角、標準、望遠の3セット。そこに動画専用の2Mカメラを搭載したことで、他社よりも動画に強いことをアピールしている。
1つ気になるのは望遠レンズの詳細がなにも公表されていないことで、倍率や画素数は謎のまま。
センサーは大手が採用しているソニー製ではなくサムスン製。後発のLenovo Z6 Proがどこまでカメラで善戦できるかに注目したい。
P30 Proと同じく10倍ズームを搭載したOPPO Renoの詳細はこちら。
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そもそも128ギガもストレージがあればmicroSDカードスロットは必要ないとは思うけど、柔軟な仕様は嬉しい。
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Lenovo Z6 Proは約5万円
これだけの最強スペックを誇りながら、Lenovo Z6 Proの6ギガメモリモデルの価格はMi 9を下回る。Lenovo Z6 ProはSnapdragon855搭載スマホの中で最安の座に君臨することになる。
Mi 9ですら発表当初は衝撃的な安さだったのにそれを下回るLenovo Z6 Proの採算がとれるのか心配だ。本当はこんなスマホ作ってすらいないんじゃないか。Lenovo Z6 Proの今後の続報に期待したい。