スマホのテザリング機能を使えばモバイルWiFiルーターと同じように複数台のパソコンとかタブレットをネットに繋ぐことができる。
今回は便利なスマホテザリング機能の接続方法3種類の違いと、モバイルWiFiルーターとの機能的な違いやそれぞれを使う最適なシーンを解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
テザリングとは
テザリングって言葉が難しいけど、要はスマホのネットワークを他の電子機器に共有する機能だ。
ネットワークにつながっているスマホを他の電子機器に接続することで、他の電子機器もスマホを介してネットワーク接続ができるようになる。
つまりスマホが一台あれば手持ちの電子機器をすべてネットワークに接続できる。それぞれで個別の通信契約をする必要がない賢い使い方だ。
デザリングじゃない
テザリングはよくデザリングと言い間違えられる。デじゃなくてテだから間違っている人がいたら指摘するか泳がせて観察しよう。
スマホテザリングの利用料金
テザリングの利用料は通信会社によって変わるけど、基本的には無料だ。auとソフトバンクはスマホ購入から2年間のみ無料なので、2年でスマホを買い替えたい。
docomo | 無料 |
au | 525円(スマホ契約から2年は無料) |
SoftBank | 525円(スマホ契約から2年は無料) |
ワイモバイル | 無料 |
UQモバイル | 無料 |
MVNO格安SIM | 無料 |
3種類のテザリング接続方法
テザリングは他の電子機器との接続方法によって3種類に分けられる。
それぞれの特徴はこんな感じ。
WiFiテザリング | USBテザリング | Bluetoothテザリング | |
接続方式 | 無線 | 有線 | 無線 |
通信速度 | 早い | 早い | 遅い |
電池消耗 | 多い | 少ない | 少ない |
接続台数 | 約10台 | 1台 | 約5台 |
WiFiテザリングの特徴
- 無線接続
- 通信速度早い
- 電池消耗多い
- 約10台接続可能
一般的にテザリングといえばWiFiテザリングを指す。スマホからWiFiの電波を飛ばして6台から10台ほどまで同時に無線接続ができる。WiFiなので通信速度は速く、電波を飛ばすため電池消耗が多く、使い終わったWiFiテザリングを消し忘れるとスマホのバッテリーが数時間でなくなるから注意が必要。電池消耗を除けば無線接続で通信速度も速く使いやすい。
WiFiテザリングのIDとパスワードは自由に設定できる。
USBテザリングの特徴
- 有線接続
- 通信速度早い
- 電池消耗少ない
- 接続は1台のみ
スマホとパソコンなどの通信機器を有線で接続する方法。有線が必要なため無線ほど手軽ではないけど、通信速度が速く電池消耗も少ないから、長時間の高速通信で活用したいテザリング方法。
Bluttoothテザリングの特徴
- 無線接続
- 通信速度遅い
- 電池消耗少ない
- 約5台接続可能(スマホによる)
短距離無線通信規格のBluetoothを使って無線接続する方法。Bluetoothなので無線接続でありながら電池消耗が少なく、24時間以上の連続した接続にも余裕で耐えられる。その代わり通信速度が遅く動画は見れない。接続も自動ではなくて、受信機側でのワンステップが必要で少しめんどくさい。長時間の待ち受けに適したテザリング方法。
同時接続数はスマホのスペックによる。
テザリングの設定方法
テザリングはすべてスマホの設定項目にある。
Androidはこんな感じ
iPhoneは設定のインターネット共有から。
モバイルWiFiとスマホテザリングの違い
モバイルWiFiでも同じように複数の電子機器をネットワーク接続できるから、スマホのテザリングとどう違うの?って思うかもしれないけど、機能的な違いはない。
モバイルWiFiはもともとスマホのテザリング機能が使えなかった頃の産物だから、今敢えてモバイルWiFiを購入・契約するメリットはWiMAX以外はほとんど無い。
UQ WiMAXギガ放題は月100ギガで4,000円
今モバイルWiFiを契約する理由があるとすればUQ WiMAXのギガ放題プランだ。
WiMAXとは
au子会社のUQコミュニケーションズが提供するWiMAX通信方式のモバイルWiFi。
月間100ギガもデータ通信できるのが最大の特徴だ。
厳密には3日間で10ギガを超えると翌日のみ制限されるんだけど、つまり3日で最大10ギガ、30日で100ギガまでデータ通信が使えて、しかも4,000円以下で契約できてしまう。
一人暮らしに人気
一般的には月100ギガのデータ通信があれば困らないから、UQ WiMAXは固定回線より安い選択肢として独り暮らしに人気がある。UQ WiMAXなら外に持ち運ぶこともできるから、外出先でのデータ通信料に悩むこともなくなる。
UQ WiMAXはスマホでは使えない
俺がモバイルWiFiを嫌う一番の理由は荷物が増えることなんだ。
UQ WiMAXで月100ギガまで使えるなら契約してからSIMカードだけ抜いてSIMフリースマホに入れてしまえばいいと思うかもしれないけど、UQ WiMAXは独自の通信方式だから専用のモバイルWiFi機器でしか使えない。
UQ WiMAX以外のモバイルWiFiのメリット
UQ WiMAX以外のモバイルWiFiはデータ通信の単価がスマホと同じだから、あえて購入する理由があるとすれば、バッテリー持ちを分散させたいぐらいになる。
でもそれってモバイルバッテリー買えば解決するから意味がない。もはやUQ WiMAX以外のモバイルWiFiに価値はない。
テザリングのメリット
パソコン・タブレットの外出先でのネット接続
なんといっても外出先でパソコンをネットワークに接続できるのが最大のメリットで、多くの人がこの使い方をしている。
解約したタブレットの再利用
2年契約が終わって解約したタブレットは外出先では使えなくなるけど、WiFiテザリングがあれば外出先でも使えるようになる。
テザリングのデメリット
データ通信制限にかかりやすくなる
スマホ一台であればどれくらいのデータ通信を使っているかは管理しやすいけど、パソコンにテザリング接続してしまうとデータ通信料が読めない。
パソコンは裏で勝手にOSのアップデートデータをダウンロードしたり、クラウドにファイルを共有したりするから、短時間でデータ通信量が爆発的に増えて一瞬でその月のデータ通信量に到達してしまうことがある。
バッテリーの減りが早い
WiFiテザリングはスマホがWiFiの電波を発信する特性上電池の消耗が大きい。
一般的なスマホだと6時間も使えばほとんどバッテリーが残らないから、頻繁にWiFiテザリングを利用するなら電源を確保するかモバイルバッテリーを携行したい。
有線テザリングだけを使うのも一つの手。
テザリングを切り忘れる
慣れないうちはWiFiテザリングの切り忘れが頻発する。テザリングを使っていないのにスマホはWiFiの電波を発信して電池を消耗しつづけるから、気づけばバッテリーが切れていたということも起こる。WiFiテザリングの切り忘れに気を付けたい。
スマホテザリング・モバイルWiFi使い分け方
カフェでパソコン WiFi or 有線テザリング
外出先のカフェでパソコンをさらっと使う用途ならWiFiテザリングがおすすめ。
1時間2時間ならスマホのバッテリーもあまり減らない。
長時間に及ぶのであればUSBテザリングの有線接続にすればバッテリーにも優しい。
海外旅行での通信 Bluetoothテザリング
海外旅行先では通信環境が死活問題になる。かといって手持ちの電子機器すべてを契約すると結構な金額になる。
そんな時はBluetoothテザリングで手持ちのスマホ、タブレットだけじゃなくて、友人の電子機器にも長時間接続して待ち受け状態を保つのがおすすめ。
家で固定回線の代わりにWIMAX
外出が多い一人暮らしなら、家に固定回線を引く代わりに100ギガデータ通信のWiMAXが安くておすすめ。
WiMAXなら外出先にも持ち運べるから、スマホは格安SIMで安く運用すれば通信費の総額も安い。
WiMAXの具体的な値段はこちら
格安SIMに興味あるけどどう選べばいいかわからない人はこの記事に全部書いてある。
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スマホテザリングとモバイルWiFiの違いまとめ
スマホに標準搭載されているテザリング機能は外出先でパソコンを使ったり、使い終わったタブレットを復活させたりと、テザリングは死ぬほど便利だから積極的に活用しよう。